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タケノコさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 575
性別 男性
年齢 50歳
自己紹介 管理人さま、レビュアーのみなさま、いつもお世話になっております。

タケノコと申します。

みなさまのレビューをとても楽しみにしています。
( まるで映画のように、感動し、笑い、ときに泣きます )

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281.  猫なんかよんでもこない。
ヒーリングミュージックならぬ、猫の癒しによるヒーリングムービー。猫好きにはたまりません。(ちなみに私は犬派) まるでうちの近所のような何の変哲もない公園やザリガニ釣りスポットなど、ロケーションはわりと好き。ついでに、そのスポットが何度か繰り返し登場するのも好き。残念な点としては、杉田ミツオくんがボクサーを目指していた、という折角の設定なのに、展開の中でそれが活きてこないのがもどかしい。言ってしまえば、相撲でもプロレスラーでもテコンドーでも成立しませんか? なお出演者をほとんどチェックせずにレンタルしたため、メガネっ娘のウメちゃん、しばらく誰だか気がつきませんでした。そしたら、ニャンと!! 松岡茉優さんでしたか。でもこの映画って、猫フェチ映画と思っていたら実はメガネ女子フェチ映画だよね。
[DVD(邦画)] 5点(2020-03-16 22:42:39)
282.  ミッドサマー 《ネタバレ》 
行きつけの立川シネマシティ、公開初日の平日レイトショーがほぼ満席という・・。ホラー映画とは思えない大盛況ぶり。先ずはお礼を言わせてください。アリ・アスター監督、ありあしたー!! ・・しかし、私のように悪趣味なお方がこんなにいるとは (笑) 前作「ヘレディタリー」が黒い悪夢ならば、「ミッドサマー」はまさに白い悪夢。画面一面を覆う白色は、ホラー映画の常識を覆す前衛的な試みだと思います。そして今回はオカルトでもカルト映画でもない、カルトの映画。とても性的で、禍々しくて、とても狂信的。始めから終わりまで、ぞわぞわとイヤ~~な感じが途切れずに、ショッキング映像もてんこ盛り。さすがホラー映画の巨匠、としか言いようがありません。( ← もうかい! ) ただ、今回感じたのは、「集団・広大なロケーション・お日様の下」といった、このあたりの条件がホラー映画としてはやや相性が悪いような気がしました。やはり、ホラー映画の三原則「少人数・家・暗闇」の恐怖には勝てません。でも今回怖いのは人間そのものだし、あえて常套を外すことに挑戦した監督をほめるべきなんでしょうけど。 なお、本作で最高にショッキングなのは、老人二人の飛び降りの場面と思います。これほど凄惨な場面は、あまり記憶にありません。ただ、引っかかるのはその後。常識的に考えて、主人公たちはこれほどの光景を目の当たりにして、なぜここから逃げ出さないのかな? もうこの時点で、こいつらは完全に狂ったヤバい集団と気がつくだろうに。その後も村に居座って、聖木に小便したり、忍び込んで経典を隠し撮りしたり、自ら死亡フラグ立てまくり。さっさと逃げ出せよ、と。このジャンルなら超常現象はアリとしても、主人公たちの行動に違和感があれば、そこはツッコミどころですから。 とは言え、この監督の美術センスはどうしても惹かれるものがあって、衣装、祭壇、壁画や絵、儀式などは本能的にぞくぞくして見入ってしまうのは確か。いったい次はどんな "儀式" が待っているのか。そして、次は "何色" の恐怖で来るのか。早くも次作への期待は尽きない。アリ・アスターの信者として、また数年後にある降臨祭をひっそりと身を潜めて待つことにしよう。 余談ですが、「ベニスに死す」の美少年、ビョルン・アンドレセンが出演しています。探してみてください。ヒントとしては、そうですね、、インパクトのある役どころ、と言っておきましょう。
[映画館(字幕)] 7点(2020-03-14 13:33:18)
283.  ジュディ 虹の彼方に 《ネタバレ》 
ジュディ・ガーランドという歌姫の半生は、離婚や酒と薬にまみれた孤独な生涯だった・・。それは波乱万丈の人生のはずなのに、どうしても「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~ 」とか「ストックホルムでワルツを」あたりを彷彿させます。要するに、"女性歌手の伝記映画" という定形的なフォーマット通りというか、、映画の構成としては目新しさがない気がしました。 そして、彼女は「オズの魔法使」のドロシーでしょう? それなのに子役時代の彼女が歌うシーンが皆無という、トンデモナイ脚本だし・・。 まぁ、色々と思うところはありましたが、レネー・ゼルウィガーの歌唱力と演技、そして何より歌そのものの素晴らしさには感動しました。 ありがちな展開の中でも、ゲイのカップルとの交流が印象的で、彼女のキャラに深みを与えています。その彼ら二人が最後に大きな仕事をしてくれて・・。 幼いころから、映画やショービズの世界で勝つことを義務付けられて、奪いとられた普通の等身大の子供時代。その当てつけのようにいつまでも自由奔放で、まるで大人になることを拒んでいるような彼女の人生でした。家族たちとはうまくいかなかった。でも最後までファンたちには愛されて、拍手喝采に涙する彼女。 いつしか夢見た虹の彼方、その向う側にはいったい何が見えたのだろうか。
[映画館(字幕)] 7点(2020-03-14 13:11:52)
284.  キャロル(2015) 《ネタバレ》 
現役女優の中でも最高峰の大女優と、近い将来にその仲間入りをするであろう女優、その二人の奇跡の共演を観てきました。 これは一言、"目は口ほどに物を言う" 映画。ケイト・ブランシェットの魅惑的な視線、ルーニーマーラの羨望や敬慕の視線。二人の目の力によって成立した映画と言ってもよいほど、目の演技に圧倒された映画でした。そして、優雅で完成された美とまだ若々しく完成を心待ちにする美。対象的な二人の "美" をうっとりと見惚れる至福の2時間でもありました。 その対象的な二人の個性を一層華やかに際立たせた衣装、1950年代のニューヨークを完璧に再現した街並み、画面の細部まで拘りが行き届いた美術、本作は衣装や美術スタッフの素晴らしい仕事にも拍手を送りたい。 展開は覚悟をしていた内容でしたが、これはレズビアンや同性愛のたった一言で括れる愛の形ではなく、もっと奥が深い感情だと思いました。人が人を愛すること。それは理屈では決して説明はできません。きっとキャロルとテレーズもこの感情を言葉で説明することはできないでしょう。だから、これは恋愛映画であり、真っ当なミステリー映画。人が人を愛すること、これは解き明かすことのできない深遠なるミステリーであり、そして女は永遠に "謎" なのである。この謎は、今までもこれからも、僕らを永遠に惹きつけてやまないのだ。
[映画館(字幕)] 9点(2020-03-08 16:59:30)(良:3票)
285.  怪しい彼女(2014) 《ネタバレ》 
「サニー 永遠の仲間たち」で知ったシム・ウンギョンさんを目当てに鑑賞。本作は彼女へのあて書きですかね? だって、コメディも泣きの演技もできて、おまけに歌も歌える、ときたもんだ。思っていた通り、素晴らしい女優さんでした。 主人公の若返りという波乱万丈の人生に隠れるように、"米国コーヒー" おばあさんのひっそりとしたエピソードが、とても印象的。年老いて独り侘しく向かえる死、わかってはいるけどこれが人生の現実。でもこのエピソードがあるからこそ、"若返り" という奇跡、有難み、それがよくわかるというものです。 物語のハイライトでは、瀕死の孫に輸血することを選んだ、彼女の選択に心を打たれました。いや、一度は "若返り" という経験をしながら、もう一度ただの老人に戻ろうとするその覚悟に涙しました。 「もう一度生まれ変わっても、同じ人生を選ぶ」 二度も青春を生きた彼女によるこの言葉は、とても深くて重みがあります。少なくとも、青春がたった一度きりだった僕らが言うよりは、はるかに。
[DVD(字幕)] 7点(2020-03-08 16:55:55)
286.  浮き雲(1996) 《ネタバレ》 
このレストランの名前、「どぶろく」でしょう? (笑) 私はアキ・カウリスマキ監督の、日本をネタにした茶目っ気が好きなんだ。 ストーリーはお馴染みです。平凡な暮らしの中に見つける、ささやかな幸せと人間賛歌。確かに、無職同然の夫婦二人の生活は慎ましい。でも部屋はお花や絵や写真を飾っていてキレイだし、二人とも服装にもこだわっています。そして、タバコも酒も映画も決して止めない。たとえ生活が苦しくとも、人生を楽しむ気概とゆとりは忘れるな。監督の映画からは、いつもこのメッセージを感じます。 最後、レストランの席がうまっていく光景は、まるで見ているこちらの心まで満たされていくようです。この展開、荻上直子監督の「かもめ食堂」を思い出しますね。そう、どちらも舞台はフィンランドのヘルシンキ。どうやら、小津監督と日本文化を敬愛するアキ・カウリスマキ監督のこころに、荻上監督はよいかたちで応えてくれました。 嬉しいかな、フィンランドと日本の関係は、映画を通じてすこぶる良好なようです。
[DVD(字幕)] 8点(2020-02-18 21:21:08)
287.  フレンチアルプスで起きたこと 《ネタバレ》 
男であること、そして父親であること。その責任の重さは (雪のように) 積もり積もって、築いてきた信頼はたった一瞬で (雪崩のように) 崩れていく・・。つらいもんだね (泣) あの一瞬で多くを考えられるはずもなく、お父さんの行動って反射的ですよね。何となくですが、三人も一目散に逃げるだろう、って瞬時に考えたと思います。でも人によっては見捨てて逃げたと見えるだろうし、全ての親たちが同じ行動をとるとは思えませんよね。要するにこの映画って論点や着地点がぼんやりとしていて、何が言いたいのか捉えどころのない感じがします。男と女の行動特性の違いであったり、他のカップルを通じて結婚観・恋愛観などを問いかけたり、人それぞれってことでいいんでしょうか。しかし、お父さん。散財して雪崩にあって夫婦喧嘩して精神疲労して、ようやく帰路につくバスの運転手はまともじゃないなんて、とても楽しいバカンスでしたね!
[DVD(字幕)] 6点(2020-02-18 16:46:37)
288.  きっと、星のせいじゃない。 《ネタバレ》 
個人的に想像していた展開と大きく違うことが二つありました。一つは、ガス (A・エルゴート) が死んだこと。予告編から、彼女が亡くなるストーリーと勝手に思っていたので、これは予想外でした。もう一つは、作家 (W・デフォー) に会いに行くエピソード。きっと作家は良識人で、遠路はるばる会いにきた二人を温かく迎える展開だろう、と想像していたので、彼のぞんざいな出迎えには驚きました。さすがは変人W・デフォー、でも彼の存在が良くも悪くもこの映画を引き締めています。彼の存在がなければ、きっとありがちなお涙頂戴の難病モノになっていたのでは? S・ウッドリーは超美人ではありませんが、個性的で光る存在感がありました。逆にA・エルゴートは確かにイケメンですが、個性がないかな。むしろ、友人のサングラス君の方がインパクトありました。 「きっと、星のせいじゃない。」 残念な邦題が多い中で、これはひねりが効いていて、うまい邦題。そして何より、死の恐怖を隠して、あえて明るく振る舞う二人の心境がとても伝わってきて、心を打たれます。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2020-02-18 16:44:04)
289.  ゾンビランド:ダブルタップ 《ネタバレ》 
前作から10年、、ゾンビの進化よりも、アビゲイルちゃんの劣化の方が強烈だった・・(泣) そして、昔からよく似ていると思っていたが、エマ・ストーンのマイケル・ジャクソン化もますます気になる。 よし、前作はビル・マーレイ宅、今回はエルヴィス宅、そして次作はマイケル・ジャクソン宅「ネバーランド」で決まりかな? (^w^)
[映画館(字幕)] 7点(2020-02-18 16:41:39)
290.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 
退廃的な映像美はいい感じだし、森の奥にたたずむ廃屋のような山小屋の姿もとても雰囲気があります。まるでホラー映画みたい。もしかしてそっち系? と疑ってしまったほど。で、そこに迷い込んだサマンサの服装がまたよろしい。山歩きの服装とはほど遠い、きれいめカジュアルというのが、どうにも場違いな感じで不安感をあおります。いや、不安感というよりは、違和感、といいましょうか。この何かがおかしいという違和感、そして三人の関係という謎。私にとっては、これが本作の全てでしたね。謎が解き明かされてからは、もうすでに映画への興味が薄れたと言うか、、。誰かさんが犠牲になって誰かさんの未来を変える (救う) 、これも何かありがちだし。 個人的には、この監督にはホラー映画を撮ってもらいたい、と思いますが?
[DVD(字幕)] 6点(2020-02-11 20:05:09)
291.  ザ・ワイルド 《ネタバレ》 
大自然のサバイバル映画としては、かなり上質のものかと。また、人食い熊による動物パニックものとしても、他のB級「グリズリー」映画よりはよほど観応えがあります。 とは言え、結局のところ本作は人間 (の描き方) に魅力があるからこそ、面白い。墜落、巨大迷宮のようなアラスカの大森林、襲いかかる人食い熊、、あらゆる困難に動じることなく、知恵と勇気をもって挑む大富豪チャールズ (A・ホプキンス) の姿は神々しさすら感じます。そして、彼とロバート (A・ボールドウィン) との関係性は本作最大の肝と言えるでしょう。映画全体に漂う、隙あらばチャールズを殺ってやろう、という彼の殺意。遭難した後も生き残るために協力しながらも、彼の奥底には潜んでいます。この殺意がとても張りつめた緊張感を生んでいて、本作を単なるサバイバル映画でない、より一層重厚なドラマにしているように思えます。 結末はロバートにすれば因果応報としか言いようがなく、チャールズはそんな彼にもまさに山のように大きな心で接しました。大自然の風景も美しくて、人としても色々と学ぶことの多い映画でした、、 ってケチのつけどころがなく意外と名作かも?
[DVD(字幕)] 7点(2020-02-06 22:29:58)(良:1票)
292.  食べて、祈って、恋をして
Borrow Pay Loss  借りて、払って、損をして
[ブルーレイ(字幕)] 3点(2020-02-02 15:52:39)(笑:1票)
293.  リップヴァンウィンクルの花嫁 《ネタバレ》 
この映画3時間でしたか。話にぐいぐい引き込まれて全く長さを感じませんでした。 黒木華さん、よかったです。好演とか物語の世界観に合っていたとかそんな次元ではなく、まるで彼女ありきでこの映画が創られたほどに。 私は、題名は "虚像の幸せ" の別名と解釈しました。出会い系、結婚式のサクラ、確かに今は取り繕った虚像の幸せであふれている。ネット社会の利便性と引き換えに、モラルや感謝の心など人が失ったものも多く、もはや幸せ感覚はあきらかに麻痺した。彼女たち二人は現代社会の被害者ではなく、"迷い子" であると思う。幸せも出会いもお手軽すぎて、何が本当の幸せだか、誰が自分に見合うのか、あげくには自分が何なのかわからなくなった。でもそんな現代に、心に傷を負って人の温もりを誰よりも欲していた二人が、お互いが最も必要とする相手に "サクラ" を通じて奇跡的に出会った・・。 題名すなわち "虚像の幸せ" とは、ネット社会に対する鋭い風刺と思いましたが、実は逆説的な意味だと思うのです。つまりこのような現代でも、生きる価値は絶対にある。ニセモノであふれたこの世界のどこかに、あなたに見合う本物 (幸せ) は確かに存在している、だからとにかく生きろ、そう言っている気がします。
[映画館(邦画)] 8点(2020-02-02 15:48:00)(良:1票)
294.  ゴーン・ベイビー・ゴーン
パトリックよ、あなたは勇敢で正義感が強くて、本当に立派だ。頭も切れる。ケンカも強い。大したもんだよ。 でも道徳は小学校一年生からもう一度お勉強した方がいいね。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2020-02-02 15:44:03)
295.  曲がれ!スプーン
つまらないのはストーリーのせいじゃなくて、エスパーたちのキャラだろうね。どうしてこんなにさえない役者ばかり揃えたんだろう? むしろニセモノたちの方が個性があってよかった。まあ、彼らも「身の程知らず」という超能力の使い手ではあったが。
[DVD(邦画)] 3点(2020-01-31 18:16:47)
296.  ウルフ・オブ・ウォールストリート
すまん。 ディカプリオ渾身の180分より、M・マコノヒーのたった数分の方がはるかに強烈だったわ。彼 (マーク・ハンナ) のスピンオフ映画、やらないかな? (^w^)
[DVD(字幕)] 6点(2020-01-31 18:12:50)
297.  プリズナーズ 《ネタバレ》 
なんせ、ウルヴァリンとナイトクローラーだからね。相手が悪かったね。 犯人たちはご愁傷様。
[DVD(字幕)] 7点(2020-01-31 18:09:48)(笑:1票)
298.  his 《ネタバレ》 
観て思い出したのは、「チョコレートドーナツ」と「クレイマー、クレイマー」。ついでにもう一つ、「ジョゼと虎と魚たち」(笑) とてもよい映画とは思います。ゲイ同士の愛と言うよりは、LGBTという生き方とその覚悟。そしてそこから波及する様々な問題について。それぞれぼやけることなく、少なくとも映画内では問題を全て起承転結しています。 ・・と褒めながらも、やはり今泉監督向きの脚本ではなかった気がします。監督らしさ (個性) が見当たらないし、内容が優等生すぎて笑えないんです。 (子役や犬のおかげで雰囲気は柔らかいですが) そして、イケメン同士というキャスティングは、私が知ってる監督のポリシーからすれば外れている感じ。本作限定で観るなら、これは迅と渚という二人についての物語、そして二人は顔もよい、だからそれはそれで理解できます。しかし、このテーマと容姿は関係ないのは承知した上で、毎回モデルさんのような好男子が主演なのはどうなんでしょう? と感じるところもあります。 「LGBTという生き方」 マイノリティとは言え、それが "フツーの生き方" なら、容姿がフツーの人、さえない人、ブサ〇クな人、誰にとっても。 総評。宮沢氷魚という逸材の発見。松本若菜の好演。そして、今泉力哉監督の新境地とその可能性。多才ぶりを見せつけてくれたので、これから映画各社による今泉監督の争奪戦が始まることでしょう。でも監督よ、サッドティー、パンとバス、mellowのユルさも、どうか忘れないでね。
[映画館(邦画)] 7点(2020-01-28 19:16:37)
299.  ラストレター(2020) 《ネタバレ》 
ラストレター、それは25年という時間を越えて、「Love Letter」に認めた (最初で) 最後の恋文。 現代劇でありながら、頑なにインターネットやメールが登場しません。想いを込めて、手紙を書くこと。期待と愛を込めて、手紙を投函すること。首を長くして、手紙を待つこと。こんな気持ちが懐かしいけれど、廃れつつある今となっては逆に新鮮に感じるから不思議なものだ。岩井俊二監督は、直筆 (という行為) にいつまでもこだわり続ける・・。 そして、、あのトヨエツと中山美穂さんが、何ともやさぐれた役でご登場します。「Love Letter」の二人とは縁もゆかりもない役ですが、私はどうしてもあの茂と博子のその後の姿にも思えてなりません。 (でなければ、こんな役にあえてこの二人をペアで使う必要は全くない) 「お元気ですか? 私は元気です」 忘れられないあの感動から25年、振り返れば時間とはただただ残酷だった。 ・・いや違う、その逆かもしれない。きっと時間のおかげ、なんだろう。過ぎゆく時間とともに、その一瞬がいつまでも輝きを増すのだ、きっと・・。
[映画館(邦画)] 8点(2020-01-24 21:18:07)(良:1票)
300.  mellow メロウ 《ネタバレ》 
まず喜ばしいのは、最近は作風も変わりつつあった今泉監督が、原点回帰の (ユルくて愉快な) 映画を撮ってくれたこと。待っていました、こういうの。恋心な男女数名が、お花屋とラーメン屋と学校の屋上で、そしてたまに青木家で、好きだ、キライだ、愛がなんだと語り尽くします。ロケーションが限定されているという、さながら舞台劇でありながら、次の展開が待ちきれないという素敵な脚本。冒頭のラーメン屋の別れる別れないの押し問答、ここからすでにらしさ全開で。シチュエーションはシリアス、でも会話の内容はどこかピントが外れていて、そしてムダにだらだら長いのが確信犯的で笑えます。そしてそして、、今泉監督の信者にとっては、青木家の場面こそが真のクライマックスといえるでしょう (笑) ともさかりえたちの変態夫婦っぷりには、大いに笑わせていただきましたよ。ホントは笑っちゃいけないところだからなおさら。 (三人も笑いこらえて演技するの大変だったろ、これ) 女子高生三人の微笑ましい関係なども好きでした。・・にしても、三人という状況にやたら執着しますね、昔から。そしてお花と花束の使い方、初めから最後まで素敵でしたね。みんなギリギリでハラハラしましたが、その滑稽さは相手を想う自分の気持ちに正直すぎるゆえ、だからその気持ちを今泉監督は全て肯定します。そして、このフワフワっとした爽やかな気持ちたちにまだ名前がないなら、僕は "mellow" と呼びたい。 今泉監督よ、ありがとう。どうかこれからもたくさんの迷える気持ちたちを救いたまえ。
[映画館(邦画)] 8点(2020-01-20 20:43:32)(良:4票)
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