3.「松竹大歌舞伎・映画版」という感じです。
菊乃助さんの着物でのちょっとした動作が美しく、きちんとされているので、逆に女優さんたちの方がゴツイというか、粗雑にも見えてしまうほどでした(特に瀬戸さん・・)。
大道具・小道具もさすがに「松竹さん」で江戸の情緒がタップリ。
菊乃助さんは「出会う女性を狂わせるほどの絶世の美男」とまでは思えないけど、日本語が美しく、箒で庭を掃いても美しく、紫陽花を切っても手元きちんとされていて、魅力的でした。
なんかホラー部分より、前半の江戸情緒を味わうほうが楽しかった。
この調子で溝口映画みたいな美しい江戸歌舞伎な世界を撮って欲しいです・松竹さん。