13.こんな作品でオスカー獲っちゃって、スコセッシは内心どう思っているのだろうか?レオとマットはその場その場のシーンを力技で乗り切っているだけで、人格や思索の表現にはまったく至っていないし、ニコルソンは前後の流れをまるで無視して勝手に1人で暴走してしまっている。今挙げた誰のキャリアにとっても、それほど意味がある作品とは思えません。ただし、そんなとりとめのなさを前提としながら無骨に何とか全体をまとめようとするスコセッシ的雰囲気は感じられるので、その観点からは楽しめなくもない。で、全然関係ないけど、途中でちょっと流れる"Comfortably Numb"、ロジャー・ウォーターズの90年のベルリン・ウォール・ライブのテイクですよね?(客演はヴァン・モリソンとザ・バンド!)それと、ニコルソンが最後の取引現場に赴くときのケルティック・ブラックな曲が印象的だったのですが、あれは誰の曲でしょうか? 【Olias】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-03-18 21:03:03) |
12.うーん、『インファナル・アフェア』にあった渋さ、クールさ、悲壮感が全くと言っていいほど無い、ただの暴力的な映画になってたような・・・・・・。いや、悪い映画では無かったと思いますよ。原作には無かったエピソードを色々と描いたのは成功だったと思うし、ボス役のジャック・ニコルソンは原作のエリック・ツァンよりも遥かに存在感があって良かったと思う。でもなー・・・・・・。最近のスコセッシの悪い癖として、やたらと映画を冗長に描きすぎる傾向がある。その長尺が『アビエイター』のような作品では生きていたけど、残念ながら今回もそうだとは言えなかったな。やたら暴力シーンや汚い言葉が多い点や(3分に一回は『Fxxk』『Fxxkin』が出てくる?)ラストが後味悪すぎな点もどうかと思うし・・・・。それにキャストにも難あり。ディカプリオはともかくマット・デイモンはただ美形なだけで、アンディ・ラウにあった渋さや偽るが故の苦悩といったものが感じられなかった。とにかく、オリジナルを見てるか見てないかで評価が完全に分かれる作品である事は間違いなさそうですね。前者に当てはまる人でこれから見ようかと考えていらっしゃる方には、あまり過剰な期待は禁物、とだけアドバイスしときます。 |
【アルテマ温泉】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-03-03 00:32:16) |
《改行表示》10.それなりには楽しめましたが、ちょっと詰め込みすぎの感が否めません。初めの頃、暴力事件を起こして刑務所に入る計画が、いつの間にか出所していました。 気を抜いたら、話が分からなくなってしまうぐらいの勢いでしたね。 【snowman】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-03-01 01:18:10) |
9.『ギャング・オブ・ニューヨーク』とこれを観て思った。やはり私はスコセッシという人に過大なものを抱きすぎていたようだ。それほどまでに『グッド・フェローズ』という作品は偉大だった。そんな風に思ってしまうほど、暴力描写も、主要人物が破滅へ至る描き方も、キャラの浮き立たせ方も、なにもかもが中途半端。映画は所詮エンターテイメント。ケレンを出し惜しみしては観客は楽しめない。もっと暴力を。もっと大袈裟な心理描写を。もっと過剰な演技を。迷走している監督に、ボクはそう訴えたい。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-02-25 21:18:09) |
8.ディカプリオとニコルソンの演技は良かったです。でもそれ以外はどうなんでしょう。ストーリーを知らずに見ていたらもっと楽しめたのかもしれませんが、メリハリのない展開のため、どのシーンが見せ場なのかわかりません。 【shoukan】さん [映画館(字幕)] 5点(2007-02-18 23:53:07) |
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7.主役二人を始め誰にも感情移入出来なかった。そのような演出にしたのかもしれないが葛藤など伝わって来ず物足りなかった。オリジナルと比べるとあのラストは身も蓋もないような気がする。 【ギニュー】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-13 22:38:53) |
6.オリジナルは脚本や主演の二人がとてもよかったけれども、はっきり言ってそこまで好きではありませんでした。で、スコセッシがこの最高の脚本をどうリメークしてくれるかと思い、少し期待してたのですが、全然ダメでした。初っ端から速すぎるテンポについてけず、そのまま150分を過ごしてしまった感じです。オリジナルも初っ端から異常なテンポですが、最低限の緩急をつけていたと思います。しかし、本作はカットが細かすぎたり、カメラワークに面白みが無かったり、基本的に軽すぎたりと、なんかしっくりこなかったですね。さいごのオチも不細工ですし、なんといってもディカプリオとマットデイモンがアンディラウとトニーレオンのような切れが無く、役不足感が否めませんでした。音楽もノリはいいものの、僕が音楽にノルまえに細かすぎるシークエンスのせいで途切れてしまって、オリジナル版のダサい音楽を、ハリウッド版で克服するという所まで至っていませんでした。とにかく残念なえいがですね。 【ジャザガダ~ン】さん [映画館(字幕)] 4点(2007-02-05 03:40:40) |
5.ストーリー自体は本家「インファナル・アフェア」の通りだが、中身は完全にスコセッシ流のギャング映画にすり替わっている。今作の見所は圧倒的存在感のジャック・ニコルソンと、彼の間で揺れる主演2人の緊迫感溢れる演技対決だろう。ディカプリオの悲壮感に満ちた演技もいいが、彼に対して全くひけのとらないデイモンの自身に溢れた演技も見事だった。これはオリジナルを知らないほうが意外に楽しめるかも。 【ヴレア】さん [映画館(字幕)] 6点(2007-02-04 23:22:19) |
4.出演交渉の際、自分の出番を増やすことを条件にしたそうですけど、とにかくジャック・ニコルソンが前に出すぎ! お陰でW主演である筈のレオ様とまっと・でぃもんの影が薄いこと薄いこと。その上、オリジナルにあった「無間感」を無視した脚本になってる為(西洋人には解り難かったかな?)、「潜入のサスペンス」としては極上の仕上がりでも、善と悪の間で揺れる「二人の苦悩」はほとんど伝わってきません(特にでぃもん=アンディ・ラウ役の方)。配役も豪華だし、2時間半以上の作品で最後まで緊張感を保ち続けるのは流石ですけど、余り心に残る映画ではありませんでした。ところで、ラストのマーク・ウォールバーグの行動は「個人的恨み」からなのか、「スパイだと見抜いた」からなのか? 誰か教えてください、6点献上。 【sayzin】さん [試写会(字幕)] 6点(2007-01-19 01:04:48) |
3.【インファナル・アフェア未見】まさかの未見で映画祭までいってスミマセン。レオナルド・ディカプリオがさらに好きになりました。巧いかどうか、僕にはそこまでわからないけど、鬼気迫る表情とか目力とか……そういうのはスゴイなぁって。レオ様好きには素敵な映画だと思います♪ 【ようすけ】さん [試写会(邦画)] 6点(2006-12-10 04:26:59) |
《改行表示》2.豪州での鑑賞(豪州では15+指定)。 オリジナルの1部をベースに、2部と3部の設定説明部分を、時間軸を直して挿入してあるという感じ。やはりオリジナルのプロットがいいせいか、悪くはない。スコセッシだし、まったく軟派になっていないのは良い点ではある。手堅くまとめられたのも評価できる。 しかしターゲットは、所詮原作を知らないアメリカ人。日本及びアジア市場で観客となるのは90%原作ファンでしょ。または100%儒教・仏教文化圏の人間だし。原作ファンが見てどう思うか?と言ったら、せいぜい「悪くはないが原作の方が良かった」が限度。原作ファンが好きな部分(シーンではなくて構成とか、観念的なもの)を悉く破壊してある感は否めない。原作を知らないまっさらな人が見たらどう思うかはワカリマセンのであしからず。 また血みどろのエグイシーンがいくつかあり、いかにレオ様効果を考えても、ライトな女性映画ファンも見込めないかと(TVCM次第か?)。日本での観客にこれほど制約があることを考えると、最終的な評価はそれほど高くならないんじゃないかと個人的にはすごく思ってる・・・。 【通りすがりのクラゲ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-12-01 22:29:51) |
1.今年最後の期待作の一つだったが、その中で唯一ガッカリさせられた映画。たしかにスコセッシお得意のギャング映画だけあって導入部からググッと引き込まれるし、アイリッシュ・マフィアを中心に据えた脚色も見事。冒頭のひたすら虐げられるコスティガンと順風満帆のサリバンの対比も効果的で、キレまくるディカプリオと自信満々のデイモンの演技合戦も見所。ニコルソンも魅力的なコステロ像を作り上げている。ただ、100分のオリジナルを140分に引き伸ばしただけあって少々中だるみしてしまう。精神科医の扱いも設定としては面白いが、尻軽女にしてしまったために素直に共感できないのが惜しい。そして、ラストがアッサリしすぎているのが最大の難点。あれを見た瞬間、やはりオリジナルの方がずっと良かったと思ってしまった。ハリウッドではあの手の終わり方が限度か。 【マイカルシネマ】さん [映画館(字幕)] 5点(2006-11-20 04:34:48) |