55.福田和子の実話がベースだというので、殺人犯の主人公が整形を繰り返して逃走し続ける話かと思ったら、整形はしませんでした。この主人公の正子、何の罪もない妹を無残に殺したというのに全く罪悪感がない上、自転車に乗れるようになりたい、泳げるようになりたい、などと自分のことばかり要求するなど、これは人格に大きな障害がありますね。また、正子のあのルックスで2人の男から体を求めらるなんてことも通常ならありえません、現実味が全くありませんでした。そもそも藤山直美と牧瀬里穂が姉妹であるという設定にも無理があります。ラストで正子は泳いで逃げようとしますが、殺人者を肯定しているように思えて、不快感が残りました。佐藤浩一と豊川悦司の演技が特に良かっただけに残念です。 【みるちゃん】さん [インターネット(邦画)] 3点(2020-05-07 11:14:01) |
54.福田和子より着想を得たとの事ですが、人を殺して逃げ回る以外は特に何も共通点が無かったのはちょっと拍子抜け。完全オリジナル脚本です。逃避行を続けるうちに、無機質だった正子がだんだん人間的になっていく…のはいいんだけど、特に感動ポイントもなく。藤山直美を目当てに見たが、自分が知ってる氏は必殺橋掛人当時。まだ二十代の頃。四十代となったこの映画では随分と太ったなぁという印象。ただおっぱいがでっかくなっててそこは嬉しい。勘九郎に思いっきし揉まれてるし、走ればよう揺れる。てか正子よりむしろ律子さんがねぇ、本当にいい人で。この人のお陰で人情ドラマに仕上がってます。藤山直美のおっぱいと律子さんで加点。 【にしきの】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2018-09-23 03:25:40) |
53.一風変わった逃亡劇。スリリングさは無いが泥臭さがある。 最後にどうなるかの期待感はちょっとあるものの、この映画は好き嫌いが分かれるんだろうな、と思う。 自分にとっては得るもの無し。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2016-05-04 23:30:04) |
52.犯人に不安や怯えや葛藤といった罪と罰が感じられないので、逃亡劇としての緊迫感・緊張感がない。単に、解放されちゃってる。中年の引きこもりが街に出て、自分探しをする話としてみれば面白いのだが、その原因が殺人であり、逃亡中であるというベースがあるのでどうしても違和感がある。 【東京50km圏道路地図】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-03-23 14:19:54) (良:1票) |
51.内容としては普通の逃亡劇なんだけど、主人公のインパクトが強くて印象に残る。特にヤバそうになって逃げ始める時の様子が可笑しい。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-03-22 23:08:43) |
50.見応えのあるキャスト陣でした。脚本、演出、演技に無理がないので登場人物の心情に抵抗なく寄り添えるようで、妹殺しの主人公に思わず感情移入してしまいます。自己防衛のために心を閉ざしていても心に響くものは何かしらあるもので、居場所が無くてもそれが人間の生存本能を強く刺激する事を実感させられます。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-03-21 23:30:18) |
49.面白くありませんでした。スリリングな逃亡劇を期待したのが間違いですね。追手が身近に迫ってとにかく逃げる・・・というシチュエーションが最後だけだったのが残念。他はダラダラしていて疲れました。ムスッとしていた主人公が表情豊かになる描写が作品の主眼だったのでしょうけど。藤山直美さんが独特な個性をもった役者だと分かったのは収穫です。襲われた時の悲鳴とか・・・。 【次郎丸三郎】さん [DVD(邦画)] 3点(2015-03-15 22:54:44) |
48.久しぶりに映画らしい映画を観ました。主演女優がすばらしいです。トヨエツは、温泉卓球(サッポロビールの名作CM)だけかと思ったら、この映画ではなかなかいい味だしているなぁと思いました。終盤の狐面の踊りが、なぜかほんのちょっぴり官能的でした。 【la_spagna】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-09-12 22:07:56) |
47.藤山直美さんにしかできないと思えるほど、どんハマり役でした。タイトルから勝手に福田和子の物語なのかと思っていたので、整形しないなしないなーなんて思っていましたが、途中でニュースにて福田和子っぽい事件が流れた時点でようやく『あ、別物の話なんだ』と←遅。終盤、川堀沿いを浴衣と下駄でドタバタ走る藤山直美さんはお父様の寛美さんに生き写しでしたね。彼女の犯した事は確かに悪い事ですが、それを犯した事で彼女の世界が開けるという皮肉、なぜか応援したくなるキャラクターでした。 ほな、サラバじゃ!! 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2014-02-11 17:31:30) |
46.こういった人情話には弱いので別府のラストは泣けた。 そこに至るまでの経緯もそれなりに見所はあったし、よく出来た作品だと思うんだけど、最後の島はいらなかったような気がする。 なんだか物語が一気に茶番化してしまったような気がする。 せっかくいい役者を揃えて濃密な作品に仕上がってるのに最後で駄目にしちゃった感じ。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-07-22 03:34:38) |
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45.予備知識なく、佐藤浩市見たさに鑑賞。深刻な内容を含むのだが、からっとした部分があって、良い映画だった。藤山直美、牧瀬里穂が良かった。平凡なタイトルで損をしているかな。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 7点(2007-01-08 22:18:37) |
44.きれいな映像はほとんど皆無、汚くってみっともなくて、泥臭さの漂ってくるような映画。嘔吐の場面が四回もある(笑)。でもたまにはこんなとことんかっこ悪い映画があっていいと思う。映画に限らず、多くのドラマというものは、苦悩や悲劇ですらかっこいい。主人公たちが辛い思いをしていても、それなりに格好がついている。だけど、現実にはそんなええかっこばかりでは生きていけないもの。辛いことがあれば酒飲んでゲロを吐くこともある。地面を這いずってでも生きていくことにしがみつく、なりふりかまわない強さ。主人公は劣等感の塊ではあっても、ネガティヴになってくよくよ悩むことはない。嫌なことがあれば大声で泣きわめき、とりあえず忘れて全力で逃げる。彼女の常に前に進む姿があるからこそ、この深刻な物語が暗いトーンに支配されることはない。彼女の身体の奧から湧いてくるようなエネルギーには爽快感すら覚えた。「どんなに滑稽でもいい。とにかく生きろ!」――監督の力強い応援の声が聞こえてくるかのようだ。快作。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-01-12 14:53:01) |
43.これ、良いです。役者が何と言っても良いです。特に藤山直美、凄い。さすがは名優、藤山寛美の娘だけのことはあると思える。本当に素晴らしい演技しています。そんな藤山直美という女優の魅力を十分に引き出した阪本順治監督の手腕もお見事です。個人的には「どついたるねん」と同じぐらい好きな作品です。この年のキネマ旬報での日本映画部門第1位も納得の出来栄え、単なるサスペンスとしてでなく、社会派の映画としても見応え十分の力作だと思います。 【青観】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-03 22:32:14) (良:1票) |
42.どなたか書いてらしたけど、かなり悲惨な話なのに暗くない。「女は、いざとなったら男なんかよりずっと強いんやでえ!」というのを藤山直美がどごーんと体現してましたねえ。ラストシーンもちょっと笑えて、でも感動的で素敵。それにしても、大楠道代って女優さんは凄い。少し前に観た「赤目四十八瀧心中未遂」でも物凄い存在感あったけど。てか、抱かれたい(受身かよ)。こんな言い方はかえって失礼なのかもしれないけれど、「日本のスーザン・サランドン」って感じ(調べてみたら同い年だった)。あちらじゃ、スーザン・サランドンが主役張ってる作品一杯あるんだから、日本でも大楠さんを主役にしたオトナの作品が観たいなあ。そーゆーの、いつか撮ってよ、阪本監督。 【ぐるぐる】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-05-19 17:01:04) (良:1票) |
41.好きです。生きているねーみんな。生きるのは大変だという実感と、人との出会い、別れ。ほんとみんな一生懸命生きてる。生命力濃い 【ガム】さん 9点(2004-06-07 01:10:52) |
40.藤山直美は上手いと思います。トヨエツの役柄も好きですし、大楠さんもとても良かった。でも作品の持つ世界観があまりに暗すぎて観ていてちょっと辛くて痛かった、、、力のある作品だとは思うのですが。 【n@omi】さん 5点(2004-03-30 04:17:53) |
39.俳優・演技10点、物語6点で平均でこの点にさせてもらいます。藤山直美の演技は本当にすごい。「自転車で転んで顔と一緒に体もうってこの体になった」「さらばじゃ」には笑った。 【孤島の鬼】さん 8点(2004-02-29 18:54:23) |
38.ヒキコモリ的後ろ向き逃避行と殺人による前向きな?逃避行、社会から逃げながらも人間性を取り戻してゆく。また名優・藤山直美は全てにおいて真面目に演じている、これが何とも可笑しくて堪らない最高のコメディ。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-02-06 16:03:12) |
37.藤山直実は恐らく謎の媚薬を体内から作り出せる特異体質なんだと思う。ヒッキーでしかもブサイクな主人公が輝いていくのは良かったけど中盤少し退屈でした。 【わーる】さん 7点(2004-01-23 15:51:05) |
36.これ私好きです。気取りのないべったべたの邦画。ヒロイン役の藤山直美というど太い柱が、最後海を泳ぐシーンまで力を失わず出演者を引っ張り、私を魅了した。夢も何にもない結末だし、阪神大震災のシーンもあったり、暗い映画のはずなのに暗く感じない。この脚本完全に藤山直美を頭において書いたんだろうな。彼女以外に誰もできない。すんごい女優だ。脇では、牧瀬里穂がどのドラマや映画より一番良かった。清純で売ってたと思ったらこんなハスッパ姉ちゃんもできるのか。変わり映えしないトヨエツに勝っていた。 【のはら】さん 8点(2004-01-14 19:34:20) (良:1票) |