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ある日、ロックバンド「ヴェスヴィオス」に大手レコード会社からの契約話が舞い込む。ただし、契約の条件はバンドの中心人物であるドラマーのフィッシュを外し、レコード会社が指定するドラマーが加入するということ。メジャーデビューという魔力に負けたメンバーは、あっさり彼を追い出してしまう。それから20年、今やヴェスヴィオスは一流人気バンドの座を得ていたが、傷付いたフィッシュは以来音楽を嫌うようになり、定職にも就けず恋人にも愛想を尽かされ姉の家の居候という有様。しかしそんな彼に、突然高校生の甥から彼のバンドのドラムサポートとしてプロムのステージに出て欲しいと頼み込まれる。しぶしぶ引き受けたフィッシュだったが、そのことを契機に燻っていた彼のロック魂に再び炎が燃え上がることになり…。
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