21. スローターハウス5
世間の評価が賛否両論に分かれる映画って、時々出現しますよね。(2001年宇宙の旅とかCUBEとか) 自分は大抵“賛”の側だな、との自覚がある方だけ御入場下さい、ってカンジです。それほど面白いとも思わなかったんですが、かなりインスパイアされたので、まあ良かったかなと。最初の、雪の中を彷徨うシーンで、相当期待は高まりました。音楽との組み合わせにやられたんですね。 6点(2004-03-16 06:25:23) |
22. ブリジット・ジョーンズの日記
R・ゼルウィガーがあれだけ役作りを頑張ったんだから、スタッフサイドもそれに答えてほしかった、というのが正直な感想。もし、これをファレリー兄弟が手掛けていたら、20倍面白くなってただろうなあ。B・ステイラーなら15倍、矢口史靖監督だって2倍は楽勝でしょ。・・・なんかレビューじゃ無くなってきたな(笑)。 3点(2004-03-16 01:04:53) |
23. サンキュー、ボーイズ
監督がP・マーシャルなので信用買いしてみたら、これが大当たり。D・バリモアが大熱演。さすがに15歳を演じるのには無理があるが、そこはまあご愛嬌。それからの20年間をまったく飽きさせずに見せきった監督も凄い。特に、親友のフェイ、息子のジェイソン。この二人と主人公との心の交流の描き方にはまったくもって感服した。誤解を恐れず言うならば、CGやセットにはふんだんに金をかける近年のハリウッド映画が、忘れたり疎かにしてしまっているものが、この映画の中には沢山詰まっている。15歳の主人公が、子供を堕ろすお金が無くて〇〇するところなんか、もう笑えるのに泣けてきてしょうがなかった。 9点(2004-03-15 22:18:47) |
24. ウェインズ・ワールド2
エアロスミスのライヴが観れます。ドリュー・バリモアがセクシーです。チャールトン・ヘストンが出ています。エンドロール後、オマケあります。ケニー・Gが嫌いで、YMCAが流れ出すと踊り出さずにはいられない貴方なら“ウェインズ・ワールド”の住人になれるかも。 4点(2004-03-15 17:30:56) |
25. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
《ネタバレ》 (かなり批判的な内容です!)「プエルトリコ人は歩兵に向いてる」とか、「一生、コンビニ勤めで人生を終わるつもりか?」などの、人種差別・職業蔑視発言には憤りを感じました。あと、大佐は高級車販売店のマネージャーに試乗を断られ、鼻の下をかがせる描写がありました。自分の要求を通すためには、金で解決も厭わないと考える人間なら、校長にジャガーを買い与える金持ちと同じ穴のムジナでしょう。最後の立派な演説も、行動が伴っていないのによく言えるな、と空しくなりました。自分は、口先だけの人間が嫌いだし、ウェイターより軍人のほうが立派な職業だとはちっとも思っていないので、この映画だけはどうもダメですね。 4点(2004-03-15 13:21:53)(良:2票) |
26. サンセット大通り
原作は、ラテン・アメリカ文学の・・・と言われても、素直に信じてしまいそうなストーリー。妄想が、すでに半分亡霊化している。数十年かけて、二人で築き上げてきた狂気の壁。ジョーは、いつの間にかその一部に塗り込まれてしまっていたんですね。北野武監督が撮ったら、あの執事の愛を、一途で純粋なものとして描くのかな、なんて思っちゃいました。 10点(2004-03-14 10:39:24) |
27. ラスト・ワルツ
ストラップ外れそう・・・。 9点(2004-03-14 10:17:34) |
28. スタンド・バイ・ミー
社会のルールに組み込まれかけている少年たちが、森の奥深くに入っていくにつれ、精神的に衣服を剥ぎ取られ、段々と魂だけの存在になっていく・・・そう自分には見えた。初めて死体を目にした時には、人というのは(魂が抜けると)ただの物体に成り下がってしまうものだということを、衝撃と共に受け入れたのではないか。そして、あの日から遠ざかるにつれ、想いは強くなっていったのではないだろうか。自分たちはあの日、人間の正体めいたものに、一瞬ではあるけれど、確かに触れたのだ、と。 8点(2004-03-13 21:30:37) |
29. エデンの東(1955)
《ネタバレ》 3000$の指輪を川に捨てることによって父親を許す、というアブラの発想にびっくり。コロンブスの卵ってこういう事を云うんでしょうか。そんな彼女の信念が、あの父子を救済できたのだと思います。自分がよく行くデータベース・サイトでは、CASTの一番上に彼女の名がありました。実は主役は、J・ハリス?!( 自分は、そう認識しています。) 10点(2004-03-13 09:47:21) |
30. 早春(1956)
どこの会社でも、物凄い牽制球を投げる奴っていると思うけど、これはビーンボールでしょう(笑)。名優、加藤大介と、三井弘次の酔っ払いっぷりには、時の経つのも忘れて見入ってしまいました。(ここからちょいネタバレです)それにしても、不倫嫌いな筈の小津監督が、当の金魚ちゃんを一番生き生きと描いていたのには、意表をつかれました。 6点(2004-03-13 09:33:28)(良:1票) |
31. 東京の宿
ここのシーンは当時きっと、館内大爆笑だっただろうなあ、と想いを馳せるのが、小津映画を観る時の習慣になってしまった。それほど小ネタが(たぶん戦前の作品のほうが)多い。これなどは、彼の作品群の中でも人気の無いほうだと思うが、それだってもう70年近く前のものだし、テーマが現在とそぐわないのも、いたしかたないところでしょう。「何年(生)?」「〇〇!」などは、個人的にさりげなくいい感じでツボを押すのです。 5点(2004-03-12 19:33:54) |
32. サンデイ ドライブ
お互いに1mくらいの物差しを持って、間合いを計りながら、距離を調節しあっているような、そんな感じの会話で出来上がった映画、とでも言ったらいいのでしょうか。まあ、塚本晋也氏がグサッとやるわけなんですけどね(笑)。 6点(2004-03-11 15:12:16) |
33. ガメラ2 レギオン襲来
はあ~、力が入りすぎて肩がこった。てことは抜群に面白かったってことだよなあ。いい脚本だなあ。途中、本当に日本はもう終わりだと思ったもの。タイトルのつけかたがうまいよなあ。マルコ伝第5章 わが名はレギオン、か。聖書の中でもナゾとされている生きもの(?)らしいぞ。個人的には、水野美紀の部屋の本棚にあったマンガ、「アロイス」(萩尾望都)の単行本に過剰に反応(って古っ!)。 9点(2004-03-11 15:09:41) |
34. プッシーキャッツ
音楽を利用して、若者を洗脳しようとするレコード会社の陰謀に立ち向かう、三人のキュートな女の子が活躍するMTVテイストのスタイリッシュ・ムービー・・・出来はともかく(笑)、ファッション・モデルのようにスリムで、可愛くて、若い女の子たちが、タンクトップ&ノーブラで跳ね回るだけで、映画って成り立つもんだな、と(いいえ、成り立ちません)。そんなことを思ってしまった自分が、いちばん洗脳されていたりして。脳みそとろけたい人に、オススメです。 5点(2004-03-11 15:01:50)(笑:1票) |
35. クン・パオ!燃えよ鉄拳
とても手間ひまのかかっている作品。ひとつひとつのカットは非常に面白いし、才能も感じる。サービス精神も旺盛である。なのに、見終わってみると、よい印象が残らない。最後のほうは疲労さえ覚えた。監督の山っ気に当てられたのか。映画というよりは、コント集といったカンジ。志村けんが大好きで、欽ちゃんの仮装大賞を心待ちにしているという、そんなヤングはお待ちかね。責任は持てませんよ。 5点(2004-03-11 14:58:01) |
36. ボクが病気になった理由
1話。。。凍死寸前 (+_+)、 2話。。。元気回復! \(^o^)/ 、 3話。。。諦観 (-_-) 、はあ~、お願いしますよ、ホント・・・。 4点(2004-03-11 14:43:45) |
37. シックス・センス
「アンブレイカブル」に0点をつけた私ですが(笑)、この作品でシャラマン氏の価値を発見しました。キリスト教と仏教という、ふたつの大きな河の岸辺に立つことのできる人間の存在は貴重である、という意味で。まあ、「サイン」を観たら、また考えが変わるかも知れませんが。 (←観ました。福袋を売りたいのなら、中身は値段以上のモノを入れとべきでしょう。プンプン) 7点(2004-03-11 14:36:35) |
38. 失われた週末
この映画に救われたアル中予備軍が、世界中に、いったい何人いることでしょう。ハリウッドの良心に、そしてB・ワイルダーにカンパイ!( ^^) _旦~~(←あ、これ、お茶ですから) 10点(2004-03-11 14:06:37) |
39. 遠い夜明け
あれだけ毎日、理不尽な暴力(貧困も、暴力の一種だと言っていた)を受けていたのに、復讐や怨嗟に走らず、壮大なビジョンを仲間達に唱え続けていたビコ。理性を失わない闘い。尊敬され、護られるべき文化。白人に迎合しない、黒人としての誇りを持ち続けられるコミュニティーの建設。彼の目には、未来が見えていた。だから、彼の言葉はポジティヴなエネルギーを失わない。それこそが人間の神髄だと思うのだ 8点(2004-03-11 11:22:55) |
40. マルチニックの少年
えーと、この作品は、1983年のヴェネチア国際映画祭の新人賞に輝いています。監督のユーザン・パルシーは当時、29歳でした。かつてインタビューで、こう語っているのを目にしたことがあります。「私は、若くて、女性で、黒人という、いわば三重苦を背負っています。しかし、それだからこそ、男性がついに達しえなかった人種の壁、民族のエゴ、性差別などを、私は克服できるかもしれません」と、何だか人物紹介になっちゃいましたね。とてもいい映画でしたよ。詳しい内容は、三人目のレビュワーの方に・・・おーっと、スルーしたぞ! 8点(2004-03-11 08:23:39) |