6.表面的には、ギャングに立ち向かう刑事アクション映画。チャイナタウンの中国人社会を色眼鏡で見ているということで、抗議も受けたらしい。だが、そのような観方をするには、あまりにもジョン・ローンの側の描写に重点が置かれすぎているのである。これは、ミッキー・ローク演じる刑事と、中国系マフィアの中でのし上がろうとする青年の、二人の物語だ。二人の対比。ベトナム帰りのコンプレックスにさいなまれる刑事は、妻との間も破綻寸前、周囲ともうまくいっていない。映画の中では、彼は常に、フラフラ歩き回る姿で描かれ、寄る辺無い姿が強調される。一方の中国系マフィアの青年の颯爽とした姿と、その野心。二人は対象的でありながら、社会の中ではどちらもマイノリティであり、どちらも、米国社会の中であがき続ける存在である。その二人のクライマックスにおける対決に満ち溢れる苦味。そこには悶えるような苦しみがあり、「橋の向こう」に見える「光」には、決して手に届くことがない。それだけに、映画のラストにおけるハンパな希望には、妥協を感じざるを得ない。葬儀のシーンとラストで流れるマーラーの「復活」。陳腐だと思う(まー正直言って、この曲自体が好きになれないんですけどねー、えへへ)。 【鱗歌】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2008-04-13 09:55:45) (良:1票) |
5.ミッキー・ロークもジョン・ローンも好きだった頃、何度も観ました。最後の対決シーンは、最高です。極端に正反対な2人のキャラが実にヨイ。しかもどっちもカッコいいし。特に当時のジョンは東洋の貴公子でした。見る度、溜め息が出たものです。ああいうクールでエレガントな男、他にはいないよなあ・・・(哀)。しかし何度も観たくせに、STORYは細かいとこを覚えてないのは何故?それ程2人だけをひたすら見てたんでしょうか私・・・再見しないと! 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-24 15:41:55) |
4.↓え、ラジー賞ノミネート?しかも5部門?大好きな映画なのでビックリです。ジョン・ローンよりも、私はミッキー・ロークの方がかっこいいと思います。自暴自棄なんだけど、マイルールをしっかり持ってるキャラって好きなんですよ。ハリー・キャラハンやマーティン・リッグス(第1作のみ)と同系統ですね。彼らは決してナイスガイではないんですけど、感情の先にはちゃんと筋が通ってるというか、「そらそうだわなぁ」と思わせるものがあるんです。このスタン・ホワイトもしかり。仕事に打ち込むあまり家庭をぶち壊し、さらにはマフィアとの戦争に周囲を巻き込んでしまうわけですが、私は違和感を感じませんでしたね。ここで納得できるかどうかが、作品の評価を分けるポイントなんでしょうね。これは正真正銘の男気映画なんです。男気とはかっこよさや倫理観、マイルールが優先される世界。理屈は二の次なんです。ラスト、向かい合うミッキー・ロークとジョン・ローンが叫びながら撃ち合うシーンが、この映画のほとばしる男気を示しています。そんな男気の世界だからこそ、家庭より何より、敵を倒すことが優先されるんです。ジョン・ウーイズムにも通じるこの倫理観、男気賛成派の私は熱烈に支持します。そして、ミッキー・ロークの適度なうらぶれ加減、かっこよさは、この映画の男気にピッタリきてましたよ。とくに奥さんを殺されてブチキレるシーンなんて、あまりのかっこよさに私も大興奮。画面に向かって、「チョウ・ユンファだ。チョウ・ユンファに仇討ちを手伝ってもらえ!」とマイプランを提示してしまったほどです。 【ザ・チャンバラ】さん 8点(2004-08-02 02:17:39) (笑:1票) |
3.ジョン・ローン最高っ!エレガントです。内容はかなりゴツイけど私は大好き。ジョン・ローンのクールさとミッキー・ロークの泥臭さが対照的で生きてます。DVDになることを切に願ってます。 【たーしゃ】さん 8点(2003-03-01 00:24:02) |
2.完全に主役を喰っていたジョン・ローンがカッコイイ(笑)話自体は穴だらけな感じがして面白いとは言えません。むしろ、興味をそそられたのは、舞台となるチャイナタウンやチャイニーズ・マフィアの描かれ方でした。当時としては新鮮だったので。 【ネジマキ】さん 8点(2002-12-18 16:56:02) |
1. 全篇シリアスで救いのないとこもあるけど迫力十分なマフィアvs鬼デカ。 主演としてはジョンローンの方が勝ってるか。 【nbt】さん 8点(2002-07-10 16:28:09) |