13.「巡礼ならひとりでやればいい」これに尽きるかな。役者の演技は良いんだけど、ストーリーがね。芦田愛菜のドラマ『Mother』に似てるけど、こっちが先なんだね。 |
12.50歳を超えてから涙腺が弱くなったのですが、それ以前に映画で泣いたのは2作のみで共に緒形拳さん。敬愛する俳優さんの中で永遠に絶対一位の存在であります。15、6年ぶりのお姿はやはり沁み入るもので、正座して慟哭する姿は「鬼畜」が重なりやはりすすり泣きが止まらない堪らないシーンでした。虐待されて育った母親がわが子を虐待する連鎖、妻子を蔑ろにして仕事を勤め上げた男の懺悔。最小限の台詞と最小限の回想シーンは出来事の本質を考えさせられるもので、監督の手腕が冴える秀作です。 人生は長い散歩・・・ですね。 |
11.登場人物が異常者だらけで、どこに感情移入すればいいのかさっぱりわからない。 虐待をテーマにするなら、犯罪以外の方法での解決策を提示して欲しかった。 これでは虐待をネタにしたファンタジーに過ぎないし、そもそも問題の解決にもなってない。 その後、幸せに暮らしてるとも思えないし、もっと違った方法があったんじゃないかと思う。 せめて児相に通報したけど対応してくれなかったとか、どうしようもない状況だったという設定じゃないと共感は出来ない。 警察に文句言う前にまず自分がやるべき手続きを踏むべきだったと思うよ。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2017-02-15 11:59:13) |
10.設定には非常に興味を惹いたんだけどね。 主人公を始めとする登場人物たちの描き方が薄くて、今ひとつ感情移入できなかった。 松田翔太の役どころなんて、何の意味があるのかさっぱり。 映像に関しての演出はいいのだが、人物が絡んでくるシーンの演出とのギャップが大きく、 刑事のまとめゼリフは、テレビの2時間ドラマを見ているようで、あまりにもセンスが悪い。 緒形拳は相変わらず安定感の演技を見せてくれてるし、 子供の母親役を演じた高岡早紀もハマっていただけに、なんとも惜しい作品だった。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 4点(2011-08-13 07:02:19) |
9.老人と子供という組み合わせは反則だと思う。 終始泣きっぱなしだった。台詞があまり多くないのも、日本映画らしくてよい。 何が正しくて、何が間違っているのかを考えさせられたが、映画の中で問題が解決するわけではないので提起された問題は観客の心に残ったままになる。 ただ泣いてスッキリすることを目的にこの映画を見るのは向かないかもしれない。 最初は子役が可愛すぎると思ったが、途中から冷たい表情も見せるようになったので 彼女でよかったと思った。 |
8.おじいちゃんが慣れない幼女の扱いにへとへとになり、宿の小さな洗面台で背中を丸めてパンツを洗う姿が切なかった。ただ、一見リアルでシビアな現実を扱っているのでそれなりに気を引き締めて観ていると「え?これはさすがにありえないでしょー!」と思う展開がしばしば。でも、大人向きのファンタジーだと思って観るぶんには、なかなか良かったです。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-01-27 15:07:37) |
|
7.よくありそうなストーリー。緒形拳の演技がこの作品を支えているのは言うまでもないですな。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-14 20:28:39) |
6.重いテーマで、正義感からしたことであっても、その思いはその子供からは理解されず、ある意味当初はむなしさを感じてしまうことであったわけだが、少しずつ心が通じ合っていくところがよかった。 【HK】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-11-25 09:41:24) |
5.あまり楽しめなかったのだが、その理由が難しい。話の線が単調だけど、どちらかというと映画ってあんまり複雑な筋より単純なほうが面白くなるのだから理由にならない。人物の造形にしても同じ。ただなぜか無人の風景のカットになるとホッとした。コンビナートの遠景、ローカル線の駅、廃校…、なのにそこに役を持った人物が入ってくると、とたんに画面がしぼんでしまう。なぜなんだろう。設定された役柄自体がそれだけでもう表現の代理になってしまい、かえって役者自身の表現を封じてしまった、とか…。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-10-23 12:09:19) |
4.なんで感動できないのかなーと思ったら、子役(の顔)が可愛いんだよね。可愛いから「自分が守らなければ誰が守る?」という気持ちに共感できない。逆にロリコン入ってるのかと疑ってしまう。こういう映画は不細工な子使わないと。今は難しいのかもしれないけど。 【Robbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-09-08 06:15:00) |
3.幼児虐待という社会問題を描きながらエンターティメントとしても見事に成立している秀作です。海外で評価を受けたのも納得できました。子役の演技も素晴らしく、松田翔太も出番は少ないですがインパクトがありました。が、なんといっても名優、緒方拳の演技は見事。またそれを演出した奥田監督、只者ではないです 【ジム】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-07-31 20:14:06) |
2.全編曇り空の傑作。これは凄い。 工場から際限なく吐き出される煙、曇り空、位牌と墓、壊れた人々、黒頭巾、たわけた精神論を語る官僚、エイズと貧困の終末論、そして天使とパンツと鳥…。 その、それぞれの記号が意味するモノは観客にとってかなりわかり易い。読み解いて行くと、世界全部を覆ってしまう想定外の巨大なパズルが現れる。 そのパズルはどう完成されるのか? そこにはどんな画が描かれているのか? …いや、そもそも完成されるのか? いやはやまったく、本当に「人生は長い散歩」だよ。 【エスねこ】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-02-11 17:08:40) |
1.王子製紙の煙突から昇る煙、庄内川の堤防、ロケ地私の町なんで、ロケ隊を見かけた時から期待たっむり、また主人公・安田松太郎の若い頃の姿というのがまるで私の父を見ているようで思い入れたっぷりで鑑賞。天使の羽根を付けた子供とおじさんのロードムービー、「菊次郎の夏」もそうでしたか。それより以上にキズを抱えた幼女と老人、2人の人間のキズを癒してゆくものはお互いを必要とする人間の信頼関係。子供の虐待や殺害、子供の自殺、こんなニュースが毎日流れているのが日常の昨今、身近な地域の子供くらい救ってあげたくても、必要以上に関わることはおかしな疑いの目を向けられ、必要以上に他人に関わることを避けてしまう現実。自分の町だけは健全な社会であって欲しいと思うが、このエゴが矛盾だらけの社会を生み出したのでしょうか。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-01-21 11:40:38) |