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81.  かぞくのくに 《ネタバレ》 
お、一番乗りか。アン・サリーのCD欲しくて前売り券買いました。年齢計算したらARATA演ずるソンホって私と同世代付近って設定なのね。んなわけで急にリアルに感じられてきて…「パッチギ」の正しい続編はこっちだったんじゃないかって感じがする、別の家族のストーリーとして引きつがれたっていう設定で。安藤サクラは相変わらず最高ですね。キャリーバッグは当時高価な商品だったことを思い出しました。リエが最後にキャリーバッグ買いに行くシーンに、すべての想いがこめられていてよかったと思う。観てる側は、その後の彼の国との関係をすでに知ってるだけに、何とも言えない感情が湧きあがってしまいます。そうそう、1997年という中途半端に古い時代の考証はほぼ完璧なんだけど、PCのモニターが液晶になってたこと、ティッシュの箱が最近のものだったこと、カローラのナンバーが足立57~で逆に古すぎることが残念。ケータイはちゃんとアンテナ付き使ってただけに惜しい。
[映画館(邦画)] 8点(2012-09-21 14:40:30)
82.  スノーホワイト(2012) 《ネタバレ》 
きっちりとみんなが知ってる「白雪姫」をなぞってて、実は丁寧な作りなんじゃないかと思いました。問題は主演の女の子が「美人」じゃないこと!! ここを外したらストーリーが成立しないでしょ? シャーリーズ・セロンとの対比で小っちゃな娘をキャスティングしたんだろうけど「スカ」でしたね。せめてルーニー・マーラだったら美人じゃなくても納得したんだけど… 全体に初期FFに代表されるRPGの雰囲気が強いなと感じました。それから「洞窟の女王」な要素も垣間見えたのは、わたしが年寄りだから? みんなふれてるけど、ジブリの影響がふんだんにまぶされてて好き嫌いがはっきりわかれるでしょうね、わたしは好きだけど。ただ、いかにCGとはいえ「ぞわぞわ」したものを実写で見せられるとちょっとね。鹿は「あれ」って感じより、むしろ昔の「清酒白鹿」のCFそっくりで大笑い。そうそう、ほとんどの人は気がつかないでしょうけど、出てた馬はサラブレッドじゃないようです。ヨーロッパ在来種は残ってないのでそれに近い体型の個体を使ってますけど、蹄が大きく脚が太めで華奢な感じがしなくてよかったと思います。ところで、シャーリーズ・セロンずっと見てるとだんだん小島慶子が浮かび上がってきて、ウンザリしてしまうのはわたしだけの現象?
[映画館(字幕)] 8点(2012-06-21 16:05:36)
83.  アーティスト 《ネタバレ》 
全体の批評は朝日新聞紙上で大林宣彦、中野翠両氏が対談されてる内容でほぼすべてだと思います。(レビュー時点では http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY201204120267.html で講読可)特に、アステアじゃなくジーン・ケリーだってとこに気づかれた大林監督はすごい。華麗さよりも、どちらかというとデフォルメに近いダイナミックさを優先させたステップですからね、ジーン・ケリーは。「ブロードウェイのバークレイ夫妻」と思わせて「雨に唄えば」へのデディケイトで締めくくってると考えれば、ハッピーエンドもこじつけじゃないと思えます。フィルム燃やすシーンは「イングロ」でリアルさ知ってしまった以上、いい加減に見えてしまって残念。ジャン・デュジャルダンは「毒気を抜いた」植木等というイメージ。ってことは、東宝の「無責任/日本一」シリーズはダグラス・フェアバンクスがジーン・ケリーばりのステップでスクリーン全体を駈け、踊るっていうコンセプトだったのね。あ、犬のUGGYは100点。
[映画館(字幕)] 8点(2012-04-17 09:00:53)(良:3票)
84.  アクロス・ザ・ユニバース 《ネタバレ》 
ビックリしたね、歌詞うまくつないでストーリー作ってて。歌詞ちゃんと聞いていない日本人には想像つきません。台詞にうまく曲名紛れこませたり、登場人物が歌詞に登場する人名だったりするのもうまい。"All You Need Is Love" でエンディングってのは "She Loves You" を使いたかったからでしょうね。もしかするとこれがきっかけでこの作品生まれたのかも。そうそう、屋上で Gig ってアイデアもよかったよ。途中なんとなく「いちご白書」になりかかって、それで減点しましたけど、満点でもよかったと思います。セットの風景が "Rent" にも似てたし。ただビートルマニアじゃなきゃつまんない作品じゃないかな。ボノがドクター・ロバートってのはすぐ気付いたけど、ジョー・コッカーとサルマ・ハエック出てたのね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-08-29 09:48:13)(良:1票)
85.  僕の彼女はサイボーグ 《ネタバレ》 
タイム・パラドクス全開でつじつま合わないストーリーですがOK。時間線たどってくとまったく整合性ないんですけどね。どう考えても綾瀬はるかのプロモーション・フィルムです。「鹿男」でコメディエンヌとしての彼女を発見した身としては、それと同時に人間離れした姿も見たいと思ってましたのでうってつけでした。アーモンド型の眼なのに目尻下がってるという不思議な顔立ちにますます惹かれます。予告編によると「座頭市」の市もやるみたいなんで今からワクワク。日本人監督ならお茶濁すシーンをフルパワーで展開してくれるので観ていて気持ちよかった。「マネキン」へのオマージュもあったしね。通常、この手のお話は人間をモデルとしてロボットやサイボーグが作られ、それが時間線を遡ってきて…というストーリーですが、他人の空似以外の何物でもなかったところに新しさを感じましたし。中だるみするし、タイムスリップものにツッコミ入れたくなる私の性向を凌駕してるんだから佳作と呼んでよいでしょう。
[映画館(邦画)] 8点(2008-06-06 17:22:07)
86.  サラエボの花 《ネタバレ》 
腑に落ちないところはいくつかありました。たとえば仕事中にいきなり薬を飲むシーンとか。観終わった後なんとなく「そうだったのかな」とも思うんだけど説明不足な気も。なんか「禁じられた遊び」とか「マイライフアズアドッグ」観てるような気になったのね。ということは、私としては悲しいより切ないなんだと思う。過去を思い出したくない母とアイデンティティを確立したい娘っていう対比・対立を通じてボスニア紛争が描かれているんだけど、おそろしくまわりくどいシナリオ、演出に感じられた。当たり前のように話をはぐらかす母の真実の吐露は胸に来るものがあるんだけど「付きあってられない」感もどこかにある。ただボスニア紛争をムスリム側から描いた作品は初めてだったので蒙を啓かれました。ストイコヴィッチやオシムに興味あったので予備知識持ってましたけど、そうじゃない人はなにがなんだかわからないかもね。
[映画館(字幕)] 8点(2008-03-04 21:21:10)
87.  スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師 《ネタバレ》 
ヴィクトリア朝ものが好きなこと、ティモシー・スポールに重要な役回りが設定してあること、まがまがしさが満ちあふれてることでこの点数。痛い、グロテスクは大嫌いなんですけど、今回は許す、だけど見返すことはないでしょう。結果的に「若い」3人が生き残ったことに「希望」が見えたから納得してるけど、見せられたのは絶望だけですよ。それとミュージカルなら「踊り」がないとね。人肉食べることに関しては、ひとみ座の「人間ブタ(タイトル思い出せない)」を小学校低学年時に学校の講堂で観たことがトラウマになってるので、観てないかたたちと見解が異なってもしょーがないです。
[映画館(字幕)] 8点(2008-01-24 18:44:28)
88.  やじきた道中 てれすこ 《ネタバレ》 
のっけから松ちゃん師匠登場で大笑いさせていただきました。主演の3人、特にはすっぱさ全開の小泉今日子最高だし、多くの「友情出演」組の芸も堪能しました。特筆すべきは石井くんの座り姿、正座で上半身がきっちりしてるのは踏んでる板の数がものをいってると思います。ラストでKYON2の黄八丈も拝見できましたし言うことなし。当然続編作るつもりなのでしょうが、吉川晃司&鈴木蘭々の詐欺夫婦は毎回登場させなきゃダメだよ。くり返すことによって出てくるおかしみってのがわかってない監督多いからね。2回目は喜多八が引っかかって、3度目のお喜乃でバレるって展開で。そうそう、タイトルのまる、四角、三角で演者を表現したのはうまかった。なお、私の行ったシネコンでは、茶の間でのテレビの感覚でず~っと喋り続けてるバカ年寄り夫婦が何組もいましたので、観るなら奴らの来ない夜かも。
[映画館(邦画)] 8点(2007-11-15 16:21:18)
89.  ミス・ポター 《ネタバレ》 
ピーター・ラビットに興味はございませんけど、ビクトリア朝付近に惹かれるので観てみました。まず当時の言い回しが見事に再現されてました。"extraordinary"を連発するのが進歩的とされた層の流行り。貴族や上流階級(含む成り上がり)はそんな過剰な表現しなかったみたいです(聞きかじりですが)。ツバメ号でおなじみの湖水地方を当時の様子で見せてくれたので評価アップ。それからナショナル・トラスト(知った契機はwhite albumです)の実践を映画で表現してもらったのには結構ゾクゾクしました。簡潔にまとめたところも加点。レニーって口を開かないで発音するとイギリス人に見えるって思いこんでるような気がしてちょっと怖いかも。個人的には「コールド・マウンテン」や「シカゴ」での大口開けてわめき散らすレニーが好きなんですけど…
[映画館(字幕)] 8点(2007-10-05 21:07:25)
90.  デス・プルーフ in グラインドハウス 《ネタバレ》 
プラネット・テラー観終わってから評価しようと思ってたので、ちょっと前の記憶を頼りに書きます。なんかカート・ラッセルによる惨殺シーンで、ハーシェル・ゴードン・ルイスの「2000人の狂人」を思い出しました。高笑いしながら残虐なことやってく感じがすごく似てた。遠い記憶なので曖昧ですからまちがってたら失礼。スタンドインなしのゾーイ・ベルのカー・スタント観るだけでも価値ありの一作だと思うし、例によって音楽の趣味は最高です。冷静に考えたら絶対にミスマッチなはずのJeepster by T.Rexがピッタリはまってたのには感動すら憶えました。ダッヂ・チャレンジャーにこだわった作りは素晴らしかったけど、見事なまでにポンコツになって旧車好きとしては悲しかったなぁ。東映のズベ公シリーズ、日活の野良猫ロックなんかのテイストにラス・メイヤー、R.L.フロスト(暴力シーンはこっちかな?)がごちゃ混ぜになった良品でした。ラストシーンはスッキリしたもん。
[映画館(字幕)] 8点(2007-10-04 18:27:14)
91.  シッコ 《ネタバレ》 
観終わった後でいいから「モーター・サイクル・ダイアリーズ」観てください。エンディングのキューバの医療が、そしてCHEの娘さんのコメントがより現実のものとして理解できることでしょう。80~90年代にはあんなにボートピープルが多くてマイアミはキューバ移民の街みたいでしたが(マイアミ・ヴァイスとかグロリア・エステファンとかね)、いつのまにかそうじゃなくなってるのはなぜ?がちゃんと描かれてます。たぶんライ・クーダーが「ブエナビスタ~」やったころから変化がおとずれていたんでしょうね。このドキュメンタリーはアメリカの医療制度を詳らかにするというより、アメリカ人の社会主義アレルギーを描いてるんだと思います、結果的に。ま、国家社会主義と社会民主主義の差は紙一重で、その国民の民度によって決定されるわけですから皆保険制度の功罪の判断は難しいですが。なおムーア自身が道化となって他国の制度を知っていく過程がけっこうウザいんで減点してますけど、華氏911よりはずっとよい作品ですね。
[映画館(字幕)] 8点(2007-09-03 20:12:22)
92.  しゃべれども しゃべれども 《ネタバレ》 
五社協定の時代なら「添え物」扱い、後に言う「プログラム・ピクチャー」ですね。でもねぇ、そこがいいのよ、あぁた。映画観てちょっといい気分になれたら幸せってもんでしょ? 都電沿線でも荒川区じゃなくて豊島区舞台にしてるのがいいやね。そう、香里奈いいね。出自がモデルの子って芝居させるとダメで、特に声がヒドイ子が多いんだけど、この子ちゃんとしてる。顔きれいなのに、話し下手こじらせて実家のクリーニング屋手伝ってるなんてありそうだもん。香里奈、化けるかもね。DVD化のさいは今昔亭小三文師匠の「火焔太鼓」フルバージョン付きでお願いします、特典画像でね。三つ葉のはなくてもいいや。 〈追記〉原作読んでみました。エピソードをうまく前後させ、登場人物を端折って、プロットきれいに活かしてますね。小説刊行されてから10年、思い入れの強い読者や、作家のファンの人たちにもきちんとした気遣いが伺える脚色だと思います。舞台の変更は、視覚的効果をねらって玉川上水周辺から都電沿線に変えたんでしょうね。 火焔太鼓一本に絞ったのも正解。落語ファンじゃない人のことも考えてますよ。
[映画館(邦画)] 8点(2007-05-31 21:28:45)
93.  ルワンダの涙 《ネタバレ》 
なぜかイギリス人のカトリックの学校教師(これがよくわからない)を狂言回しにしてルワンダの出来事を描いてるんですけど、ヨーロッパ人種の身勝手さが浮き彫りになってだんだんウンザリしてきました。ただ、ベルギー、フランスというかつての宗主国が白人保護に走ったり、怪しい国会議員の跳梁跋扈というポイント押さえてたりと、ドラマとしてはよくできてる。評価のポイントは、みんなちゃんと母国語でしゃべってる映画だったこと、「鉈」の怖さをきちんと表現していたこと。修道院での虐殺をエピソードとしてきちんと入れてたのにはビックリしました。BBCが製作に関わってるのが大きいでしょうね、自分たちのクルーを美化してないし、ETVでみたBBCドキュメンタリーの映像も使わず、きちんとフィクションとして撮影し直してたし。母国人、しかもツチ、フツ夫婦で表現した「ホテル・ルワンダ」と同点ということで… しかし、どっちの作品もこの虐殺を煽動したラジオ局のこと描いていないのはなぜなんだろう?
[映画館(字幕)] 8点(2007-05-31 20:38:44)
94.  マリー・アントワネット(2006) 《ネタバレ》 
とってもロックンロールな作品でした。タイトルがメチャポップだし、マリア・テレジア役マリアンヌ・フェイスフルなんだもん。キルスティン(本当はカースティンでしょうね)ダンストをキャスティングする意味、よ~くわかった。ソフィアは普通の女の子のドラマとして描きたかったんだと思う。日本人のある程度の数は「ベルばら」知ってるから逆に不満に感じるだろうし、知らない、世界史ダメ(含未履修)な人は背景がわからんだろうけど。画面に表れる色彩は見事と言うしかない。馬の動きが完璧、しかもサラブレッドを登場させないところからして、ディテール細かいことがよくわかります。ところで一瞬ベイビーブルーのコンバース・オールスターが映るシーンがあったんだけど、ソフィアは確信犯?
[映画館(字幕)] 8点(2007-02-01 15:49:17)
95.  硫黄島からの手紙 《ネタバレ》 
よくも悪くも全世界での上映を念頭に置いたアメリカ白人による日本映画だったと思います。現在に伝えられる史実を、西郷という一兵卒を狂言回しとして描くというねらいはうまかった。監督は彼を通して物語ったんでしょうね。日本映画なら他の登場者、特に実在の人物がいいかげんになるでしょうが、さすがハリウッド、脚本が見事でした。世界を視野に入れているため重要な部分が端折られ残念、たとえばトンネル掘りの大変さとその総延長の凄さ、火山島であるため地熱による暑さと硫黄ガスの苛酷さ。ゴキブリの量もとんでもないものだったらしいですし、島の形が変わったと言われている砲爆撃の凄まじさもちょっとあっけなかったです。ここを捉えても「父親たちの星条旗」とセットで観て全体像がつかめる作品だと思います。中村獅童演ずる伊藤大尉のエピソードが尻切れになっているのが残念。たぶん捕虜になったんでしょうが、その転向ぶりも描いてほしかった。そうそう、陸海軍で敬礼が異なるところもちゃんとしてましたね、軍服だけでなく徽章も。西竹一中佐は世界との接点としてクローズアップされシーンも多かったのでしょうが、それならば米軍の呼びかけシーンも必要だったのでは? 栗林中将と最初にあう浜辺のシーンの台詞はちょっと頂けなかった。なんか、アメリカ人の会話のようで。すべてを盛り込んで「人間の條件」のように8時間以上の作品にしてもよかったかなって少し思います。 なお12/9にオンエアされたCXのドラマもよかったです。市丸海軍少将側の物語も知ることができました。テレビなら上出来!
[映画館(字幕)] 8点(2006-12-11 17:13:54)(良:1票)
96.  父親たちの星条旗 《ネタバレ》 
スピルバーグが資金集め協力したのよくわかりますね、戦争遂行のために利用される兵士の物語ですから。イーストウッドは、運命に翻弄される市井の人描くのが執念になっちゃってるみたい。たぶん原作の流れに則って、また戦史でもあり、時間の移動を除いてシナリオを極端にいじくれない制約があるはずですから、登場人物への感情移入を期待しちゃいけません。ただ「日本軍は必ずバンザイ突撃をかけてくる」という内容の台詞をどこかに挿入しておいてほしかったです。それまでの日本軍の戦い方を説明してくれるし、硫黄島の戦いがどんなに特異だったのかが第1部の段階で理解できます。それに塹壕内の暑さを現すシーンもほしかった。米軍側が感じた驚きと恐怖を散りばめておくことで第2部で腑に落ちる、ってこともあるわけですから。語り部役を絞って端的に語ったシナリオだったら良かったかな。戦闘シーンの凄まじさはライアン二等兵のほうが凄かったです。ま、戦線の組み立てかたが違うので比較してはいけないでしょう。たぶん、12月公開の第2部とセットで語るべき作品です。未公開の「硫黄島からの手紙」予告編が最後についてますので、エンドロールで立っちゃう人は我慢がまん。得点は現時点でのもので、後に変更する可能性もあり。しかし、アメリカ白人が監督する日本の戦史って観るのが怖い、米軍での栗林中将の評価は異常に高いらしいですし、大日本帝国軍人らしくない戦いを繰り広げたわけですから。 この戦闘が東京大空襲に直結し、原爆投下への布石になったことも匂わせてくれれば言うことなかったんだけど…  〈追記12/11〉必ず2作品セットで観るべきです。ということで2点加点。
[映画館(字幕)] 8点(2006-11-01 16:29:46)(良:1票)
97.  カポーティ 《ネタバレ》 
狡猾で嘘つきで自分の才能に自信満々の男が、その想像力を超えた「気狂い」に出会って人生を壊されてしまう話と感じました。私の実体験、それも最近のことに基づいてそう思います。カポーティが出会ったのは本物の犯罪者だけど、世の中、後でよく考えると「気狂い」だったって人たま~にいますから皆さんも気をつけてね。カポーティの自信と葛藤見てると自分自身の体験がよみがえって相当気持ち悪かった。あ、モ~ホではありません。これだけ身につまされると、演技力、脚本、カメラワークを褒めないわけには行きません、ってことで8点。全盛期のエルトン・ジョンみたいなホフマン、人によって好き嫌い激しいでしょうけど役者として完璧ですね。そりゃアカデミー賞取るわな。しかし、70年代あたりから見ると「ちょっと前」の話だったんですね。今からカウントすると「宮崎勤事件」くらいの古さでしかない、実はこのことに一番ショック受けたかも。
[映画館(字幕)] 8点(2006-10-17 18:08:30)
98.  嫌われ松子の一生 《ネタバレ》 
ふ~ん、中島哲也って福岡県出身で1959年生まれだったんだ。いや、あまりにも外観が以前の天神岩田屋だし、むかしの西鉄大牟田線の色だし。筑後川と荒川オーバーラップさせるってすごいな。歌謡曲の使いかたもうまいっ!中山千夏「あなたの心に」天地真理「水色の恋」と松子のピュアハートを表現させる楽曲をうまいこと盛り込んでますな。「恋人よ」が五輪真弓本人じゃなかったのが惜しいけど… CF出身で「下妻」で好評取ったから映像がますますPVっぽくなってますけど、それに嫌悪感なかったらみなさまにお薦めできます。豪華助演陣の使いかたも最高、みなさま片平なぎさの登場回数が多すぎるとご批判のようですが、くどさも時には必要ですよ。日石のワーキレイガソリンCFで認知された中谷美紀が「ケイゾク」でひと皮むけて、ついにこの高みに登ってきたって感じですかね。ちょっと気になったのは、すれちがった車がHONDA LOGOだったり、駅の電飾看板が「代ゼミサテライン予備校」とはっきり読めたりしたとこです。これ、最後付近の「一度出会った」シーンのあとの、車(初代カローラ)で駅まで送る流れのとこ。
[映画館(邦画)] 8点(2006-06-06 18:17:12)
99.  花よりもなほ 《ネタバレ》 
素敵な作品だったと思います。淡々と語るのは是枝くんの作風。シーン転換の間が悪かったり、俯瞰、鳥瞰、ロングショットがほとんどないので映像的に閉塞感があるのは事実ですが、もとがTVドキュメンタリーの人ですから。ということで、赤穂義士の話が同時進行で進む構造にし「仇討ち」を多角的視点で捉えられるようシナリオを構成したと思います。なお、寺島進の寺坂吉右衛門の離脱が47 or 46人の解釈に影響していて、実はこの物語のオチはこちらではないのかと後になって気づきました。また、色々なところに山中貞雄監督へのオマージュが散りばめられ、わかる人にはわかるようになってます。しかし、古田新太演ずる貞四郎が「10年かかるか、20年かかるか、江戸は広いから…」と言い出したときは大笑いしたな。気になるかた「丹下左膳餘話 百萬両の壺」(トヨエツに非ず)ご覧ください。石橋連司の庄三郎の下ネタ、大受けしたんだけど、若い子って笑わないのね。わかんないんだろうか? 現代語で作ったのはとっつきやすさのため、岡田准一目当てで観に来るひと対策でしょう。
[映画館(邦画)] 8点(2006-06-05 17:02:55)(良:1票)
100.  プロデューサーズ(2005)
わはは、ユダヤが隅から隅まで敷き詰められた怪作です。すべての曲がメル・ブルックスの手によるものと知って感激倍増!!! ユダヤ人のヒトラーネタってきついですな。エンディングのラストでメル・ブルックス本人が出るのも大笑い。ダンス、レヴューがスタジオ見え見えってのもすばらしい。セット含めてこれこそMGMのパロディ、いやオマージュでしょう。「ラッキー・ブレイク」ってこれを踏まえて作られた作品? 劇中劇「春の日のヒトラー」の完成度の高さもすばらしく、いうことなしの馬鹿馬鹿しさ。ちょっと「バンドワゴン」の借用かなってところがまた、こんち憎いよ、このヤロー、ってなかんじ。長尺物なので発光腕時計持ってってましたが一度も見なかった。ウマ・サーマンが鈍重だったので少し減点、たぶん彼女、身体動かないっす。アステアと踊った時のシド・シャリース(チャリシー)みたいに身長差を感じない振り付けとセットもほしかった。ダンス以外でマイナス面強調して、ダンスになると対等ってMGMのお約束ですもん。ゲイとビレッジ・ピープルについても言いたいこといっぱいありますけど… 訳が現代の流行に振りすぎてたのは大きな減点です。Gストリング、Eストリング、観客はわかんないだろうけど、Tバックの話にすんなよ(怒)
[映画館(字幕)] 8点(2006-05-02 21:53:11)(良:1票)
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