Menu
 > レビュワー
 > ちゃか さんの口コミ一覧。3ページ目
ちゃかさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 553
性別 女性
自己紹介

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728
>> カレンダー表示
>> 通常表示
41.  七人の侍 《ネタバレ》 
丁寧なストーリーと、とことんまでリアリティー求めるアクション。これを「素晴らしい」という賛辞以外にどう表現したらよいのでしょう。迫力の戦闘シーンは特に評価されますが、この作品の魅力はそこだけにあらず、ある意味青春群像劇のように一人一人のエピソードを順に、それぞれ決して長くはない尺ではありますが、描いています。それも野武士を迎え撃つという本軸から外れる事なく一瞬にしてその人となりを感じられるのです。脚本の上手さを認めざるを得ません。個性的な侍に対し、百姓たちはあくまでも「群衆」として一個の塊のようにぞろぞろと固まって行動する無個性の集団です。イメージは真面目で弱く守らなければならない存在というよりはむしろ、ひもじく、うじうじと不幸を顔に張り付け、保守的で、人間の根っこにある意地汚さもしっかり保守してるような群衆です。そして百姓と侍を繋ぐ△、菊千代という存在。演じる三船敏郎にはとにかく花がありますねぇ。どんな役をやっても、ここでは下品なノラ犬みたいな偽侍で七人の内の一人に過ぎないのですが、どうしてもその際立つ花のオーラは消すことが出来なかったようです。少々鬱陶しいけど憎めないキャラクターをチャーミングに演じています。ところがやっぱり目玉は戦闘。敵の40騎は作戦ごとに一人ずつ数を数えながら消えていき、味方も一人また一人と死んでいく。決戦では泥臭く、豪雨の中文字通り泥まみれになりながら、あくまでも最初から最後まで一人ずつ一人ずつ(味方も含めて)朽ちていく。その演出がまた迫力と悲哀を併せ持っています。そしてそもそもが高低差のある土地を利用した戦策なので、走る騎馬隊とそれを追う見方の陣の動きが、左右にも上下にも縦横無尽に動き走りまくり、圧巻の戦闘シーンになっています。そういえばちょうど最近スピルバーグの「フェイブルマンズ」を見てきたのですが、そこで(黒澤監督も敬愛するという)ジョンフォードが言ってました。「地平線はどこだ」と。上にあるホライズンと下にあるホライズンを繋いだのがここでのロケーションなんだろうなぁなんて、フェイブルマンズの感想で書くべき事を、ここに書きたくなってしまいました。ジョンフォードから黒澤へ、黒澤から多くの映画人へと受け継がれて行く映画表現と映画愛、これを評価の+αにしてもしなくても、満点の作品です。どっこいそらそらさーっさ 百姓どもの勝ち、という悲哀のあるエンディングも全て、満点。
[インターネット(邦画)] 10点(2023-03-16 15:40:58)
42.  ラストナイト・イン・ソーホー 《ネタバレ》 
美女二人とネオンサインのパッケージと、予告映像で見るカフェドパリなどのシーンから、タイムスリップミステリー的なものを勝手に想像していましたが、思ってた以上に普通にホラーでした。女の子がどんどん追い詰められ病んでいく姿は「ブラックスワン」を思い出しましたが、あちらの方はスポ魂ドラマでもありメッセージ性もあるので私にははまっていました。こちらは主人公がグレーの男たちに追われ絶叫し逃げ惑うシーンの連続。正直飽きました。代わりに例えばホラー色は減ってしまいますが、気を取り直してパーティーに繰り出す際お互いにハロウィンメイクを施し合っているような可愛いシーンとか、裁ちばさみで刺されそうになった女友達が警備員になだめられるようなシーンとか、ひと間違いで交通事故にあってしまった白髪の男の安否とか、そんな場面があっても良かったんではないかと。ま、あくまでも私の好みの話ですが。守護霊的なお母さんは娘の危機を救ってくれるでもなく途中全く出てこないので、サンディ=お母さん?と一瞬ミスリードされたりして(私だけ?)、ん~何だかいろいろ腑に落ちない部分が多っかったです。ラストの火事で全ての事件が焼き尽くされ何事もなかったように終わります。そこに長年隠されていた多くの死体が焼かれる臭いも感じられないままに。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-02-25 15:40:29)
43.  雨に唄えば 《ネタバレ》 
いや~、ジーンケリー良いですねえ。歌って踊って監督してスタントもしちゃう。右に出る人はなかなかいないハイスペックな人物です。そのキレキレにしてコミカルな動きは日本のコメディアンにも大きく影響を与えたでしょうし、名シーン「シンギンインザレイン」は鬱陶しい雨(とりわけどしゃ降り)の日の歩行を少しだけ悪くないかなと思わせてくれるような素敵なダンスシーンです。ヒロインのキャシーのデビューを邪魔する事になるリナは憎まれるはずの役なのに、ジーンヘイゲンがまた可愛く魅力的に演じていました。もちろんドナルドオコーナーもデビーレイノルズも素晴らしくて、みんな何てダンスが上手で楽しそうなんだろうと、見ているだけで笑顔になっちゃいます。このように古いけど良いエンターテインメントを、ゲームとYOUTUBEとSNSとディ〇ニーにしか面白さを感じない若者たちにも見てもらいたいし、どうしたら見てもらえるんだろう、って厚かましくも真面目に考えてしまいますね最近。
[インターネット(字幕)] 10点(2023-02-22 13:37:08)(良:1票)
44.  フェイク 《ネタバレ》 
マフィアの世界に偽って潜入してる内に、本物の自分とマフィアの自分との境界線を見失いそうになるという話はよくありますが、他とちょっと違うところは、パチーノが演じるレフティという男の存在でしょう(実際には親分ソニーブラックとレフティを足したような人物がここでのレフティのようです)。そう、この潜入捜査官が主役ではないのですね。うだつの上がらない普通のおっさんみたいな兄貴分がいたからこそ、実寸大の自分を忘れずにいられたのでしょう。奇妙なバディものみたいな、皮肉な話です。結果粛清された兄貴は(実話ではソニーは)可愛がっていた弟分に騙されていた事を知って物凄くショックを受けたでしょうけど、「ドニーに会えて良かった」と。それが強がりだったのか、愛情だったのかそれは誰にも分らない、という話です。アルパチーノが小物チンピラなんて最初はちょっと意外な感じがしたけど、見事に演じていて感情移入してしまいます。もちろんジョニーデップの揺れる心も手に取るようでしたし、最後まで目が離せないドラマでした。お見事。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-02-14 12:12:30)(良:1票)
45.  素晴らしき哉、人生!(1946) 《ネタバレ》 
肝心の天使がなかなか登場して来なくて、ちょっとダレ始めたかなと思った頃、8000ドル紛失からの主人公の感情の振り幅がスゴい。そこまではあまり感じなかったジェームズ・スチュワートのキャラクターと演技が爆発します。落としといて持ち上げて感動。完璧です。アメリカの良心と言われるだけあって「スミス都へ行く」でも純粋で応援したくなる青年を演じましたね。良い意味で、今だったら日本の若手俳優でもリメイクしやすそうなキャラ、つまりとても現代的で共感しやすいキャラクターです。そして、「クリスマスには是非これ運動」を起こすべき、一人でも多くの人に見ていただきたい、素晴らしい作品です。
[インターネット(字幕)] 10点(2023-02-12 15:17:11)
46.  交渉人(1998) 《ネタバレ》 
最後まで疑惑の人間が移り変わり、ケビンスペイシーまで主人公を躊躇なく撃ったりして、えー!?ってなった。騙されやすい性格なので断然楽しめました。アメリカ映画のスピード感ある交渉、駆け引き、取り引きの描き方はホントに上手い。それに比べて日本人は、足して100にならない取り引きをするような人種ですからね、それはそれで面白いと思いますが。
[インターネット(字幕)] 7点(2023-02-10 10:49:16)
47.  アラバマ物語 《ネタバレ》 
 子供たちがわんぱくなのが良い。尊敬できるお父さん像が良い。お母さんこそ死別して居ないが、理想的な家庭、家族。お父さんが説明できない事は何もない。世の中の成り立ちとか、大人としてのご近所付き合いの立ち振る舞いとか、学校では他の子供たちと集団生活を送るうえで、しばし実行しなければならない「妥協」というものの存在とか、そういう生活の知恵みたいな事を少しずつ分かりやすく、しかし一定の威厳を保ちながら教えてくれる。少し難しいんだけど、無害の野鳥は殺すべきではないし、狂犬を駆除するのは勇敢な行動。これが正義なんだと教えてくれる。正義の象徴であるお父さんが弁護する黒人の裁判。その判決を受けて、結果二人の人間が命を落とす。お兄ちゃんは怪我をして、顔の見えなかった変人の隣人は、以外にも優しい恥ずかしがり屋の青年だった。正義とは何か、真実は正義か、良心が正しいのか、そこは妥協すべき事なのか・・・。子供目線の日常を描きながら、実はこの世の中で一番矛盾を帯びた、永遠のテーマのようなものを突き付けられる。力のある作品です。面白いとか楽しいとかではなく、観るべき、考えるべき、作品です。
[インターネット(字幕)] 10点(2023-01-31 12:07:00)(良:1票)
48.  市民ケーン 《ネタバレ》 
完璧な、ザ・映画、です。これぞ映画、ってやつです。場面の構図、入れ替わる時間軸で進んでゆく展開、一人の男の浮き沈み人生に見る悲哀共感同情という王道的ストーリー。すべて揃って完璧。とりわけカメラワーク、構図、絵コンテなどは、当時にしたら発明的だったんだろうと想像します。手塚治虫や萩尾望都などコマ割りが発明的なのと同じ様に(漫画は詳しくないので、見当違いだったらすいません)。モノクロなのでやや分かりにくい所もあり、ラストシーンのRosebudも、一瞬では何?ってなるのですが、そういうのも含めて、技術的限界がある中で、ここまでの物を作る事がまず凄い。たくさんの工夫が込められています。一つの謎ワードでサスペンス感を煽っておいて、実は男の人生が悲しいものだったという告白で終わる。それを取材する記者の顔が見えないのはストーリーテラーだから。とてもシンプルで感動的な作りの完璧な名作です。そして単純に疑問なのは、モノクロ映画って当時の映画人はどう感じていたのだろう。衣装や小道具などその色をそのまま伝えることが出来ないわけだから、そこへのこだわりはカラーのものと違うはずだし、そこには何のジレンマもなかったのだろうか。ただ、漫画、コミックにも今だに色がなくても読者は不便を感じないのと同じ様に、そこに色がなくても想像力の翼がそれを補足していたのでしょう(漫画のことは詳しくないのですが )。ここのレビューが立ち上がってから更に20年以上が経ち、その頃の60年前の作品が80年前の映画になった今、その間の20年の間にも、映像技術は驚くほど進み、ストーリーもネタ切れしないのが不思議なくらい出尽くしていますが、その中でも元祖映画、ザ・映画。素晴らしい物を残してくれてありがとうございます。
[インターネット(字幕)] 10点(2023-01-22 16:00:27)(良:1票)
49.  インクレディブル・ファミリー 《ネタバレ》 
スーパーヒーローがヒーロー活動をする上で測らずしも少なからず、市民に被害を与える脅威となってしまっていて、スーパーヒーローの存在は全ての人間がもろ手を挙げて歓迎するものではない。そんな世の中でスーパーヒーローがヒーロー活動と日常を両立させることの難しさや矛盾を描く、というヒーローものが多くなったのは何時からだろう。難しいこと考えず、勧善懲悪、悪がいるから善がいる、という単純明快な戦隊ものを見て育った子供が、大人になってヒーローというものを考えて描こうとするとこうなるんだ。ヒーローがいるから悪が産まれるっていう逆説も出てくる。つまりいつの時代も何歳になっても、人はヒーローを求めヒーローを必要とし、ヒーロー像を思い描きたいんだろう。なんて考えてる暇もなく、目くるめくアクションとキャラクターの面白さで一気に見終わってしまいます。合法化してから次はどうなるのだろう。続編あれば楽しみです。
[インターネット(吹替)] 7点(2022-12-14 16:25:39)(良:1票)
50.  殺人の追憶 《ネタバレ》 
当時まだ未解決だった連続猟奇的殺人事件を映画化する監督の本気と覚悟を感じるかなりヤバい作品。ずさんな捜査や暴力や捏造を厭わない取り調べ、その描き方は間違いなく警察当局への当て擦りであり、狡猾な真犯人が画面の隅っこでほくそ笑んでいる様を想像してしまう。不気味である。柔らかい手をした被疑者が浮かび上がった時には、やっぱりこんな風貌のヤサ男が真犯人だったか想像通りだと言わんばかりに、見ているこっちは何とかコイツの尻尾を掴んでくれと熱くなる。だが実際の残忍な連続殺人事件が未だ解決していないわけで、真犯人がまんまと逃げおうせているという不気味さと苛立ちだけを残す。思考停止、行き止まり、絶望。で、あの問題のラストシーン。スゴ過ぎる。衝撃的に後味の悪いラストを敢えて用意し、真犯人への憎しみはボコボコと煮えたぎるように増殖していきます。絶望、怒り、恐怖、そういった人間が抱く負の感情を総動員させられる恐ろしいラスト。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-12-08 16:14:52)
51.  バーフバリ 王の凱旋 《ネタバレ》 
お金を掛けたド派手なアクションで、興行的にも成功したということで、ずっと気になっていたインド映画。伝説誕生と王の凱旋、2本で1本として評価します。ミュージカルパートは、一体私は何を見させられているんだと、こっちが恥ずかしくなるような甘いシーンを、髭の濃いオッサンが恥ずかしげもなく歌って踊っている。その歌はもちろんインド特有の独特なメロディラインで、呪文にかけられたように癖になります。そんな感じで視聴者の洗脳は完了。で、アクションの方ではクドいまでのスローモーションとスピーディな動きの連続技が目まぐるしく、個性的な戦術はそんな馬鹿なと思いつつ、痛快極まりなくワクワクします。髭のオッサンたちはみんな同じようなお顔立ちで最初はやや混乱しますが、登場人物の名前と顔が一致さえすれば、もうその映像スペクタクルを楽しむだけ。女の人たちは皆もの凄く美しく強く、魅力的です。アヴァンティカが出てこなくなっちゃうのがやっぱり物足りないですね。生活に行き詰まりを感じたときに頭空っぽにして観たい、ストレス解消映画としてオススメ。そして観終わった後は、「バーフバリ…」とつぶやいてみる。そこまででこの鑑賞タイムはしっとりと完了いたします。ナマステ。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-10-19 12:45:08)
52.  ヒート 《ネタバレ》 
デニーロとパチーノで凄腕強盗とそれを追う凄腕刑事、って設定聞いただけでにやけてくる。冷静に犯行を追行するデニーロ、的確に俊敏に操作の指示を出していくパチーノ、想像どうりのカッコ良さです。喫茶店でのシーンも二人の控えめな会話がリアルで名シーンです。しかし、最後のヤマで繰り広げる銃撃戦はちとやり過ぎかと。それまで対等にそれぞれの立場でのカッコ良さってのを醸し出していたのに、これはデニーロの分が悪い。私欲の為に関係ない市民を巻き込み過ぎ。ま、そもそも私利私欲で犯行を行う強盗なんだから最初から指示できるわけもないのですが。カッコ良く思えたものが急に汚いものに見えてしまった。私の中では、ダブル主演の片割れがいち早く離脱してしまった感じでした。とは言っても当たり前のように銃撃戦に応戦し、街を戦場にしてしまった警察側もどうかしてますし、バルキルマーかっけぇとか思ってしまったというのもあります。矛盾した整理の出来ない感情で最後まで息つくことなく観終わってみて、残ったのは女たちの悲哀の部分か。デニーロ、パチーノ、バルキルマー、運転手やっちゃた黒人の子、それぞれのパートナーがみな揃って辛い思いをしている。そこには善悪を超越した愛や情があるんだなぁ。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-10-07 10:40:31)(良:1票)
53.  レイニーデイ・イン・ニューヨーク 《ネタバレ》 
ザ・ウディアレン、ですねぇ。このロマンチックラブストーリーの主人公ギャツビーがまさにご自身の投影で、まだまだ自分はこんな人間なんだよと主張するその貪欲さと、80過ぎてなおラブコメの世界に生息しているという事に脱帽です。都会派男子と田舎娘の大学生カップルが、彼の地元で過ごす一日のすれ違いのお話。なんやかんやで雨降って地固まる、という結末を想像していると裏切られるわけなんですが、地元で自分を見つめ直した彼と、都会で弾け過ぎた彼女、このラストは実は一番しっくり来るのかな。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-26 11:04:37)
54.  ブリグズビー・ベア 《ネタバレ》 
純粋無垢な成人はたぶん存在しない。彼のような生い立ちでなければ。例えどんなに誠実で清廉な人間がいても、何だか胡散臭さを感じてしまうのは、こちら側が薄汚れているせいなのか。でもこのスティーヴは無菌室育ちの超有名アダルトチルドレン。皆の同情を他所にその強力なピュアビームを撒き散らす。ま、まぶしい。まぶしすぎる。と、そんな彼に皆巻き込まれ、一生懸命な彼の為にブリグズビーベアの存在を架空から実在のものにしようとする訳だが。当のスティーヴは皆が思うよりちゃんとした大人だったように思う。決して肯定するわけではないが、教育番組としてのブリグズビーベアが実はしっかりとした教材で、それを真面目に鑑賞して育ったからなんだな。以外にまともだった彼は、大好きなブリグズビーベアを復活させただけでなく、自分で完結させるのだ。それは浄化とも思える作業。過去の出演者だった娘の事もこともしっかり浄化させている。古いお父さんがあのマークハミルなのがまた面白い。全世界の人間がマークハミル=ルークスカイウォーカーと見なしている(ちょっと言い過ぎ?)長い間、虚構の中に生きている存在だ(言い過ぎ?)ブリグズビーベアとルークスカイウォーカーは共に虚構の中のヒーローであり、大人になった子供たちの心の中にずっと生き続けているんだ。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-20 11:04:16)
55.  ようこそ映画音響の世界へ 《ネタバレ》 
映画愛が、とりわけ音響愛がビシビシと伝わってくるタイトル通りの作品。音響ど素人からの感想になりますが、へぇ~の連続と名作映画のシーンが次々映し出され、なかなか楽しめます。それ以上に感じることは、音響技術さんたちがその仕事を一生涯を通して楽しんでる、その姿勢に感銘を受けるのです。羨ましい限りです。そして面白いなと思うのは、FOLEYという効果音のつくり方。スタジオの床で雪を踏んづけたり、びちゃびちゃの雑巾をこねくり回したり、パスタを松ぼっくりで潰したり。リアルな音の録音じゃなくてわざわざ作って乗せているとはちょっとビックリ。そう言えば遠い昔、高校の予餞会という学校行事で、まさにそんな真似事をした記憶が蘇る。級友の演技に合わせて、バケツの水パシャパシャしたり、テレビにマイクを向けて録音したドラマの主題歌を使ったり、恩師たちのインタビューから言葉を編集して変な贈る言葉を作り出したり。何てアナログな事をと、思い出すと笑ってしまうような事をプロの技術者さんたちが真面目にやってるじゃないですか!私の安っぽい遠い思い出が少しだけ誇らしくなったのでした。あの頃は、プラトーンが流行ってたなぁ。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-09-13 13:06:01)(良:2票)
56.  凪待ち 《ネタバレ》 
男泣きの人生だ。自業自得だとかツッコミどころとか、まあいろいろおありかもしれませんが、一人の男が転落して再生するという転結を描きたかっただけの物語なのだから、その過程なんてどうでもいい。この男がどうやって彼女と知り合ってどうしてギャンブル依存になってとかはどうでもよくて、とにかくドSに苦しめて落ちるとこまで落として、(仮にもアイドル慎吾ちゃんを)心も見た目もボロボロにしといて、それでも一筋の希望だけを頼りに生きていくしかないって話だから。不謹慎かもしれないが震災に例えて、それには理由なんて無くとにかく理不尽で不公平なもので、でもとにかく乗り越えるしかないってことなんだろう。何をやっても悪い方へ悪い方へ進み、それが嫌で自分で自分を痛めつけ、結果絞り出すように泣くしかない。観ていて辛くなる。一番ドSを感じたのは11レースの3-6のシーン。当たる?はずす?どちらにしても正解じゃないぞと思って観てたら、最高に最悪な結果。はい、百戦錬磨の鑑賞者ならこの結果はセオリーなんでしょうが、私はまだまだ未熟でして、普通に「そりゃないわ~(泣)」とどっぷり感情移入。もうあとはタイトルどおり、凪を待つしかない。海の底には震災で流されたピアノや自転車が沈んでいる。あぁ、やっぱそういう見方で間違いない作品なんだ、と思えるラスト。
[インターネット(邦画)] 7点(2022-09-08 12:44:36)
57.  プリデスティネーション 《ネタバレ》 
とんでもない扉を開けてしまった気分。タイムパラドックスという鳥かごから無限に出られない一人の人間による無限ループな人生。名も無きバーテンダーは何のために生きているのか。少なくとも自分の為に生きている瞬間は無さそうだ。一人の爆弾魔を追うことだけを目的としている。天職というかそれしか出来ないと言っている。その行動が自分を生み出し、自分を滅ぼそうとしている事に気づいたのはいつなんだろう。殺したいほど憎んだ男が自分だったらと知った瞬間、過去の自分の顔を見た瞬間、そんな顔をしていたのか、とても綺麗だと思った瞬間。これだけがこの人生で幸せを感じることの出来た瞬間だったんだろうな。繰り返される無限ループの中で、毎回一回ずつくらい幸福な瞬間が増えていくのだろうか。何ともタフな宿命を背負わされたもんだ。何度か見返すべき作品として、とんでもない大作であることは間違いない。それでも当時は全く話題にならなかった。クリストファー・ノーランやリドリー・スコットだったら違ったんでしょう、宣伝効果が違うから。ちょうどその年のクリストファーはインタステラーだったか。そんな訳で陰に隠れた秀作になってしまったが、一度見たら見る側も無限ループの世界へ導かれてしまう。とんでもない作品でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-09-02 11:50:47)(良:3票)
58.  ザ・エージェント 《ネタバレ》 
今もなお外れないトムクルーズの、乗りに乗った頃の作品でしょうか、皆さんおっしゃるようにその邦題から、脂の乗り切ったトムが金とステイタスを手にするギラギラお仕事系ドラマかと思っていましたが、裏切られました、良い意味で。恋愛あり、友情あり、家族ありのハートウォーミング系ドラマでした。それまで仕事に没頭して来た彼がそこで悩むんです。その悩む姿が何とも若く微笑ましい。登場人物もみんな生き生きしていて、特にキューバグッティングJr.がとても良いです。試合中のアクシデントで生還した時は、私家族?ってくらいに胸を撫で下ろしましたし、お涙頂戴トークショー(伏線回収)もリアルに感動。小粒ながら奇跡的にドンピシャ映画というジャンルがあるなら、私にとってはまさにそれ。とは言え主演はトム様、はずれがない。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-08-26 18:11:12)
59.  マンマ・ミーア! 《ネタバレ》 
ヒアウィーゴーを見てからもう一度こちらを見返しますと、当時本作を鑑賞した時に若干感じた「寒さ」みたいなものが「感慨深さ」に変わって来るんですねぇ。おばさん三人の無理やりなはじけっぷりと、衰えた身体でややテンポのずれたダンスが、時間の流れとその割に根本的な部分は不変的みたいなものを感じられてしまって、逆にすごくいいです。観る順番、もしかしたら、マンマミーアヒアウィーゴー→マンマミーアの方が正解かも、です。そしてまたヒアウィーゴー観たくなったりして。
[インターネット(字幕)] 7点(2022-08-03 17:45:50)
60.  マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー 《ネタバレ》 
現代と過去を巧く行き来して、若パートと老パートのキャスティングも素晴らしく、最後まで楽しめました。言うまでもなくダンシングクイーンのシーンは圧巻、ここだけでも見る価値ありです。ラストのメリルストリープ登場と歌唱シーンはもちろん感動的ですし、グランマ・シェールとアンディガルシアの濃ゆいツーショットからおまけ映像的エンドロールまで、もうお腹いっぱいホントにハッピーな時間をありがとう。前作を見直したくなります。
[インターネット(字幕)] 8点(2022-08-03 17:26:05)
020.36%
100.00%
220.36%
3111.99%
4223.98%
5397.05%
610619.17%
711620.98%
815027.12%
9407.23%
106511.75%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS