81. 誘う女(1995・米)
ニコールについてまわる、そこはかとない偽者っぽさが一番生かされている作品だと思う。私にとってニコールは永遠に「1.5流な女優」、なイメージなのだけど。マット・ディロンのしょぼい役も、以降コメディなどでうさんくさい役をやるきっかけになったような気がする。みょーに居心地の悪い感じが、独特のサンペンス感をかもし出して印象に残る映画でした。 しかしみなさん評価低いですね? [ビデオ(字幕)] 6点(2007-08-29 17:04:21) |
82. 姉のいた夏、いない夏
「死んだ姉のカレと寝る」ってことは、姉に対するある種のコンプレックスから逃れるうえで彼女にとって大きなイベント、とうなずける気もする。けど姉カレとしちゃったとたん、さばさばしちゃってすべて解決!? え~っ、これって女性にとってのもやもやした思春期にサヨナラする物語(ってあんまりないような気がするけど)かも? ということでちょっと問題作ではある。 [ビデオ(字幕)] 5点(2007-08-29 17:02:22) |
83. マルホランド・ドライブ
2回、3回と見てやっぱり傑作と思いました。イメージの濃密さは非常にリアルな夢、純度の高いお酒、優れたシュールレアリスムの絵画のよう。シーンのひとつひとつにリンチの迷いのないイメージが凝縮されている。迷いがないから意味なんかどうでもよくて、ストレートに入ってくるから楽しい。「泣き女」というのが葬式に来て泣く役目の女性、ということは後で知り、なるほどと思いました。 [CS・衛星(字幕)] 10点(2007-08-23 17:31:12) |
84. 嫌われ松子の一生
中谷美紀のような美人に生まれても転落人生・・・これって、「宝くじで1億円当たったけど不幸になった人」な話な気がするのですが・・・(原作未読なのですが、やはり主人公は美人という設定なのでしょうか? ) 彼女が本当に不幸だったかどうなのかはわからない、ということが言いたいのかもしれませんが、宝くじを生かしきれなかった人生に、もやもやとした後味が残っただけでした。笑えなかったし。不幸ものなら「マッチ工場の女」みたいに自虐的に笑えるセンスのほうが個人的に好きですね。 [DVD(邦画)] 5点(2007-08-03 14:29:59) |
85. チャーリーとチョコレート工場
マイケル・ジャクソンのパロディー映画としか思えない。毒はあまり感じられず。 個人的ですがティム・バートンの価値観や考え方と根本的に合わないのかも・・・・ [DVD(字幕)] 4点(2007-07-18 14:57:41) |
86. プラダを着た悪魔
《ネタバレ》 メリル・ストリープ=ファッショナブルと一番かけはなれた女優 と思っていたから、見ずにはいられなかった。 ・・・感想、「ファッショナブル」に感しては以外と無難にクリアした感じ? 逆に、うまいけどあまり好きな女優じゃなかったんで、新鮮で良かった。想像したよりおさえた感じで。アンディは、できれば登場でもっとダサーーくして欲しかった。どう見たって他のスタッフよりスタイルいいしキレイじゃん。しかし共稼ぎの自分としては、いつも仕事しながら「早く帰ってごはん作んなきゃ!」という板挟みにあっているので、誕生日の場面で胃がキリキリ、なんだかんだ言ってけっこうアンディに感情移入して見ていたのだが、元カレのどういうところが良くてつきあってるのか解らず・・・愛情の深さが描かれていないので、どうしてもイケメンライターを選びたくなった。きっと新しい職場でもこの業界けっこう忙しいはず。どうせまた元カレはだだをこね出すであろう。どーしてイケメンライターにしないのだっ!! [DVD(吹替)] 5点(2007-07-17 12:52:08) |
87. かもめ食堂
働く女子のため息「ああ、どこか遠いところで、全く違う生活がしたい・・・」がそのまま映画になりました、という感じかな。自分もそんな妄想をいつも描いているし、たんたんとした映画は好きなほうだが、なぜかこの映画は楽しめなかった。きちんとしたこの店のように、すべてがキレイすぎるからか。やはりあまりにもリアリティが無いことが、大きく影響しているような気がする。主人公の性格もよくわからず、きちんとしたイイ人ぶりが、なんかうすら怖い。 [CS・衛星(邦画)] 4点(2007-07-16 13:57:38)(良:4票) |
88. 間宮兄弟
世代によってウケが違うのか?「家族ゲーム」にはまった世代には、なじめるセンス。昔、「やっぱり猫が好き」という、女3人のまったりしたTV番組があったが、これの男版みたいな感じ(?)同性ばかりでまったり、ちょっと寂しいけどなんか楽しい。兄弟で寄り添うように生きている2人は、おたくっぽいけれど、ちゃんと自分に無理のない仕事で自立していて、周りの人とかかわっていて、「何か」や「誰か」に依存したり束縛したりしていない。でも身近な人がいちばん大切だとわかっている。そんな、地味だけど肩ひじはらない自立感、がいいのかもしれない。スパイスとなっている妹役が良かった。 [DVD(邦画)] 7点(2007-06-21 17:05:27) |
89. フラガール
《ネタバレ》 私の中ではこういう映画を「ネタもの」とひそかに呼んでいる。「ブラスバンドもの」「シンクロもの」などなど。悪い予感がしながらも評判が良いので見てみたら、やっぱりその枠を出てはいなかった。炭坑→サービス業という日本の経済成長がデフォルメされたような状況を題材にしたのは面白いけれど、そこに託されたメッセージは何だったのだろうか?フラガールに的をしぼったことでウケはしたのだろうが、個人的にはセンターを企画した人(よくこんなもの作ったな)とか、おそらく炭坑からセンターへ転職したであろう人々、職を失った人々など、描かれなかったストーリーが気になってしょうがない。結果、すっきりしない映画の印象です。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2007-06-18 14:25:37) |
90. GOAL! ゴール!
ベタベタ&お約束満載、ツッコミどころ満載、映画としては?ですが、サッカー好きな人は見ずにいられるかというと・・・難しいっ! ベタだな~と思いながらも思わず泣いてしまうところもあり、飽きることもなく良くできているのではないでしょうか。稼ぐようになった一流の選手には、プレイだけでなく憧れられる存在としての責任が求められる・・というようなことも描かれていて面白かった。まあadidasの長編CMのようでもありますが、クラブチームやプロ選手の協力があると迫力は出るもんですね。ちなみにガバンはなんとなくデル・ピエロ似? [映画館(字幕)] 6点(2006-06-21 17:35:59) |
91. ミリオンダラー・ベイビー
《ネタバレ》 悪いけど、「ミスティック・リバー」からこっち、クリント・イーストウッドはイカれているとしか思えないわ。陰惨なのは結構、バッドエンディングでもOKだけど・・・・ボクシングやら、宗教やら、尊厳死やらなんやらに包んでテーマがさっぱりわからないけど、結局言いたいことは「負け犬」は「負け犬」でしかないってことじゃないの?(ミスティックリバーも然り) なんかアメリカの怖さのようなものを感じてしまう。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2006-03-07 18:58:38)(良:2票) |
92. ベッカムに恋して
《ネタバレ》 女の子ふたりでサッカースパイクを楽しそうに買いに行くシーンが大好き。「ベッカムに恋して」=「サッカーに恋して」なのだろうと、サッカーに恋してる私は思う。親に隠せる程度の練習でスカウトがくるほど女子サッカーは甘いのか!というつっこみもしたくなりますが、全体にただようハッピー感で許せちゃう、好感のもてる娯楽映画でした。 [映画館(字幕)] 7点(2005-05-26 14:38:23)(良:1票) |
93. めぐりあう時間たち
《ネタバレ》 「同性愛」という爆弾をかかえた3人の女性の物語として見た場合。バージニアの場合、最後には死ぬしかなかった。ローラの場合、逃げ出すことを選んだ。クラリッサは、人工受精という方法で恋人との間に子供をつくることもできた。こうしてみると時代につれてなんと進歩してるんでしょう!でもこの映画はきっと「同性愛」だけを語っているわけではないのですね。リチャードのセリフ「ぼくたちほど幸せな二人はいない」というようなことが、冒頭のバージニアが夫にあてた遺書にもあった気がするんですが、そう死ぬ真際に言い残している相手はどちらも、けしていっしょに幸せになれない「他者」のような人に対して。だから、空虚とも見える夫婦生活を送った夫や、やはりゲイであるリチャードとの関係にこそ、大事な大事なものがあったんじゃないかなと。同性愛者じゃなくても常に追い求める「ここではないどこか」がみんな心のなかには多かれ少なかれあると思う。それを追いかけることは素晴らしいけれど、一生完全には理解しあえなかったり結ばれなかったりする「他者」とのつながりでできてたりするのが人生なのかな、って思ってしまいました。とっても勝手な見方だと思いますが、いろいろなことを考えさせてくれる映画だと思います。ピアノがバックに流れる冒頭何分かの緊張感にすんなりとひきこまれてしまいました。最後に、ニコール・キッドマン、彼女はイカれている役がとってもうまい。あまりに自然でした。「誘う女」と本作がいちばんはまってる気がします。 7点(2005-02-04 19:21:55)(良:1票) |
94. キル・ビル Vol.1(日本版)
ごめんなさい。はっきり言ってむかついた。自分が日本人じゃなければもっと楽しめたかもしれないけれど。タランティーノは良くも悪くも「スタイル」の人だと再確認。日本をアイコンとしておタク的に扱うことがクールだと思ってるのかもしれないが、あまりにチャッチイよ。日本語がここまでお粗末だと女優の演技もまるで学芸会。聞き取りにくいのは英語と日本語の音の違いに録音を対応させていないのかもしれないが。けっきょくそこまで深く考える気は無いのだろうし、これを見たら日本人がどう思うかなんて考えていないということだろう。マニアなのかもしれないが、日本への「愛」はまったく無いのだろうなあ。 2点(2005-02-01 17:18:07)(良:1票) |
95. ブレイブ
もう一度見ろと言われたら怒るかも。 1点(2005-01-31 18:21:43) |
96. ギフト(2000)
ホラー、サスペンスとしては先が見えて残念。しかしケイト・ブランシェットやっぱりいいですね。彼女は神秘的な感じの役どころが多いような気がしますが、ちゃんとその役ごとに表現が違うのですね。あたりまえだけど。この映画では超能力がありながらも、女手ひとつで子供を育てている生活感がある、そんな微妙な感じが、ちょっとしたしぐさにも表れていました。ムリだとは思うけれど、彼女のように微笑むことのできる女性になりたいなあ…と思いました。 6点(2005-01-27 20:26:04)(良:1票) |
97. 千と千尋の神隠し
わけのわからないものに対するおそれと、あこがれ。「不思議の国のアリス」を思い出しました。 7点(2005-01-27 12:24:19) |
98. マイケル・コリンズ
「ブッチャー・ボーイ」を見て、すっかりニール・ジョーダンのファンになった。でもアイルランド史に興味があったわけではなく、複雑な長い歴史があるんだろうぐらいの認識しかなく本作を見ました。これをきっかけに興味を持った、というだけでも、意味がある映画なのではないでしょうか。それにしても、「内戦」というのはつらいものですね。同じ国の中で殺しあうことの痛みが伝わってきました。そして独立を率いた人物の、あまりの若さにびっくり。リーアム・ニーソン好きですがそんなに若くは見えませんでしたけど。日本人は自ら独立を勝ち取ったという経験をしていないので、悲惨だなあと思いながらも、母国に対する執着にすこしだけあこがれてしまう。 6点(2005-01-26 10:50:57) |
99. レオン(1994)
なんで好きになれないのか今だに理由がはっきり言えない映画。 もうちょっと考えてみます。 4点(2005-01-26 10:45:27) |
100. シザーハンズ
《ネタバレ》 いい人が(あたかもストーリーを盛り上げるためのように)みすみす不幸になっていくって映画、見てられないんです。完成度はあると思うのですが。 4点(2005-01-26 10:44:48) |