11.狂王と従僕もの、というか、ドンキホーテ的な流れ芸人ものというか。とにかく、男の心にしか興味のない監督ではある。男の純情。とりわけ運転手リプト君において。局からの番組打ち切りの通知をロシュフォールに届けさせないように逃げ回っている旅。胃もぼろぼろ。赤い犬、放り落とされる自転車など、不安のイメージがまといついてきて滅びの予感が漂う。車の故障で道端の人で済ませてしまう中継(打ち切りになるラジオのクイズ番組の老司会者の話なの)。男の友情の話というより、どこか傷口をナメあっているような感じがあり、対象と監督の視線との間に冷たい距離が微妙にある。もっぱらラストを洒落て決めるフランス映画にしては、終盤ちょっとズルズルしたか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2011-03-28 09:54:19) |
10.好きですこの作品。あの歳でのあの姿ってのは若い人は特に好感もてちゃうのではないでしょうか。ふたりの男の心理の動き具合、そしてそれが見事顕著に表現されているところ、さすがルコント監督作品だなと思いました。 【アンリ】さん [地上波(字幕)] 8点(2006-07-05 11:24:55) |
9.じわーっと熱い映画でした。男性に好まれそうな映画ですかね。 【ぷー太。】さん 7点(2004-12-28 00:21:08) |
8.お前ら男だよ、たまんなく沁みる映画です。男って負けると解っていても、沈むと解っていても行かざるを得ない時ってあるんだよねえ。堕ちる時は一緒なんだよ。でも彼等はここから這い上がってくる男だよ。 【亜流派 十五郎】さん 8点(2004-01-01 13:33:54) |
7.何度見てもじんわりと泣ける映画。はじめはカメラを向けられた時だけぴきぴきにひきつった笑顔を見せていたミシェルが、ラストに相棒に向ける笑顔の温かいこと。もうこれだけで涙が・・もの哀しいテーマ曲もそんな気分を盛り上げます。 【イリス】さん 10点(2003-11-14 15:15:49) |
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6.ラジオのクイズ番組司会者と助手兼運転手の友情を描いたロードムービー。かつての栄光と現在の凋落、そのことに一番自覚的なのは、おそらく主人公のミシェルだったのだろう。村上春樹の名作「ダンス・ダンス・ダンス」の一節を思い出す。「踊り続けるんだ。なぜ踊るかなんて考えちゃいけない。」踊り続けることが辛くなった時に、初めて僕らはその意味の不毛さに辿り着くのだろうか。だけど、意味の不毛さなんて最初から知っていたんじゃないのか。ただそれを見ようとしてこなかっただけで。僕らに必要なのは踊り続けるためにネジを巻くこと。 その行為自体がささやかながら大切な場合もあるのだから。。。そんな声が聞こえてくる。 |
5.男の友情を静かに、そしてどこか力強く描いた作品ですね。観ている方も「男泣き」です。「タンゴ」でもそうなのですが、パトリス・ルコント監督はテーマミュージックを有効に使いますね。またオジサン達が非常に味わい深い人間臭さを醸し出しています。そしてどこかフランス的人生哲学が巧みに織り込まれているのです。 【ムトゥ】さん 8点(2003-09-10 07:48:19) |
4.いいのか?これで。って心配しちゃうくらい地味で、こじんまりとしてて、見所のない映画なんだけど、胸にいつまでも残る映画でした。なんでだろう。 【草壁】さん 7点(2002-11-23 03:45:32) |
3.おじさんが出題してたクイズの答えが全然わかりません。「コッホ」はかろうじてわかった程度。問題がマニアック過ぎるかも。あれじゃあ聴取者はついてこれないのでは。芸能人・スポーツ関係のネタとか、流行のネタでクイズを作ればいいのに。あと、イントロクイズにするとかさ、工夫しなきゃダメだっつーの。MCのトークは悪くないんだからさ。。。。。とまあ、本編とは関係のないところが気になってしまった。正直、あんまり面白くなかったなぁ。悪い映画じゃないんだけど。フェリーニの「道」は何度でも観たいけど、この作品は2回くらい見ればいいや。 【ヤマカカシ】さん 5点(2002-10-26 18:24:30) |
2.いやいや、泣けましたよ。号泣って訳じゃないんですがしみじみと泣けるロードムービーです。ジャン・ロシュフォールが頑固で怒りっぽくて見栄っ張り、それでいて寂しがり屋で哀愁漂う役柄を演じきってくれました。旅先で恋人に電話してるのが実は嘘だったり、ラストで落ちぶれた二人が意気投合するシーンなどもう、かっこ悪くて空しいんですがそれを正直に見せて行くのがこの監督の良さですよね。路上のピクニックには笑えました。 【さかQ】さん 8点(2002-01-10 21:08:31) |
1.この展開が素晴らしい。ルコントは男の負けの美学を知っている数少ない監督だと思う。登場人物が必死にもがき、それでも落ちて行く、落ちていても必死で登ろうとする姿に共感しました。あの何とも言えない歌が悲壮感ただよい、いい感じを出してます。おまけに笑えます。 【あまぬま】さん 9点(2000-09-27 00:04:44) |