20.これ昔の邦画だったらフランキー堺の役だなあ、と思い、今だったら、とあれこれ考えたが出て来なかった。こういうタイプの役者がいなくなったというより、そういう役柄がなくなっていたのか。善良だがしたたかな「庶民」。今の邦画には「庶民一般」が登場しなくなったのかもしれない。花札をやってる場があり、悪しき日帝時代の記憶、というふうに受け取る場面なのかも。責任がかかってくるのが恐ろしく、子どもですら拷問に掛けていく体制。飲み込んだカプセルを排泄するのと、エンコした大統領葬儀車が重なる。次の大統領全斗カンの禿頭が最後のギャグになる。全体に黄色味がかったトーン。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-02-14 09:55:27) |
19.韓国映画にて安定運行のソン・ガンホ、相変わらずいい顔してます。かの国の芸能界でこの朴訥顔で生き残るってだけで実力派だなと思わせます。あの害の無いとぼけた顔の床屋さんが右往左往してると、選挙時の不正操作場面すらどこかコミカルになっちゃう。独裁政権下で生きるってことはキツイ抑圧を意味するのですが、そこにソン・ガンホの顔を配置すると良い具合に毒抜きになりました。 温厚一辺倒だった彼が国に対して唯一激高するのが、息子が傷つけられて帰された場面。韓国の近代史にはとんと疎いのだけど、あの国の人たちはこんな思いを繰り返して民主主義へと向かうのかな、と興味深くもありました。そして仙人は実在したのですな。いや良かった良かった。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-10-11 01:07:37) |
18.牧歌的な雰囲気の中に、絶対に逆らえない権力と暴力のプレッシャーを感じました。このタイプのストーリーをコメディタッチに描かれると、逆に空恐ろしく感じます。人権や人の生命が軽く扱われていることが印象づけられてしまって・・・。 この映画のメッセージをきちんと受け取る人にはとても良い映画になると思うのですが、上手に受け取れないと、正直面白い映画とは思えませんでした。感動もできませんでした。コメディもなんだか中途半端な笑いでした。この映画の良さ、わかってあげられなくてごめんなさい。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 4点(2011-07-22 02:14:53) |
17.全く予備知識なしで見たため、予想できないストーリーを楽しめました。かなり、重い内容だけどコメディにのせてうまく見せてると思う。韓国って今でも言論の自由のない国だと聞いているけど、これくらいの政治批判・風刺はOKなんですね。それとも、政権が違えば(現政権じゃなければ)問題ないのかな? ソン・ガンホは『JSA』みたいなシリアスな役もいいけど、『グエムル』やこの作品のような頼りない役柄がいいね。 【フラミンゴ】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2009-02-09 19:01:22) |
16.ガンホさんは味がありますね。シリアスな時代、ストーリーに笑いと温かみが良い感じに散りばめられていて良いです。大きな感動はなくともケチをつけたくない佳作。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-05-29 17:05:46) |
15.DVDの予告を見てレンタルしました。すごく笑えて最後は家族愛に泣けると期待したんですが・・・なぜ胸に重いものが残ったんでしょうか。やはり時代とその国が当時持っていた不自由な環境が私には重かったんだと思います。ただ初めて大統領に仕えるあたりはとても軽妙でよかったです。 【ぼちぼちさん】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-05-19 02:27:24) |
14.前半は三谷映画くさいのりで楽しめた。後半は暗い時代に入り、笑いも減ってつらかったが、上手にしめられていた。 【小原一馬】さん [地上波(字幕)] 7点(2007-04-13 22:41:57) |
【SUM】さん [映画館(字幕)] 8点(2007-01-22 20:34:10) |
12.う~ん、笑えなかった。ブラックの意味でもクスッとこなかった。残念!! |
11.映画館で予告を見て「面白そう」って思ったんだけど 見逃した作品。 うーーーん 期待しすぎたか? 映画館で見たらまた違った評価になっただろうなぁ~。 【あずき】さん [DVD(字幕)] 4点(2005-12-26 19:31:56) |
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10.韓流っつ~か韓国映画って結構苦手なんだけどコレは違和感なく見えた。ただ主役の人がぺこぺこしてるんだけど、嘘っぽくて外見ではどうみても、そんな人には見えなかった。だから彼は「実は私は市民に紛れ込んでいる特殊工作員だ」って正体暴くような映画のほうが適してると思う。キャストミス。 【さら】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-26 15:24:43) |
9.終始盛り上がりに欠けますが、それだけに頭を悩ますことも無く楽しめました。悪くはないですね。 【H.S】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-25 20:52:16) |
8.韓国社会では、儒教教育の影響で職人を低く見るところがあるのだが、この映画にもそんな偏向が垣間見える。ソンガンホが父親の職業を馬鹿にされて泣いて帰ってきた子にやさしく諭すところが、印象的でした。朴大統領は、我々の世代では独裁者のイメージが強いのですが、なんかとてもかっこいいです。韓国の暗い時代を明るく生きた庶民の目で見た映画でとてもよかったです。 【ジブラルタの星】さん [DVD(吹替)] 10点(2005-12-15 16:10:38) |
7.むむー、ちょっと観る前の期待値が高過ぎたかも。もちょっとメリハリをつけて、笑わせる所は笑わせる、泣かせる所は大いに泣かせるって感じにして欲しかったなー。でも、こういう歴史の描き方ってとっても意欲的だと思うし、それを新人監督に任せてしまう韓国の映画会社の度量も凄い。別に韓国映画を全部手放しで褒めるつもりはないけど、その映画作りに対する姿勢とか心意気は、学ぶ所が一杯あると思う。日本の映画会社も、ブームの上っ面だけを真似るんじゃなくて、そういう所をお手本にしないとさ、ホンットに、滅ぶぞ。 【ぐるぐる】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 19:13:50) |
6.有史以来、いくつもの時代、いくつもの国において、“圧政”というものが繰り広げられ、その元で無数の庶民たちが健気に一生懸命生きてきたと思う。この映画は、隣の国におけるその一片を、一人の平凡な男の目線に立ち喜劇と悲劇を織り交ぜて描く。 もはや「相変わらず」と言うべきか、主演のソン・ガンホが素晴らしい。学はないが純朴で子煩悩な普通の理髪師を、実に巧みに愛嬌たっぷりに演じている。 きっと、この映画で描かれている韓国近代史は、韓国国民にとって物凄く辛い時代だったに違いない。他国の者では想像もつかないくらいに、この映画から受け取る感情は深いものだと思う。 【鉄腕麗人】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-11-19 02:26:09) |
5.息子の担任のセンセ(30歳?男性)おすすめの映画。 でもなぁ、最後がなぁ、、親の努力はどうよ?ソン様とムン・ソリ出してそれはないで、の結末です。権力というものを皮肉っているようで結局やっぱり’お国’ですかぁ、、という、なんかついていけなさを感じたのでした。 【かーすけ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-03 04:01:10) |
4.韓国軍政権下の辛い時代で物語。だからといって暗く描かれているわけではない。むしろ、コメディタッチに描かれている。こういう役はソン・ガンホの右に出るものはいないと思う。ムン・ソリが普通の母親役を演じていた。やっぱり、この人何演じてもうまいです。ストーリーはそれほど印象に残らなかったけど、いつの時代も親が子を思う気持ちは一緒ということがひしひしと伝わってきた。 【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-09-20 00:45:18) |
3.「殺人の追憶」クラスの出来を期待していたので..ちょっと期待ハズレ..ある意味予想外のストーリー展開だったけど..少し物足りないし..内容が薄い..それにしても、ソン・ガンホは相変わらずイイ味出してましたね~ それだけが唯一の救いかな... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-08-19 12:20:39) |
2.私の子供時代、1960~1970年代の韓国のことは何も知りませんでした。 同時にどういう時代だったのか、知りたいという気持ちもあります。 本作で初監督のイム・チャンサンさんが、この軍政下の時代をきちんと描いてくれました。 客観的で具体的で、そして庶民の目線なのが良い。 主演のソン・ガンホさん、毒蝮三太夫さんの息子さんか?という顔立ちで、これがなかなかの演技派です。 小市民の理髪師・・床屋という言葉のほうが合いますね(笑) 子煩悩なお父さんが実に良いです。 観ているこちらは釣り込まれて、いつの間にか応援していました。 ナガン役のイ・ジェウン君、細くてウチの子と似ているので、我が家のように思えてしまいました。 この作品がデビュー作なんて、イム・チャンサン監督の次回作にとても期待しています。 【たんぽぽ】さん [映画館(字幕)] 9点(2005-06-04 19:12:44) (良:1票) |
1.本作は平凡な理髪店の店主が、大統領専属の理髪師に選ばれた事で巻き起こる騒動を、韓国の現代史に沿って描いた実録政治モノ。朴正熙大統領当時の独裁政治の恐怖とその裏事情を、市民レベルの視点から痛烈に皮肉ったものだが決して堅苦しい映画ではなく、むしろユーモアとペーソスを交え、コミカルな味付けが施された作品だと言える。従って、描かれている内容に比べて、その語り口は優しさに溢れている。それは、時代背景がどうあろうとも、家族愛というものが前面に押し出されて描かれているからに他ならない。民衆とは心を通わせているようでいて、一歩間違えれば強権な態度へと豹変する危うさを有していたこの時代の韓国は、まさに戦前・戦中の軍国主義日本の姿そのものではないだろうか。高圧的な態度で迫られる密告、監禁・拘束そして拷問といったファシスト政治の暗部と、理髪店家族を中心とした無垢な市井の人々の人情悲喜劇とを対比させながら、歯切れよくテンポよく演出したイム・チャンサンは、これが初監督とは思えないほどの充実した力量を見せてくれている。またシリアス、コメディ何でもござれのソン・ガンホには、今更ながら上手い役者さんであることを改めて再認識させられた。 【ドラえもん】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-04-27 18:24:27) (良:2票) |