エネミー・オブ・アメリカ の 亜酒藍 さんのクチコミ・感想

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エネミー・オブ・アメリカ の 亜酒藍 さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 エネミー・オブ・アメリカ
製作国
上映時間132分
劇場公開日 1999-04-17
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,スパイもの
レビュー情報
《ネタバレ》 小生の好きな監督の1人であるトニー・スコット監督の作品です。製作者であるジェリー・ブラッカイマーとの黄金コンビで、見応えのあるアクションになっていました。▼発端となった、テロ対策のために国民のプライバシーを犠牲にしようとするNSA(国家安全保障局)の支持する「盗聴法案」に反対し殺されてしまう下院議員の役者さんは、ジエイソン・ロバーツといい、「ザ・デイ・アフター」で主役の外科医をやっていた人でした。また、イタリア・マフィアのボス役の役者さんも好きな役者さんの1人です。最後の銃撃戦が始まるに、奥さん(?)と子供達を、その場から離れるように指示したのには、いわゆるマフィアのファミリー意識(?)が撥露されており、さすがトニー・スコット監督と思いました。▼NSA(最近のアメリカ映画で、しばしば国家の陰謀や謀略の元凶として描かれる、国防省内部の諜報組織)の情報操作と盗聴追跡装置は凄まじいものがあります。自宅には隠しカメラが取り付けられ、電話は盗聴され、身体に発信器をつけられ、街頭での会話は集音マイクですべて録音され、電話の通話記録や銀行の取引記録が分析され、クレジットカードも使えなくなる。人工衛星、ヘリコプター、商店の監視カメラなども駆使されて、まったくプライバシー―は無くなってしまう。これらの技術の多くは、すべて既に実用化され使用されているとの事です。それらを曝露したこの映画はエンターテインメントであると同時に、個人と国家の利益対立を描いた社会派作品にもなっていると思われました。最新作の「ボーン・アルティメイタム」ではCIAがこれをやっていました。最後の方ではNSAの高官の自宅やその周辺に取り付けられ、逆手を取っていたのは痛快でした。最後のオチにもこれらの技術が使われていて笑いを誘っていたのは流石です。▼結構適当な色気とユーモアもあり、小生のお気に入りの1本です。
亜酒藍さん [DVD(字幕)] 9点(2007-11-12 23:59:16)(良:1票)
亜酒藍 さんの 最近のクチコミ・感想
投稿日付邦題コメント平均点
2018-06-30アメリカン・アサシン8レビュー5.80点
2016-05-09冷たい熱帯魚6レビュー6.63点
2016-02-22X-ミッション7レビュー4.80点
2015-12-19スター・ウォーズ/フォースの覚醒8レビュー6.85点
2015-07-14ターミネーター:新起動/ジェニシス4レビュー5.30点
2014-06-25風立ちぬ(2013)2レビュー6.53点
2014-06-20300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~8レビュー5.34点
2013-12-14ゼロ・グラビティ10レビュー7.63点
2013-08-27オズ/はじまりの戦い3レビュー5.85点
2013-08-10ワールド・ウォー Z6レビュー5.89点
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