グリーンマイル の S&S さんのクチコミ・感想

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グリーンマイル の S&S さんのクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グリーンマイル
製作国
上映時間188分
劇場公開日 2000-03-25
ジャンルドラマ,ファンタジー,刑務所もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 あまりにも有名なのに未見だったことに気が付き、今更ながら初鑑賞でした。家族とこの映画を観て号泣したという知人(おっさんです)がいたことが思い出されますが、最近涙腺がすっかり弱ってきた自覚があるけど結果的にはちょっとウルっとした程度でした。でも自分の見聞の限りでは、『ニュー・シネマ・パラダイス』に次ぐぐらい本作は感泣評価が高いような気がします。 結論としては、やはりスティーブン・キングとフランク・ダラボンのタッグには外れがなしってことですね。ダラボンって人は四本しかない監督作のうち三本がキング原作なんだから、考えてみると凄いです。そしてそのうち二本が、数あるジャンルのキング小説でも刑務所ものがチョイスされているところがさすがです。本作は『ショーシャンクの空に』よりもファンタジーよりですが、キングのホラー映画となるとイマイチ乗り切れない自分とすると、キングの刑務所が舞台の作品には他の同ジャンルの映画とは一味違うものがある気がするんです。本作では、トム・ハンクスをチーフとする四人の看守のチームワークになんか心を揺さぶられるんです。とくに大男のデヴィッド・モースが強く印象に残りました。 ストーリーは観進めるうちに「ジョン・コーフィーとは何者なんだ、これはひょっとして…」という疑問がどんどん膨らんできましたが、ラストに現在の老人ホームに戻ってきたところで納得しました。コーフィーはイエス・キリストで、トム・ハンクスはキリストが身代わりになって処刑されたので悲惨な体験をしてもなかなか死ねないバラバだったんですよ。108歳になって歳相応の老人の肉体だけど全然死ぬ気配はなく、愛する人や身近な人が先にあの世に逝ってしまうのを観続けなければならないというのも、想像するだけでも辛そうです。そう考えると、本作はキング作品としては珍しく宗教色が強い映画だと思います。
S&Sさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2021-01-31 23:00:48)
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