1.面倒で不都合な事は出来れば無視して生活したいという一般市民(自他含む)の思想は、良くわかる。日本国内、例えば都会のホームレス問題なんかが、そうだ。面倒事は無くなってしまえばいいな、と、やはり私も漠然と考える。明日、目が覚めたらこの世からホームレスが一人残らず消え去っていればいいのに、とすら思う。自分の残酷さを正当化し、日々暢気に暮らす。そんな事では、いけないと、こういう作品やドキュメンタリーなんかを観るたびにそう考える。考えるだけ、じゃあダメなんだよ?それは、わかる。しかし、どうすりゃいい?何が出来るのか?「関心」を持ち考えるだけのことしかできないのか?ならば私はなんと無精者なのかと、自嘲気味に考える。こういう気持ちを吐露することで精一杯だと思い込む。無精者で偽善に満ちた私がいる。