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よねQさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 24
性別 男性
自己紹介 評価を気にしてレビューしている訳ではありませんが、《良》や《笑》に一票入ると、小躍りしたくなるほど嬉しくなってしまいます。あぁ、なんて小市民・・・。

元々人の映画評を見る(聞く)のが好きだったので、ココは本当に楽しく見させて貰ってます。

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1.  ストレンヂア -無皇刃譚-
のっけからの素晴しい立ち回りにクライマックスにおける剣劇。アクションに関しては本当に見事だったと思います。 かつて『AKIRA』において「重い物が重い物として落下してくる」質量感等の表現がハリウッドに大きな衝撃を与えて以降、日本のアニメーションはディズニーのような滑らかなフルアニメーションとは違った魅力、「リアルっぽさ」というものを目指してきた様に思えます。 それはこの作品でも存分に発揮され、ここ最近邦画で総崩れ状態である「剣劇アクション」の出来では明らかに一枚上の存在で、「結局日本で世界に通用する映画はアニメだけ」という悲しい(?)現実をここでも感じさせられます。 だからといって、この作品が良かったか?と言えば話は別。 決して子供向けでない作品にもかかわらず、一般成人が見るにはやや稚拙な設定。 台詞で全てを語ってしまい、演技をしない登場人物。 子供・犬、といったお決まりの関係に、相変わらずワンパターンなその行動。アニメに限らず、何故日本映画はあんなに子供と動物の扱いが下手なのか不思議に思う。 そしてもう一つ疑問に思った事として、仔太郎の声は一体どうしたことだろう。 もう少しマシであれば、と劇中何度考えたことか。 役どころからして「素直になれないが根は優しい少年」を描きたかったと思われるが、アレではただの生意気なガキにしかなっていない。それは決して演出や脚本だけのせいではない。 知念侑李さんとはどんな人か全く知らないので恐縮だが、恐らく本職の声優ではないのだろう。技量以上のものを求められる本人も可哀想にまで思えてくる。 主役の長瀬氏にしても「下手ではなかった」だけで、ベストの選択とは思えない。 脇で出られた山寺氏や大塚氏が声を当てられた方がよっぽど良い作品になったと思える。 最近こういった配役が増えているようだが、ハッキリ言って誰も得をしない。 一体いつまでこんなことを続けるのだろうか?  日本アニメ映画の可能性と限界をこの映画に見た、と言えば言い過ぎでしょうか。
[DVD(邦画)] 6点(2008-09-09 17:00:23)
2.  マスター・アンド・コマンダー
あっと驚くどんでん返しや身を焦がす様なロマンス等何もないが、主人公である「マスター(艦長)」を中心にサプライズ号内で織り成す大小のエピソードを描ききったこの作品は、シンプルが故に骨太で、一本筋の通った作品と言えるのではないでしょうか。 恐らくCGを使っていない(多用していない)戦闘は、“本物”がもつ「重み」を感じさせ、又この時代のアナログ感にも上手くマッチして、何か「贅沢な映画」を見たような不思議な気分を抱かせます。 ディズニーの某海賊映画には思ったほど楽しめなかった僕ですが、これは素直に楽しめました。 余談となりますが、洋画を見て良く思うのが「子役」の層の厚さ。この映画でも数人の少年~青年将校が出てきましたが、みんなホント上手いんですよ。
[DVD(字幕)] 7点(2008-07-20 20:58:50)
3.  パズラー<TVM> 《ネタバレ》 
だーまーさーれーたー(苦笑) 「SAW」のようなパッケに興味をそそるキャッチコピーと、期待に胸を膨らませレンタルしてきましたが・・・。 「なんじゃこれ、画面がフルじゃないぞ」「ありゃ、5.1chじゃないのか」といきなり軽いジャブを食らい、ミョ~に明るいオープニング曲で心に暗雲が立ち込め始め、分りやすいキャラ立ちの若人5人に山奥の使われていない山荘とくれば「チェーンソーを持ったマスク男が出てきそう」等と軽口の一つも呟きながら物語を進めてみると、出てきましたよ、死体が3体!    ・・・ハイ、振り返ってみればココが一番の山場でした。 その後は、ご都合主義の展開にとってつけた様な兄弟愛と、こちらの気分は低下する一方。 おそらく緻密に一つ一つのピース(事実)を繋ぎ合わせていくサスペンスをイメージして【パズラー】という題になったのでしょうが、序盤の死体3人の謎解きと宝石の場所当てを『あっさり』と解いてしまうと、どう多く見積もっても4ピース程しかないパズルは早々と完成してしまい、しかも完成したパズル(?)は伏線どころか最後までほったらかしと言うのはコラもう詐欺に近いです。 それでも最後まで見続けたのは、ヒロインである姉さんが非常に「好みだったから」という大きな声では言えない様な理由から。 「こうなったら、おねーチャンでも脱がへんかな」いう淡く邪でヤケクソな願いは最後まで叶えられる事はなく、残念ながらこの映画は何一つ僕の期待には応えてはくれませんでした。 
[DVD(字幕)] 3点(2008-07-20 19:19:34)
4.  10億分の1の男 《ネタバレ》 
パッケ裏で興味を惹かれ衝動借りしてみましたが、う~ん、微妙。 ネタは良いと思うんですよ。ただ、演出が散漫というか、狙いがまとまっていないというか・・・。 女刑事の執念、組織を追い出された男の復讐劇、運を見出された男の純愛、この3者のドラマをほぼ同列に置いて物語を進行してしまった為、結局見てる側からすればどこに感情移入していいのか最後まで戸惑ってしまいました。 必要以上に語らない演出(の様に見える)も戸惑いに拍車を掛けてしまった様に思えます。 「惜しい」映画だった、と言える程細部に光るものがあった訳でないし、「設定がちょっと面白そうだった凡作」というのが見終わって抱いた感想。 でもコレ、あちらの国では結構評価された映画なんですね・・・。 僕にセンスがないのか、国民性の違いなのか・・・。
[DVD(字幕)] 4点(2008-07-20 18:25:08)
5.  ザ・マジックアワー 《ネタバレ》 
誰だって主役としてスポットライトを浴びたいだろうし、同じ立つなら大きなステージに立ちたい。それは俳優の世界に限らず、どの世界でも同じだ。 だけれども、そんな立場で活躍出来るのは本当にホンの一部。脇役ならまだマシな部類で、通行人やらスタント程度のポジションが関の山。僕らを含めた殆どの人がそんなところだろう。 そんな自分を「駄目だ」と言ってしまうのは簡単だけど、ひたすらに上を目指し、何かに一心不乱に打ち込む事は決して無駄にはならない。そしてその姿は、大抵美しく生き生きとしているものだ。 残念ながら自分では余り気付かないのだが。 劇中で佐藤浩市扮する村田大樹が、偶然に“ラッシュ”を見ることにより、「それ」に気付くシーン、これが良かった。 過剰な演出をする訳でもなく、ただ表情のアップだけで描ききったこのシーンは、円熟の演技を見せた佐藤氏の好演と相まって劇中人物への共感と静かな感動を与え、笑うだけの「喜劇」に絶妙のスパイスを加えていたように思う。 劇中における“マジックアワー”とは、「光り輝く時。いつかはきっと私(あなた)にも」的な語られ方をしているが、「マジックアワー = 一番美しく輝く瞬間」だとすれば、村田大樹は「ラッシュ」を見た時点で“マジックアワー”の一つが実はもう訪れていたと気付いたとも言える。 「美しく輝く」とは何も頂点を極めることばかりでは無い筈だ、と。   人に対する温かさや優しさを、分厚い“笑い”でグルグル巻きにする「三谷マジック」は今回も健在でした。次回作が今から楽しみです。
[映画館(邦画)] 7点(2008-06-09 18:34:41)(良:1票)
6.  木曜組曲
ミステリ好きの僕にとって、皆さんが絶賛されているこの作品は本当に見るのを楽しみにしていたのですが、ごめんなさい。どこが面白いのか僕にはわかりませんでした。 ミステリである以上、ある程度は観客にフェアでなければならない(伏線や劇中における公然の事実の認識等)と思っています。ところが、過去の記憶を辿っていく為仕方ないとはいえ、この作品は「後だしジャンケン」の連続です。 「実はあの時はこうだった」「その時の私はこうしたの」、ずーとこの調子で観客にとっての“その時点での事実”を改ざんしていくだけで、そこにはなんの捻りも無く、まるで事情聴取を淡々と聞いてるかの如くです。 事件の真相が明らかになる頃には「後から事実をくっつけるだけなら、何でもありじゃないか」という気分になっており、もはや誰が犯人でもよくなってしまってました。 確かに上質っぽい雰囲気は感じれましたし、女優陣は全体的に好演されてたとは思いますが好きなジャンル故にここは辛口のジャッジしか出来ません。
[DVD(邦画)] 4点(2006-07-30 13:53:47)(良:1票)
7.  ナイト・オブ・ザ・スカイ
本物の迫力、そう書いた後の言葉が見つかりません。後半の強引で?な展開はどうなんでしょう?。主演の2人に魅力を感じなかったのも個人的には映画にのめり込めなかった要因かもしれませんが、やはり映画はキャラが立ってナンボ、話が面白くてナンボだと思いました。ただ、不思議な事に映画自体が「面白くない」訳ではないんですよね、本当、不思議な事に。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-29 20:15:06)
8.  サウンド・オブ・サンダー
現在の特撮技術からすれば相当チープ。ただ、始めからそう聞いて観に行ったので気にならずにストーリーだけを追えました。今の映画はCGが凄すぎてどんな映像もそれだけでは感動を覚えなくなっているので逆にヘボくても腹が立たないという逆説がなりたつのでしょうか? ただ、こういったB級SF(ですよね、コレ)に必要な“はじけっぷり”が足らなかったのは致命的。“ここまでやっちゃうか?”感が余り無く小ぢんまりしちゃってます。時間内だけは退屈せずに楽しめました。そんなところ。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-29 19:58:55)
9.  インサイド・マン
う~ん、話の展開も平坦だし感情移入し難いし、期待して行った割には肩透かしを食らった感覚です。スパイク・リー監督のファンでもなんでもない僕にとっては“平凡”、その一言につきます。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-29 19:42:58)
10.  世界の中心で、愛をさけぶ 《ネタバレ》 
前半の透明感のある、みずみずしい画面作りは素直に良いと感じれたんですが・・・。悲しみを表現したり伝えたい時、大仰にしてしまうとむしろ嘘くさくなったり陳腐になる場合が多いのですが、残念ながらこの映画はその悪いパターンに嵌り込んでいる様に思えます。無菌室の中で段々と弱っていく彼女を励ましながら、何もしてやれることがない無力な自分を責めるという展開で淡々と描いたほうが僕的には好みかなぁ。どちらにしてもベタ過ぎて微妙には違いないですが・・・。良かった点では(若い方の)主演の2人はいいですね。演技が自然で少し感心しました。後、Somedayの使い方は上手かった。ちょっとグッときてしまいました。う~ん、「爽やかでほんの少し切ない高校生2人」の話にした方がよかったんじゃないかなぁ(それだと、この原作である必要は無いか)。
[映画館(邦画)] 4点(2006-07-29 10:48:18)
11.  トム・ヤム・クン!
前作と同じく観終った後、何にも残りません。その潔さっぷりが気持ちよくすらあります。トニー・ジャーってほんっとに凄いなぁ。その一言で終わってしまいます。観てる間中「うぉー、うぉー、うぉー」と唸り声のような感嘆を上げっぱなしでした。細かいことを言えば・・・というのは野暮なのかも。むしろ緻密な作品にはトニーのアクションは合わないような気がするなぁ。余りにも人間離れしすぎていて・・・
[映画館(字幕)] 7点(2006-07-29 09:31:07)
12.  マッハ!!!!!!!!
ある意味、究極の美しさ=トニー・ジャー。スゴイです。そして、それだけの映画。それは悪いことではありません。
[映画館(字幕)] 7点(2006-07-29 09:16:55)
13.  ソウ 《ネタバレ》 
この映画ってね、きっとラストシーンから最初に思いついたんだと思う。伏線もミスリードも全てあのラストを際立たせる為だけに存在している、そんな風に思える。DVDも含めると何度見たか分からないけどそれでも、あのラストの音楽と映像はその度に軽い震えを覚える。今まで築き上げてきた“事実”が根本から崩れていく、その快感が心地よい。そして題名の意味をもう一度思い出すんですよ、「やられた」と。やっぱりミステリは「あー、騙された」の思いが大きいほどいい作品といえますね。その意味では最高クラスのミステリ作品だと思います。個人的には密室だけの“ソウ”も見てみたかったな。
[映画館(字幕)] 8点(2006-07-29 08:57:06)(良:1票)
14.  サイレントヒル
ゲームは名前位しか知りませんでした。そこが逆に良かったのかもしれません。余りにご都合主義に進んでいく展開は「始めにゲームありき」なのを知っているため“そんなものかな”で済ますことが出来、幾つかの謎や伏線は最後まで興味を繋ぎ止めるのには十分でした。「面白かった」、それ以上のものは生み出せませんでしたがこの手の映画としては及第点は与えてもいいと思います。が、ストーリーも含めてこの様な内容が子供でも見れてしまう(ゲームの映画化ということで見られる学生は多いと思います)のはどうなんだろう。R-12でも中学生以上は素通りですし、明らかに「殺す」行為そのものにカタルシスが生み出されている展開は褒められたものでは無いと思います。ひょっとしたら「面白い」と感じた僕も毒されているのかもしれませんが。
[映画館(字幕)] 5点(2006-07-29 08:39:53)
15.  キング・コング(2005) 《ネタバレ》 
コングは強い力と意志を持ち、優しく気高かった。一番身近にいたアンだけにはそれが伝わり、コングの唯一無二の理解者となったが、結局はコングの純で一途な想いは報われることは無く、身分(種別)を超えた愛は成就することはありえなかった。ラストの人間2人の遥か後方に落下しつつ消えていくコングは象徴的で切なさに満ちていた・・・とそれらしくコメントしてみたが実際のところ、余りのナオミ・ワッツの美しさに一目惚れしてしまい、そんな彼女があられもない姿で走り回るもんだからドキドキしてストーリーどころではなくなってしまいました(笑)。やはり好きでも嫌いでもない位の出演者の方が映画としては集中出来ますね(苦笑)。
[映画館(字幕)] 7点(2006-07-29 08:08:40)(笑:1票)
16.  時をかける少女(2006) 《ネタバレ》 
人は一生の内、一体どれくらいの出会いと別れを経験するのだろう。 その中には、好きだった人や大事な人とも否応無く別れがやってくる事だってある。 「又、連絡する」「手紙書くよ」。ひょっとしたら最後かもしれないと思いつつも、ほんの少しの“希望”を込めて最後の言葉を交わす。 「未来で待ってる」。この言葉には“(絵を)待ってる”と“(君を)待ってる”の2つの意味に取る事が出来るが、前者はいいとしても後者に関しては叶うことは最早難しく、永遠の別れとなるあの場面では似つかわしくない。 とすれば、恋心が芽生えていた2人にとってこれほど儚く、ある意味残酷な別れの言葉は無いだろう。 なのに真琴(と観客である僕)にとってあの一言があれほど前向きで、希望に満ちた言葉に聞こえたのは何故だろう。 “別れの言葉”とはある意味、2人だけが共有する「約束」である。2人がその「約束」を大事に想い、信じる事が出来ればそれが実現するかどうかはそれほど意味が無いのかもしれない。 おそらく真琴はこれからの人生の内、何度も「約束」を思い出し、優しさや勇気を貰いながら前を向いて走っていくのだろう。“恋をする”とは、相手だけではなくその時代や空気、そして恋をした自分をも好きになる事だと思うから。  ― 良い映画を見せて貰えた。ビデオを含めれば数多くの映画を見続けてきたがこれだけ心が揺り動かされたのは何時以来だろう。公開すら知らない人が多いのが残念だけれども、今の邦画界においての最高級の作品が、たまたま手垢にまみれたタイトルでありアニメであったというだけだ。注目度がほとんど無い事はこの映画の責任ではないし、それがこの映画の評価と繋がることもない。それは見た人が一番よく分かっていると思う。
[映画館(邦画)] 10点(2006-07-29 07:00:40)(良:6票)
17.  機動戦士ZガンダムIII 星の鼓動は愛 《ネタバレ》 
Ⅲ部を観た。何とも言えない虚脱感と大きな失望感。新旧画のギャップや、詰め込みすぎによる駆け足感がⅢ部でも解消はされていなかった。 否、そんな事は始めから分かっていた事だ。 問題なのはⅢ部まで観終わって「結局、“新訳”とは何だったのか?」という問い掛けが頭に残ってしまった事。 “ラストをハッピーエンドに”。それ自体に文句は無い。だが大筋で精神崩壊するTVとほぼ同じ流れで進めておいて、ラストだけポンと2人の抱擁を見せられても正直戸惑うだけだ。 大体“ハッピーエンド”と言うがカミーユ達の数多くの仲間が戦死し、新しいリーダー格のシャアは行方不明。ティターンズは壊滅したが、アクシズは戦力を有したままである。そんな中に今まで大して観客が魅力を感じるようなエピソードを折り込んできていなかったカミーユとファの物語の結末に一体どれほどの価値があるというのか。 私はTV版Zは決して好きな作品では無いが、これならTV版のラストの方が明らかに作品として上だと思う。賛否は別にして少なくとも“やりたかった事”だけは明確だからだ。 旧画を使う事が前提であった為、大きな改変が難しかったのだろうが中途半端にラスト等を変更した結果一つの作品として破綻をきたしている部分が多すぎる。これでは何の為の新訳か分からない。 又、ガンダム作品の人気の一面にはMSの魅力という物があるだろうが、そういった意味でも個人的にⅢ部は物足りなかった。 今回の完結編に至っても旧画の割合が半分程度占め、とてもではないが現代に劇場でお金を払ってみる代物ではない。評判の良い新画部分にしてもⅡ部と同様MSの動きにメリハリや重量感が無く「綺麗な絵がよく動いているなぁ」ぐらいで終わってしまい、Ⅰ部の時に感じた圧倒的な迫力は最後まで感じられなかった。 作ってしまった物はもはややり直す事も出来ない。上手くすれば名作に成り得たかもしれない物を、と今は非常に残念な想いで一杯だ。
[映画館(字幕)] 2点(2006-03-07 23:16:11)(笑:1票) (良:1票)
18.  機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者 《ネタバレ》 
これはもう欠点だらけの作品です。スタッフより色々と理由付けされていますが、恐らくは制作費の問題からくる“20年前のTVの絵”を大量に使って生み出されたこの作品は、2005年のアニメーション映画として公開するのは恥かしいレベルの完成度とまで個人的には思っています。 1話30分のTV版14話を1時間半にまとめるのも初めから無理な話で、もはや一本の映画としての態を成していません。 但し、この映画を見に行こうと考える人は100%、「ガンダム」に興味を持っている人であり、又その大部分の人が映画を観る前から話の大筋が分かっているという特殊な映画で、“観客置き去り”の様な荒技な編集でも実は映画としての致命傷になっていないのが不思議なところ。 そんな細かい荒探し(ちっとも細かくは無いけど)を気にするより、本家「機動戦士ガンダム」の公開時の熱風を浴びた事のある世代にとって、あの当時の輝いたまま登場してくれるシャアやアムロ、カイやハヤト達には妙な満足感すら覚えます。 TV版から大きくストーリーが変わっている訳ではないと思いますが、無駄な部分を削ぎ落としたことで、ブレがなくなったからかもしれません。 そして特筆すべきは新作部分で固められたこの映画のラストまでの20分少々。“17m超の鉄の塊”が生み出すアクションは演出、音楽、台詞回し、演技(声)、映像(作画)とどれをとっても満足のいく物で、最後のアムロの「シャア!」という叫びには意味も無く震えてしまいます。(僕らの年代はガンダムには弱いんだ)  ただ、こんなにも「一般人お断り」な映画は、どう考えても評価しづらいので、4点としましたが、個人的な満足度としては10点-1点の9点をあげてしまうかも。 -1点の部分は本気で映画を作ろうとしなかった(と思われても仕方が無い)製作会社の気概の無さに対してです。
[映画館(字幕)] 4点(2005-10-29 12:11:13)
19.  チャーリーとチョコレート工場
いや~、面白かった。別によく練られた物語という訳でも無いし、ストーリー展開だってすぐ読める(寓話だからしょうがないし)。でもね、そんな楽しみ方をする映画じゃないよね、コレ。ハリウッドの凄い所はこういう“おバカ”な企画を本気で取り組んで作っちゃう所。映像も本気なら役者も本気。劇中に使われる音楽だって素晴らしい。こういう映画は少しでも手を抜いた所があるとチャチっぽくなって子供騙し的な物になってしまいがちだけど、「チャーリー ~」は映画に対して真正面から取り組む事によってそれを回避している。残念ながら邦画にはこういった作品を生み出す“懐の深さ”はあまり見られないなぁ。J.デップも相変わらずいいですね。日本でいうと阿部寛辺りがこの手の作品に出会えたら面白いと思うのに。まぁ“おバカ映画”であることは間違い無いので万人に薦められるものではないでしょうが“洒落っ気”のある方なら楽しめる事は保証します。
[映画館(字幕)] 7点(2005-10-29 10:30:24)
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