1.カンヌ国際映画祭でパルムドールを獲ったというあまりにも理不尽な理由で観るのを決めた映画ですが、これがすっごくよかった。人生最後の一日を迎え その日をアルバニア系の難民の子供と過ごした主人公は、それらを通じて奥さんの愛というものに気付く。ピアノの曲とゆっくり動くシーンが、主人公にとっての最後の‘時間’をより鮮明に浮かび上がらせているのもまたいいですね。所々で挿入される奥さんとの回想シーンも、素晴らしい。主人公は、最初は奥さんにそっけない態度をとってたけど、徐々に愛するようになる。そして、最後はそれが永遠と続く。なんか、僕はこの主人公に共感が持てるなあ。とにかく、これは他人にも観るのを勧めたいほど非常に素晴らしい映画です。滅多に感動しない僕が感動してしまいましたから。