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コメント数 1963
性別 男性

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1201.  木曜組曲 《ネタバレ》 
同じ屋敷で生活する五人の女流作家のうちの一人が謎の死を遂げる。その謎解きという意味では誰が何を企んでいるのか?その真相についての解き方、これが楽しめるか楽しめないかでこの映画の評価は大きく変わってくると思います。私には派手なサスペンスには無い品の良さ、そして、女優陣が繰り出す疑惑の行動などを見て楽しむことが出来た。全体的に説明臭い台詞で通すというのはマイナスであるが、それでもこの映画には雰囲気作りの上手さがある。浅丘ルリ子演じる重松時子の謎の死の真相をどのようにして、解いていくのか?という興味、他の四人の中ではやはり原田三枝子がダンドツに良い。全ては自分が犯人である。とばかり言い切る彼女の心意、女の怖さ、執念深さ、時子への恨み、同じ女流作家としてのプライドの高さなど色んなものが感じられる。ミステリーとしての弱さや緊張感という意味でもあと一押し足りない気もしなくもないが、私はこの映画は人間の怖さ、特に女って怖いということを改めて教えられた作品として楽しむことが出来た。それにしても四人が一緒にテーブルを囲んで食事しながら人殺しの話をしているのを観ると折角の美味そうな料理がと思ってしまい、そういう意味でも怖い映画でした。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-24 13:28:49)
1202.  転々 《ネタバレ》 
良いなあ!何が?散歩に付き合うだけで百万円貰えるとか納豆味の靴下とか塩味の靴下とかその他所々で真面目なようでふざけているような何とも不思議な笑いが醸し出す雰囲気が良い。そして、見ていて最近、歩いてないなあ!私のような田舎暮らしの人間にとっては歩くという行為が年々、薄れていく中でこの映画を見ているとたまには車の生活から離れて遠くまで歩きたい。目的地なんて決めずにとことこ散歩してみたい。そう思わせるだけの魅力がこの映画にはある。出演者の顔ぶれに眼を向けると、何とも個性的な面子きりでそれもまたこの映画の魅力かもしれない。面白いことは面白いけど、映画的なスリリングに満ちた面白さではなく、個性的な人物によるそういう面白さであって、ストーリー的な面白さはほとんど無い。後ろ向きに歩くと若返れるという発想、悪くは無いけど、でもそれって、ある程度の年齢を重ねた人間に向けての発想て気がして、若者に向けての未来への励ましとは大きく違って見える。どうせなら若者よ後ろを振り返り、後ろ向きに歩くより前を向いて歩こうという方が私には共感出来る。面白いことは面白い作品だけど、ちょっと吹っ切れない何かが残る。ところで気になって仕方ないことが二つほどあるのだが、まず一つにあの時計屋のご主人、オダギリジョーと三浦友和の二人を追いかけて来る際、きちんと店の鍵をかけてきたのだろうか?次に吉高由里子の変な歌、何て歌ってるのかよく解らなかった。それが気になって仕方ない。最後にもう少しだけ!岸部一徳を街で見かけると本当に良いことあるのかな?あるんだろうなあ!でもって岸部シローだったらロクなことが起きないと感じてしまうのは私だけか?きっと他にもいるはずである。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-22 21:35:09)(笑:2票)
1203.  ハナ肇の一発大冒険 《ネタバレ》 
山田洋次監督と言えば「男はつらいよ」から入った。私自身が初めて観た山田洋次作品が「男はつらいよ」であるからして、ハナ肇のことを「社長さん」「社長さん」と呼びつづける倍賞千恵子を観たり、聞いてるとどうしったて「男はつらいよ」シリーズが観たくなってしまって仕方がない上にタコ社長(太宰久雄)とさくらで会話をしている錯覚を覚えてしまう。正直、ハナ肇を「社長さん」て呼ぶ倍賞千恵子に最初のうちはかなりの違和感を覚える。それでも観ているうちに段々とその違和感が無くなっていき、まるで「寅さん」でも観ているような不思議な面白さやら、またまた車での旅の途中で警察官が検問していたりするのを観るとこれまた同じ山田洋次監督作品である「幸福の黄色いハンカチ」を思わせるし、車の中でハナ肇と倍賞千恵子が「次郎長三国志」の歌を口ずさむのを見てるとこれまた「次郎長」ファンである者としては、そんな場面を見せてくれてたりと、色んな意味でまた別の楽しみ方が出来たりと、後半やや湿っぽくなってしまうのは勿体無いものの、作品全体のこの雰囲気は山田洋次作品だなあ!て気がして、とにかくこれもまた私には楽しむことが出来たので良しとしたい。最後に出てくる倍賞美津子を見て、私もイニシャルKさんと同じく倍賞美津子の寅さんでのマドンナ見たかった。
[DVD(邦画)] 7点(2010-07-19 11:19:29)(良:1票)
1204.  ニーベルンゲン 第II部 クリームヒルトの復讐 《ネタバレ》 
さてさて、昨日の続きだ!愛するジークフリートを殺されたクリームヒルトの女の恨み、復讐としての女の怖さ、執念、まるで鬼のような姿が怖いうえに結末があまりにも救われずに悲しくてやりきれない。折角、復讐を成功させたものの自らの命も落としてしまうクリームヒルトの悲しさ、悲劇的な最後に涙!画面構成の素晴らしさ、相変わらずの音への拘り、クリームヒルトが自ら放った炎を眼の前にして何を思うことか?その時の見つめる表情が何とも怖く、この映画を観て女は愛に対しての恨み、執念深さは男よりも上であることが改めて解った気がする。
[ビデオ(吹替)] 7点(2010-07-05 21:20:18)
1205.  ユリシーズの瞳 《ネタバレ》 
この監督の映画を観るのはこれが三本目である。相変わらずワンシーン、ワンシーンの力強い映像美、美しい映像美には毎度ながら感心させられる。息を呑むほどの冒頭の船のシーンの美しさ、他にもダンスの場面での力強い映像、そして、この監督の作品に共通する「霧」の場面での暗殺シーンにおける凄さ、ストーリーそのものよりも完全に映像の力強さで見せる監督であるような、とにかくどの映像もこれぞ詩人とでも言うべきか、映像の持つ凄さを覚えずにはいられなくなる。3時間近くある話で、やや長さというものを感じてしまうぐらいストーリー的には特に面白味のある内容でもないし、それでも映像の持つ凄さだけで見せてしまう所はこの監督さんは凄いと言わざるをえないし、個人的には「霧の中の風景」がこの監督の作品の中では今の所、観た中では最も好きな映画であるが、ワンシーン、ワンシーンにおける力強さではこちらの方が上かもしれない。正直、何度も繰り返し観たい映画でもないが、とにかく映像の美しさ、テオ・アンゲロプロス監督お得意の長回しによる映像の力を見せ付けられた思いである。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-07-04 12:58:34)
1206.  BARに灯ともる頃
父親にとってはいつまで経っても子供は子供のままであり、それが息子となれば、尚更のこと、永遠に可愛いものであったりする。また息子にとっての父親の存在の大きさというものを離れて暮らすことで今まで気が付かなかったものが見えてくるとしいうような何かこれは男と男、つまり男同士の関係は母親と娘に置き換えてみても同じようなものであったり、離れていてもどこかで繋がっているんだというのがこの映画を観ると感じずにはいられない。あれほど息子を子供のように可愛がり、だからこそ信じあうものが生まれてくる中で息子には息子としての事情があって、父親の存在が時に邪魔くさく思えてならなかったりと人間はそういう生きものであるとばかりに色々と考えさせられる映画でもある。こういう映画を観るとイタリア映画はアメリカ映画にはない上手さ、家族を描くことに力を注ぐことに関してはどこか日本映画的な香りを感じる国、それがイタリアという気がします。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-02 22:44:38)
1207.  センチメンタル・アドベンチャー
クリント・イーストウッド=西部劇というようなイメージがある中でのこれは西部劇とロードムービーと音楽とクリント・イーストウッド自身が1番、やりたかった映画はこういう映画であるような感じがする作品ではないだろうか?淡々とした流れで派手さはない。どちらかというと内容的にも暗い。この監督、俳優としての作品に常に付きまとう「死」というものの人間にとって、それは人間だけでなく、生きもの全て、命のあるもの全てに必ずいつかは起こるもの、そういうものが描かれている。音楽を誰よりも愛している者の音楽への気持ち、病気で声が出なくなりそうになる中での音楽に対する情熱、色んなものが描かれている。タイトルこそセンチメンタルなんてあるけれど、全くセンチメンタルではない。人間としての誇り、刹那さ、改めてクリント・イーストウッドという人は人間とは何か?的な問いを画面を通して訴えかけてくる。あまり見ている人の数が少ないのか?この映画の中にその後のイーストウッド作品を語るものが見られるような気がして、色んな意味で監督としてのクリント・イーストウッド、俳優としてのクリント・イーストウッドを思わせる映画でもあるような気がする。
[DVD(字幕)] 7点(2010-07-01 22:25:19)
1208.  金田一耕助の冒険 《ネタバレ》 
映画的に判断すると、こんなのは映画じゃないよ。単なるおふざけだ!とお怒りになる人もいるだろうし、それでも敢えて言いたい。やたらお堅いだけでクソ真面目で面白くも何ともない映画よりもどんなに出来は悪くても、滅茶苦茶でも、遊び心に満ちている映画の方が私は好きだし、そういう意味で言うとこの映画には大林宣彦監督が映画が本当に大好きで、大好きでたまらないんだなあ!という映画への愛情が感じられて、だから私はこの映画が例え、駄作であれ、嫌いにはなれない。金田一耕助というこの人間味のある人物、犯人に対しても優しいのである。そこがこの金田一耕助という人物の魅力である。それがあの最後の方のシーンでの金田一耕助の叫び「世界中、捜したって私一人ですよ。犯人の気持ちを思いやる探偵なんてね。」こんなことを言える金田一耕助が私は好きである。ここに金田一耕助という人の愛情、優しさ、それを見せる大林宣彦監督の優しさ、この映画は確かに滅茶苦茶と言えば滅茶苦茶である。ローラースケートで走る金田一耕助やら他の大勢の若者やら、訳の解らないほどのスーパーマンの登場だの、推理物としての滅茶苦茶さ、何から何までぶっ飛んでいる。キャストにしてもまさかまさかの三船敏郎と三橋達也のツーショット、東千代之介もこんなんでありなのか?岡田茉莉子にしてもえっ?だの、田中邦衛のアホらしさ、金田一耕助のデートを邪魔しようとして、馬鹿みたいに回転させられたりと、とにかく全てがもう滅茶苦茶である。その滅茶苦茶さも全て許してしまいたくなる映画への愛でいっぱいである。はっきり言って駄作である。しかし、しつこいようだが、この映画は大林監督らしい遊び心と愛がつまっている。だからどうしても嫌いにはなれない。それにしても川島雄三映画が大好きな私には三橋達也がこんな面白い使われ方を見せてくれているとは、大林宣彦監督に感謝です。それと、田中邦衛と松田(熊谷)美由紀が共演してるのを観るとこの映画の後にテレビドラマ「北の国から」でも共演しているのを思い出してしまい「北の国から」をまた最初から観たくなってしまった。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-27 21:36:35)(良:1票)
1209.  パームビーチ・ストーリー
オープニングとエンディングのえっ?という始まりと終わりにびっくりです。あの始まりと終わりはなるほどね。そうか!てなぐらいで、それとは別の意味でもこの映画、ストーリー上、全く関係なく、始まるドタバタした展開などやら、可笑しな人物、特にあのソーセージ王ときたら、いやはや、私の所にも来て欲しい。最初の何?どういうこと?ていうスタートには面喰らうし、色んな意味でちょっと、それは何なの?て思えてしまうけど、この映画のテンションの高さとハイテンポで短い時間で上手くまとめてしまう上手さやらは今の映画にはなかなか無い何かがこの映画にはある。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-06-23 21:40:13)
1210.  幸福な食卓 《ネタバレ》 
頭の良い人ほど何かに怯え、自分というものが解らなくなり、他人には理解出来ない行動をするものであるというのがこの映画の父親、兄貴を見ていると思わずにはいられなくなる。何だか一件、普通そうな家庭だけど、全く普通でない家族構成という所がこの映画の面白い所であるがタイトルからは想像できないとても幸せとは無縁の環境の元、普通の女子高校生らしくふるまう少女、中原佐和子の姿には学校で偶々、隣の席となったことから仲良くなり、やがては恋心を抱く相手の男、勉学とのやりとり、勉学の口調を真似して見せる姿やらその他にも何だかちょっしたことなのに、それが心地良く思えたり、時には切なく感じたり、色んな意味で青春映画的な楽しさとほろ苦さが感じられる作品にもなっているし、佐和子が勉学の死後に言う「なんで死にたいと思っている人が生きて、死にたいと思ってもいない人が死ぬの」みたいな台詞を聞いて、本当にそう思う。何とも心に突き刺さる言葉である。佐和子が勉学へあげるつもりでいたマフラーを弟へと手渡す勉学の母、ここで勉学の弟が勘太郎?貫太郎かな?(どっちにしてもかんたろうであることは確かである。)だということが明らかにされた瞬間、えっ?大浦勘太郎?勘太郎は星野だろうよ!て思ったのは私だけだろうか?最後の佐和子が歩く。歩く。そして、振り向く。また前を見て歩く。前を見て生きよう!というメッセージの象徴のような終わり方である。出来ればあのラストは音楽一切無しの方が私は良い。どうも近年の邦画の悪い癖、音楽で盛り上げようという狙いが見て取れて残念です。それでも見て良かったと思うし、話題性だけで内容の無い大ヒット作品では味わえない良さを感じられる点を評価しての8点に近い7点でことで、こういう作品こそもっとヒットして欲しい。
[DVD(邦画)] 7点(2010-06-15 22:07:49)
1211.  忘れえぬ想い 《ネタバレ》 
セシリア・チャンって女優さん、初めて見るけど何だか見た感じ、凄く気が強そうで我がままな感じの漂う女だなあ!ていうのが、最初の印象です。バスの事故によって愛する夫を失った女性、そこに後から優しく手を差し伸べる一人の男、これが何とも日本の俳優、財津一郎にそっくりでして、どうも財津一郎を観ると私には「新・男はつらいよ」の泥棒が真っ先に頭に浮かんでくる。そんな財津一郎そっくりな男、ファイ役の俳優、見た目は間違いなく悪い人、すいません。何しろ財津一郎似=泥棒のイメージが強すぎて、絶対に何か企んでるに違いない。夫を事故で失った美しい女性に近づいて、絶対に何か起こすとばかり勝手に思っていたら、どんでもなかった。何て良い奴なんだ!男は顔じゃないぜ!性格であるぜ!と言わんばかりの優しさ、セシリア・チャン演じるシウワイに「あなたって良い人ね」と言われるのを聞くと、この場合の良い人って?考えようによって色々解釈できる。女にとっての都合の良い人って場合もあれば、心から優しくて良い人という場合もある。ここでの財津一郎じゃなくてだ!ラウ・チンワン、名前通り本当に犬みたいだけど、セシリア・チャン演じる未亡人の子供ロロとも直ぐに親しくなるし、人懐っこい所なんて正しく犬である。とにかく本当に顔は泥棒顔でも温かくて良い奴で、それゃあ、セシリア・チャンもその子供も親しくできるのがよく解る。初めは何だか泣かせる為の話、韓国映画的なのかな?なんて韓国ものが大嫌いな私には外れたかと思ったけど、主演の二人がとにかく良いので楽しむことが出来た。ただ残念なのは亡くなった夫のことを簡単に忘れられるこの女性の心理がいまひとつ私には理解出来なかった。男が見た場合と女の人が見た場合で感想が大きく違うような作品かもしれない。
[DVD(字幕)] 7点(2010-05-25 22:29:13)
1212.  ベニイ・グッドマン物語
これは確かに「グレンミラー物語」の二番煎じみたいだし、主人公を演じている俳優もいまひとつな感じだし、他にも不満もあるけれど、音楽映画、伝記映画としての面白さ、素晴らしい音楽が見られるという意味では評価出来る。スウィングすること、音楽に乗せて身体を動かしたくなることの素晴らしさを感じることが出来た。教えて貰った。改めてジャズって良いなあ!て何だかそう思えてくる映画である。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-20 22:03:32)
1213.  木村家の人びと
このタイトルから「犬神家の一族」的なものをついつい思い浮かべてしまう。ところがまるで違う内容のこちらはドロドロなんて全く無縁のほのぼのとした話で、それはそれで良いのたげれど、映画的なドラマとしての面白さはあまり感じられない点が少し物足りないけれど、こういう雰囲気の作品も私は結構、毛だらけ、おっと、それは別の映画である。結構、好きなので点数は甘めの7点を付けたくなる。家族全員がこつこつとお金を貯める。ただそういう内容なので、退屈だと感じる人がいてもけして、不思議でないし、むしろそういう人の方が多いかもしれない。私にはこの何の盛り上がりも無ければ、映画的興奮も感じられないそんな作品なのだが、それでも楽しむことが出来たのはこの手の作品が好きだからである。要するに好きか?嫌いか?面白いか?つまらないか?なんてものは人それぞれなのだということをこの映画を見て改めて映画の好みは人によって大きく違う。色んな好みがあって、当たり前!その当たり前なことを見て楽しむ。それが映画本来の正しい見方ではないかと思う次第でありまして、で、何が言いたいんだよ?お前は?て思われるかもしれないけれど、この何てことのない家族の物語を見て、家族って改めて大切だということを教えられた気がする。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-05-16 21:35:25)
1214.  マヌケ先生 《ネタバレ》 
大林宣彦監督の子供の頃の映画が好きだった少年の頃の作品です。そんな大林宣彦監督、やはり大人になっても変わらずに少年の心を持ち、今でも変わらず映画が好きなのが解る。作品全体のノスタルジックな雰囲気、映像美、どこをどう切り取っても大林映画としか言いようのないぐらい大林宣彦監督のどの作品にも共通する懐かしさでいっぱいにさせられる。大人になった監督自身を投影し、そして、演じている三浦友和が故郷、尾道へ向う列車の中で出会った谷啓とのやりり、三浦友和が頼んだ最後の一つしかないお弁当を分けてもらう谷啓が笑えるし、これは喜劇なのか?それともファンタジーなのか?という部分で少し引っ掛るし、色んな部分で引っ掛るものが感じられるのはマイナスだけど、大林宣彦監督自身がジョン・フォード監督の映画が好きなのと木下恵介監督の「青い山脈」が好きだというのが解るシーンを観ると、監督の映画に対する思いが伝わってきて、そういう意味でもこれは完全に大林映画ファンへ向けての作品であることが解る。尾道の風景を見ているだけでも見て良かったと思えるし、尾道映画が好きな人は一度はどうぞ!と言いたくなるぐらいの作品でもある。最後に観ていたらやたらとチョコレートが欲しくなってしまった。そういう意味でもどこか甘い。甘さの残る映画でもある。けれど、その甘さこそがこの映画の魅力であって、大林映画の魅力でもある。大林映画の助監督を務め、何本かの作品で脚本を書いている内藤忠司による監督作品で、大林宣彦監督作品に関係のある俳優も大勢出ていて、そういう意味でも大林映画的な作品と言えるでしょう。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-05-09 11:22:05)
1215.  インテルビスタ 《ネタバレ》 
フェリーニの映画というと、難解なものが多い。そして、またそんな難解な作品の中でも常に映画とは何か?という監督自身の戦い、葛藤みたいなものが見られるというのがこの監督の特徴であるように感じられる中で、この映画は解り易くて難しさもないのでこの監督が苦手な人でも見られる。楽しめる映画になっている。映画製作の撮影模様を映すフェリーニの顔付きがこれまた映画を撮るということの面白さを表しているようであり、色んな撮影風景なども見所の一つで、そして、何よりも年老いてしまったアニタ・エクバーグが若かりし頃の自分の姿が撮られている映画「甘い生活」を自宅で見ながら涙ぐむ姿には年老いていくことの刹那さなどが感じられて、見ていても若い頃の自分に戻れたらと思ってしまい切なくなってくる。きっとフェリーに自身も昔の自分のままでいつまでもいられたらと思ってるに違いない。少なくとも私はそう思う。過去のフェリーに監督の作品が紹介されるというのはこれはフェリーに自身の自分へのノスタルジイであって、自分の映画が好きな人へのファン向けの作品であるというのが見ての感想です。
[ビデオ(字幕)] 7点(2010-05-05 11:35:53)(良:1票)
1216.  冷飯とおさんとちゃん
中村錦之助と木暮実千代の二人の会話が何とも可笑しくて笑える一番最初の話がやはり一番面白かった。更に小沢昭一もやはりその場にいるだけで何故か面白い。この最初の話をもっと見たい気がする反面、その後の二つ目の話は何だか妙に湿っぽくてあまり好きにはなれない。最後の話は役者で見るという意味では大好きな三木のり平が見られるだけでも見て良かったと思えるし、トータル的な事を考えると如何にも山本周五郎原作らしい善意に満ちた話、人情的ドラマとして3時間近いこのオムニバス形式もさほど長さと言うものを感じずに見られたし、そして、やはり主演の中村錦之助はどんな役でも難なく演じている。改めて映画スターとしての中村錦之助を見る事が出来て良かったと思う。最初の話だけでも良かったのにという不満が残るので7点てことにして、8点は付けられないものの、なかなか見所のある作品にはなっている。
[DVD(邦画)] 7点(2010-04-29 22:25:07)(良:2票)
1217.  マルサの女2 《ネタバレ》 
確かに1作目のような見終わった後の爽快感は無い。むしろそれ以上に後味の悪さの方が上である。しかし、これこそが現実なんだ!結局は泣き寝入りすることになってしまうというその正しい者よりも悪人の方が勝つなんて、どう考えたって間違っているし、絶対におかしい。けれど、そんなおかしなことが起こり得るのが世の中の実態であるということを伊丹十三監督は描きたかったに違いない。少なくとも私にはそう思えてならないのである。世の中の全ての矛盾に対する怒り、許せない者、あってはならない現実、それを有りのままに見せ付けられることになる。正しく間違いだらけの世の中の象徴のような映画である。
[DVD(邦画)] 7点(2010-04-26 23:11:44)
1218.  グリーン・デスティニー
づくづくカンフーものが私は好きなんだなあ!てのが見ての感想でして、確かに時代設定は滅茶苦茶ぽいし、ワイヤーアクションもちょっとしつこい気がしなくもないが、それでも許せてしまう。これはワイヤーアクションに関してどれぐらい許せるか?例えば「ラーメン」大好きな人間がラーメンに胡椒をどれだけ入れられるか?とか「カレー」好きな人にとって、カレーには醤油かソースか?いや、俺は何もかけないぞ!私はやっぱり醤油でしょ!待てよ?醤油だの、ソースだの、何もかけないだのと良い歳大人がそんなことで大人気ないぞ!カレーが美味しければそれで良いではないか!とか議論するようなもので、つまり、カンフー映画好きな私のような者にとっては少々のワイヤーアクションでもカンフーが楽しめれば、少しぐらいのことは大目に見よう。許そうて気になってしまうようなものでして、チャン・ツィィーが可愛い。それもポイントの上で大事な訳で、この映画はカンフーとチャン・ツィィーの可愛さを楽しむ為の映画であるような気がします。映像的にもかなり美しく、ラストはえっ?て感じの終わりではあるけれど、それでも良いのです。大好きなチャン・ツィイーが可愛く色んなアクションなど楽しませてくれているので、それだけでも見て良かった。どう考えても普通なら6点が限度、いや、4点か5点ぐらいだろうてなぐらい出来としてもけして、誉められる映画なんかじゃないてことは解っていても何だかんだと言いながら楽しんでいた自分がいるということで少々、甘いかもしれないけれど、7点を付けたいと思います。
[DVD(字幕)] 7点(2010-04-25 20:44:29)(良:1票)
1219.  地球防衛軍 《ネタバレ》 
何と盆踊りのシーンでスタートしたかと思えば、早い展開で次から次へと怪獣映画ならではのシーンが沢山、出てきて、いやはや、その展開の早さに驚かされる。驚かされると言えば眼の前に怪獣が迫ってきてるのに入浴なんぞしている白川由美の江津子に、早く着替えて逃げなさいと私も言いたい。一言言いたいと言えばうわぁ、なんてチープな感じのまるでどこから見ても「ゴレンジャー」としか思えないミステリアンをはじめとする人達のあのかっこを見てると、懐かしさなあ!「ゴレンジャー」更に更にミステリアンが物凄く女好きなのが良い。色んな意味で突っ込み所満載でいて、それでいて、だれることもなく、楽しめる映画になっている点を評価しての、この点数!出来としてはけして、傑作だとは思わないけれど、昨今のCGばかりに気を取られ、中身の無い駄目ハリウッドSF大作なんかよりは何倍も楽しめる。
[ビデオ(邦画)] 7点(2010-04-13 22:03:59)
1220.  秋立ちぬ
成瀬巳喜男監督が子供映画をというのは珍しい。子供が出てくるというものは成瀬映画には他にも沢山、ある。しかし、子供の視線から大人を見つめて描くというものはあまりないように感じられる。そんな中でもどこか成瀬映画ならではの空気、張り詰めた中にも子供が健気にしている場面などを見ると、ドロドロしすぎてなくて、子供映画としての空気というものが見えて、そういう意味では安心して見ていられる。物凄いドラマが展開されるかというと、そういうものを期待してしまうと物足りないし、私もそういうものを求めてしまうのがこの監督の映画においての期待であったりもする。安心して見られる反面で他の成瀬映画の傑作の多くに比べてしまうと物足りない気もしなくもないが、子供を描かせても成瀬巳喜男監督は巧みに見せてしまう上手さというものを感じられるそんな映画になっている。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2010-04-11 12:00:14)
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