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 > たきたて さんの口コミ一覧。74ページ目
たきたてさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2282
性別 男性
年齢 47歳
自己紹介 好きなジャンル【 SF、アクション、サスペンス、ホラー、ミステリー 】
見たあと面白かったと思える映画は、ドラマ系、実話系、裁判ものが多いかもしれません。
サクセスストーリーが一番好きです。
見た後元気になれるし、夢があるから。

みんシネで面白そうな映画をチェック⇒映画を見る⇒レビューを見る⇒自分のレビューを書く
だいたいこんな感じで映画ライフを楽しませてもらっています。

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1461.  ディープエンド・オブ・オーシャン 《ネタバレ》 
 弟ベン(サム)の性格の良さが無ければ成立しない感動の物語。久しぶりにものすごく良い映画に出会いました。  ひとつも無駄なシーン、無駄な台詞が無い完成度の高さです。役者さん達の演技も素晴らしい。とりわけ、子供時代のヴィンセントの演技は完璧でしょう。責任を感じながらも、母への不満を、その表情と少ない台詞のみで体現してしまっています。  ベンがいなくなり、母の心が壊れてしまい、家族の心の歯車が狂っていく序盤のシークエンス。正直ここでのベスには賛同できません。気持ちはわかります。でも母親です。いなくなったベンと同じくらい、ヴィンセントとケリーを、そして旦那さんを大切にしてほしいものです。ただ、『自分とベンだけが辛い』みたいなこの母親の姿が、きっと一番リアルに近いのでしょう。  母が母としての努めを果たさない日が続き、ヴィンセントは責任を感じているためそれに文句も言わず、諦めたように自分の足で家に帰り、母の代わりにケリーの世話をする。その様子がリアルすぎて痛々しすぎて、そして後半に活きてくる演出。すごい映画です。  家族の絆、リアルな兄弟の姿、それは決して完璧ではないが故に、見ていて感動しっぱなしです。  『君は木製のチェストから出られなくて、でも全然怖がりもせずに笑っていたんだ。』『君が来てくれると思って安心していたんだ。』のように、さりげなく心を打つ台詞が多いのもこの作品の特徴。その中で、『君』と、決してまだ家族にはなっていない距離感があることを感じさせる言葉のチョイスが逆に素晴らしい。  まさに名作と呼ぶにふさわしい傑作中の傑作です。
[DVD(字幕)] 10点(2014-10-20 00:46:42)(良:1票)
1462.  レ・ミゼラブル(1998) 《ネタバレ》 
 原作を読んだことはありません。ですが、思っていた程小難しい作品ではありませんでした。万人が楽しめるように作られています。ちゃんとエンターテイメントとして成立しています。2時間強という長尺ながら、全く時間を感じさせることのない作品でした。  この作品は、絶望と希望が良いタイミングで入れ替わるところに大変魅かれます。絶望的な状況下の中に必ず希望が生まれるんです。事態は好転と暗転を繰り返していきます。まさに人生の縮図を見ているようです。  はじめはただ単純に、ジャン・バルジャンが、ファンティーヌが、コゼットが幸せになり、彼らの願いが叶うことを願っていました。  劇中最も過酷な状況下にも関わらず、コゼットのために生きぬいたファンティーヌ。彼女がコゼットと会えないままに、非業の死を遂げたことに憤りを感じ、その怒りの矛先はジャン・バルジャンと共にジャベール警部に向かいます。ジャベール警部は公平さを欠き、弱者を虐げる悪徳警官だと、そう刷り込まれてしまった気がします。  ですが、ラストまで見てしまうと、ジャベール=法であり、そこには善も悪もないということにようやく気付かされます。思えば、ジャベールは法の長所と短所を見事に体現しています。法は遵守すべきもの。その一方で、法は必ずしも万能とは限らない。『法=善』は常に成立するわけではない。そういった当たり前のことに改めて気付かされるのです。しばしば法は人権と対立する存在なのかもしれません。ジャベールが見ていたのは人間ではなく、その人に付属している『罪』だったのかも。  ラスト、命を助けられたとき、ジャベールははじめてジャン・バルジャンという人間を見てしまいます。そして彼の中で葛藤が生まれたのでしょう。法がすべてだったジャベールにとって、ジャン・バルジャンの罪は裁かなければなりません。ですが彼はジャン・バルジャンを見逃すことを選択してしまいます。『罪人を見逃すという大罪』を負ったとき、ジャベールが法の番人として、自分自身に罰を下したのはもはや必然だったのかもしれません。
[DVD(字幕)] 8点(2014-10-18 13:20:10)
1463.  ダブル・チーム 《ネタバレ》 
 こーゆーエンタメに特化した作品は嫌いではないはずなんですが、今作とは何故か波長が合いません。島を脱出するくらいまでは面白かったのですが、後半になればなるほど気持ちが冷めてしまいます。  スタヴロスが息子の復讐に始めたことにも関わらず、終盤コメディアクションへと移行しすぎたのが原因でしょうか。動機や、人物設定が活かされないと、こんなにもつまらなくなってしまうものなんですね。  島を脱出するシーンくらいまでは、それなりに丁寧に作っていた印象があるのですが、それ以降はどんどんディティールが雑になっていく印象があります。バラエティに富んだ敵キャラやアクションに頼りすぎてしまっている感があります。ローマでの撃ちあいにしても、勢力図が全然わからないまま、パニック映画のようなアクションが始まってしまい、この辺からちょっとついていけなくなりましたね。  ラストの大爆発、コカコーラディフェンスにしても、CGの質?のせいか急におもちゃのような作り物感が強くなってしまい残念です。このシーンを見ると、CGが使われ始める以前の、昔の映画のほうが良かったという人たちの気持ちがちょっとわかります。  何にせよ、素材は良いし、とにかく面白い映画にしようという気持ちが伝わってくる作品だったのですが、それを感じ取ることができなくて申し訳なかったです。
[DVD(字幕)] 4点(2014-10-15 11:49:15)
1464.  ロンゲストナイト 《ネタバレ》 
 かなりストーリーがわかりにくい、陰謀たっぷりのバイオレンス映画。特に人物描写や説明が不親切なため、細かい部分でわからないところがいくつも出てきます。特に問題なのが、それぞれの動機や目的がいまいちわからないところです。  とは言え、おおまかな粗筋や、トニー・レオン演じる汚職警官が置かれている状況が緊迫している空気は十分伝わってきます。  今作はラウ・チンワン演じるイウトンにしろ、主人公?の汚職警官にしろ、正義がどこにもないため応援も共感もできないのが辛い。もちろん、こーゆー人たちが好きな人には面白い作品だと思います。  僕は、アウトローな人は好きでも、その中で更に道を踏みはずすような人は好きではないので、ストーリーのわかりにくさもあいまって、かなり今いちな作品でした。  ただ、ラストにもう一回あの台詞を流したのはかなり良かったです。名前と顔しか出てきていないホンの恐ろしさを伝えるに十分なラストシーンでした。こーゆー終わり方はかなり好きです。
[DVD(字幕)] 4点(2014-10-13 12:34:47)
1465.  ラウンダーズ 《ネタバレ》 
 ギャンブルならではの緊張感が伝わってくる良質のギャンブル映画。ただ、ポーカーがわかっていることが前提のストーリーですので、ポーカーのルールをまったく知らないと、この作品の面白さが半減してしまうかもしれません。せめて、ワンペア~ロイヤルストレートフラッシュまでの手の強さの順番と、その手を作るのがどれくらい難しいか、…くらいの予備知識は必要でしょうか?ただカードの引き方や、レイズの仕方、パスのルールなんかは僕も知らないものでしたので、その辺は知らなくても作品を楽しめることはできると思います。  ただ、こーゆー題材だからこそ、誰が見てもわかる工夫ってのが、もしかすると必要なのかもしれないですね。  今作では登場人物同士の力関係もまた面白いものがあります。エドワート・ノートン演じる主人公の友人ワームは、迷惑かけるだけの存在に終始してしまって、いささか残念でありました。『ワームは僕らの名前を売らずに、刑務所に入った。そのおかげで、僕は高校を卒業することができた。』ってエピソードを語らせておきながら、劇中ただ主人公を苦境に立たせるだけの役割だったのは正直不満です。せめて、主人公がラストで尻拭いをした後のワームとのもう1エピソードくらいは欲しかった。  ジョン・マルコヴィッチ演じるテディは素晴らしかったです!悪役・敵役ではありますが、外道ではないです。悪の美学を感じさせてくれます。勝負が終わってからの、『こいつはイカサマもしていない。金をやれ。』の一言はかっこよすぎます。  最後に、教授。彼の存在、彼の人生談により、『人生の目的』という大きなテーマをさりげなく提示しています。ただ、本作では主人公の置かれている状況が切羽詰りすぎているため、そんな悠長なことまで思考がまわらないのが現実です。見終わったあとは、夢を追いかける主人公への高揚感よりも、すべてが丸く収まったことに対する安堵感のほうが大きかったですね。
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-13 01:51:14)
1466.  不眠症/オリジナル版 インソムニア 《ネタバレ》 
 まったく予備知識なしで鑑賞しました。リメイク版も見たことはありません。  だから、ミステリーサスペンス系と思って見ていました。  ところが、同僚を誤射してしまったところから、方向性が完全に変わってきます。  真犯人が誰かを推理する作品だと思い込んでいたので、突然の方向転換にやや戸惑います。  主人公が苦悩しながらも真犯人を追い込んでいくのかと思いきや、真犯人と手を組んで、自分のミスの証拠隠滅に奔走するとは、予想外すぎました。そーゆーお話ですか。  凄腕の刑事と見せかけて、実は、その中身はどこにでもいる弱いダメ人間なんだぞと、そーゆーことですか。こりゃあ、見ていて気分が悪くなりますね。  更には、被害者の友人の女の子に手を出そうとしておきながら、真犯人が女の子に好意をもったことは責めたてるって、これでもかって言うくらい人間のヤな部分を見せつけられます。  単純なストーリーながらもこの作品ならではの緊迫感を堪能することができるので、それなりに飽きずに楽しめちゃうんですが、もともと白黒はっきりつけないサスペンスやダメ人間系のお話って苦手なんですよね。それでも最後まで普通に見れてしまったので、この作品のクオリティってかなり高いのかもしれません。
[DVD(字幕)] 6点(2014-10-10 06:41:33)
1467.  ブレーキ・ダウン 《ネタバレ》 
 アクションというより、『ヒッチャー』を思い出すホラーテイストの強いサスペンス作品ですね。  この作品は、凝りに凝ったサスペンスにはない、単純が故の恐ろしさがあります。誰がまともな人間なのか、判断できない中盤くらいまでが不気味で面白いです。軽トラックの運転手、レストラン『ベル』の人々、大型トラックの運転手ウォーレン、保安官、誰も信頼できない独特の不安定な雰囲気がたまらないです。  ただ少しでも人間臭い欲求が見えてしまうと、底が知れてしまうので、怖さは半減してしまいますね。今回の動機は単純に『金』。それがわかったとたん、普通のサスペンスアクションになってしまうのは仕方ないことですが、前半の異様な雰囲気がなくなっちゃってちょっと残念です。  前半はミステリー要素が否応なしに緊迫感を高めていました。やはり、「『正体がわからない』ということほど怖いものはない」とゆーことでしょう。  しかしながら一番怖いシーンはと聞かれると、母親が子供に『撃って』と言ったシーンが一番怖かったかもしれないです。なんちゅー母親じゃ。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-10-06 11:57:47)
1468.  ラストサマー2 《ネタバレ》 
 洗面所で顔を洗っているときに誰かが後ろを通る・・・。そのわかりやすすぎる怖がらせ方がGoodです。奇をてらったホラーも好きなんですが、ありふれた手法を使うホラーも好き。それはお化け屋敷に行く感覚に近いです。つまり、はじめから見たいものは決まっているわけで、それを見せてくれれば大満足なわけです。  ただ、『殺人鬼タイプ』の作品は、どうしても犯人が姿を見せてしまうと怖さが半減してしまいますね。姿を表すまでは、違う次元の存在なんですが、姿を現した瞬間に、神秘性がなくなり、被害者達と同じ空間に立ってしまうからでしょうか。  ただ、今作においては、犯人が実は二人いたってのが意外性があってめっちゃ良かったです。  それにしても、クイズに間違われたときは、どう思ったんでしょう。  『簡単なクイズにしないと、間違われたら困るからな~。ブラジルの首都は?ブラジリア!よし、これならさすがに間違わないでしょう。』  『ブラジルの首都は?』『え~と、・・・リ、リオデジャネイロ!』  『(がーん、まじっすかー。どーしよー。・・・いいや、正解にしちゃえ)今リオって言った?正解です!バハマの旅プレゼントー!』
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-29 11:20:44)(良:1票)
1469.  ピースメーカー 《ネタバレ》 
 娯楽作品にしたいのか、それとも何かしらのメッセージを含んだ深みのある作品にしたいのか、軸のはっきりしない印象を受けます。  もちろん好意的に見れば、『真面目なテーマを扱いつつも、エンターテイメント性を失っていない』ととらえることもできます。  『VSコドルフ』までは単純な『正義×悪』の図式が出来上がっているので、わかりやすい勧善懲悪ものです。ところがコドルフ失脚後は、犯人への感情移入を誘う回想のシーンが入ったりと、作品のテイストに変化が生まれます。それがこの映画の長所なんでしょうが、作品のイメージを中途半端にしてしまった原因にもなっているようです。  また、コドルフの登場シーンはラスボスっぽい風格があって良かったのですが、物語が進むにつれてその勢いは失速。それは彼がラスボスではなかったからと言ってしまえばそれまでなんですが、もう少し悪役の美学みたいなものを魅せてほしかったです。  そして後半。回想のシーンをもう少し早いタイミングで入れてくれたら、どちらに肩入れしていいかわからないもやもや感をもっと楽しむことができた気がします。回想シーンに始まり、犯人が除々に包囲されていくシークエンスはかなり好きなシチュエーションです。  それに、劇中ケリー博士(ニコール・キッドマン)の『10基の核を欲しがる人間(コドルフ)よりも1基の核を欲しがる人間のほうが怖い』という台詞がわかりやすすぎるくらい前振りとして効いているのも大変良かったです。  きっと本作は、アクションひとつとっても、メインディッシュが多すぎて、逆にどれもメインにならなくなってしまった典型かもしれません。見所が多すぎて、途中から感覚が多少麻痺しちゃうんでしょうね。
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-29 10:16:53)
1470.  ミュージック・フロム・アナザー・ルーム 《ネタバレ》 
 主役のダニーは恋人と別れたばかりです。ヒロインのアンナには婚約者がいます。にも関わらず、『運命の人だ。』って、共感できるかいっ!って感じです。  それに、国民性の違いでしょうか、僕にはダニーがストーカーにしか見えないです。ですから、ダニーはともかくアンナの気持ちがラストに向けて、いったいどこでそこまで高ぶったのかが、いまいちピンとこないです。  ダニーに心を開いたときのアンナの表情というのが、大変に魅力的です。二人の夜を過ごして別れるシーン、駅でのラストシーン、大変良かったです。だからこそ、もうちょっとアンナがダニーに惹かれるわかりやすいエピソードや説得力のあるファクターがあれば、もっと共感を覚えた気がします。  また、今作の場合、恋敵のエリックに落ち度がないため、なんとなく後味の悪さの残るハッピーエンドになっちゃっているのもマイナスかもしれません。  その一方で、盲目のニーナ(ジェニファー・ティリー)とジーザス(誰かわからん)のエピソードは心の温かくなるものばかりで、見ていて幸せな気分になります。  充実したサイドストーリーに、映画の雰囲気を盛り上げる音楽、楽しい映画に仕上がっているのは間違いないんですが・・・。価値観のずれを感じる作品でゴザイマシタ。
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-28 03:15:38)
1471.  フォーエバー・フィーバー 《ネタバレ》 
 シンプルなストーリーながら、青春、恋愛、スポーツ、コメディ、家族愛、バイオレンス?、性同一性障害とたくさんの要素を盛り込みまくった欲張りな作品。懐かしい昭和の青春の香り、ダンスに打ち込むシーンなどは良かったのですが、それ以外はちょっと欲張りすぎちゃったかもしれません。  特に、弟の性同一性障害カミングアウトから、自殺までのエピソードによって、なんとなく作品に暗い陰ができている気がしちゃうんです。だから、ラストのバイクで旅するシーンを見ても、弟のことが気になってなんか爽快な気分になりきれません。このラブコメに入れるには、弟のイベントはちょっと重たい気がします。  てっきり、兄がダンスに打ち込み、優勝をすることによって、家族の祝福を受けるもんだと思っていたのです。ですが家族の関心は終始弟にあります。どうもこの作品には主軸が二つ存在しているようですね。  ついでに言うと、ラストのダンスも、結局はメイと踊るのかと思いきや、そのままジュリーと踊るってのもどうなんですかね?それだったら、いっそラスト3人で踊るような演出でも良かったんじゃないかな。ホックのキャラが好きだっただけに、その辺りの優柔不断さはちょっとがっかりです。  面白い作品ですから、サイドストーリーを削って、もっとシンプルにしてくれたほうが個人的には良かったです。 
[DVD(吹替)] 6点(2014-09-23 01:21:02)
1472.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ 《ネタバレ》 
 登場人物の誰もが、クセがあって、個性的で、クールで、大物っぽくて、それでいて間が抜けているのが最高に面白いです。  そして何と言ってもストーリー構成が最高です。。バラバラだった点と点がつながって線となり、線と線がつながって最終的にひとつの物語を形作っていくのが爽快です。  みんな死んじゃうような、カタストロフィ的な作品ではありますが、のんきな音楽とのアンバランスさが、過激なバイオレンスをものの見事に中和しちゃっています。だから見ていてイライラする部分はありますが、嫌悪感を抱いちゃうような作品にはなっていないのが良いです。エンターテイメント作品として、本作の楽しい部分だけを純粋に楽しめちゃう良さがあります。  『金は天下の回りもの』と言いますが、本作では金以外にも『銃』と『マリファナ』も上手いこと劇中を回りまくります。黒人マフィアのローリーに、彼のところから盗んだ大麻を知らずに持っていっちゃうところなんか、ほんとにあほすぎて笑ってしまいます。しれ~っと『値打ちものの銃』が、誰もその真価をしらないまま人から人の手に渡っていくのも見ていて楽しいんです。  個人的には、ラストの取立て屋が盗んだ金で高級車を買って金貸し業をはじめちゃったところに、キャラのぶれを感じてしまって残念でした。  主人公の4人グループも、前半以降はすっかり影が薄くなってしまったのがちょっとだけ物足りなかったです。  そして、大麻を栽培していた、ローリー子飼いの坊ちゃんグループが個人的に大のお気に入りだったので、あのメンバーが随分割を食っていたみたいで少々心が痛みました。特につま先撃たれちゃった人は可哀想すぎでしょう。
[DVD(字幕)] 7点(2014-09-15 04:07:19)
1473.  Bモンキー 《ネタバレ》 
 アクション、サスペンス、ラブストーリー、そのどれもが中途半端な出来ながら、それなりに楽しめてしまう作品です。  ストーリー展開や演出は何気に面白いので、肝心なところがうやむやにされちゃったり、あっさり解決されちゃったりするのが少々肩透かしをくらいますね。  『虐待は本当にあったのか?』『福祉課を語ったベアトリスとブルーノはいったい何をしたのか?』『ポールがフランクとトラブルになった要因は?』例えば、そういうところをもう少しつっこんでくれていれば、もっと各エピソードが盛り上がったかもしれません。  また、本作品のメインである、ベアトリスとアランの恋愛ですが、これもベアトリスがアランに魅かれる説得力が弱い気がします。  それに強盗シーンも、『どこが凄腕?』っていうくらいのぐだぐだな内容だったのがさすがに残念。  ラストの、『こんな何もない田舎で幸せを感じられるなんて』というセリフが、まさに本作品の中途半端さを一言で表しているような気がします。  それでもまあまあ面白いのですけどね。
[DVD(字幕)] 6点(2014-09-15 02:34:17)
1474.  バッファロー'66 《ネタバレ》 
 退屈なストーリー、魅力に欠ける登場人物、映画として決して面白いとは言えません。ですが、なんとなく最後まで見てしまう何かがあります。『成り行きが気になってしまう』タイプの映画です。  ダメ人間をだらだら見せられてしまう前半にはかなりフラストレーションがたまってしまいますが、それもすべてラストへの前振りだとすれば一応の納得はできます。  主人公が無茶な賭けをしたり、親に見栄をはりまくったりする一連の行動が、すべて親の関心を自分に向けさせるためだとしたら、殺人→自殺を考えるビリーの心理・動機には一貫性があります。反社会的行為や自身の死は、親及び世間の関心の目を自分に向けさせる最終手段だからです。マザーテレサが『「愛情」の反対は「憎しみ」ではなく「無関心」だ』と言っていましたが、ビリーの境遇はまさにこれにあてはまるのかもしれません。  ラストの妄想シーンで、彼が殺人をし、自殺をし、両親が自分の墓参りをしています。ところが父親が『腹が減った』と言ったところで、彼は妄想から抜け出します。所詮、自分の死をもってしても、世界は変わらないことを悟ったのでしょう。そして、そこで初めて彼は、レイラの存在に気づいたのだと思います。  正直映画として面白いとは思えませんが、クリスティーナ・リッチの魅力が存分に発揮されていることもあいまって、一種の妄想映画としての面白さはあるかもしれませんね。
[DVD(字幕)] 5点(2014-09-14 18:05:43)(良:2票)
1475.  ロスト・ハイウェイ
 ものすごくスタイリッシュで、前衛的で、芸術的で、不親切な作品だと思います。  この作品を楽しめる人って、かなり限られてくると思います。  この作品には、人にウケようとか、楽しんでもらおうなんて気持ちがみじんも感じられません。自己陶酔ここに極まれりです。  既存のカテゴリーで言えば、『サスペンス』とか、『ミステリー』とか、『ホラー』に入るのかもしれませんが、そういったジャンルが好きな人たちがこの作品を見て心底楽しめるのかどうかはなはだ疑問です。  言ってしまえば、『アート』、とか、『シュール』、とか、『リンチ』、とか、別枠のジャンルが必要になるほどの特異な作品です。  この作風、このストーリーで2時間超え・・・。個人的な感想を言えば、悪質で陰湿です。この作品を見ることを選んだのは自分だけど、文句言いたいです。『時間返せ!』って言いたいです。画面も暗すぎです。  もう、ほんとになんなの、この映画。  わけのわからない世界観押し付けられまくって腹が立つ。 
[DVD(字幕)] 0点(2014-09-08 06:00:17)(良:1票)
1476.  コン・エアー 《ネタバレ》 
 ガーランド(ブシェミ)を除き、善悪がはっきり分かれているわかりやすさが、エンターテイメント作品として◎です。それでいてちゃんとハラハラできるし、爽快感もあります。娯楽アクションというのはこういうのが楽しいです。  今作にいたっては、理不尽な出だしではじめることによって、それなりに主人公の境遇に同情をひいたことも良かったのではないかと思います。でないと、これだけ魅力あふれる犯罪者集団を出しちゃえば、ほとんどの人は手放しで犯罪者集団を応援しちゃいそうです。  出番はほとんどありませんでしたが、ピンポイントで出てくる奥さんと娘さんがアクセントとして効いていますね。それもかなりの美人。娘も相当キュート。この二人の存在感が、作品内の天秤をうまいことバランスとっていたと思います。  ダイヤモンド・ドッグの活躍が最初だけとか、サリーがキーマンになりそうでならないとか、シンディーノが第三勢力で盛り上げてくれんのかと思いきや驚くほど存在感が薄いとか、結構もったいないポイントが多い本作。  面白いんですけど、さすがにいろいろつめこみすぎちゃいましたかね~。  でも確実に面白い部類に入るエンターテイメント作品だと思います。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-09-01 04:44:11)(良:1票)
1477.  娼婦ベロニカ 《ネタバレ》 
 娼婦、中世のベネチア。当時の文化や習慣になじみがなさすぎて、共感しづらい作品でした。知らない世界、知らない時代を疑似体験できるのは、映画の良いところですが、時にはそれが作品の足枷にもなっちゃうようです。  サクセスストーリーのような盛り上がりを見せる本作。たとえなじみのない世界であっても、主人公が脚光を浴び、頭角を表す過程を見るのは楽しいものです。実際は、最後まで見てみると、サクセスというよりかは、時代に翻弄される一人の女性の栄枯盛衰の物語でした。  てっきりこのパターンで行くと最後はやはり悲劇で幕を閉じるのかと思ったのですが、意外にもハッピーエンド。あの絶体絶命の状況からの逆転には胸が熱くなるものを感じます。  ただそれでもね。マフィオの嫉妬心はさすがに気持ちが悪いし、マルコはラストを除いて、自分勝手な言い分ばかりが目につきます。その辺りは見ていて気持ちのいいものではありません。そういった負の要素が、軽快な音楽とベロニカの明るさによって中和されているのでエンターテイメントとして割り切れますが、観る人によって評価が分かれそうな作品だと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2014-08-20 04:22:10)(良:1票)
1478.  ポーリー(1998) 《ネタバレ》 
 今まで見た動物ものの中では、『ベイブ』『奇跡の旅』と比較しても、これが一番良かったです。『奇跡の旅』と同じようなロードムービー形式をとっているのですが、今作のほうが必然性が高く、最早ドラマとして面白いです。つまり、たとえ主人公がインコじゃなくても、きっと面白くなったに違いないくらいの完成度なんです。  マリー、アイヴィ、メキシコ人、ミーシャ、出会う人がみんなそれぞれの個性をもち、それぞれの優しさでポーリーと接するところに感動があります。思いやりや友情、人と人(※今作の場合インコですが)との絆を、押し付けがましくならない程度に、限りなく自然な表現で表してくれているところに本作最大の魅力があると思います。  更にはラストに、ミーシャとマリーの『ちょっとだけラブストーリー』をにおわせる展開まで用意してくれちゃって、凄く幸せな余韻に浸れます。  所謂べた~な動物ものが苦手な人であっても、これは見て損はないかもしれませんね。  本作の感想とは全く関係ないのですが、大学教授って人格的にも立派な方が多いのに、映画の中では割と悪者に描かれることが多い気がします。肩抱きや公的権力に逆らいたくなっちゃう人間の性ってやつでしょうか・・・。
[DVD(字幕)] 8点(2014-08-18 02:25:18)
1479.  スティル・クレイジー 《ネタバレ》 
 所謂サクセスストーリーの1種ですので、見ていて楽しいのは間違いないです。  ただ、トラブルや障害を多く用意したことで、スピード感を損ない盛り上がりに欠けてしまったことも事実でしょう。  それに、そもそものバンド解散の理由が『空中分解』みたいなもんですから、再結成のドラマそのものの深みには、限界があるようです。再結成の際のトラブルも割りとささいなことが多く、観る人によってはイライラしちゃうかもしれませんね。  それでもこの作品はエンターテイメントとして完成されていると思います。  レイがおぼれた後、ライブで復活するシーン。それを観て安心する仲間達、目を輝かせて喜ぶ奥さんなど、見所も多いのです。ラストで伝説のギタリストのブライアンが再びギターを手にするシーンは泣けちゃいます。  また、メンバーを奮い立たせる『暗示だ』でパターン化されちゃったシーンも、なかなかエンターテイメントのつぼを押さえているのではないかと。バンドのCDをラジカセで流す羊飼いの少年や、バンドのTシャツを着ている女の子が、ちゃっかりとこの作品に華を添えてくれています。
[DVD(字幕)] 7点(2014-08-17 14:41:17)
1480.  ラストサマー 《ネタバレ》 
 ポップコーンムービー、B級ホラーサスペンスとしては合格ラインでしょう。  例えば、ヘレン(サラ・ミシェル・ゲラー)の部屋に、犯人が入っていくまでのシークエンスなんかは、すれ違いをうまく使っていてハラハラします。  要は、正体不明の殺人鬼が精神的に若者達を追い詰めていく様子がきちんと定石を踏んでいるのが良いんじゃないでしょうか。もちろんそのことが『新鮮さ』や『意外性』を犠牲にしちゃっているところはありますが、『いつものホラー』『いつものサスペンス』を楽しめる安心感があります。  私は同じ映画を繰り返しは観ませんが、同じタイプの映画は全然楽しめる主義です。そういった意味では、今作は観たいものを観せてくれる良質の作品でした。  マイナスポイントとしては、犯人の動機がよくわからないことや、何故殺されちゃったのかがまるでわからない人がいるために、ストーリーの整合性が破綻しちゃっていることが残念です。そしてラストの犯人も意外というよりかは反則のような気がします。ミステリーっぽい雰囲気を匂わせている分、そこを楽しんじゃった人はラストで怒っちゃうかもしれませんね。  そういった理不尽で意味がわからないところも含めてのB級ホラー。  正直、あっぱっぱーな導入部分から、人身事故までの流れがほとんどピークだった気もしちゃうわけです。それにこういう作品って、「去年の夏」ってタイトルを冠しているからしょうがないんですが、人生が最高に絶頂の時期に殺人鬼が襲ってきたほうが、盛り上がる気はするんですよね。みんなの人生がやや落ち目になってからの事件勃発っていうのが、変な物悲しさを漂わせちゃったりしています。  まあ、その辺割り切ってしまえば、雰囲気がホラーとして結構楽しめるので個人的にはアリです。
[DVD(字幕)] 7点(2014-08-16 01:25:24)(良:2票)
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