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しまうまさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 185
性別 男性
自己紹介 フツ~の映画好きのおっさんです。戦争映画が割と好き。でも、アクション物からロマコメまでなんでも見ます。

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141.  潮風のいたずら 《ネタバレ》 
結構好きな映画。落ち込んだ気分の時に見たくなる何本かの一本です。ゴールディは似たような役が多いけど、この映画は相手役がダンナだということもあり、「これが地なのか?」(まさかそんなことはないだろうけど)というほど自然な演技に感じる。記憶が戻って、いったんは金持ちのダンナ(映画の中での)の所に戻って、辛く当たった使用人たちに謝罪するところとか好きなシーンです。アメリカの田舎のお母さんから高級ドレスの似合うマダムまで、ゴールディの魅力もよく出ている。まさに「ファニーフェイス」。アメリカ人男性の感じる「かわいい女」ってのがこういうゴールディに集約されるんでしょうね。
8点(2004-04-11 11:37:51)
142.  恋愛適齢期 《ネタバレ》 
日曜日の最終回に見たら、何故か女性同士、女性ひとりの観客が目立ち(気のせい?)、カップルは少数派、私のようなおっさんひとりはさらに少数派であった。ダイアン・キートンの「恋する乙女」の演技に脱帽。大声で泣きながらパソコンを打ちまくる場面は爆笑。そのほか、小技演技でかなり笑った…と同時に温かい気持ちにさせてもらった。ただし…。ちょっと出来すぎの感じは残るかなあ。主演カップルが大企業オーナーのダンディもてもてオヤジとスタイル抜群(特に脚線美はホントに60歳近いの? という感じ)で人生を成功したリッチ美女の取り合わせでなかったら、愛の告白に気軽にパリに行ける自由度も経済度もない私にも、もう少し親近感がわいたかも。でも、女性はこういうのが好きなんだろうなあ…。とエンドロールが終わって客席をちらっと見ながら思った。キアヌは言われてるほど大根には感じなかったです。ラストでキートンを譲る台詞を本人に言わせなかったのは良い脚本だと思う。
7点(2004-04-05 01:08:31)(良:1票)
143.  ムルデカ17805
まず、この映画を政治的プロパガンダ映画だという前提で見ても、大失敗だと言えるでしょう。私は映画館で見ましたけど、保守系のスポンサーが大量に買い取ったらしい余った前売り券が金券屋でたたき売り状態。それなのに映画館はガラガラでした。政治色が強くて、そうした政治的立場に反感を持つ人はもちろん、ごく普通の思想的に無色の人も劇場から足を遠ざけさせた。思想的に調和してる人にすら「おもしろい映画」という出来ではなかった、ということでしょう。別の方が上げているプライベート・ライアンは私は人間ドラマ映画として高く評価してますが、結構政治的なメッセージが込められている。反戦映画のようですが、正義を見失った今のアメリカが「正義の味方」であったよき時代を思い起こさせ、米国のもっとも保守的な層に受け入れられる一方で、リベラルな反戦派にも受け入れられた。つまり優れたプロパガンダ映画は、見る者にそれを悟らせずにメッセージを送らなければ成功とは言えないでしょう。この映画はそこで大失敗している。日本の戦争の一部を象徴的に取り上げて美化し、上滑りした「戦争をめぐるおとぎ話」のような世界をつくっている。実際の戦争はもっと薄汚く、生々しく、きれい事では描けないもののはず。この映画には、人物描写から戦闘シーンに至るまで、リアリティが決定的に欠けている。ステレオタイプなのです。だから、テレビの2時間スペシャル番組をスクリーンで見ている気分になる。政治プロパガンダ映画というジャンルは当然ないわけですが、ハリウッドの大作映画の中にはそう分類しても違和感がないものもあるわけで、そういう映画と比べても、目的の達成という点で成功していないし、映画という商品の完成度については、言わずもがな、というところではないでしょうか。映画を見る前から、「この作品は何が訴えたいのか」が分かり切っている映画など、おもしろいはずがないではありませんか。
0点(2004-04-02 13:13:40)(良:3票)
144.  プライド/運命の瞬間
この映画の評価は政治的な思想に左右される面もあるはず。いろんな先入観をもって見てしまう映画でもある。だが、私はこの映画を評価する人もしない人も認めた上でこの点数とします。敗戦国が勝者によって一方的に裁かれる映画として、有名な「ニュルンベルク裁判」という映画があります。若きマクシミリアン・シェルが敗戦国ドイツの弁護士として戦犯の弁護にあたり、法廷で堂々と連合国の正義の欺まんを突く弁舌でアカデミーを取りました。見たのがずいぶん前なので、完全にはストーリーが思い出せないものの、一見ナチスを弁護するかのようなシェルの演技で、なぜユダヤ資本が支配するハリウッドの映画界でオスカーを取れたのか疑問でした。その疑問が「真実のマレーネ・ディートリッヒ」という映画を見て氷解した。ニュルンベルク~ではディートリッヒ扮するある女性(確か戦争未亡人)が「ドイツ一般市民はユダヤ人の虐殺を知っていたかどうか」という問いに、劇中では「もちろん知らなかった」と答えるのですが、撮影中にディートリッヒ本人はその台詞を言うのを当初拒否したというのです。しかし、共演の俳優が「ナチスと闘った君が言うから観客は(それを)信じるのだ」と諭したというのです。ドイツは赦されたわけです。歴史的事実、どのような国家的行為があったか詳細には知りません。だが、罪を受け入れ赦されることを「許された映画」だからこそ、シェルの弁舌が感動を呼び、ディートリッヒはドイツ人を免罪する台詞を述べる必要があったのではないでしょうか。かたや、この映画。きっと、観客が感じるべきものは、どこかできっと共通しているし、切り口や作りようによっては、思想に関係なく大勢の人々に感動を与えたはず。ですが、結果はこの通り。片方は歴史に残る名作であり、もう一作は政治的プロパガンダとの色眼鏡で見られる迷作です。邦画として歴史に名を残したとの評価も聞いたことはありません。戦争の被害と加害、政治的立場を超えて感動を呼ぶ内容であってほしかったが、そうではない。そこは日本国民のひとりとして残念でもあるし、恥ずかしくもあります。
3点(2004-04-01 21:12:23)(良:1票)
145.  ニュールンベルグ裁判
ずいぶん昔に見ましたが、好きな映画です。法廷ドラマとしても戦争映画のひとつとしても、名作と言えるのではないでしょうか。マクシミリアン・シェルの連合国の正義の欺まんを突く堂々たる迫真の弁舌には圧巻。ものすごい長回しの場面だったと思います。同じ敗戦国、第2次大戦で大量の戦犯を出した国の国民として、戦争とは何なのか、また、それを裁く行為とは何なのかを考えずにはいられない。私も下の投稿者のキリコさんと同じく、「真実の~」を見て、改めてあのシーンを思い出した。本当に罪を受け入れた者のみが赦されるということなのですかね。ディートリッヒは戦後のドイツ人を救ったのでしょうか。また、だからこそユダヤ資本が影響力を持つハリウッドで、ドイツ人弁護士役のシェルがオスカーを取れたのでしょう。鬼神の弁舌の弁護士役を演じた彼はその後、戦争映画のいくつかでドイツ軍将校役をやりましたけど、それも印象深い。この映画を見てから好きな俳優になりました。
10点(2004-04-01 21:10:55)
146.  BEST GUY 《ネタバレ》 
イーグルでベアハント(ツポレフのベアだったと思いますが記憶あいまい)でスクランブル発進した後、「スホーイにじゅうななだぁ~っ!」って叫ぶシーンが好きです。フランカーの方がかっこいいと思うのですが。空自にいたことのある知り合いに聞いたら、ちゃんと「フランカーだ」とか「バックファイアだ」とか言うそうです。手元に100億円あったら…ゴクウ(でしたっけ)操縦のF15Jが編隊で飛行中のバックファイアをインターセプト、それを護衛のロシアのSu27が迎え撃ち、両者激しくチャフ・フレアをまきながらミサイル回避…てな映画、作りたいですが。
0点(2004-03-31 22:47:29)
147.  炎628
強烈な映画。世界中に戦争の種をまき、近隣国を弾圧し、あるいは自国民を無慈悲に粛正した大国でさえ、忘れられない「戦争の傷」を負っている。戦争には真の勝者はいない、ということが分かるのではないでしょうか。少年がまるで老人のような顔になっているラストの場面が網膜に焼き付きます。たくさんの人が死に、うずまく憎しみをスクリーンに叩き付けるような映画です。気分が楽しくなることはありません。でも、良い映画だと思います。
9点(2004-03-31 22:11:36)
148.  地雷を踏んだらサヨウナラ
辛口です。この映画を見る人はいくつかのパターンに分かれると思います。まず「主人公を演じる浅野さんのファン」「戦場カメラマンの一ノ瀬さんに興味がある」「カンボジアという舞台に興味がある」。私はどっちかというと3番目でした。アンコールワットに行ったことがあるし、一ノ瀬さんの写真も見たことがある。戦場カメラマンの写真展にも何度か足を運んだことがあるし、報道で活躍するカメラマンに知り合いもいます。その上で感じたんですけど、主人公がまったく報道カメラマンに見えない。どうしてか、というと、カメラの構え方とか、写真を撮ってる時の体の動きとか、いろんなものがまさに「素人」にしか見えないのです。浅野さんのファンには申し訳ないが、良いテーマを扱っているだけに、かなり残念です。アンコールワットはまさに「人類の遺産」と言って良い建造物です。しかし、同じくらい素晴らしかったのが、戦場でもたくましく生きる子供たちの笑顔。戦争でいつも犠牲になるのも、一番弱い子供たち。それを伝えようとした一ノ瀬カメラマンの生き様を伝える映画だからこそ、カメラの使い方とか何気ない仕草とか、もっとプロらしく見える演技がほしかった。
3点(2004-03-30 13:13:47)
149.  X-MEN2
ミュータントそれぞれに武器となる能力と相反する弱点がちゃんとあり、「1」はその組み合わせで闘ったり、力を合わせて弱点を克服したりするのがおもしろかった。「2」はどっちかというと、もうちょっと武闘派のフツーのアクション映画に近づいた感じ。しかし、シリーズ全般に言えるのは何と言っても悪役が格好良くて強いこと。特にミスティークの体術のキレとかスピード感は爽快。ストームも普段はおとなしいけど、キレるとメチャクチャに強い所がいい。逆にウルヴァリンはいかにも強そうなんだけど、いつも結構ボコボコにされて、それでも何とか勝つ所がいいかな。個人的には、ストームに攻撃されながらも果敢にミサイルを撃つF16の女性パイロットも格好良かった。異端なもの、少数者を排除することの罪を(ぼんやりとでも)テーマにすえていることも好感が持てる。
7点(2004-03-26 13:01:37)(良:2票)
150.  セイヴィア 《ネタバレ》 
オリバー・ストーン監督らしい、骨太な批判精神とあざとさが少し残る作品ですが、現地人の俳優を使い、低予算で作ってるらしいところが初期の同監督の作品を思い出させて良かった。この映画を見ると、「民族」とは人にとってどんな意味があるのだろう、とついつい考えずにはいられない。ラストシーン近くで、母親が殺される恐怖の中、子守歌をうたって我が子を助けようとする場面では不覚にも涙が出た。戦争で最も弱いのは女性と子供。でも、最も強いのは母親や肉親の愛情かも。最も弱いものの中に最も強いものが描かれていた。余談ですが、メグ・ライアンと離婚してどんどん落ち目になりつつあったデニス・クエイドが浮上し始めたのはこの作品あたりからだったような気がする。ナスターシャ・キンスキーも久しぶりに見たけど、きれいでした。2人の有名俳優の存在がB級感を少し打ち消している感じです。
7点(2004-03-23 23:42:57)
151.  ブラックホーク・ダウン
戦争映画好きとしては、評価したい部分もあるし、ストーリーもよくできてると思う。だけど、リアリティがあっても感動はない。そこが「プラトーン」や「フルメタルジャケット」やあまたの<歴史に残る>戦争映画と一線を分けた気がする。戦争映画なのだから、人類の最も愚かな行い、戦争を描くのだから、何かメッセージがほしい。それがなくては「アクション映画」なのだが、この映画は見ているとやはり痛々しく、辛い。だから「戦闘映画」とでも呼ぶべきものなのだろう。アメリカ万歳というメッセージはそろほど色濃くないのかもしれないが、しかしながらその愚かな行為を戒めるメッセージもない。どこがどう、とは指摘できないが、惜しい所をかすってる気はする。本当はいい点を付けたい気もするが、あえてこの点に。
3点(2004-03-23 23:33:47)(良:1票)
152.  オンリー・ユー(1994)
マリサ・トメイは好きな女優なので、点数甘めです。彼女はこの映画で米国のプレスから「オードリーの再来」とかもてはやされたんじゃなかったかな。マリサのショートカットの黒髪に大きな黒いひとみ、恋の舞台はローマという風に「ローマの休日」にオマージュを捧げているのは明らかだけど、こっちはドタバタコメディにハッピーエンド。ロバート・ダウニーとまだ売り出し中だったマリサが主演なのでB級感は残りますが、演技派のマリサのコメディエンヌぶりと美しさに降参する。恋と美食に人生をおう歌し、おおらかでお人好しのイタリア人たち。美しい風景。結構楽しい映画です。それにしても主役の2人はやっぱりイタリア系なんだろうか。マリサ・トメイは美人(しかも個性派かつ演技派)女優だと思うのだが、今ひとつ主役級の女優にはなれなかった。どうしてかなあ…。
7点(2004-03-23 16:54:29)
153.  イノセンス 《ネタバレ》 
辛口です。他の人と似たような感想ですが…。この話ってSFの犯罪ものですよね。あらすじを簡単に言うと、少女買春用ロボットを作るために人間の子供の脳を使っていた、と。それをひそかに告発しようとした内部の人間がロボットの暴走事件を起こし、当局を動かした、と。ただそれだけのストーリーなのに、猛烈に長い引用を含めた哲学的な台詞と、画面の隅々まで細かい描写で埋め尽くした映像を使って、難解かつ何事かたいそうなことを語っているように見せかけているように思えてしまう。途中に対決する役割のよく分からないキーマンとの細かいやりとりとか、やたらとぼそぼそと聞こえるだけの独白のような長い長い台詞、大人向け本格アニメのようでいて、実は子供だましのように思えてなりません。やたらと画面や主人公の表情が暗く、陰鬱なのも鼻につきます。何か深い思いを秘めた主人公のニヒルさが、実は何も考えていないただの暗い奴のようにさえ見えてきます。ただ、映像センスや独自の世界観には他の追随を許さないものがあるのも確か。押井監督を裸の王様にしておくのは惜しい(別にダジャレじゃありません)。おべっかばかり使うブレインじゃなくて、「あんた、これじゃオナニー映画だよ!」と直言して、まともな脚本を書けるいいブレインを雇うべきじゃないだろうか。
5点(2004-03-15 01:45:52)(良:3票)
154.  レッド・ツェッペリン/狂熱のライブ
う~ん…これも映画かあ…。点数付けるの難しいなあ。自分にとって9点でもZEPに関心がなきゃ0点(というか採点不能?)でしょうし。感想の代わりに、私の映画「狂熱のライブ」体験を紹介します。最初に見たのは高1の時。大阪・梅田の昔の毎日新聞本社の地下にある、「大毎地下」という名画座で見ました。当時はビデオがなく(もしくは普及率が極端に低く)、封切りから2~3カ月たった作品を3本800円(確か)で見られる大毎地下は貴重な映画館だったのです。で、「狂熱のライブ」はいつも、普通の映画がかかる隙間の3日間とか2日間だけでちょこっとやるので、新聞の映画案内を見てチェックして、見落とさないようにしていたものです。併映は何故かいつもザ・バンドの「ラストワルツ」で、館内はロングヘアのロックあんちゃんたちでいつも満席でした。あんちゃんたちは「狂熱のライブ」を通しで見ると、ラストワルツが始まるとロビーに出て行ってプカ~とたばこを吸います。で、ラストワルツでエリック・クラプトンのソロタイムになると誰かがロビーに向かって「始まったよ~」と声を掛け、みながゾロゾロと入ってくるのです。で、また「狂熱の~」が始まると、あきもせず、みなでまた最後まで見るのです。ロングヘアの兄ちゃんたちをまぶしく見ていた刈り上げ頭の私は冒頭のロックンロールで腰をくねらせながらソロを弾きまくるジミー・ペイジに圧倒され、気に入り始めていたディープ・パープルが一気に色あせて聞こえ始めたものです。先生の目を盗んでアルバイトして買ったのはもちろんレスポール。ギター小僧、ロック少年がまたひとり生まれた瞬間でした。
9点(2004-03-08 11:03:05)(良:2票)
155.  踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
強行犯の事件ばかりじゃなくて、たまには贈収賄とか知能犯捜査とか、今問題の警察内部の腐敗などで息の詰まるような展開を見せてほしい。まあ、作風に合わないかもしれないと思うけど。どんどんスケールが大きくなって、事件との釣り合いが取りにくくなってる。このままでは「○○警察」などの二の舞に…。
5点(2004-03-08 08:29:13)(笑:1票)
156.  ラスト サムライ 《ネタバレ》 
米国でのそこそこヒットぶりに比べ、日本での異様なヒットぶりにちょっと辟易。採点を減点に変更。渡辺謙さんがアカデミー賞を逃したのは残念。堂々たる演技にはノミネートも納得でした。殺陣のスピード感、大規模な合戦の圧倒的迫力、なかなかにスケールの大きな作品です。ただし…。ハリウッド関係者が「そうか。日本人は自分のプライドをくすぐる作品には弱いのか。これからは日本市場をターゲットに稼ぐぞ」なんて安直に思わなければいいけども…。いまやイラクの自衛隊員までが言葉にする「武士道」ですけども、武士の世の中とは、簡単に言えば暴力で民衆を支配し、身分差別と排外主義で社会を安定させていた時代でしょう? 少なくとも家系図なんてものはない私の祖先は武士道とはまったく無縁の、貧しい一般庶民の暮らしだったはず。ほか大多数の日本人もそうであるはずなのに、アメリカが描いた画餅(?)の武士道精神をありがたがって日本でのみローカルヒットさせている様は、意外にアメリカ人には滑稽に映ってるかもしれません。ほんとなら4点だけど、斬られ役一筋でついにハリウッドデビューした大部屋俳優の福本清三さん。彼の「ラストサムライ」の演技にプラス2点。よって6点です。
6点(2004-03-07 22:46:32)
157.  マスター・アンド・コマンダー 《ネタバレ》 
う~む…。血湧き肉躍る冒険活劇として見れば及第点なんでしょうけど…。私の歳だと、自分の息子みたいな年端も行かない小さな子供や、まだひげも生えないようなほっぺの赤い男の子が次々に傷つき、死んでいく映像は痛ましくて見ていられない。別の方のレビューによると「当時は常識だった」のかもしれませんが。船の底の方でともに闘う水兵も年輩の男性から少年までの雑多な構成で、幹部候補生の少年はともかく、力仕事の水兵までも子供を入れる何か政策的必要性があるものかどうか。仮に歴史的事実なら、それほど英国の戦争は劣勢に追い込まれ、悲惨な闘いを強いられたということなんでしょう。普通の人なら感じるはずの、そうした戦争への悲しみのようなものはあまり描かれず、ひたすら「国家への忠誠」だの「熱き友情」だのの台詞ばかりでは、よくあるハリウッド製のどこそこ国万歳の「国威掲揚お馬鹿映画」のような印象を受けてしまう。ただ、そこは時代背景とか白兵戦を含む戦闘シーンの素晴らしい迫力、ラッセル・クロウの少年らを父親か兄のように見つめる優しさ、親友の船医へ見せる友情でうまくカバーして、「お馬鹿映画」の臭みをうまく消しているような気がします。でも、大人しか乗っていないように(?)見えるフランス軍と、あんな子供を闘わせ、死なせる英軍の闘いぶりに、心は多少躍らせても、どこかで痛ましさや悲しさが残る。やはり子供に人殺しをさせてはいけません。どんな時代でも、子供は遊んで、勉強するのが仕事であってほしいものです。
6点(2004-03-07 03:47:40)
158.  ビリケン
青春時代を過ごした天王寺・新世界が舞台なので、あまり公平な得点じゃないかもです。失われつつある大阪のどこか懐かしい匂い。思い切りローテクな神様、ビリケンさんが人々の「小さな幸せ」のために奔走するお話が妙に温かい笑いを誘う。新世界の住人たちがエキストラで出演するのも楽しい。大阪出身の人ほど通天閣には昇ったことがないのです。この映画を見てから大阪へ遊びに行く機会があったら、ヒマがあったら通天閣に昇ってみてください。そのあまりの低さに驚き(しかもお金まで取るし)、どこかでビリケンさんがニタっと笑っている様子を想像して、自分の小さな幸福の成就を祈ってみてください。
6点(2004-03-04 19:32:16)
159.  マッドマックス 《ネタバレ》 
この映画を見て、Gジャンの両袖を切ったやつに革ジャンでバイクに乗り、ファミレスの駐車場にバイクを止める時、アクセルを吹かしながらバックで車輪止めに付けたものです。ババ・ザネティが渋いという意見にも賛成! もちろんグースがMFPと書いたバイクにまたがり、ホイルスピンさせながら発進するシーンもしびれた。トーカッターの「夜空の星を見るたび、あいつのことを思い出せ」の台詞は何十回も真似した。逃げるトーカッターの肩越しに見えるカワサキZ1の160キロ近辺を指してるスピードメーター、スーパーチャージャーの「クゥオーン」といううなり声、あっと言う間に迫ってくるインターセプターの鬼神の速さ、迫力、怖さ。他に例えられるような暴力的な映画というと、「時計仕掛けのオレンジ」ぐらいしか思い当たりません。友達の家でよくビデオ上映会をやったものです。みんなが好きなのはラスト近く、トーカッターがアクセル全開で逃げるゆるい右カーブのシーン。見てるみんなの体もぐぐ~っと右にリーンしてました。青春の思い出の映画の一本です。今も僕の車は真っ黒のカラーリングです。
10点(2004-02-25 13:45:04)
160.  シービスケット 《ネタバレ》 
事前に「感動できる映画なんだ」と期待しすぎたせいか、涙が出るほどではなかった。悪役のウォーアドミラル側の人たちがあまりにもステレオタイプな悪役だったし、シービスケットがレースであまりにも強すぎるのも何だか「予定調和」な感じがした。それでもなお、「見て良かったな」と思わせるのは、この映画に込められた前向きなメッセージがちゃんと届いたから。骨折した騎手、腱を痛めた馬、過去に心の傷を負ったオーナー、それぞれが自分にうち勝って立ち上がるお話は実話ベースだけにやはり引き込まれる。好きなシーンは互いに再起不能に近い怪我を負ったレッドとシービスケットが木陰で昼寝するところです。一瞬、「馬飼いたいな~」と思ってしまった。でも、日本じゃ馬は北海道にでも行かなきゃ飼えないし。一生懸命走ってる俳優(?)の馬、かわいいです。
8点(2004-02-25 13:35:51)
052.70%
173.78%
2105.41%
3158.11%
4147.57%
52111.35%
63720.00%
72513.51%
83418.38%
9115.95%
1063.24%

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