21.子供は何もかも知っているのかもしれない…。けれどそれを自分の意志としてに表すことができないし、もしかして言葉にさえならない形ですべてを感じ取っているのかもしれないのだ。自分も子供のころ、苦しい胸の内を周りの大人たちに言えなかった経験がある。男の自分さえそうだった。まして女の子…。この映画は、一人の少女が父親の風変わりな愛人…実はこの上なくやさしい女性…の少女への愛情を感じ取りながら、次第に一人の一人前の女性に成長していく…その出発点に立つという話だ。最後の、父親の腹にする頭突きは、少女の怒り…それは父親と父親の背後にある子供には訳の分からない大人たちの世界に対する言葉にならない怒りなのだろう。わたしはこの映画を見て涙が出て仕方がなかった。 【柚】さん [ブルーレイ(邦画)] 9点(2014-05-30 22:55:58) |
20.小学生の女の子が、大人の女性との親交の中で成長していくひと夏の物語。一言で言ってしまうとこれだけだけど、洋子と薫の価値観、道徳観の違いや、大人と子供の世界の違いがさらりと描かれていて良い。子役の可愛らしさも素晴らしい。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-05-06 00:18:37) |
19.恥ずかしながらこの作品の存在を全く知りませんでした。民放の深夜放送で名前を見つけ、このサイトでなかなかの評価だったので興味本位で録画し鑑賞。そしたらこんなに豪華な出演者!どうして今まで私の網に引っかからなかったのだろうかとこれまた驚いた。しかし同時に期待度がやや下がり、様子見ながら鑑賞。いやいやどうして凄く良かったです。カオル少女と同世代だったからというノスタルジーも助けたが、何を言ってもヨーコさんキャラのインパクトだろう。違和感のあるパーマヘア以外は物凄く気に入ったキャラクターだった。あとは樹木希林さんのドラマ『ムー一族』以来の面白バアちゃんが見られてこれまたノスタルジーを感じ嬉しかったなぁ。大人になったカオルがどことなくヨーコさんに雰囲気が似てたのがなんだか微笑ましかった。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 7点(2014-03-09 02:20:07) |
18.前半は正直飽きぎみだったが後半グッと引き込まれた。外から見れば不幸な環境であろう少女のひと夏の想いで。少女が大人の女性に触れ、自分も大人になっていく。自転車を教わったり、サイドカーに乗ったり、幸せそうなシーンが逆に切ない。竹内木結子がいいし、子役の女の子の自然な演技ときたら・・・素晴らしい。当時、特に話題になった記憶はないが何故だろう? 「飼う側と飼われる側どっちがいい?」という質問に「いつか見たサイドカーに乗った犬にならなってもいい」と答える4年生の女の子。子供は親を選べない。無力で、与えられた環境で生きていくいくしかない。大人になるまでは。それでも毅然と胸を張って生きていく。自分を失わないプライドを持って生きていく。そんな意味なのかな? 【フラミンゴ】さん [インターネット(字幕)] 5点(2013-11-11 07:16:28) |
17.訳分からん。竹内結子のソバージュヘアー並に訳分からん。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 2点(2010-08-28 16:35:08) |
16.竹内さんいい味出してます。でもなんか全体的に薄いんですよね。ラストもそうだけど。少女のひと夏の思い出ならこんなもんでしょうか。タバコをすぱすぱ吸ったり、言葉が汚い場面が多いのであまり好きにはなれませんが。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-04-24 14:48:26) |
15.胡散臭い商売をしている腑抜けみたいな中年親父と子供2人はそれなりにリアリティ感じたけど ヨーコがキラキラした女性すぎに思えた。 あんなおっさんにくっつくタイプにはとうてい思えない。三丁目の夕日のストリッパー役が小雪だったくらいの違和感。タバコを吸うシーンも慣れてないのが丸わかり。 若い頃の石田えりとかだったらピッタリかな。 イマドキの邦画はビジュアル・癒し先行なんで観客も泥っとしたリアリティ求めてないんでしょうかネ。 【木村家の娘】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2008-12-13 13:45:00) |
14.竹内結子の魅力に魅かれる。ノスタルジックな映画です。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2008-12-12 01:42:28) |
13.邦画ってだから良いんだよねって思える作品。地球を救うこともなく、誰も死んだりしないし、復讐なんか恐ろしいこともしない。『小学4年生の夏』って感じでしょうか・・・。薫の子役ノコがスゴク良いし、透の子役もなんかソコラへんに居そう。薫が子どもとしてまっすぐに見てるのとかが、すごく伝わってよかった。薫の子役の子が可愛過ぎるぅ(子どもとして)なんか麻生久美子が子どもの頃こんな顔だったんじゃないかなって勝手に想像しました。 【さら】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-04-24 16:28:34) |
12.まさに「可もなく不可もなく」な映画。決定的な失点がない代わりに、強烈に心に残るようなエピソードもない。プラマイゼロ。なんとなく『あの、夏の日~とんでろじいちゃん』のような、“家族から少しはみ出た子供が不思議な大人(この場合は親父の愛人)と体験するひと夏の冒険”、といった印象の作品です。 【とかげ12号】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-04-21 22:00:34) |
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11.現代のシーンはもっと少なくてもよいかなと思うが、子供の目から見た少し大人の女性はよく描かれていた。 【HK】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-10 23:02:52) |
10.特に良いところもないし、悪い所もない映画でした。かおる役の子や全体の雰囲気なかなか良く見ている間はそれなりに楽しめました。ただそんなに「良かったな~」と思えなかったのは、多分ストーリー自体にあまり魅力がなかったのか、又は主役のヨーコをやった人が役柄の女性になんか似合ってなかったからかも。ミスキャストかな。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-04-01 22:03:59) |
9.女の子カオル(松本花奈)の表情がいい。大人に気をつかうのが習性になっていて、あまりしゃべらず、何かを言うとすぐに相手の反応をうかがう目になる。でも、怒られることを怖がってイジケてるって感じでもないんだな。彼女自身の中に“正しくありたい”という倫理観があって(サドルを盗まれた人への心配、テレビでの事件報道への感想)、それがあまり倫理的ではない現実社会へどう対応していいか戸惑っている感じ。社会へ待機中の子どもが感じるそういった普遍的な戸惑いが、寡黙な中に表現されていた。ヨーコさんもそれを分かっているから、“イジケた子をタフにする”って教育話ではなく、世代を越えて互いを認めあう友情の話になれていたと思う。ヨーコさんの言う「カオルってハードボイルドだね」は最大の誉め言葉だ。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-03-30 12:18:23) (良:1票) |
8.一瞬子供時代に戻ったような気にさせてくれる。ヨーコさんを薫視点で見たら、何も悩みもなさそうなのに、それを見せないのが大人っていうか、見えないのが子供なんですね。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-03-15 19:08:55) |
7.樹木希林の機動性の良さに感動した。 あのスピードでみそ汁を運べる女優はなかなか居ないだろう。 やはりあの重心の低さがスピードと安定感を生み出すのだろうか。 竹内結子の謎めいた愛人もいい味を醸し出していて悪くない。 鈴木砂羽の疲れた母親感も見事。 現代パートで哀愁を振り撒いたミムラもいい。 でも、この作品の主演女優は間違いなく松本花奈だろう。 若さを前面に押し出した愛らしさにどうにかなってしまいそうで、どう考えても僕を萌え殺そうとしてるとしか思えなかった。 挙句の果てにはワン!とか吠えちゃうわけですから、もう参りました。 タイトルにもあるサイドカーのシーンはもちろん印象的で良かったけど、他にも歯を溶かすコーラや自販機の警報に爆笑させてもらったし、自転車に纏わるエピソードには感動すら覚えた。 演出的には蛇足かと思われた犬の着ぐるみでさえ、あまりの可愛さに許してしまいそうになった。 作品の時代背景は昨今の昭和レトロブームに象徴されるような昭和30年代ではなく、昭和後期、西暦で言うところの1980年代を思い起こす形で進行していく。 ガンプラブームが到来し、山口百恵の結婚、パックマンに麦チョコ、そして、自販機のコーラがまだ100円だった頃の物語である。 同じ時代を過ごした者として懐かしさだけじゃないリアルな現実味を感じながら鑑賞することができて何かと感慨深かった。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 9点(2008-02-09 16:37:16) |
6.この映画皆さんの評価がかなり高いので相当期待してみてしまったのが原因かもしれないが、私的にはあまりおもしろくなかった。確かに80年代の懐かしいシーンはたくさん織り込まれているのでノスタルジーにひたれたが、ストーリー的に共感できなかった。 特に「許してもらえない相手には謝らないという」台詞には正直ひきました。 【K2N2M2】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-01-14 18:41:11) |
5.80年代という微妙に懐かしい近過去を舞台に、父親の愛人と親しくなってしまった少女の夏休みを描く。小動物のような松本花奈ちゃんがとにかく可愛い。竹内結子は女優として一皮むけた感じ。豪快で一本気なヨーコさんを好演している。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 6点(2008-01-04 08:38:14) |
4.観終わった後の爽快感を与えてくれたのは、やはり竹内結子演ずるヨーコのキャラクターが爽やかで清々しい存在だったからでしょう。性格が実にシンプル。竹を切ったような、スパッとしたものを感じました。何事にも真剣に向かい合い、相手が子どもだろうが、下らない遊びだろうが関係なく、全てにことに真面目で堅実に向かう姿勢がとても素敵でした。とくに薫に名前を聞いた後の台詞、「美しい名前ね」という表現。綺麗だとか、素敵などという表現を使わず、あまり使わない美しいという言葉を使う彼女自身がとても美しい存在だとぼくは率直に感じました。ユーモアもあり、柔らかい表情がとても印象に残りました。薫にほんの小さな変化をさせた彼女。彼女に会いたいと思わずにはいられない。自由気侭な彼女に僕はあこがれました。 【ボビー】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-12-30 15:05:06) (良:1票) |
3.ノスタルジックな雰囲気の中、やさしく流れる時間。 ひと夏にも満たないふれあいの中で、少女に確かな「何か」を与えて去って行った竹内演じる「ヨーコさん」が程よく格好良い。 周囲を固める脇役陣も良い味を出していて、心地よい時間をすごせました。 【Yossy】さん [映画館(邦画)] 9点(2007-08-19 00:41:39) |
2.強すぎるわけでなく控えめでもない、サバサバしているようで陰がある。微妙かつ絶妙なギリギリのラインで、主人公の少女の記憶に残る大人の女を演じ切った。これで本当の意味で女優・竹内結子になれたのではないでしょうか。 【ParaP】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-07-29 02:47:22) |