121. インビジブル(2000)
ケビン・ベーコンが上手い。どんどん「たが」がはずれていく感じが怖いというか笑えるというか。頭が良い人間が、透明人間になったら考えることって、別に高尚なことじゃなくって、こういうくだらないことなんだよね、という話。ジキルとハイドの別バージョンといった感じだけど、実際、こんなモンじゃないのかな、人間の考えることって。透明になっていく課程のCGとか、煙とか、ペイントとか、透明人間を存在させる発想が面白かった。どうせB級映画扱いされるんだろうから、めいっぱい遊んでやれ、という開き直りのようなモノを感じる。 6点(2003-11-26 10:14:25) |
122. カクテル
まばゆいばかりの若きトム・クルーズ。画面からあふれる青春の輝きとエネルギーにクラクラ。エリザベス・シューのあどけなくていかにも世間知らずな感じも可愛いし、トムのどんどんまっとうな道から外れて行く姿も、あー、青春映画だー。ストーリーは非常にくだらない。もっとも主人公二人に共感できないのは、私がオバサンになっちゃったからで、10代の時に観ていたら、ビーチで恋に落ちる妄想に燃えながら、バーでカクテルなんか頼んでたかもしれない。トム・クルーズがバーテンダー修行をかなりやったんだろうなぁということは分かる。あのシーンだけでも一見の価値有りだと思う。ただの美男子俳優では終わらないで努力してきたトム・クルーズの軌跡の、第一歩みたいな感じ。 5点(2003-11-26 10:04:37) |
123. レナードの朝
今、私たちが毎日生活していて、何かに興味を持つこと、学び・体験することが、とても大切な一瞬なのだということを教えてくれる映画だ。デ・ニーロの名演には、本当に驚いた。レナードは途中で止まってしまっていた人生を、駆け抜けるように体験していく。ほんのわずかな期間のうちに少年から老人までの人生を、体験するのだ。その変化を演じきった俳優に敬意を表したい。再び人生が閉じていくことを自覚しながらも、動かせるありったけの部分を使って懸命に生きる男の壮絶な姿は、怖いような迫力があった。ロビン・ウィリアムズも良かったんだけどね・・・・・・彼は何をやっててもロビン・ウィリアムズだから。実話なのだと聞くと、ちょっと心が凍る思いがするが。 9点(2003-11-25 22:10:47) |
124. アナライズ・ミー
観ている最中はクスクス笑って楽しめたけど、観た後には何も残らないなぁ。どんなストーリーなのかも忘れていく。ひたすら。ロバート・デニーロのふりまく「いかにも」な風味の面白さを楽しむ映画。 4点(2003-11-25 21:47:14) |
125. 007/ゴールデンアイ
《ネタバレ》 上司といい、敵の設定といい、時代が変わったなぁという印象がある。今までの悪役に比べると非常に考えることのスケールが小さく、おバカで、しかも何でボンド一人にそこまで執着するのか分からないがアレックがとっても面白い存在だったので、最後にボンドに倒されてしまって残念だった。少年ジャンプの敵キャラのように、ボンドを憎みながら助けてくれちゃったりする存在になってたら、また楽しかったのにな~。 6点(2003-11-25 21:39:53) |
126. トーマス・クラウン・アフェアー
よく言えば主人公と同じように余裕たっぷりでゆったりとしている映画で、退屈だった。ただ、マグリットの「顔のない男」をはじめとする小道具が興味深かった。同じ男が増殖するラストシーンが最高!!! 増殖エージェント・スミスより面白かったなぁ。絵を焼くシーンはなかなかスリリングだったが、恋の駆け引きはあんまりワクワクしないので、ストーリーそのものは失敗しているとしか思えない。ピアーズ・ブロスナンのキザっぷりが楽しめた。 5点(2003-11-25 21:33:21) |
127. 愛人/ラマン
10代の頃、この作品を観たときの衝撃は覚えている。ものすごくドキドキして、観てはいけないものを観たような気持ちだった。そして、異世界の中で自分の美貌に自信を持ち、冷めた感情でセックスする主人公の少女に、憧れる自分に、またショックを受けた。今、見返してみて、植民地世界の強烈な人種差別の中で、白人少女に唯一近づける黄色人であった華僑の息子の、見苦しさに嫌悪感がある。二人のねじれた上下関係は、退廃的で甘美で醜悪だ。こういう作品に「素晴らしい」と評価するなら、援助交際と名付けられた売春もまた、肯定されなければならないわけだ。「10代の頃の体験を、うっとりと美しく語ってしまう人間は現在不幸なのだ」とよく言うが、マルグリット・デュラスはどうなのだろうか。 5点(2003-11-25 12:35:05) |
128. ミザリー
眠れなくなった。スティーブン・キング作品で、原作より映画のほうが怖かったのは、はじめてだ。 キャシー・ベイツの、あんまり美しくない容姿がまた、すごくこういうことをやりそうな雰囲気で、ホント上手い。 8点(2003-11-25 12:33:05) |
129. RONIN
役者がそろっている割に、ツマラナイ。古くさい感じが、タイトルとあっているかもしれないが、何か間違っている感が否めない。他のメンバーを引き立たせるために、冒頭に登場するショーン・ビーンが笑えた。 3点(2003-11-25 10:10:38) |
130. ルパン三世 カリオストロの城
とても素敵だったんですけど、最後の銭形のセリフなんか何度観てもホロリとしちゃうんだけど、でも、これは根本的にルパン三世シリーズじゃない・・・・・・。主役を全部押しのけて、宮崎アニメ的美少女クラリスの一人勝ち。そして、そもそものネタである怪盗ルパンのカリオストロ伯爵夫人から、いったいどこまで遠ざかっていくのか・・・・・・。 5点(2003-11-25 10:08:18) |
131. ゴースト/ニューヨークの幻
デミ・ムーアの可愛らしさと、ウーピー・ゴールドバーグの面白すぎる存在感で、ものすごく良い映画になってしまった映画。よくよく考えると、話は単純なのに、笑って泣いて、観た後でなんかものすごく恋がしたくなるというか、せつな~くなってしまいます。デミのアパートの間取りがとっても素敵。 7点(2003-11-25 10:03:06) |
132. スパイキッズ2/失われた夢の島
前作よりもテンポ良く楽しく、子供が活躍する映画になってたのが良かった。アイテムのアイデアも向上したし、CGは格段に進歩した。ライバルの兄妹がまたすごく上手い。わたし、あの、女の子の髪の毛グルグルして飛べるのがうらやましかった!! 6点(2003-11-25 09:55:26) |
133. 地雷を踏んだらサヨウナラ
内戦の起きている国と戦場カメラマンの姿を、戦場とは無縁に生きている我々に、伝える力のある映画だと思う。地雷にかこまれた土地に生きる人々、特に子供たちの現実は強烈に胸に突きつけられた。事実と違うであろう部分がいくつかあるけれども、一之瀬泰三という存在を、この映画で初めて知った。全体的には少し淡々と描きすぎていて、いまひとつ一之瀬泰三が危険に身をさらして写真を撮る情熱が分伝わってこないと言うか、人生のクローズアップというより、望遠鏡の向こうの世界のような印象のあるのが惜しい。でもラストの、アンコールワットの映像は文句なしに胸に迫った。この映画を観たら、アンコールワットを旅行で見学できる幸せを、かみしめなければならないだろう。 7点(2003-11-25 09:46:17) |
134. 八つ墓村(1977)
なんら活躍しない金田一。渥美清を何故起用したのか分からなかったが、ラストのすべての謎を解き明かす部分で、不思議と説得力があった。あの、土俗的なストーリーにおいては、小川真由美の都会的雰囲気、萩原健一の憂い、渥美清の野暮ったさが、非常に対照的で面白い。 5点(2003-11-23 15:03:44) |
135. アンブレイカブル
よくわからん。ブルース・ウィリスじゃないほうが良かっし、あの扮装は変だった。男の子は可愛い。 4点(2003-11-20 16:31:06) |
136. ダイ・ハード
ブルース・ウィリスが嫌いで、今まで観ようと思わなかったのに、観たら面白かった。ハラハラドキドキで、爽快感あるし。 6点(2003-11-20 16:28:35) |
137. ホーム・アローン3
カルキン君場バージョンも面白かったけど、こちらのほうが悪役が面白かった。スケールが大きいし。 5点(2003-11-20 16:26:35) |
138. ホーム・アローン
面白かった。こういう子供は持ちたくないが。 7点(2003-11-20 16:24:02) |
139. 恋愛小説家
素敵な年配者のラブコメ。非常に丁寧なカメラワーク・脚本だが、これでアカデミー賞を取ったのは不思議。 5点(2003-11-20 16:22:28) |
140. プライベート・ライアン
史上名高いノルマンディー上陸作戦を、延々とグロテスクな映像で見せられて、うわー、失敗したかなぁと思っていたら、途中からテンポ良く人生の不条理を語る映画になっていった。1人の兵士を捜して帰還させるために何人もの命を犠牲にすることもそうだが、命乞いして助かったドイツ兵が攻撃側にいるところとか、隊長が実は教師だったこととか、全体的に戦争の不条理を 非常に分かりやすく見せてくれる映画だ。哲学的にせずにエンターテイメントに徹した、戦争映画と言える。でも、マット・デイモンがちょっと雰囲気的に浮いてたような。 6点(2003-11-20 16:20:39) |