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61.  カーテンコール(2005) 《ネタバレ》 
監督の出身地下関にちなんで関門地区で先行上映されたおりに観ておりました。理由として「チルソクの夏」(これも先行上映)での時代背景をうまく表す歌謡曲の使いかた、特に女子高生たちに歌わせるという手法と、予告編で藤井隆、井上尭之が青年時代と壮・老年期を演じるということがわかって、期待しておったからです。チルソクの夏では上野樹理に眼が行き「スイングガールズ」「のだめ」と彼女をフォローし続けることができて、佐々部氏に感謝してます、ということで3点つけました。「半落ち」は未見です。他者の原作の映画化についての演出について存じ上げませんが、自身の主題による下関2作、愚作ですね。私、対岸の街に生まれ育ちましたので事情はある程度わかります、似たような状況も見聞きしておりましたし。この作品の最大の失策は、藤井、井上両名、一人が歌謡曲、あるいは日本音楽のフォロワーであり、もう一人がその空気感を肌で感じているバンドマンだというのに、それを活かしきれなかったということにつきます。監督の歌謡曲にたいする嗅覚は良いと感じるのですが、描きたい主題とのバランスが取れない、つまり客観性がないんだと思います。それでも勢いだけで作品作って成功する人もいることを考えれば、本作品は駄作と言われてもしょうがないし、尭之さんが「なさけない人」にしか見えなかったのは許せない。芸をメインにおいて、つまり安川修平がやってたことをつぶさに見せて、かいまに日韓の問題をふりかければわかりやすくなったと思うんです。あ、でも鶴田真由演ずる娘はすてきでしたよ。
[映画館(邦画)] 3点(2007-03-31 19:20:51)
62.  ドリームガールズ(2006) 《ネタバレ》 
いかに事実をもとにしたフィクションとはいえ、むかしの少女マンガのようなキャラクター造形、ストーリー、そしてなにより時代とまったくマッチしないアレンジ(音楽の)。16ビートじゃないJBもどきとか、そりゃスイート・ソウルだろとかね。ステージという密室でたった1回限り目にするなら勢いだけで観ることができるかもしれないけれど、映画にするならある程度きっちり詰めていただかないと… ハリウッドというかアメリカのショービズ界の凋落としか思えない。こういうディテールをきっちり作るのがアメリカだと思ってた。ジェイミー・フォックスがだんだん柳沢慎吾に見えてくるし、C.C.って役の人、正面から見るとバルカン星人みたいだし、会話から移行する歌(特に後半)がほとんどバラードでメリハリないし、これがミュージカルだ、モータウンだって言って良いものでしょうか? ジェニファー・ハドソンが徹頭徹尾ゴスペル調で唄うのも聞いてて疲れるし。たぶんこれが当たり前になって、知らない間に歴史は改竄され、本当のことは闇に埋もれてしまうんでしょうね。
[映画館(字幕)] 0点(2007-02-22 17:40:49)
63.  マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 
とってもロックンロールな作品でした。タイトルがメチャポップだし、マリア・テレジア役マリアンヌ・フェイスフルなんだもん。キルスティン(本当はカースティンでしょうね)ダンストをキャスティングする意味、よ~くわかった。ソフィアは普通の女の子のドラマとして描きたかったんだと思う。日本人のある程度の数は「ベルばら」知ってるから逆に不満に感じるだろうし、知らない、世界史ダメ(含未履修)な人は背景がわからんだろうけど。画面に表れる色彩は見事と言うしかない。馬の動きが完璧、しかもサラブレッドを登場させないところからして、ディテール細かいことがよくわかります。ところで一瞬ベイビーブルーのコンバース・オールスターが映るシーンがあったんだけど、ソフィアは確信犯?
[映画館(字幕)] 8点(2007-02-01 15:49:17)
64.  それでもボクはやってない 《ネタバレ》 
カタルシスという言葉の意味をあらためて考えさせられる映画でした、スッキリしたい人は観ちゃダメ。8年前に2番手なのにネズミ取りに引っかかって、当時の仕事の都合で訴訟に持ち込めなかったことを思い出して今でも地団駄踏みそうです。ま、持ち込んでもこの映画とおなじ流れだったんでしょうけど。減点の理由は、長すぎるってこと、たぶんずいぶんと削ったんでしょうが。鈴木蘭々をキャスティングする意味があったのかってこと。周防くんの落とし所はなに?ってこと。観る意味は充分すぎるくらいある作品だと思いますが… 最後に亀山千弘くん、小日向くんに特徴的なキャスティングして、HERO映画版で相変わらず事務官させるのは危険じゃないですか?CXとして。それから事務官の多くが現在副検事になってることもあることは考慮しないと。結局、脇を演じる俳優が払底してるんでしょうね。
[映画館(邦画)] 7点(2007-01-22 21:05:03)
65.  ラッキーナンバー7 《ネタバレ》 
なかなかに面白い作品でした。「パルプ・フィクション」みたいでもあったけどね。ブルース・ウィリス出てるからよけいそう感じたのかもしれません。ただこの作品、観る側に知識ある/なしで面白さがわからない可能性もありますね。ユダヤ系、ポーランド系、旧ユーゴ系などの違いを知らないと意味わからんかも。それに映画(007)の知識も必要。訳がちょっと拙いところも気になりました。アクィダクト→アケダクト、これは競馬場名。それからユダヤ人名のイヅアーク→イツァーク。綴りはIzaacで英語だとIsaac=アイザックのことですね。エンディングはご都合主義もいいところだと思うけど、グッドキャットという殺し屋が妙に甘いところがあるキャラという設定と考えればありかな。
[映画館(字幕)] 7点(2007-01-19 16:30:10)
66.  007/カジノ・ロワイヤル(2006) 《ネタバレ》 
おすぎが大絶賛してたのでヤな予感してたのですが、よい意味で裏切られました。とっても楽しめた。脚本にポール・ハギスが参加してることがとてもプラスです。演出、カメラワーク、大道具、小道具すべてに細かい心配りが感じられます。ただし、楽しむためには付け焼き刃では歯が立たないくらい知識=教養が必要な作品ですね。ネットで調べたけど、いまだにヴェネツィア+ポンプ破壊+建物崩壊の関係がわからないもの。とくにポーカーのルール知らない人は中ダレが激しいかも知れない。コール、レイズなんかの用語は初回出るときにフリガナで説明してもよかったんじゃないでしょうか? 音楽は引っぱりすぎ。エンドロールまでメインテーマ出さないと逆に飽きます。中間で何回か2~4小節使ったほうが緊張感を保てたと思う。ということで大きく減点しました、個人的には満点ですけど… 冒頭の追っかけはまさに「映画の伝統」もう1回くらいアクションシーンがあってもよかったかな。笑えたのは、エヴァ・グリーンの横顔が山本モナ、カテリーナ・ムリーノがアングルによって山田優に見えたことですね。
[映画館(字幕)] 7点(2007-01-09 17:16:14)(良:1票)
67.  敬愛なるベートーヴェン 《ネタバレ》 
ロードショー公開されたのは「のだめ」効果でしょうか? ベートーヴェン3番目の写譜師が誰なのかわからないってことをうまく利用して創造された物語だと思います。原題名の"Copying"の意味、観るまで気づきませんでした。なによりも19世紀初頭のウィーンの風俗、生活が見事に再現されています。トイレがなかったってことを代表にしてね。また、コンサートホールのサイズ、当時生まれたばかりの初期のピアノフォルテのサウンドなど、実際見たり聞いたりしないとわからないものを見ることができてよかった。クラシック興味ない人には手放しで勧められないからこの点数。ダイアン・クルーガーって「トロイ」のときは美人なだけでクソみたいと思ってたんだけど、ちゃんと芝居できるじゃないですか。「戦場のアリア」借りてみようかな。
[映画館(字幕)] 7点(2006-12-24 14:15:24)
68.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
よくも悪くも全世界での上映を念頭に置いたアメリカ白人による日本映画だったと思います。現在に伝えられる史実を、西郷という一兵卒を狂言回しとして描くというねらいはうまかった。監督は彼を通して物語ったんでしょうね。日本映画なら他の登場者、特に実在の人物がいいかげんになるでしょうが、さすがハリウッド、脚本が見事でした。世界を視野に入れているため重要な部分が端折られ残念、たとえばトンネル掘りの大変さとその総延長の凄さ、火山島であるため地熱による暑さと硫黄ガスの苛酷さ。ゴキブリの量もとんでもないものだったらしいですし、島の形が変わったと言われている砲爆撃の凄まじさもちょっとあっけなかったです。ここを捉えても「父親たちの星条旗」とセットで観て全体像がつかめる作品だと思います。中村獅童演ずる伊藤大尉のエピソードが尻切れになっているのが残念。たぶん捕虜になったんでしょうが、その転向ぶりも描いてほしかった。そうそう、陸海軍で敬礼が異なるところもちゃんとしてましたね、軍服だけでなく徽章も。西竹一中佐は世界との接点としてクローズアップされシーンも多かったのでしょうが、それならば米軍の呼びかけシーンも必要だったのでは? 栗林中将と最初にあう浜辺のシーンの台詞はちょっと頂けなかった。なんか、アメリカ人の会話のようで。すべてを盛り込んで「人間の條件」のように8時間以上の作品にしてもよかったかなって少し思います。 なお12/9にオンエアされたCXのドラマもよかったです。市丸海軍少将側の物語も知ることができました。テレビなら上出来!
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 17:26:40)(良:1票)
69.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 
スピルバーグが資金集め協力したのよくわかりますね、戦争遂行のために利用される兵士の物語ですから。イーストウッドは、運命に翻弄される市井の人描くのが執念になっちゃってるみたい。たぶん原作の流れに則って、また戦史でもあり、時間の移動を除いてシナリオを極端にいじくれない制約があるはずですから、登場人物への感情移入を期待しちゃいけません。ただ「日本軍は必ずバンザイ突撃をかけてくる」という内容の台詞をどこかに挿入しておいてほしかったです。それまでの日本軍の戦い方を説明してくれるし、硫黄島の戦いがどんなに特異だったのかが第1部の段階で理解できます。それに塹壕内の暑さを現すシーンもほしかった。米軍側が感じた驚きと恐怖を散りばめておくことで第2部で腑に落ちる、ってこともあるわけですから。語り部役を絞って端的に語ったシナリオだったら良かったかな。戦闘シーンの凄まじさはライアン二等兵のほうが凄かったです。ま、戦線の組み立てかたが違うので比較してはいけないでしょう。たぶん、12月公開の第2部とセットで語るべき作品です。未公開の「硫黄島からの手紙」予告編が最後についてますので、エンドロールで立っちゃう人は我慢がまん。得点は現時点でのもので、後に変更する可能性もあり。しかし、アメリカ白人が監督する日本の戦史って観るのが怖い、米軍での栗林中将の評価は異常に高いらしいですし、大日本帝国軍人らしくない戦いを繰り広げたわけですから。 この戦闘が東京大空襲に直結し、原爆投下への布石になったことも匂わせてくれれば言うことなかったんだけど…  〈追記12/11〉必ず2作品セットで観るべきです。ということで2点加点。
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 17:20:08)(良:1票)
70.  武士の一分 《ネタバレ》 
なんかとっても小さい作品に感じられました。原作は未読です。緒方拳が唐突すぎるのと、島田藤弥が免許皆伝って無理ありすぎかな。出てる役者はみんないい仕事してるだけにもったいない。小林稔侍なんかいきなり切腹しちゃうんだもん。いままでの山田洋次時代劇で殺陣がもっとも情けないと思います。三津五郎の立ち姿がピシッとしてるだけに残念でした。
[映画館(邦画)] 6点(2006-12-07 18:20:28)
71.  ゆれる 《ネタバレ》 
マスコミで紹介されてた頃観たいと思い、ようやくわが街でも上映されたので行ってまいりました。手放しで絶賛はできないけど、佳作だと思う。なんか、明るい、台詞のよく聞こえる日活ロマンポルノ(エロじゃないほうの)観てるみたいでした。「色情めす市場」ほど突き抜けてはいませんけど、蟹江敬三もいたしね。弟の嘘を受け入れてまで逃げ出したいほどの「唾棄すべき現実」ってリアリティが、後になって滲みてきます。バスに乗ったでしょうね、彼は「もういい」んですよ。腕の傷、ちらっと見せといて最後にストンと落とすとは、西川やるなぁ。李鳳宇、是枝裕和が参加してるのは知りませんでした。
[映画館(邦画)] 7点(2006-11-02 09:33:06)
72.  ワールド・トレード・センター 《ネタバレ》 
とりあえず閉所恐怖症には辛すぎる映画ということで… NYの警官、しかもアイリッシュとヒスパニックで、ヒスパニックの妻がイタリア&ドイツ系なんて事実じゃなかったら出来すぎ、って設定なのにまず驚き。思ってたよりも淡々とした構成になってたので感心。でもね、ストーンが宗教的情熱で動いている元海兵隊員を描くとは思わなかった、実話であってもね。それに、不覚にも涙した自分自身にも減点です。それにしても、McLaughlinはマクラクリン、マクラクランまたはマクラフリンでしょ。配給会社の要求かも知れないけど、戸田奈津子の面子丸つぶれ× ドナ・マーフィ観れたので1点おまけ。
[映画館(字幕)] 7点(2006-10-23 16:29:02)
73.  カポーティ 《ネタバレ》 
狡猾で嘘つきで自分の才能に自信満々の男が、その想像力を超えた「気狂い」に出会って人生を壊されてしまう話と感じました。私の実体験、それも最近のことに基づいてそう思います。カポーティが出会ったのは本物の犯罪者だけど、世の中、後でよく考えると「気狂い」だったって人たま~にいますから皆さんも気をつけてね。カポーティの自信と葛藤見てると自分自身の体験がよみがえって相当気持ち悪かった。あ、モ~ホではありません。これだけ身につまされると、演技力、脚本、カメラワークを褒めないわけには行きません、ってことで8点。全盛期のエルトン・ジョンみたいなホフマン、人によって好き嫌い激しいでしょうけど役者として完璧ですね。そりゃアカデミー賞取るわな。しかし、70年代あたりから見ると「ちょっと前」の話だったんですね。今からカウントすると「宮崎勤事件」くらいの古さでしかない、実はこのことに一番ショック受けたかも。
[映画館(字幕)] 8点(2006-10-17 18:08:30)
74.  太陽(2005) 《ネタバレ》 
とてもつまらない冗談にしか感じられないんですが… 200年後くらいにフィルム上映が可能だとして「その頃存在した独裁国家のお話です」って解説されたら、島国じゃなくって半島の上側でも観る側は一向にかまわないような気がしてしまう。でも、頬と唇の動き、発声、喋りそうな内容、首の振り方、動き方(腰から上と下半身のズレ)は、好き嫌いは別として、存じ上げている「あの方」でした。むかし居酒屋で真似してたら、隣の席のオヤジたちに成敗されそうになったこと思い出しました。桃井が良子さまなのは論外、このシーンは必要でしょうけど後味最悪。私、戦争責任はあると考えてますけど、やはり骨の髄まで日本人のようです。得点はイッセーくんと佐野くんの怪演に対するもの、作品としては0点。
[映画館(字幕)] 4点(2006-09-28 20:51:59)
75.  フラガール 《ネタバレ》 
100点、パッチギに10点つけた以上120点でもいい。思いっきりベタなんですけど、映画の感動ってこれですよね、ドラマ観てこんなに興奮したの何年ぶりだろ? おなじ振り付けで、松雪泰子のソロ→蒼井優の練習→本番の舞台、3回重ねることで「これでもか」って迫ってきます。駅のホームの向こうとこっちなんて絵に描いたような青春ドラマなんですけど、昭和40年に日テレ青春ドラマ第1号「青春とはなんだ」がスタートしたことを思えば、ありというかこれでなくっちゃ。カメラ先生側も常道です。今はなき夕張映画祭で上映してたら、とてつもない皮肉になってたかも知れませんね。活性化の起爆剤がことごとく失敗したのに、昭和50年代には「ダサい」の代表選手だった常磐ハワイアンセンターが現在もスパリゾートハワイアンズとして繁盛していてることは。松雪泰子の登場シーンから、細かいところに気を配ってるのがわかりました。あの眉で、時代のディテールが完璧なのは証明済み。惜しむらくは、ストーブのくだりです。石油ストーブで時代の流れを表現したいのはわかりますが(本来なら石炭ダルマストーブしかないでしょ)Araddinは炭住にはありえないはず、高価すぎます。同時代に炭住のある街で暮らしてましたから。それから細かいことですが、食堂のメニュー高すぎじゃない?イカの一夜干しが300円はあんまりのような… その頃かけうどんは30円前後。あ、そんなことはどうでもよろしい、より多くの人々の眼に触れることを願っております。
[映画館(邦画)] 10点(2006-09-26 20:00:28)(笑:1票) (良:2票)
76.  紙屋悦子の青春 《ネタバレ》 
単館上映なので、小旅行して観てまいりました。久々の正統的日本映画です、会話の組み立てと時間の経過を、定点記録することによって記述した文法という意味で。日本風というと長まわし&長台詞が昨今の風潮ですが、適当に挟み込まれるクロースアップと引きの映像がメリハリをつけてくれます。シナリオもよく作り込まれていてすばらしい。いくつか瑕疵が気になる、たとえば横書きが左→右だったり、明石少尉が勝手に上がり込んで床の間背に座ってたり、アルマイトの色が違うとか、でもそれを補ってあまりある内容でした。これだけ戦争を淡々と描いた映画も珍しいのでは? 原田知世、永瀬正敏は九州の人ですから方言のニュアンスが肌についてるんですが、本上まなみは京都人なのによくがんばったと思います。イントネーションに違和感あるところもありましたが、宮沢りえの広島弁よりずっと自然でした。ただ、よその人、聞いて意味わからないところがあるんじゃないかな。それから少尉→大尉の変化がなにを表すか理解できない人も今は多いような気もします。私は静かに感動しましたが、画面だけ追ってる人にはつまらない作品としか映らないかも。
[映画館(邦画)] 9点(2006-09-16 14:54:09)(良:2票)
77.  UDON 《ネタバレ》 
1800円払ったらもったいない。何らかの割引を利用するべきでしょう。2時間超は長すぎ、刈り込めるとこいっぱいありましたね。ブーム以前から讃岐うどんをよく知る身としていくつか指摘を… まず、宇高連絡船のうどんはうまかった。当然、立ち食い蕎麦レベルとしてですけど。次に、香川県では出汁がうまいのは当たり前、ベースにうまい出汁があって麺の違いがわかるのですから。これは高松出身の友人たちが、東京に来て実感したそうですからまちがいない。さりげなく画面に出てましたけど、生姜も重要なポイントです。店によっては使いかけの生姜とおろし金がいきなり出てくることもあります。そして最大のポイントは「安い」こと。東京で香川県人が相手にしなかったのはバカ高い値段だったからですよ。安くなきゃ彼の地の人は行きません、かま玉大で500円が限界。なお、うどん文化圏の西日本一帯のものと讃岐うどんはまったく違う食べ物です。個人的に地中海式気候と麺の腰、太さに相関関係があるんじゃないかと思ってます(笑)
[映画館(邦画)] 5点(2006-09-01 08:17:26)
78.  ユナイテッド93 《ネタバレ》 
WTCに2機めがつっこむ瞬間をリアルタイムで見ていただけに胸がつまりました。冒頭の犯人、クルー、乗客が集まっていくシーンで「この全員が死んじゃうんだ」ってわかってるわけですから。真実は知りませんが、ストーリーに子供出さなかったのは正解。もし機内にいたとしたらこんな抑えたトーンは不可能ですね。ドキュメンタリー・ドラマとして、日常の延長にある狂気と阿鼻叫喚と勇気、そして職務を全うする姿を見事に描いた作品だと思います。ただ、反撃プランの相談開始以降、機内のシーンだけになったのは演出効果をねらってるんでしょうけど、それまで各管制、軍、機内をまんべんなくなぞってたのに惜しい気もします。多くの管制官が本人出演だったのとスポンサーなしにはビックリ(エンドロール参照)。高所&閉所恐怖症でジェットコースターまったくダメなんですが、不思議と気持ち悪くならなかった、たぶん映画世界に入り込んでたんでしょう。でも、もう一度観たい映画ではありませんね、重すぎて…
[映画館(字幕)] 9点(2006-08-24 17:43:35)
79.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
旧作のファンとしては、正直観るのに不安もあったわけです。ましてや、島田淳子版「タイムトラベラー」をリアルタイムで観たおっさんな私です。間には関連性のない「続タイムトラベラー」や角川春樹監督モノクロ版も挟まってるので… 素晴らしかった。一昨日ジブリの愚作観たので余計にそう感じます。アニメの持つ、視点や想像力を詰め込める自由性を最大限に発揮して申し分ありません。シナリオも文句なし、旧作ファン(信者もいますから)へのサービスも存分ですが、初めてふれる観客のことを充分考えてつくられています。「絵を見たかった」の元ネタは梶尾真治のクロノス・ジョウンターでしょうが、おなじタイムトラベル物ですから大いに結構。ただこの絵の由来を端折ったので少し減点。時間ネタはここを詰めないと腑に落ちないのでね。あ、梶尾氏も記述してないな、先への含みをはらんでるのかな? 放課後の実験室と、坂道の使いかたは見事だったけど、芳山くんの書棚に3ショットの写真ってのはちょっと勇み足、まぁご愛敬ってことで。
[映画館(邦画)] 9点(2006-08-01 21:23:28)(良:1票)
80.  ゲド戦記 《ネタバレ》 
原作に思い入れが強く、ナウシカ、ラピュタなど好きな作品が多い二馬力なので、できるだけ冷静に評価してみようと思います。まずジブリ作品として。未見のものもあります(トトロ、千尋など)が、敵的役にも感情移入できる、憎めないなどの要素が必ずキャラクターに加味されていたのですが、今回は見あたらず。バイプレイヤーキャラ(ラピュタの息子たちとか)のみならず、もの言わぬキャラ(ナウシカのテトなど)も存在感がありましたがそれも… だいたい動かされているキャラの人数が少なすぎません? 一番気になったのは、アニメという視点を自由に出来る媒体で作ってるにもかかわらず、通常の想像力がおよぶ目の高さの画面だったということ。つまり実写だと「才能のない監督の低予算映画」です。アニメ細部の評価は他のかたが評されてる通り。誰かがジブリを真似て作った“モドキ”みたいな作品に感じられました。つぎにアースシーの物語として。原作を読み込んでないとわかりにくいですね。「帰還」の後半シチュエーションに「影との戦い」の主題を入れ「さいはての島へ」をまぶした、というところですか。「こわれた腕輪」のエピソードが気配だけだと、タカとテナーの関係はわからないんですけど。未読なのですが宮崎駿氏の「シュナの旅」という作品に、アースシーのキャラクターを当てはめて作っただけの“やっつけ仕事”なんじゃないですか? 指輪、ナルニアと完全映画化がようやく進んでこの不始末、どうしてくれるんだ(怒)
[映画館(邦画)] 3点(2006-07-31 15:54:21)(良:1票)
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