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no oneさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 487
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

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【製作年 : 1930年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
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1.  風と共に去りぬ 《ネタバレ》 
劇画調の演出には辟易させられたものの、素直に面白かった。スカーレットに感情移入するのは無理だったが、「何やってんだよw」「ありえねーww」などといちいちツッコミを入れながら観ていたら、それなりに楽しめた。利己的で自己中心的だけど、圧倒的にパワフルでたくましい。この作品が戦時中に撮られたことがそこかしこで話題になっているけれど、アメリカという国自体、まさにスカーレット的な性格をしているようにも思える。作品全体に、ほとんど野蛮なほど生命力がみなぎっている。  終わり方が唐突で、打ち切りになった少年マンガのよう(いきなり新たな敵が登場して「まだ戦いは始まったばかり…」とかいってる感じ(?))な強引さを感じた。時代の変遷と共に大切なものが何もかも失われていくけれど、わたしはどんなことをしてでも強く生きてみせる――そういいたいのだろうが、ここまでたくましいと胸焼けものだなあ。スカーレットではなくメラニーの視点で物語を展開したほうが、日本人向けの話になるかもしれない。
[DVD(字幕)] 8点(2008-01-12 02:54:45)
2.  大いなる幻影(1937) 《ネタバレ》 
面白かったけど、なぜか深い感動は覚えなかった。たぶんピエール・フレネーの部分だけに集中してくれていたらとても感動できたと思う。それに比べるとジャン・ギャバンの演じる人物はさして個性的ではなく、ラブストーリーはちょっと変哲が無さ過ぎるように感じた。俳優としての実力はともかく、キャラクターとしてローゼンタールが強烈なのもあって、ギャバンの印象が薄まった感じもする。  映像的には安心して観ていられるし、多彩な側面を持つ物語展開に、ときにはユーモアの要素まであって(優男の女装姿に収容所内が水を打ったような沈黙に包まれるとこ、爆笑)飽かされることがなかった。ドイツ人将校の現在の戦争では考えられないような振る舞いには目をぱちくり。  普通に戦争映画と聞いて想像するようなタイプの作品とはかけ離れた、格調高い、ちょっと渋めの作品だった。いぶし銀、とでもいいましょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-25 00:04:27)
3.  モロッコ 《ネタバレ》 
高評価ばかりのなか恐縮なんですが、あんまり楽しめませんでした。いちばんの原因は、ディートリッヒがゲイリー・クーパーにあそこまで惚れこむ理由がわからなかったという点。  ショウの場面を観ればゲイリー・クーパーのほうが惚れるのはわかるんですよ(というか惚れなきゃおかしい、あんな女)。でもそのあとの二人きりの夜を過ごす場面は、別にロマンティックでもなければ、心が通じ合ったようでもなく……あの程度で男性不信だった女が砂漠まで追いかけていくかなあ? マンジューだって相当立派な男だし。二人が熱烈に愛し合う理由がどうしてもわからず、終始冷静な目で観てしまった。  ディートリッヒの心が揺れ動いたり、ここぞというときに糸が切れたように平静を失ってしまう描写に関しては、とても秀逸だったと思う。この女優さんにしかない美しさを映像に閉じ込めたという点でも、間違いなく大きな価値のある作品だろう。この映画のストーリーを忘れることはあっても、あの男装のディートリッヒはけっして忘れることができないと思う。  それだけに、乗り切れなかったことがとても残念だった。  【余談】テレビで観た美輪明宏の歌い方が、微妙にディートリッヒっぽかった。けれん味の強さは十倍増しでしたが…。
[DVD(字幕)] 5点(2007-01-01 14:49:07)
4.  嘆きの天使(1930) 《ネタバレ》 
ローラ・ローラ、別に悪女じゃありませんよね? 少なくとも自覚のある悪女ではない。むしろこの教授があほというか、真面目すぎて勝手に自滅した感じ。「美しいって罪よね」という言い回しがあるけど、この人に罪があるとしたら魅力的過ぎることぐらいだ。マレーネ・ディートリヒは不思議なオーラを持った人で、脚線美なんかは今見ても目がちかちかするぐらい眩い。真面目一辺倒に生きてきた人が虜になってしまうのも無理はないと思わせる。   教授がプライドを捨てて笑いものにされる場面はあまりの痛切さに胸が詰まる。だけど教授を玩具にした座長も根っからの悪人というわけでもなくて、後から教授に謝罪する。教授をあんな状況に追い込んだのは、他でもない教授自身なんだよね。   誰が悪いというわけじゃなく、自らの純粋さゆえに破滅する。この巨漢のおっさんを「天使」と形容するのは抵抗があるけど(そういえば生徒たちの落書きに天使のように翼を生やした教授のイラストがあったなあ)、彼の行動は美しい光に飛び込んで羽根を焼かれてしまう天使のような、純粋な愚かさに端を発するものだ。だから彼の行動を笑いものにすることができないのだろう。ただただ切なく、やるせなかった。
[DVD(字幕)] 8点(2006-02-21 10:24:56)(良:2票)
5.  西部戦線異状なし(1930)
75年前の作品なのに、すごい迫力だ。これがあるなら別に『プライベート・ライアン』作んなくてもよかったんじゃないかというくらいリアルで、スケールが大きい。最近PTSD(心的外傷後ストレス障害)についての本を読んだばかりだったのだが、この作品なら兵士の神経がどのように削り取られ、精神が破壊されているのかを等身大の視点で理解できる。食料もなくひたすら塹壕にこもるという極限状況。虱を潰し、ねずみと戦い、砲弾の音で眠ることも出来ない苦しさ。突然叫びだして外に飛び出しては撃たれる兵士の姿が痛ましくてならない。兵士たちを英雄に仕立て上げる銃後と、汚らしい場所で惨めに死んでいく現実の兵士たちのギャップは激しい。戦場の汚さをこれでもかと見せつけられる。とくに戦場でガトリングガンの目線でなぎ倒されていく敵兵たちの様子をスクロールする場面は圧巻で、あらゆる戦争映画の中でも最も恐ろしいシーンの一つだ。  『火垂るの墓』などは嫌いだけど、これはなぜか素直に鑑賞することが出来た。映画の最初に宣言されている通り、この映画は思想を前面に押し出すよりもまず、兵士たちの姿を克明に描くのを目標としている。だから反戦というテーマを上手く消化できなかった作品、左翼の論文のようなごつごつした手触りの駄作にはなっていない。自らの思想を表現するための道具として戦死者を利用しているのではなく、何よりも先に犠牲者たちへの敬意と誠実さがあるのだ。  いかにもベタな悲劇のシーンですら、泣いてしまった。最後の十分間の切なさはとくに忘れがたく、いつまでも記憶に残ることだろう。
[DVD(字幕)] 8点(2005-12-01 17:22:42)
6.  キング・コング(1933)
けっこう、怖い。原住民を踏みつけて、煙草の火を消すようにぐりぐりと潰したり、高層ビルで捕まえた女性を、間違いだと気づくや平然と放り投げたり……怪獣としては小さめだけに、人間の死に様もしっかり描写されている。列車を潰す前にわざわざ乗客の姿を映すなんて、今の怪獣映画ではやらないと思う。怖がらせる演出が巧みなのだ。  また、特筆すべきはコングの表情の豊かさ。手についた美女の臭いを嗅いだり、不思議そうに美女の服を脱がせたり、ヒロインに対する場面ではとくに繊細な動きを見せる。銃で撃たれて「あれ?」という表情で傷口を見る演出の上手さには唸った。表情や仕草の細やかな変化ゆえに、下手なCG映画よりも遥かに「生き物っぽい」のである。チープな特撮なのに、「生きている」モンスターという感じがする。この辺がオブライエンが現在においてもリスペクトされている由縁なのだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2005-11-01 13:22:20)
7.  駅馬車(1939)
登場人物全員のキャラクターがたっているのは確かだけど、どうにもドラマのバランスが悪い。医者の活躍と博打うちの死は胸にじんと来るものがあったのに、肝心のジョン・ウェインがよくわからない。「家族を殺された」とありがちな説明をさらっとされただけで、復讐にいたる心の動きは省略。結局リンゴがどんなやつで何を考えて生きているのかよくわからなかった。娼婦のダラスとの恋も、あまりにも急な展開で強引すぎる(そんな衝動的にプロポーズしたら、絶対離婚するって!)。脇役の存在感はいいのに、肝心の主役二人の掘り下げがおざなりに過ぎる。  インディアンの襲撃シーンは、弱すぎる敵がぱたぱたと死んでいく様子がシューティングゲームのよう。馬から馬へ飛び移るところ以外はたいしたことない。せめてご婦人方は窓から顔を出さずに床に伏せるべきでは? インディアンはなぜ馬を狙わないのかな?  歴史的な価値は知らないが、娯楽としても人間ドラマとしてもたいしたレベルとは思えなかった。 ただ、西部荒野の雄大な光景には感動したが。
[DVD(字幕)] 6点(2005-10-02 01:59:36)(良:1票)
8.  街の灯(1931)
チャップリンほど可愛らしいおっさんもいませんね。階段を一段ずつ上り下りするのには笑ってしまいました。いい歳したおっさんなのに子供みたい(以上に?)に純真なキャラクターに思えるから不思議です。 【ひろみつ】さんと同じく、宮沢賢治の「雨ニモ負ケズ」を思い出しました。手術代を出してくれた人物の正体がチャップリンだと知った女性が失望を隠せずにいるのに、チャップリンはただ嬉しそうに笑っている。彼女には浮浪者のチャップリンを見下す気持ちがあるのにも関わらず、チャップリンには気にしている様子がなく、彼女の幸福を喜んでいるだけ。こういう人になれたらいいのに、と思って涙が出ました。自分の心の狭さや嫌らしさのことを省みずにはいられません。
8点(2005-03-21 06:32:07)(良:1票)
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