1.この作品は、今では文献的な価値しかないかもしれませんが、
これがあったから「非情の罠」が作られ、それがあったから
「現金に体を張れ」が作られ、それを見たカークダグラスが
「突撃」に引っ張り、3年後に「スパルタカス」を監督させ
その後の巨匠の階段をかけ上がっていったと考えると
感慨深い作品となる1作です。
脚本はイマイチですがそれでもキューブリックらしい粗削りで
挑戦的な演出も見られ、飽きさせないカメラワークはファンなら
非常に嬉しくなります。
「非情の罠」でマフィアのボスを演じたフランク・シルヴェラの
別の顔が見られたこと、初期のキューブリック作品には欠かせない
ジェラルド・フリードのけたたましいBGMなど、若干24歳の
キューブリックのたぎる熱意を感じる一作です。
高崎の映画館で期間限定上演された際に見に行きましたが、私含め
場内6~7人でしたが皆さんマニアって感じでしたが満足そうに
劇場を後にされてたのが印象的でした(笑)