861. ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス
《ネタバレ》 山田康雄は予告で語り、栗太貫一はそれを受け継いでいく。まだ演技力は微妙な時期だったけど、それでも山田康雄のアクセントや語りを再現しようと必死に頑張っている。思い切って別の声色のキャストを選択する手もあったろうけど(五エ衛門や不二子がそうだったように)、それだけ山田さんの声がアニメの「ルパン」を象徴するものだったのだろうね。俺としては広川太一郎や野沢那智といったパイロットフィルムの面々が後を引き継ぐところも見たかったけどさ。 さて「くたばれ!ノストラダムス」はTVスペシャルのようで劇場版。 三つ巴の争奪戦、お宝のためにわざと牢獄に捕らえられるあたりはルパンらしい。不二子がルパンの体を暖めるシーンは不思議な気持ち。原作は子供まで産んで、アニメでは肉体関係を匂わせる程度。ま、この二人ならナニをどうやっていようと不思議じゃないか。 一方で幼い少女を巡ってサッカーボールが爆発したりビルの大崩落から脱出したりとルパンファンは存分に楽しむべき活劇。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-28 15:57:26) |
862. イノセンス
《ネタバレ》 益々無機質さを増すアニメーション、オマケに「STAND ALONE COMPLEX」の人間味溢れる描写を見た後だと、余計に押井の「攻殻」に対する違和感は増していく。いや、前の「攻殻」は素晴らしいんだよ。まだ解り易いし面白いし。 一方、コッチは君の悪い人形や素子失踪後の落ち込んだ雰囲気もあって暗くジメジメした印象も受ける。荒巻の元気の無い姿をおまえら見たかよ?素子の存在は観客だけでなく、公安9課にもデカかった。押井の「攻殻」はそうなんだ。バトーも少し寂しそうな表情を飼い犬に見せるし、トグサは少し距離を置いている。 人間よりも人形、マネキンに近い質感の劇中人物たち。一体どっちが人形なんだか益々解らなくなる。 でもま、助っ人として“駆けつけた”素子にジャケットを「ふぁさあ・・・」とやるシーンは好きだ。前作からバトーは何も変わらない。バトーはバトーなのだから。体は離れようとも、心はどこかで繋がっている・・・。 [DVD(邦画)] 8点(2014-12-26 21:12:57) |
863. 幻魔大戦
《ネタバレ》 子供の頃は何故か一切退屈せずに素直に楽しんで見ていた。アニメというのは不思議なものだ。 今はりんたろうらしい退屈で説教臭い話にも思える(原作が凄すぎて)が、それでもキース・エマーソンと青木望の音楽だけは素晴らしい。それにクライマックスにおける竜の鳴動!金田伊功の無駄遣い(褒め言葉)!! 超能力の戦闘描写は「童夢」や「AKIRA」の方が凄い(製作に参加した大友克洋はこの映画の影響・・・と言うけど、元を正せば石ノ森章太郎の原作漫画や平井和正との共作小説の描写の影響もあったのではないかな)。 キャラデザもヴェガの無機質さが魅力的になっている代わりに、人間は地味な印象で魅力に欠ける。 ストーリーは原作では結末が描かれず、映画では一応オリジナルの決着が付けられる。選ばれたサイオニクス戦士たちの描写は少し薄め。2時間であの人数はちょっと無理か。 謎の予言を観客に投げかけて去る老婆、ヴェガとルナの出会い、東丈の能力の目覚めと別れ、幻魔一族が人間たちを蝕んでいく恐怖、でもアメリカと日本ばかり映される。他のサイオニクス戦士がいるところは無事そうな印象も。 尖兵との戦いにしては最終決戦という雰囲気。まあ映画はここで終わるけどね。 ラスト、ヴェガの玉を取り囲む戦士たちは死んだのかまだ生きているのか。サイオニクス以外の人間が生存しているのかしていないのかも掴み切れないまま終わる。 [DVD(邦画)] 8点(2014-12-26 19:55:19) |
864. はだしのゲン(1983)
《ネタバレ》 子供の頃のトラウマ映画。あれは確か小1だか小2だか、TVでやっていたのを偶然目にしてしまった。男の隣にいた女の子の顔がドロドロに溶けて、目も飛び出て死んでしまう。まだかすかに息があった人も水を飲んだ瞬間にバタバタと死んでしまう。水をやる女性の姿、哀しそうな顔をしていた。 このアニメの影響もあってか、原作の漫画はしばらく敬遠して読めなかった。小5になって学校の図書館で見た時も充分トラウマ。描写はアニメの方がリミッターが外れた?感じだが漫画の方も原爆投下以前も以後も話が重すぎて読むのが辛かった。平時でも原爆の描写が何回も描かれて「ああ、あの日生き残った人はあんな感じに思い出したくなくても不意に思い出してしまっていたのだろうか」と心が痛くなった。 中1から高校3の頃はあまりに感情移入しすぎて原爆関連の本をまったく読めない時期が続いた。小学校の頃はそういうのを読んでもぐっすり寝ていたが、中学くらいになると少し読んだだけで1週間はまともに眠れなかった。授業中に無理矢理原爆関連の本を見せたり読ませようとする教師に殺意を覚えたほどだ。 ただ・・・今となってはあんなものじゃない、何度も何度も地獄を見せられ、直視せざる負えなかったのだろうと考えてしまう。それでも普通に眠れるようになった自分を憎らしくも思う。慣れてしまったのだろうか。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-26 19:13:51) |
865. ビーン
《ネタバレ》 子供の頃に見て大爆笑した思いで深い映画。 Mr.ビーンとの出会いはコレが初めてだった。今はTVシリーズが最高だと思っているけど、コレもところどころギャグで笑わせてくれた。 馬鹿と天才は紙一重、ビーンの行くところトラブルの連続。 拳銃の“真似”をして空港をパニックに陥れたかと思えば、遊園地では迷子ではなく機械を魔改造して呼び出しを喰らい、仕舞いにゃクシャミで肖像画の顔をメチャクチャにしてしまう。二人(主にデヴィッド)はヤケクソで泥酔、一方ビーンは子供にピーナッツを空高く投げて食べる芸をまだ披露していて呆れる。が、なんとビーンは夜の美術館に潜入して警備員をトイレ送りにして絵まで“変え”てしまう。その後のスピーチの素晴らしさとデヴィッドの唖然とした表情がまた。 でも「凸」の意味は正確に知っとこうぜ(笑) [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 19:01:05) |
866. 笑ひのガス
《ネタバレ》 ガスとは麻酔の事。 ヒゲをたくわえた子供の様な医者にちょっかいを出して殴り飛ばされ、チャップリンも何度となく子供や医者達を蹴りまくる。 虫歯の治療、間違えて別の麻酔をかけ笑いが止まらなくなる患者、麻酔の代わりにカナヅチで殴りつけて気絶させようとする。 治療そっちのけで美人に手を出そうとする場面も。 仕舞いにはでかいやっとこで虫歯じゃない歯を抜いてしまうのが酷い(笑) 最後はチャップリンが逆切れして患者も医者も外に放り出しまくり。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:25:19) |
867. アルコール先生 自動車競走の巻
《ネタバレ》 「ヴェニスの子供自動車競走」の次は大人のレース場で子供地味た馬鹿馬鹿しい騒動を巻き起こす。 居並ぶマシン、3分経ってやっとチャップリンが登場。 狭い板の壁の間を通ろうとして引っかかるマック・スウェイン、彼のケツを蹴りまくり出そうとするが、諦めてまたの間から出て行ってしまう。 水の霧吹きから勢いよく水が出てビショビショになる警官。 煙草はケツで着火、鼻を口で“噛む”、隣の客のストローに口をつけて水を飲む、モータープロペラの車が起こす風で舞い上がる砂、帽子。 上着を脱いで相手を打ちのめして逃走。この頃のチャップリンは本当小悪党だな~。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:24:13) |
868. アルコール先生 海水浴の巻
《ネタバレ》 ぶっちゃけ題名も原題も“海の近く”であって、チャップリンとかが泳ぐシーンは一切出てこない。マック・セネットのベーイング・ビューティーもキートンの「カメラマン」で女優が水着姿を披露するようなシーンもありません。 チャップリンが自分の捨てたバナナの皮で滑ってしまう。 チャップリンは杖を鞭のように振るい、移動手段としても使う。相手の腕に引っ掛けて移動したり、逆に自分の方に引っ張ってきたり。 「ニューヨーク23番通りで何が起こったか」や「七年目の浮気」では通気口から風が吹いてスカートがめくりあがり、 チャップリンのこの作品は帽子を飛ばしたり人物の行動を奪ったりしている。 帽子を追ってぶつかりまくる。 浜辺の浮き輪でハメ技、タコ殴り→毛づくろい→ハエ→“イス”にしてたたむ。警官もチャップリンの踏み台と化す。この頃のチャップリンは戦闘能力が強い。 浮き輪がけが十字架に見えてくる。 浮き輪は投げ縄のようにチャップリンを捕まえる。 アイスクリームのなすりつけ合い、服についた足跡で犯人特定、イスもブッ倒れて劇終。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:21:16) |
869. チャップリンの道具方(舞台裏)
《ネタバレ》 「舞台裏(小道具係り)」。 文字通り映画の舞台裏で起こる騒動を描いた作品で「役者」にも通じる展開。 冒頭からカメラの三脚や柱が倒れて倒れまくる。 イスを大量にかつぎイガイガみたいになる姿は爆笑。 絨毯の熊の頭を御丁寧に何度も磨いたり、ニラのまるかじりが臭すぎて甲冑の“マスク”を着けたり、チキンの骨で皿を演奏。 西部劇の撮影で監督が撃てばダストシュート作動。 「モダン・タイムス」でも見たデカいレバー。 チャップリンが間違えて監督まで落としてしまい、フタの部分で首が絞まってしまう。 とにかく落ちて落ちて落ちまくり、女優が破けたズボンを見て失神、パい投げ、ストライキで全部がメチャクチャになる様子は「パン屋」にもあったね。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:18:41) |
870. ヴェニスにおける子供自動車競走
《ネタバレ》 「ヴェニスの子供自動車競走(ヴェニスにおける子供自動車競走)」。 チャップリンがいつもの山高帽、黒い紳士服、細いステッキの出で立ちで初めて登場した記念すべき作品。 小さい車でトコトコ走るレース会場。 煙草をふかせ、事あるごとに道の真ん中に出てくるチャップリン。 画面をさいぎられ、記録係りの男がキレてチャップリンと突き飛ばしまくる。チャップリンも何故か執拗に前に出てくる。邪魔www一体何がしたかったのか・・・。 加速用のランプ?と思わしき場所。 チャップリンは、こ五月蝿い役人がしきりにパレードの邪魔をしにキャメラの前に身を乗り出してくる光景を見て、この作品に取り入れたという。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:17:17) |
871. 成功争ひ
《ネタバレ》 チャップリンがデビューを飾ったマック・セネット喜劇「成功争ひ」。初期のチャップリンは悪党寄りで、黒い山高帽に紳士服という格好は「ヴェニスにおける子供自転車競走」から。この作品は帽子とスーツでも全然違う格好。 それにしても悪そうな口髭だ。 スーツの男や夫人に声をかけ、さっきの紳士とドタバタ。取っ組み合って回る回る、箒がアチコチに飛ぶ。 自動車事故すらどさぐさにまぎれて金目のものを盗んだり、ナイフで脅したり新聞所も紙がメチャクチャに飛んで一騒動、路面電車にドーン。 キーストン・コップスは今回出番少な目。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:15:59) |
872. 他人の外套
《ネタバレ》 「逢引きの場所(他人の外套)」。 今回は最初から結婚しているチャップリン、一方で手紙を握り浮気をしようとしている場面。 ヒゲをタオルのように使うその発想はどっから出てくるのか。 マックス・ウェインのあのふざけた前髪もどうなっているのか。 バーでのド突き合いやパイ投げ。 上着に入っていた手紙を勝手に読んで大激怒(読んだ方が)。 浮気がバレて物を投げまくる。 それがドタバタやって元の鞘に戻るという話です。やれやれ。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:15:04) |
873. チャップリンの放浪者
《ネタバレ》 酒場にヴァイオリンを持ち込み弾こうとするがやがて大乱闘に。他の演奏者も巻き込まれ涙目。 旅先で聴かせるメチャクチャな演奏と美しい旋律。 女性も倒れればチャップリンも倒れる。 暴力的なDV男も棍棒で2,3度殴られると死にそう。木の上から棒を振り下ろし、次から次に男を打ち倒していく。盗んだ荷馬車で走り出す~。 ストッキングやシャツで女性の顔をキレイに洗ってあげるシーンはシュール。 シャツはテーブルクロスにもなる。 女の子もキレイになってモデルにスカウトされちゃって凄くキレイな絵に。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:13:51) |
874. チャップリンの拳闘
《ネタバレ》 ボクシング映画「拳闘」。 チャップリンの映画はよく殴りあいが描かれるが、殴り合うスポーツであるボクシングがチャップリンの映画に出たのは多分コレがはじめてかも。 これが「街の灯」になると要素の一つとして彩を添えるだえ。その添えるだけの場面を最高に盛り上げるのがチャップリンという人だと思う。 ブルドッグとホッドドッグを食べるシーンからはじまる。 何処となく「犬の生活」の原型も見えてくる。 ひょんな事からボクサーのテストを受ける事に。 シャドーで練習する人も。 採用する側もタンカを用意して次から次に打ちのめす。 チャップリンは「バレなきゃイカサマじゃないんだぜ?」という具合にグローブに馬蹄を入れてしまうWWWちょWW 先輩には“キックボクシング”まで見舞ってしまう。 トレーニングで凶器のごとくボクサー仲間を襲うダンベル。つうかトレーニング中にがぶがぶビールを飲むなよ・・・W 耳で飲んで口から出すシーンは笑った。ビンはキスを隠す道具にも使われる。 今回のエドナ・パーヴィアンスはヤケに巨乳に見える。 ライバルのスカウトマンまで打ちのめして“金だけ”徴収。腕吊りのアレまでブランコに。 クライマックスのボクシングシーン! かわすにかわし、クリンチでバレリーナのようにグルりと回転までしてしまう。 審判もボカスカ殴られ意識朦朧、どっちもタフで引かないがブルドッグという名の幸運の味方がチャップリンにはついているのでした。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:12:25) |
875. チャップリンの午前一時
《ネタバレ》 馬車から降りようとして中々ドアの取っ手が見つからず出れない。出たと思ったらドアと料金メーターに翻弄される。 草まみれになってしまうハンチングコート カーペットで滑ったり、猫や虎、鵞鳥、熊といった動物(剥製)もお出迎えだ。 カーペットの次は回転テーブル、階段で滑って滑って滑る。 千鳥足でまったく昇れない。それでも何度となく挑み続けるチャレンジ精神にはちょっと感動。 登山の格好までして昇ろうとするが時計の振り子にすら突き飛ばされる。つうか振り子がデカすぎるwww 回転テーブルでのダンス、馬のように跳ねるベッド、変なシャワー。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-26 18:09:45) |
876. チャップリンの舟乗り生活
《ネタバレ》 「移民」といった船を舞台にした作品の一つ。 ひょんな事から船員として働く事になったチャップリン。 犯罪の片棒を担がされ殴っては投げ飛ばすの繰り返しで自らも殴り投げられで船員に。 船倉の壁の模様がちょっと気になった。 クレーンの荷で潰せば吊るされる、スープで食器洗いして洗剤まみれ、そうとも知らずに飲まされて吐き出す男たち。 あやうく包丁を振り回す流血沙汰を回避。 船が激しく揺れて全部メチャメチャになっていく様子。 帽子を誤って口に入れてしまう水夫。 これが「偽牧師」になると本当に帽子を食べてします。 “密航者”との始めての共同作業(爆弾の投擲) しかし船と娘まで獲られて可哀想な父親である。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:56:46) |
877. チャップリンの失恋
《ネタバレ》 いきなり車に轢かれそうになるチャップリン、スリから金を奪い返し、助けた女性と親しくなる。 今日は3人の悪党一味と対峙。テンパりすぎて人を飛び越え池にドボン。 チャップリンはクワで尻を、柄の部分で顔面を打ったりする。 梯子の上からは小麦粉の袋が爆弾のように降り注ぐ。 蝋燭が引火して新聞が燃えるシーンは笑うに笑えないほど怖い。 でも火を帽子で沈下してしまうのは素直に笑う事にしよう。 銃の撃ち合い、珍しく流血するチャップリン、愛する人を“譲って”何処かに去っていく寂しき後姿。切ない。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:54:36) |
878. チャップリンの替玉
《ネタバレ》 「チャップリンの替玉(エスカレーター)」。 百貨店、その2階と1階を繋ぐエスカレーターやエレベーターで繰り広げられるスラップ・スティック・コメディ。 チャップリンそっくりな百貨店の副店長と、金を横領しようとしている店長のやり取り。 副店長を演じるのは俳優時代のロイド・ベーコン!この時の経験が後のミュージカルやコメディ、犯罪映画といった多様なフィルモグラフィにも活かされているのだろう。 2分50秒でようやくチャップリン登場。 陳列された品を試供品でもないのに遠慮なく使うなど、相変わらずやりたい放題なチャップリン。物や人を使って雲隠れ、まんまと逃げてしまう。 オマケにチャップリンを店員が追いかけている間に他の客が万引きしまくり。陳列棚はどんどん崩されていく。つうか店員少なすぎだろ・・・W ケツを蹴る時にイチイチ裾を丁寧にめくる様子は初期のマック・セネット製作の作品でも度々描かれていた。 ソックリさんとの鏡芸。「我輩はカモである」のマルクス兄弟に到るまで、このネタは他のコメディアンたちもどんどん磨いていく。 身代わりになった副店長がチャップリンと間違えられて捕まるシーンは解っていても笑ってしまう。 居るだけで気になってしまう存在感のあるマネキン。チャップリンは「午前一時」でもそうだが、生命反応のない“顔”にビビらされっぱなし。 「午前一時」や「夜通し転宅」といった作品において階段でコケれば、この作品でもエスカレーターでコケてしまう宿命。 放り投げられたバッグはエスカレーターに吸い込まれるように落ちる。 マネキンの次は白いドレスのマダムが誘惑してくる。 エスカレーターを降りようとするが中々降りれずアタフタ。 エレベーターも床が破壊されてしまうのである。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:53:28) |
879. チャップリンの役者
《ネタバレ》 チャップリンが撮影の裏で巻きこすドタバタを描いた作品。 「舞台裏」や「男か女か」「道具方(小道具係)」「活動狂(新米活動屋)等の作品群に繋がる。 端役だがグロリア・スワンソンとも共演。 新しい仕事としてオーディション?を受けるチャップリン。順番の奪い合いでドタバタ。 この時期の杖は鞭のように振り回されるなあ。 ホースから何かがチャップリンの目に入ってしまう。結局アレは何だったのだろうか。 それにしてもよく人が踏み台にされる事。 裏方として仕事を得たチャップリンだが、ドジをやらかしては顔を捕まれて思いっきり投げ飛ばされる、おかえしとばかりに板が吹っ飛ぶはその板でメッタ打ちにするわで一騒動。 さっき順番を巡って争った男がまた突き飛ばされる、やられたらやり返す、カーテン越しにケツをブスり、ノコギリもケツに襲い掛かる、抜いたサーベルは簡単に折れてしまう。 「珍カルメン」では更におかしな事になります。 スカートの裾も落ちる。それをクンカクンカするチャップリンにはちょっと引いた。アレ?そんなキャラだったっけ・・・うんもっと酷い奴だったよこの頃は。 この後は殴りまくって投げまくりで男優としてもぐり込んだ女性にキスまでしちゃうのだから。 口付けを交わした相手が女性だと解らない周辺人物は「おまえらホモか?」とからかう。 今まで男同士があやまってキスしてしまいオエッとやるシーンは以前のチャップリン出演作品にも描かれていたが、それを拒まないと“同性愛”として認知されてしまうようだ。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:26:32) |
880. アルコール先生 ピアノの巻
《ネタバレ》 ピアノに潰されたりピアノが地面を走るように滑り落ちる話。 水のやり取り、デカいコップ、ピアノが重すぎて引いているロバ?が宙に浮いてしまうシーンが面白い。 階段ではピアノの重さもあってか中々上に昇れずズッコケまくり。チャップリンは階段に遭遇すると高確率で転んでしまう宿命。 チャップリンが担ぐピアノは本物か、偽物だとしても重そうに見せる演技力。 ピアノは坂道を流れ落ち、それを追いかけるチャップリンたちも水の中にドボン。 落ちてまで浮いているピアノを弾こうとしているチャップリンがまた。 [DVD(字幕)] 8点(2014-12-23 23:22:21) |