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ムランさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 300
性別 男性
年齢 41歳
自己紹介  点数が低い作品に関してはかなりボロクソに書いてありますのでお読みの際はご注意を。
 私の駄文が皆様の映画ライフの助けになれば幸いです。

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141.  サンクタム 《ネタバレ》 
 雰囲気としては『デイライトの洞窟版』と言った印象。ただスタローンみたく扇風機を通り抜けたりダイナマイトで脱出したりせず終始地味。  まぁ映像はそこそこ綺麗だし、キャラの死因が全員人的要因と言うのも、洞窟を『敵』と言う印象を植え付けないと言う意味では成功だと言えなくもない。  ・・と、ここまでなら4点位は付けても良いかなと思うのだが、大減点の要因は主人公の父親。コイツ一応偉大な探検家らしいのだが、とにかく『最低』。  以前探検家の人のインタビューで『常にチームワークと隊員の命を優先し、リーダーは冷静かつ厳格でなければならない』みたいなことを言っていたが、こいつときたら『目先の功を焦り安全装置を外して潜水した結果仲間が溺死』『洞窟から脱出中減圧をミスり部下を殺す』『恋人を失い落ち込む彼氏に向かって『彼女は私の言う事を何1つ聞かなかったから死んで当然』とチームワーク崩壊の発言(もちろんこの後あっさり裏切られます)』『←の発言後息子に『許してくれ』と弱気全開の泣き言』『その後裏切った彼氏と合流、明らかに情緒不安定なのに『私は息子と行く、お前はついてくるな』と暴言、でパニくった彼氏に殺されます』『そして行き詰ると『もう駄目』だとまた泣き言』等々、何度も心の中で『コイツマジか!?』と言う行動を取りまくり。  そして極めつけは『父親』としてのクズっぷり。  冒頭自分のミスで部下を死なせ『父さんが殺したんだ!』と詰め寄る息子に『彼女はお前がサボった仕事を引き受けて疲れていた、それが死んだ原因と考えられないのか!?』と、そんな部下を制止できなかった自分の責任を棚に上げ責任を息子に擦り付ける・・・・う~~ん、クズ。  そして上述した彼氏の攻撃を受け瀕死の重傷を負った親父の発言『お前の手で殺してくれ』・・・・はぁあああ!?あのさぁ仮にお前はそれで本望かもしれないが、結果的に実の父親を殺した息子がこの先どれだけそれを重荷に感じるか考えろよ!せめて『私は置いてけ』だろ。申し訳ないがこのシーンの時後ろですすり泣く声が聞こえた瞬間『マジかよ!?』と思ってしまいました、ごめんなさい。  正に自動車教習所で見た『悪い運転VTR』の『探検家&父親』バージョン。最後に『この映画を○○さんに捧げる』とか出たが、こんなの捧げられてもノーサンキューだろ。
[映画館(字幕)] 0点(2011-09-16 22:55:18)(良:1票)
142.  グリーン・ランタン 《ネタバレ》 
 ゲッター線もびっくりな位全身真緑と言う古臭さ爆発のヒーローが活躍する本作。  予告篇ではあまり面白そうではなかったが、アメコミ原作の作品がここ最近ヒットしていたのでダメ元で視聴。  肝であるCGは衣装のダサさに比べかなり頑張っていました。特に『想像したモノを具現化できる』と言う能力のおかげで銃や壁(盾代り)、投石機なんかを一瞬で出す演出は『実写版鋼の錬金術師』みたいで面白かったです。  そして本作最大の魅力は『ヒロインの良い意味でのKY感』。主人公は舞踏会に付けてくようなちっちゃいマスクをしてるだけ(指導官的なキャラにも『コレで大丈夫だよ』と言われていた)なのだが『まぁお約束だしバレないんだろうな』と思っていたらヒロインが十秒で見破りました。『何故分かった!?』『顔ほとんど剥き出しじゃない!!』には大爆笑、そりゃそうだ(ついでに主人公がこの時セクシーな声色使ってたのがまたOK)。  正直話や展開には穴が多め。まず封印されていた敵の復活方法が良く分からん。たぶん『恐怖心を糧にする』設定なので『偶然通りかかった旅人の恐怖心を・・・』なのだが、たかが三人分の恐怖心であっさり復活しちゃうような封印なら見張り位立てろ。また、その影響で凶暴化する人間キャラもいるのだが、かなりの登場時間に反比例し活躍は少なめ、戦闘ちょっとであっさり負け、ラストはボスに吸収されるとヘタレ街道まっしぐら。そしてラスボスも撃退方法が『うっかり太陽に近付き過ぎちゃって引力に引っ張られアウチ』とこちらも中々のヘタレ、てか映像的には悪霊っぽいのだが物理現象ガッツリ効いちゃうのが何とも間抜け。主人公の設定が『アメコミで良く見るヒーロー性格だがかなりの臆病』で、敵の恐怖心との絡みを上手く活かせば成長と相まって面白くなりそうだったが、その演出が不足かつ下手で唐突に変わり過ぎ。ラストに仲間の一人が敵化する伏線みたいなのが張られるが、正直劇中では多少嫌な性格ではあるが基本平和を守る良い奴でラストは主人公を助けにも来てくれたりと、この先悪者化するような演出がほとんどなかったので無理矢理過ぎる。  とまぁ荒は多めだが、元々アメコミ映画ってこの程度が主流で最近がちょっと当り過ぎていただけだと思うので、『派手(ドは付かない)なCGとそこそこ軽快に笑えるエンタメ作品』と期待し過ぎずに見に行ったら損は無でしょう。
[映画館(字幕)] 5点(2011-09-11 19:20:49)(良:1票)
143.  ミュータント・タートルズ(1990) 《ネタバレ》 
 釵(サイ)と言う、マイナーながらイカす武器の存在を知れただけでも4点の価値あり。  あと『ノロマな亀が素早い忍者で大活躍』と言う設定は出オチに近いが中々秀逸。
[ビデオ(吹替)] 4点(2011-09-04 18:11:47)
144.  ミュータント・ニンジャ・タートルズ2 《ネタバレ》 
 子供の頃見ましたが、当時は『チャックがどうの』とか『ご都合主義』がどうとかは気にならず楽しめました。  高校時代入っていた空手部でサイとヌンチャクと棒術を習得(・・・と言っても持ち方や簡単な使い方程度ですが)しましたが、流石に刀は無理でした。
[ビデオ(吹替)] 5点(2011-09-04 18:09:37)
145.  カーズ 《ネタバレ》 
私の中でピクサーを最高位の制作会社に決定づけた作品。    『才能はピカイチだがわがままジコチューな主人公が本当に大事なモノに気付く』と言う王道展開ながら相変わらず丁寧に作られている・・・・のだがこの『丁寧』具合が半端無い。    『陽気なお馬鹿さん♪』『過去の大偉人』『主人公の本作で見せた成長を既に終えたヒロイン』『既にいた友人』と言った登場人物、序盤知り合いに『友達』の話題を振られ表情が曇り、何かしらの『寂しさ』を感じている等、主人公が無理なく成長出来る要素がしっかり用意されている。    舞台となる町も開発の煽りを受けてさびれたとベタだが、『速い事が何より大事』と思い込み、大切な何かを忘れている主人公の現状を『町』を介することで視覚的に分かりやすく表現する事に成功している。    『登場人物みんな車』と言う設定も本作のメッセージにマッチしており、『無表情な物』が動くことで多少オーバーなリアクションをしてもクドく感じず且つ彼らの性格や心境の変化をすごく分かりやすく感じることが出来る。結果中盤のツーリングや序・終盤のレース等『車が本人』だからこそ画になるようなシーンも多いし、演出的にも『車→ドライバーのハンドル操作→また車』と言うレース映画によく見られるカットを一纏めにできるので新鮮かつ尺の節約にもなっている。    CGも相変わらず、冒頭のレースに感震。  本作のオチなんて20分も見れば誰でも想像付くが、そこに至るまでのメッセージ性、CG、設定、演出、構成等全てがパズルのピースのようにキッチリ隙間なく見事に組み上げられておりもはや芸術レベル。だからこそラストのゴールシーンも『あざといな!』なんて感情微塵もわかず『なんて良い奴なんだ!』と素直に感動できた。いやぁ泣いたわ。  吹き替えのキャスティングも完璧。特に主人公が成長するに従い少しずつ話し方やトーンを優しく変化させている土田さんの演技は流石役者。  ほめ過ぎかもしれないがごめん、良い所しか見つからない、文句無しの傑作。
[DVD(吹替)] 10点(2011-08-14 10:05:44)(良:1票)
146.  ザ・タウン 《ネタバレ》 
 正直5点位の作品だろうと思ってみたのでそこまで損した気分にはならなかった。  主人公が銀行強盗をした時人質にした女を監視してるうちに恋に・・・と言うベタベタな展開。  案の定足を洗おうとした後半彼女にバレて強盗して撃ち合いして仲間は死に(捕まり)自分だけ生き残りと、アクション映画にドラマ性や恋愛要素を入れたかったのだろうが、正直『凡才なアメリカ人が考えられる限界』を出しきれない展開で目新しさは無くほとんど記憶に残らなかった。主人公の葛藤や板挟み展開も終始ウジウジ優柔不断なだけで男仲間と会話してる時の様なメリハリがなく終始イライラした。  むしろ恩がある義理の兄との確執なんかをもう少し掘り下げた男臭い作品に方が面白かった気がする。この作品に女は邪魔。  とまぁ凡作ながら酷いと思う様な所は無かったので5点でも良かったのだが、ラスト別れた恋人が務める孤児院(みたいな所)に寄付をするが、百歩譲って物を送るならまだしも『汚れた金』を寄付しようとする主人公の気がしれない。とまぁここも平均的アメリカ人が考えうる演出。序盤で孤児院がアイススケート場で『お金が無くて氷が張れないけど・・・』的な台詞があったのに、本当こう言う伏線活かすの下手。  ベンアフレックのファンか、ダラダラ時間をつぶしたい人以外にはお勧めしません。  あと映画が好きじゃない人に広報をやらせない方が良いですよ。『映画史に残る大迫力の銃撃戦がなんたらかんたら・・・・』ってアクション映画的推し方してるが、この作品はアクション部分よりも主人公の葛藤のといったドラマ性がメインになってるってなんで分かんないのかな?ちなみに銃撃戦も言う程のモノではありません。
[ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-08-08 23:01:15)(良:1票)
147.  機動警察パトレイバー2 the Movie 《ネタバレ》 
 実写アニメ問わず、『見直してる作品ランキング』で間違いなく5指には入っている、それくらい魅了されました。  相対ではなく絶対評価で採点してるので前作にも10点をつけてますが、個人的にはこちらの方が好き。  相変わらずプロローグの出来は秀逸、作画はTV版どころか前劇場版と比べてもかなり異なっているが、それが時が経ちバラバラになってしまった元特車二課達の『哀愁』を上手く表現している。しかし、何処に行っても相変わらず元気な太田さんは、そんな彼らを見た視聴者の気持ちが沈みすぎないよう良い緩和剤となっている。  たった一発のミサイルから日本が内戦一歩手前まで追い込まれていく構成と、それを完全に表現しきっている演出と音楽の結果作品全体から異様なまでの緊張感が伝わってくる、これが本当に凄く、通勤している会社員のすぐ近くや公園内に戦車が陣取っているシーン等は感動すら覚えた。  話の展開上、ご都合主義とまではいかないが上手く行き過ぎている感は無くもないが、100分の作品一本で完結していると考えれば十二分に許容範囲。  途中で入る『正義の戦争と不正義の平和』に関しては・・・・正直よく分からないが、直前のシーンがかなり緊迫感があったので休憩と考えればそこまで説教臭いとは感じないでしょう。  ただ前作以上にドンパチシーンが少なく内容としてはアクションと言うよりはサスペンスに近く、作画の大幅変更など苦手だったり受け付けない方がいるかもしれません。  網羅はしていないが、これまで見た押井作品の中でも、いや、これまで見てきて全ての映画の中でも屈指の傑作。
[DVD(邦画)] 10点(2011-08-06 09:24:17)
148.  機動警察パトレイバー 《ネタバレ》 
 この監督の別作品でも述べましたが、何よりもテンポが好き。  ストーリーの肝を見せつつ謎を孕ませたプロローグから始まり、レイバー戦を交えつつ現在町で起こっている『異変』を『事件』に結びつけるまでのプロセス。途中箸休め的に入る捜査活動。そして全てが確信に変わり怒涛のアクションへと雪崩れ込む。  ・・・と言う、初期のウルトラマンシリーズ的な展開がとにかくツボ。  設定や脚本、演出等にも荒が無く(あるかもしれないが、気にならない位他に魅力がある)。  時代背景はそこまで詳しくありませんが、放映当時で『サイバー犯罪』と言うテーマは中々先見性もあると思います。  当時の私のように原作(アニメや漫画)を見てなくても序盤で簡単な世界観説明をしてくれるので、本作からパトレイバーの世界に入っても問題なく視聴できます(原作を知っていればより楽しめます)。
[DVD(邦画)] 10点(2011-08-06 09:04:16)
149.  カーズ2 《ネタバレ》 
 『冷蔵庫のあまり物で極美味の炒飯を作る』と言えばいいのか、相変わらず王道展開(大迫力レースとスパイ映画)だがそれを面白く魅せるスタッフの能力に感嘆。  マックイーンに関しては前作でやり尽くした感があるので、相棒のメーターをメインに持ってきたのは良い判断と思う。中盤以降二人に接点が無く別進行になるのも最初は残念に感じたが、そうすることでマックイーンがレース場面で光り、前作主人公の威厳を保ちつつメーターを食い過ぎない様バランスが取られており流石ピクサー。  作画(CG?)は相変わらず美麗且つ大迫力。  ただ『1』や最近出した『トイ3』『空家』に比べるとメッセージ性やドラマ性が弱く、ギャグ自体も正直前作の方が良かった。  断っておくが、ピクサー作品として見るとちょっと弱いわけであって、決して本作の出来が悪いわけではないので、子供向けと思わずエンタメ作品として観に行っても十分満足できる内容でした。  おまけの『トイ』も『3』の後日談なので、その後の元気なウッディー達が見れて嬉しかった(吹き替えも全キャラオリジナルキャストと気合の入り様)。贅沢を言えば、3でリストラされたキャラの元気な姿も手紙程度で良いので教えてくれたら良かったな。
[映画館(吹替)] 7点(2011-07-31 01:23:45)(良:2票)
150.  トランスフォーマー 《ネタバレ》 
 3シリーズを見終わって思ったが一番これがマシだった。  続編のリベと月って登場人物や設定が全部分かっている状態であのアホみたいに長い時間拘束されるが、本作はキャラや設定の説明込みでこの時間なのでテンポがまだ良い。  敵味方共に登場メカが少なく特徴があるのも○。この監督発言から察するとメカは多ければ多いほど良いという考えっぽいが、そうなれば各メカにそれなりにキャラ付けや見せ場が必要になるがそんなことできる腕は無いので、続編になればなるほど没個性キャラが増えてワケ分かんなかったので本作ぐらいの数がちょうどよかった。  まぁストーリーは『最重要アイテムを援護無しで託すアーミー兄さん』『メガトロンを袋叩きにする正義のサイバトロン』『暗号も何も言わずモールスで国防長官と認めちゃう』『なんで宇宙空間で生きられるのに冷気が苦手?』等突っ込み所はこの時からだが、何と言ってもお初のトランスフォームは衝撃的だった。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-30 19:56:44)
151.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン 《ネタバレ》 
 『前作は最低だ』と監督自身が言っていたので少しはマシになるかと思ったが、流石アメリカ人『学習する』事が嫌いなようだ。 ・『大活躍した次のシーンでいきなり捕虜になってるバンブルビー』『サイバトロンの選ばれた者にしか動かせない装置を操作する人間』『コンテナを破壊され飛べないはずのコンボイが数分後優雅に空を舞う』等脚本家が一人なのに相変わらず話が支離滅裂(これで金もらえるんだから楽な商売だ)。 ・ヒロインが異常にケバくて気持ち悪く、素朴顔な主人公にミスマッチ且つそれに対し劣等感を感じるとかにすれば面白かったのにそんなこと無しで激ラブ状態。あと何かある度に『サム!』『サム!!』五月蝿い。 ・メガトロンの扱いが酷く、前回の怪我で衰弱してる上裏取引していたサイバトロンにあっさり全権を掌握され落ち込んでいるとケバヒロインに『惨めね、復讐位しなさいよ』とけしかけられあっさり従い(何故かヒロインは殺さない)、邪魔者を消し宿命の対決と思いきや、満身創痍のコンボイの一撃を受けものの五秒で死亡とヘタレ街道爆進。 ・そのコンボイも終盤クレーンのワイヤーに引っかかりずっと悶えていた。 ・人間サイドが、世界征服されたのに戦車も戦闘機もほとんど出ず歩兵による陸戦とミサイル攻撃のみと地味。てか前作のレールガン使いなよ。 ・皆勤のアーミー兄さんも出るが、何をするにしても一般人の主人公に後れをとり見せ場が全然なかった。 ・CGもまぁ凄いとは思うが、3作目の割には目新しさも無く正直飽きた。 ・満載な不要シーンに加え、必要なシーンに関してもコンパクトにまとめる気は無くミルフィーユの如く薄く長く引き延ばすのでテンポなど微塵もない。やっぱアクションで2時間超えるのは論外。 とまぁ、全2作を客観的かつ生温かい目で評価していた私にとっては良くも悪くも予想通りの出来。 詰らなさと尺の長さのせいで相当疲れるので、一応最後まで見ようと頑張っていると『つまらなさに対する怒り』も『CGの出来に対する感動』も何もなく、後半は『悟り』を開いたような奇妙な感覚で無心に(夢中ではない)画面を見つめていた。  とりあえずこの監督は演出や構成以前に『自分はアクション映画にドラマ性(特に青春や恋愛)を持たせる才能がある』と言う勘違いに気付くところからはじめるべき。ザ・ロック?あれは何かの間違い(若しくは奇跡)。
[映画館(字幕)] 4点(2011-07-28 23:47:59)(良:2票)
152.  鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星 《ネタバレ》 
ボンズって本当原作にオリジナル要素を加えるのが下手。 まず構成として設定や登場人物が多すぎで、その説明やら各人の心境やらを大して出ない脇役まで語らせるので詰まらない上長過ぎ。しかも戦闘や他場所シーンのBGM代わりでは無く延々突っ立ったまま話されるので、演出能力か製作費の問題か知らないがただただ苦痛。 メインは未知の錬金術と民族間抗争を軸にした兄妹の話なのだが、ぶっちゃけると兄が実は舞台となる町を使った賢者の石製造法を探るため本物の兄を殺し変装してた別人。そこまでは良いが、コイツ結局外道で終わるのでその前に沢山あった兄妹二人の会話が全部ぶち壊しで、『妹は楽しそうに思い出話ししてるけどコイツ偽物なんだよな』と見返そうとする気を極端に削ぎ後味最悪。おまけに兄も実は生きていたがこいつも外道(動機はあるがそう言う大事な所は描写不足)。エドや妹の説得も聞かず最後まで他人を見下す姿勢はブレなかったのに人体練成で復活した途端関心と、心境変化の表現が雑過ぎ。偉そうなこと言うが話的に『兄貴に成り代わり妹を利用としたが次第に良心に目覚めその後生きてた外道兄を倒し色々あった後彼女の兄として生きていく』の方が良くない? 細かい所でもエドが妹に『人命救助でも賢者の石を使ったお前を認めない』とか言うが、死んだ者の命の為に今生きてる人間を見捨てようとするコイツの考えを私は認めない。百歩譲って思うのは良いが、代案も浮かばなかったんだから偉そうに言う必要はないだろ。他にも終盤身を呈して守ってくれたアルに対し妹がほの字なら納得するのに、何故かアルの方からアタックと意味不明な展開。 作画は綺麗だがアクション演出は無難。しかもオリキャラが荒川キャラとデザイン違い過ぎ、極端に言えば『ドラえもん作画世界にエヴァの綾波が紛れてる』的違和感。 折角入れた伏線や演出をその後の展開に活かそうとせず、各場面に掛ける尺のバランスも悪く(特に序盤の演出肥大)結果後半大事そうな場面や演出を削って駆け足終了と、ドラえもん人魚(脚本同じ人)の頃から全く進歩してない。 『民族弾圧』と言う重いテーマも含まれてるが、それに対する各人の演説も全部無難で面白味ゼロ、それでやたら芝居掛かった台詞を吐き、結局最後は武力で解決と誰でも思いつける三流レベル。 はっきり言ってこいつに脚本書く才能はないので大人しく本だけ書いててほしい。
[映画館(邦画)] 4点(2011-07-28 06:19:28)
153.  ミュンヘン 《ネタバレ》 
 やっぱりスピル-バーグは凄い。  イスラエルのスパイがパレスチナ過激派の幹部を暗殺していくと言うお話。  一人一人暗殺する尺がかなり長めだが、それを全く間延びしているように感じさせる事無く重々しく演出している。  映像だけ見てもアングルや手ブレの頻度などが本当に上手い。  最後の方は自身が暗殺の対象になりノイローゼ状態になるが、そこで初めて違った視点で物事が見えるようになった主人公。そんな彼を呼び戻そうとやってきた上官を食事に誘うが断られる所が印象的だった。
[DVD(吹替)] 8点(2011-07-24 11:36:50)
154.  ダークシティ 《ネタバレ》 
 『支配者により管理された世界』『主人公だけが敵同様超能力者』等、今だと結構良く見る設定だが、制作された年代を考えると中々先進的だと思う。  特に『断片的で曖昧な記憶』『昼が来ない世界』等はホラー的でとても良いスパイスになっていた。  だがそう言った謎の大半をスターウォーズの冒頭シーンみたいな演出で全部バラしちゃうのはかなりもったいないと思った。  他にも後半、敵の手先と思われていた博士が実は小さい頃から主人公を見守っていた味方だったと言う内容も悪くは無いが唐突過ぎ、もうチョイ伏線張っても良かった気がする。  あとラストの超能力バトルがいささかダサい。超能力を使う時に額から螺旋状の衝撃は見たいのを出すがあまり格好良いモノではなく、このシーンに関してはつくづく大友先生の『球体状に広がる超能力空間』と言う演出がいかに素晴らしいものなのかを再認識させてくれた。  冒頭とラストの唐突ぶっちゃけ演出は頂けないが、設定にはキラリと光るものがある惜作。  せめて120分位にすればもっと丁寧に出来た気もするので本当に惜しい。
[DVD(吹替)] 6点(2011-07-22 22:27:29)(良:1票)
155.  X-MEN:ファイナル ディシジョン 《ネタバレ》 
 スコットーーーーーーッ!!  前作での急激なヘタレ化や序盤でのヤサグレ具合から『活躍は難しいな』と思っていたが、まさかこんな結末になるとは。殺られ方だけでなく仲間の悲しみ具合も明らかにプロフェッサーの時に比べると弱い。  いや、私だった『ローガンとどっちが好き』と聞かれたらそらローガンですよ?てか普通にガンビットやストームの方が好きですし『好きな登場人物ランキング』で言えば5位以内も微妙ですよ。だからってこんな親の仇を相手にしてるような扱いはあまりに酷くないですか?DVDのパケなんて三角関係どころかどう見てもジーン&ローガンですよ。  ストーリーも『ミュータント=病気』と捉え薬による『治療』と言うのは悪くないが、それに反発する者達(マグニートとか)との抗争がちょっと地味。中世ヨーロッパとかじゃないんだから正面切ってぶつかり合うって・・・てか普通にマグがあの橋落としちゃえばよかったんじゃないの?  まぁ最終章な上、ジーンの暴走やプロフェッサーの死等事件が多いので仕方ないが全体的に駆け足な感じがしてしまったのもマイナス。  戦闘も新キャラの活躍が目立ちレギュラーが抑え気味だったのも残念。  決して悪い出来ではないが、個人的には前作(2)の方が面白かったかな。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-18 19:18:08)(笑:2票)
156.  X-MEN2 《ネタバレ》 
 技術の進歩を抜きにしても、前作に比べアクション演出に磨きが掛かり、ストーリーの出来も良い。  学園を襲った兵隊相手にウルヴァリンガ獅子奮迅の活躍をするシーンは必見、とにかくカッチョイイ!!他にも前作はあまり明らかにならなかった過去関係や学生の親に何の先生かと聞かれ間髪いれずに『アート』と答えたりと『アクション』『ストーリー』『ギャグ』と多岐に渡り大活躍。  ストーリーも上述した過去以外に『ミュータントと人間の確執』を誘拐や洗脳による偽装工作等より過激に(前作はなんやかんや言って法的に何とかしようと『正々堂々』だった)描き、それにともなうミュータント側の反発者等、次回作への伏線も含め良く仕上がっています。  ・・・・と、実によく出来た作品ながらそんな中全く光れなかった人物が・・・そうスコット(別名サイクロップス)!これが彼の転落人生の始まり(まぁ次回作が最後なんですが)。  前作でのそこそこな活躍は何処へやら、序盤からプロフェッサーのエスコートとして出ながらまさかの護衛失敗!!その後も頭数の少ない敵勢力の数合わせとして洗脳されジーンと戦闘。結局なんやかんやで助かるが最後の最後までパッとしない。せめて眼力ビームで洪水を止めたりすれば美味しかったのにそれすらない。  他にも『恋仲なはずのジーンはたぶんウルヴァリンとの方が会話多い、てか彼の方がリーダーっぽいし』とその姿は正にハリウッド界のヤム○ャ。  個人的にはアクションや登場人物、能力、ストーリー、ギャグ等全体的な出来は三部作の中では一番高いと思います。 
[映画館(字幕)] 7点(2011-07-18 19:03:40)
157.  X-メン 《ネタバレ》 
 テレ東でやってたアニメは打ち切り(?)まで見ましたがコミックは未読です。  1番好きだったウルヴァリンが主人公なのは嬉しいし爪ジャキンも格好良いのだが、身体能力で言えば常人と変わらない(少なくともウルヴァリンよりは劣っている)ミスティークにボコボコにされ勝因も『逆不意打ち』、マグニート相手に至っては文字通り手も足も出ずとちょっと扱いが残念。  その代わりサイクロップスがジーンの口に付いたスライムを取ったり、弱体化した上不意打ち(ヒーローなのに不意打ち多いな)とちょっと情けないがボスを撃破したりと、シーリーズ通してレアな『活躍』を見せた。  10年以上前の作品だからCGに関してはしょうがないが、それにしても演出(特にワイヤーアクション)がちょっと頂けない。  個人的に2番目に好きなガンビットが出ないのが残念ですが、十年前のアクション映画と考えれば及第点、最近のシリーズを見て面白いと思った方も見て損は無いと思います。
[映画館(字幕)] 6点(2011-07-18 18:42:55)(良:2票)
158.  Avalon アヴァロン 《ネタバレ》 
 映像演出だけでも観る価値あり。  『こんなFPSやってみてぇ!!』と思うのですが作ってくれませんね。  映像は凄くリアルなのに所々入るアナログゲーム的演出(爆炎が2D、死亡時はドット的にバラバラ崩壊等)が面白く且つ『同じ戦闘シーンでも戦争映画のような登場人物が生死を掛けた戦いではなくゲームでしかない』と言う印象をもたせることにもなっている。  他にも『映像にフィルターを掛け虚実感を増す』『窓を開けると壁』等隅々まで手が込んでおり、またマトリックスが本作にも影響受けているのが分かり、それだけでも個人的には嬉しい。  話に関しては、押井さんが好きな『現実と虚像の融合』的演出が他作品と比べて一番分かりやすかった。  『ゲーム世界でのクセで拳銃を抜こうとする』『旧友の下品な飯の食い方(リアルな生活観)を見て嫌悪感を抱く』等ゲーム世界への依存度が強まり境界線が無くなりかけている主人公の心境を上手く表現できていると思った。シチューに関しては現実世界でも『楽しい事(料理や食事)』を見つけたかったと言う事なのでしょうか?  そして後半に出てくる『クラス・リアル』、この世界に来た時にフィルターを外し、また長々と電車やコーラスのシーンを入れ『リアルな面倒臭さ』みたいのを演出し、ここが実はリアル世界なのではと視聴者に錯覚されるようになっており、これこそ『アニメじゃなく実写であるからこそ出来る演出』だと感じた(これまたマトリックスでもフィルター演出で世界の変化を演出してる)。  ところが結局『クラス・リアル』も現実世界ではないのだが、『劇中冒頭の現実世界も、犬が突然いなくなったり、映像を繰り返したり等意図的におかしな演出があり、『じゃあどっちが現実なの?』と言う何とも煩わ心地良い刺激が残る。  まぁ結局オチもあやふやだし、『映画世界の話なので現実なんてありませんよ』と言うニュアンスにも取れるので、そこは視聴者任せと言う事なんでしょうか。  そう言った演出は嫌いではないですし、ゲーム好きに対する『こんな難しいゲームをクリアしてもまだ満足しないの?だったら超難しい『現実世界』をプレイしよう!現実だからレベルも1だよ!』的な皮肉が効いてて面白い。  ただ相当独創的な作品なので人を選ぶのは間違いないですね。
[DVD(字幕)] 9点(2011-07-18 18:07:20)(良:1票)
159.  リベリオン 《ネタバレ》 
 アクションシーンで感動したのは初めてでした。  この作品最大の特徴としては『アクション映画では何故かヒーローの銃弾はバシバシ当り敵の銃弾は当らないのか』と言う主人公補正に理由を付けた『ガン=カタ』。  設定自体はそこまで深くなく『ふーん・・・』程度だが、それを圧倒的なまでのアクション演出で見事に説得力を持たせている。  『敵陣のど真ん中で一歩も動かずに全方向射撃』『敵の布陣や装備を見極め、あえて距離を詰めることで敵の攻撃を防ぎ一方的に攻撃』『拳銃による白兵戦』 等々、アクションシーンの数は多いがその全てにおいて主人公の戦法が異なっており全く飽きなかった。  『戦争の素である感情を薬で抑え、嗜好品(本や美術品等)を持つモノは厳罰』と言う世界観も悪くなかった。  ストーリーは『感情の素晴らしさに目覚めた主人公が反逆者になる』とストレートだが、子犬を見て微笑んだり、子供と分かり合えた所等結構良質なシーンもあった。  『反逆者と決めつけて自分の要塞に招き入れたのにもかかわらずボディチェックすらせず武器持ち込まれる』等突っ込み所は確かにあるし、『死別してるとは言え妻子持ちの主人公がオバハンに惚れるのは・・・』となかなかシュールなシーンもあるが、中にはあえて視聴者の想像に任せようとした演出とも取れる内容にはなっていたと思う。  設定や話に目新しさは無いがほぼ及第点、と言うかあのアクションの素晴らしさを考慮すれば十分過ぎる。  秩序が良い意味で崩壊し、パニックになる小学校の教室で一人笑みを浮かべながら勉強を再開する息子カッチョイイ!!
[DVD(吹替)] 9点(2011-07-18 12:33:41)(良:1票)
160.  コクリコ坂から 《ネタバレ》 
 『トゲが無くなった耳をすませば』若しくは『無難な青春映画』。  話の主軸は学生恋愛と溜まり場の建物が取り壊されると言う二つだが、両方パンチ不足。  恋愛は中盤までは悪くなく、ヒロインの想い人は昔経済的理由で養子に出された兄と言う展開も、『それでも好きです』と言い切ったヒロインの潔さと、『アニメ等が色々大変』なこのご時世にあのジブリが軽度ながら近親モノをやってくれた男義に惚れ・・・と思ったら告白した夜に『実は血は繋がっていない』と全てをぶち壊し、そして『コレまでの演出良かったでしょ?兄妹と言う部分に引っかかっていた人もコレで安心だね♪』と言う八方美人な演出にガックリ。  隠れ家騒動もボロいから壊す→綺麗にします→でもダメby校長→じゃあ理事長に直談判→取り壊しは止めましょうby理事長と面白味無。どうせなら理事長が来る間学生達と先生+業者が7日間戦争的戦いをした方がアクションも入り良かったと思う。  結局隠れ家事件は感動すら無い無味無臭な決着、恋愛もウヤムヤ終了と締め悪過ぎ。  作画に関しては及第だが相変わらずクセも面白味も無い。確かにガン萌え作画よりは一般受けするし、だからこそ監督の才能(脚本や演出)で勝負できる。だが正直シャフトや京都アニメ等が気合入れて作ったシーンと比較した場合差はほとんど無い(むしろ勝ってる)ので、中身スカスカな今回は裏目(吾朗には荷重)。  『ゲド』があまりにアレだったので『将来を託す監督が2作連続コケはまずい』と言う気持ちは理解できるが、それにしたって天下のジブリ様がこんなメッセージ性も目新しい設定も無いものを作って世間にお伺いを立てようとする姿勢が気に入らない。  それに実際そこまで関与していないだろうが、やはりあのビッグネームがスタッフロールに入ると『父親の補助有で何とかこの出来』と言う印象を受ける。  王道モノで言えば、ストーリーは『トイ』や『空家』、アクション演出なら『車達』、設定で言えば『を探せ』と今やピクサーのお家芸なので、『豚』や『天空』クラスは無理でもそれ相応のものを持ってこないと勝負にすらならない。   てか確かジブリって駿監督の作品を作るためだけに設立したスタジオなんですから、年齢的に引退もありえそうだし、こんなの作って『ジブリ』の質落としてる暇あったら、『ジブリ』自体は綺麗に終わらせてスタッフは身の振り方考えた方が良くない?
[映画館(邦画)] 4点(2011-07-17 02:41:53)(良:2票)
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