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すかあふえいすさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1047
性別 男性
年齢 30歳
自己紹介 とにかくアクションものが一番

感想はその時の気分で一行~何十行もダラダラと書いてしまいます

備忘録としての利用なのでどんなに嫌いな作品でも8点以下にはしません
10点…大傑作・特に好き
9点…好き・傑作
8点…あまり好きじゃないものの言いたいことがあるので書く

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901.  三つ数えろ
フィルム・ノワールの傑作。ボガート&バコールの黄金コンビ。 「脱出」ほどじゃないが、二人の息の合ったコンビはやはり見もの。  私立探偵フィリップ・マーロウが複雑怪奇な事件の真相を探る話だが、正直言ってワケが解らない部分も多い。  「あの男」の死因やチャイナ・ドレスに身を包んだ女性と次々にファム・ファタールに化ける女性たち、二転三転する下手人・・・つうかどんだけ女性出てくんだよ(オマケに全員別嬪という)。  だがサクサクテンポ良く進むストーリー、マーロウと美人揃いな女性陣とのウィットに富んだトーク、ボガートの書店での見事な“演技”と飽きがまったく来ない。  ドラマだけでグイグイ魅せてくれる面白さ。  受話器のやり取りなんか「どっちがかけたんだよ」と腹を抱えて笑ってしまう。頼むからこれ以上ややこしくしないでくれ(笑)。   真相に近づくマーロウだが、マフィアとの銃撃戦も見事。  ボガートのスピーディーなアクションが炸裂する!   特に終盤の銃撃戦の二段構え。  三つどころか二十秒の緊張、ファム・ファタールとの見事な「だまし討ち」、屋敷における駆け引き・・・うーむ130分という長さをまったく感じなかった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-04 18:38:19)
902.  L.A.コンフィデンシャル 《ネタバレ》 
「新しいフィルム・ノワールの傑作」と聞いて飛びついたが、まさかこんなキャラ映画だとは思わなんだ。 うーん、ヒロインに魅力が感じられない。元ネタの一つとされるフリッツ・ラングの「ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ」を見れば一目瞭然だ。この映画のヒロインに「ビッグ・ヒート」のグロリア・グレアムのようなファム・ファタールとしての魅力は皆無。女がほとんど出ないフレンチ・ノワールならともかく、こう女ばかり出てくるのに女に魅力が無いだなんて致命的だぜ。フィルム・ノワールとしては0点。でも、普通の犯罪映画として見れば充分すぎるほど良い映画だと思う。 でも登場人物が多すぎんだよ!誰が誰だが解んねえよ!!整理するか大量に間引く(ログアウトさせる)かどっちかにしろや!!! 余計な奴が多すぎる。モブでいいだろあんなの・・・エドにバドにバズっざけんなゴラアアアッ!!!!・・・・・・・・なんて思いながら楽しんで見てしまおう。 姿形は似ていようとも、奴らの見せる表情と魂はまったく違う。 かつてフィルム・ノワールの祖となった偉大なる作品「暗黒街の顔役」やフィルム・ノワール「三つ数えろ」においてもそれは言える。 同じようなスーツに身を包んだ悪党ども、 「偽善」を吐くゴミ野郎どもを次々から次へと地獄に送りまくる最高の“悪”アンチ・ヒーローたち、 記憶に焼き付ける間もなく忘れ去られ散っていく人々の残像。それは群像劇として一瞬の輝きを帯び、とても魅力的に思えてくる。 次から次へとスリリングな展開が続くハラハラドキドキなストーリー。 生と死は光と闇。ケビンの壮絶な生き様と死に様は正に光と闇だ。  ただ、話が余りに複雑すぎる。これはもう一度見ないと真の面白さは味わえないだろう。みれば見るほど病み付きになるタイプだとは思うが。 それに「フィルム・ノワール」ってほど曖昧な感じはしない。でも、俺にはかなり面白かった。「パルプ・フィクション」みたいな映画が好きな人にはオススメ。 
[DVD(字幕)] 8点(2014-06-01 01:42:04)
903.  激怒(1936) 《ネタバレ》 
いやー本当アレだ。タイトル通りこの映画のラングは“ブチ切れ”てる。 ナチスのクソ共よくも私が映画を撮りづらい環境にしやがって、 ユダヤ人迫害しやがってあのクソチョビヒゲ、 おかげで私の愛しいテア・フォン・ハルボウと離れ離れだよファ●キンゲシュタポ、 まあ ど お せ?私の「メトロポリス」をメチャクチャにしくさった奴らのいる国なんかもうウンザリだね、売り込んで延命?そんな価値はもう無えよ!!アメリカでテメえらを散々disってやるよあ゛あ゛ーん゛!?・・・てな事をラングが何処まで思っていたかは別として、とにかくそんな感じにラングの怒りがズドンと伝わってくるアメリカでの記念すべき第一作「激怒」。  序盤は普通のドラマだが、徐々にドイツ時代の禍々しいまでの戦慄と恐怖が画面を支配しはじめる。  「凶悪犯が捕まった」という知らせがまるで伝染病のように拡まり群衆を狂気に奔らせる。これは「M」や「メトロポリス」等で見せてくれた群衆心理の恐怖。ラングがドイツで描き続けた恐怖であるし、同時に「私はドイツでこういう映画をいくつも作った。それもこの作品でひとまずお別れだ」という具合に、つまりドイツ時代との決別を感じさせる。 事実、アメリカ時代のラングはドイツ時代にあった“まがまがしい”ほどの恐怖は消えてしまった。だが、その代わりにドイツで研鑽を重ねてきた技術や美術はアメリカでより一層発展したと言える。後の「死刑執行人もまた死す」や「スカーレット・ストリート」「暗黒街の弾痕」「ビッグ・ヒート/復讐は俺に任せろ(アメリカでは一番評価が高いラングのフィルム・ノワール)」へのな。「激怒」はそのはじまりでもある。  中盤の法廷劇で感じるのは、まるで河から溢れ出し止めようのない激流、それに何も抵抗できずに押し流されるような・・・とにかく圧倒的な恐怖だ。 祖国ドイツがナチスの狂気で染まり、意を唱える者はその声すら誰にも聞いて貰えず溺死させられる・・・問答無用で。 それにしたってウォルター・ブレナンの何と素晴らしいこと。「死刑執行人もまた死す」でも印象的だった。シルヴィア・シドニーは「暗黒街の弾痕」「真人間」だろ? この頃から出演していると思うと胸熱。 クライマックスは何度見ても衝撃的。 オマケに製作にジョセフ・L・マンキーウィッツ!傑作にならないワケが無い。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-06-01 01:11:39)
904.  彼女と彼(1963) 《ネタバレ》 
まず、左幸子が若くて可愛い。初々しい彼女と、ヒゲ面の野性的な伊古奈との対比が効いている。左幸子はとにかく誰にでも優しい、伊古奈もまた粗野ではあるが本当は優しさに溢れた人間だ。東京オリンピックを前にした年、百合丘を舞台に穏やかな昭和ノスタルジーに浸れる作品。
[映画館(邦画)] 9点(2014-05-26 20:06:52)
905.  非情都市 《ネタバレ》 
鈴木英夫は堅物作品ばかりで敬遠していたが、この作品はすんなり楽しめた。 スクープを血眼になってまで追い求める新聞記者への皮肉がたっぷり効いた傑作。「危険な英雄」がよりパワーアップしたような内容で、狙撃されるはボコボコにされるは、何がそんなに好きで危ない橋を渡れるんだという馬鹿ブンヤを描き抜く。何もかも犠牲に出来る狂ったブンヤたちの姿をひたすら追い求めた怪作。 それにしても司葉子は魅力的だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-26 17:22:28)
906.  旗本退屈男 謎の珊瑚屋敷 《ネタバレ》 
「謎の暗殺隊」と並んで旗本退屈男シリーズの最高作とされる作品。本作、ノリがまんまバタ臭いTV時代劇のソレ。この作品は職業監督に徹した印象。 主人公の旗本退屈男こと早乙女主水之介は、謎の心中事件の真相を探ろうと江戸の町をぶらりぶらり。 中川信夫にしては展開がややタルい。殺陣は盛り沢山で大立ち回りも迫力があるが、何のひねりもないチャンバラだ。でも、義侠心もここまで来ると清清しい。見た後に心地良い何かが残る映画です。
[ビデオ(邦画)] 9点(2014-05-26 16:32:35)
907.  レイジング・ブル 《ネタバレ》 
ジェイク・ラモッタの自伝を元に映画化。 主人公がいかにボクシングによって栄光を掴み、いかに家族を失っていったかを苛烈に描いていく。  ラオール・ウォルシュの「鉄腕ジム」の影響を感じられるが、この作品は「鉄腕ジム」の間逆みたいな作品だ。  「罠」や「ボディ・アンド・ソウル」「殴られる男」に通じるフィルム・ノワールとしての側面もある。  19歳の青年から43歳の主人公を「体型の変化」だけで演じきったロバート・デ・ニーロの恐るべき怪演。 顔の表情も年齢を重ねるかのように徐々に変わっていくのだ。 後年の「アンタッチャブル」でもそうだが、太っても痩せても貫禄のある演技を維持できる役者はそうそういない。 撮影のために鍛え上げてきた肉体を短期間で肥やす事は簡単ではない。 またそれを元に戻すことはさらに容易な芸当ではないのだ。 デ・ニーロの役者魂を賭けた渾身の演技を堪能できる1作。  ●ここより長い雑記 主人公にとってボクシングは「道具」でしかない。 機械作業のような試合風景やベルトを平気で砕く場面からもそれは見て取れる。 主人公は家族と仲が悪くなっていくのは「ボクシングのせい」だと思い込みたかった。 ボクシングを捨てればいつでも家族は迎え入れてくれると信じていたのだろう。 本当は主人公自身の攻撃的な性格が原因であるのに。 過酷な打ち合いに己を見出し攻略してしまった男は、家族への配慮だけは攻略出来なかったようだ。 そして主人公が己の心自身に原因があったのだとようやく認める場面。 暗闇の獄中で見せた初めての涙。 喪失感に満ちた一人の男の表情がそこにあった。  80年代にあえて白黒のフィルムで描き、記録フィルムのようなカラー映像も古い機材を使うこだわり振り。 主人公が生きた1940年代~1960年代の「空気」を映像によって再現している。  ただ、血を吹き出すボクシングの試合風景よりも印象に残るもの。 それは主人公たちが住む街の空気だ。 アメリカ社会の底を写したかのような暗く沈んだ街、そこにこだまする夢に溢れた大人や子供たちの声。 汚くジメジメとした街に溢れる人々の温もりと、 栄光を掴む度に家族のぬくもりを失っていく主人公の対比。 そこら辺が印象的な映画。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-25 19:11:59)
908.  襤褸と宝石 《ネタバレ》 
スクリュー・ボール・コメディの傑作。  もうね、最初から最後まで、何から何まで狂いに狂ったキチ●イどもが全力疾走するような映画です。  常識が最初からログアウト。最早“常識”なんてこの世に無いんじゃないかと思いたくなるような映画です。笑いすぎて死にそう(褒め)。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-21 18:39:14)
909.  全線―古きものと新しきもの 《ネタバレ》 
エイゼンシュテインの映画は、最初退屈な掘り下げから始まる。 ただ、そのじっくりと描かれる掘り下げが後の大爆発へと繋がるのだ。 ロシア革命と虐殺の爆発を描いた「ストライキ」や「戦艦ポチョムキン」、一人の暴君の後悔と絶望を描いた「イワン雷帝」等々。  この「全線」もそんな農民映画だ。 最初1時間は農民たちが泥と汗にまみれる光景を延々と捉える。特に牛を燻製にしていく工程は結構エグい。 ただ、1時間もする内にそこに退屈さは無くなっている。 華やかな少女たちの笑顔と共に。  農民たちはより大きな収穫、より人間として自立するために改革を求めていた。 無知と貧窮に溢れた農村から解放されるため、何より肉体を酷使する農業を少しでも楽にするため。 年老いた農婦マルファは立ち上がる。 半ば諦めの入っていた農民仲間たちは「そんなもんは無理だよ」と嘲笑う。 それでもマルファは止まらない。  協同組合を組むが、旱魃の容赦のない渇きが人々を襲う。神に祈っているだけでは何も解決しない。 自ら機械のトラクターや牛乳分離器など、文明社会の利器を取り入れる。 エイゼンシュテインは今までロシア社会の荒波に揉まれる人々を、文明社会が生み出した機会を通して描いてきた。 「ストライキ」における生産工場、 「戦艦ポチョムキン」における砲艦。  作品では機械のトラクターや牛乳分離器を通して、人々の生き様に変革を起こしていく。 それは同時に人々の運命を大きく左右していく。 「機械の牛」は手に入るが、今まで家族同然に暮らしてきた牛たちとの別れ。 しかし、最早どんな死をもっても農民たちの団結を崩す事は出来ない。 大地を揺らすトラクターの群れ、群れ、群れ!最新の機械をボロボロの布切れが動かす時の感動。 大地に「全線」が引かれる時のダイナミズム!  ただそれだけなのに、こんなに面白いなんて。傑作だ。
[DVD(吹替)] 9点(2014-05-20 23:41:13)(良:1票)
910.  黒蘭の女 《ネタバレ》 
ワイラー版「風と共に去りぬ」。 スペクタクルを期待する人間には少々物足りないかも知れないが、普通のメロドラマを期待する人には充分な作品。 少なくとも俺は「風と共に去りぬ」よりも好きだ。 ベティ・デイヴィスの演技が良い。気が強くワガママだったヒロインは、やがて気丈で落ち着きのある大人の女性へと成長していく。 物語は南北戦争を背景に男女の複雑な絡み合いを見せる。 彼女の着た「真紅のドレス(白黒画面では黒衣のドレスにしか見えない)」は別れの印か。彼女は“ジイゼベル”と呼ばれる男を狂わせる女なのだろうか。 いや、感情こそ激しいがラストの彼女の姿は気高い一人の女性でしか無い。病なんて関係ない。だって彼を愛しているのだから。 愛する男を殺そうとする病が、再びヒロインと彼を結びつけるとは何とも皮肉なものだ。   「そうだ明日があるは」何て事言いやがる女と、病が染つるかも知れない男に「愛しているから」ってだけで追いていく女、どっちが良いよ。俺は後者だね。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-20 23:30:27)(良:1票)
911.  暗殺の森 《ネタバレ》 
ベルトルッチ初期の傑作。人によっては「ラスト・エンペラー」ではなくこの作品がベルトルッチの最高傑作だという人もいるそうだ。確かにそれほどの作品なのだろう。俺は最後まで余り好きになれなかったが。 第二次大戦前夜のイタリア。 主人公のマルチェロはファシスト組織の一員として暗殺の任務をこなす日々を送るが、幼き日のトラウマと優柔不断な性格で冷徹な殺し屋に成りきれずにいた。 まあ、殺しを部下に任せている事・銃もまともに撃てないなんて随分「中途半端」な殺し屋だ。 新妻となるアンナはマルチェロの裏仕事を知らない。 マルチェロも何処かファシストから足を洗いたさそうな表情を見せる。殺し屋一筋のマンガニエーロはそんなマルチェロをため息をもらしつつ護衛する。 マルチェロを励ます(?)マンガニエーロの姿はちょっと応援してしまう。 当の本人は殺しよりも魅力的な人妻にメロメロだ。いや夢中なフリと言うべきか。いや本当に惚れていたのかも。  母親の情夫、恩師の人妻・・・まったく嫌な事件だったぜ。やるせない。 車の中から“あの人”を見つめる姿なんてもう・・・ね・・・。  マルチェロが見た「アイツ」はソックリさんか本物か。それは解らない。  戦争によって狂い、戦争によって心を“抹殺”されていったマルチェロは今後どのような人生を歩むのか。そんな事を思うラストだった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-20 23:15:01)(良:1票)
912.  たそがれの女心 《ネタバレ》 
原題は「某夫人(特に名を秘す)」。マックス・オフュルスによる傑作。 二つの大戦によって滅び去った社交界の様相を蘇らせてしまうオフュルス。オフュルスの執念、それに応える女優陣の力強さ。 ダニエル・ダリューとシャルル・ポワイエの絡みも印象的だ。  社交界に渦巻く不倫から女たちの情念を描いていく傑作。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 17:49:12)
913.  天井桟敷の人々 《ネタバレ》 
第二次世界大戦下のパリで作られた傑作。 ナチスの支配下でも「映画まではナチスに奪われちゃいない」と叫んだ映画だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 15:41:50)
914.  キンスキー、我が最愛の敵 《ネタバレ》 
ヴェルナー・ヘルツォーク入門&ヘルツォークをもっと好きになる傑作。 「殺したいほど愛している」なんて話はざらに聞くが、まさかそんな話を映画にしてしまう人がいるのだから困ったものだ。 監督と役者は主従である前に対等な存在だ。 「俺が監督してやっいてんだ!!」ま 「俺様が演じてやっているんだ!!!」という対立は苛烈になればなるほど現場を凍りつかせ、引き締める。そのピリピリしたものが、そのまま映画の緊張感に+されるのだ。  ヘルツォークの出世作ともなった「アギーレ/神の怒り」では、狂信的な英雄像をキンスキーが演じた。 二人の憎悪と愛情の表裏一体の関係の中は、数々の傑作を立て続けに生んでいく。  あの野郎を殺してやりたい、あの野郎を俺のものにしたい・・・!役者の狂気に、監督の狂気が応えていく。  ドイツが産んだ二人の野獣をもっと好きになる映画だ。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 15:16:03)
915.  ボー・ジェスト(1939) 《ネタバレ》 
ウェルマンによる戦争映画の傑作の一つ。 ウェルマンは「飢ゆるアメリカ」「紅の翼」等戦争映画の傑作が豊富だが、この作品はウェルマンの映画の中でもかなり楽しく、アクションとコメディ両方の面でとにかく面白い。 「つばさ」以来何度かウェルマン映画を飾るゲイリー・クーパーの存在も良い。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 13:12:46)
916.  スタア誕生(1937) 《ネタバレ》 
ウェルマンの傑作。 ジャネット・ゲイナーとフレドリック・マーチの火花散るぶつかり合いが凄い。 ジョージ・キューカー版の方が好きだが、コチラも充分すぎるほど完成度のある作品だ。 
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 13:04:04)
917.  牛泥棒 《ネタバレ》 
ウェルマンによる西部劇の傑作。冒頭から引き込まれる作品だ。 当時の赤狩りへの反論、西部開拓時代の歴史が詰まった作品でアルトマンの「ビッグ・アメリカン」とセットで見たい。 西部における牛の大切さを学べるぜ(ちょっと説教臭いところもあるけどな)。  ま、日本だと評価は低い。ウェルマンの評価がこれほど日本で低いのが謎だ。 でもこのサイトはこの映画が高評価で凄く嬉しい。もう何だよこのサイトは!たまに見直す。  だが、この映画が苦手という奴もいるだろう。そんな奴らも「女群西部へ!(フランク・キャプラ原案)」や「廃墟の群盗」「飢ゆるアメリカ」「無責任時代」「暗黒街の女」「スター誕生」「紅の翼」「ボー・ジェスト」辺りを見てからウェルマンを評価しても遅くないだろう。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-18 12:58:35)
918.  100人の子供たちが列車を待っている
イグナシオ・アグロエによる心暖まるドキュメンタリー。  映画を製作する側から見せて、見終わった後に「ああ映画が好きで良かったな~」って元気になれる映画っていっぱいあるよな。 ティム・バートンの「サム・ウッド」とか、フランソワ・トリュフォーの「アメリカの夜」とかさ。 アグロエは、こんなにも素敵な良い映画を残してくれた。 リュミエール兄弟の「ラ・シオタ駅への到着」で衝撃を受けた当時の人々の興奮を、このアグロエの映画は感じさせ・・・いや“思い出させてくれる”。 会った事も無いのに、あたかも以前出会っているような・・・そんな感じ。 子供たちのキラキラ輝りだす瞳もキレイだが、子供たちに熱弁を振るう女性教師の瞳の燃えるような輝きも印象的だった。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-16 23:05:20)
919.  大砂塵
ジェームズ・ディーンの「理由なき反抗」やフィルム・ノワールの大傑作「夜の人々」で知られるレイの異色作。 レオーネが「ウエスタン」を作る際に参考にした傑作の一つ・・・らしい。  本作は歌の西部劇。 とにかく五月蠅い。 ギターと酒場が大惨事。 主題歌の「ジャニー・ギター」の戦慄は美しい。  ラストの意外な決闘にはビックリしたよ。  それにしてもこれほどヒロインがうっとおしいと思った映画は無いわ(泣)  「ミルドレット・ピアース」や「ユーモレスク」「雨(ルイス・マイルストン)」で美しかったジョーン・クロフォードも、本作はカラーの色合いもあってか年増でケバい。 「オール・ザ・キングス・メン」や「去年の夏突然に」で印象的だったマーセデス・マッケンブリッジも今作は顔が怖い。 鑑賞の際は是非ともクライテリオン版のDVDで。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-12 20:10:31)
920.  オペラハット 《ネタバレ》 
財産を相続したクーパーは世間ではドラ息子、本当は誰よりも正直者で優しい男。  本当の彼を知るのは、皮肉にも他人の秘密を暴き立てて生計を立てる新聞記者のジーン・アーサーのみ。  クーパーとアーサーは金ではなく、心からの信頼で固く結ばれる。 疑い深い新聞記者がだ。  「スミス都に行く」のジェームズ・スチュアートもそうだが、フランク・キャプラは最後の最後まで人を信じようと努力し続ける映画を撮り続けた。そんなキャプラの暖かさが滲み出た作品の一つ。とにかくクーパーファンは見て損無し。
[DVD(字幕)] 9点(2014-05-08 02:01:23)
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