11.昭和の日本を振り返ると、どうしても戦争という歴史を避けるわけにはいかない。その象徴たる「靖国」となるとなおいっそう重苦しい。この映画もいつかは見なければと思いつつ、そこに登場するおかしな人たちの愚かな発言と行動には辟易して何度も見るのを中断した。しかしここであきらめては、映画上映中止を求めた政治家と同じになってしまうと決意し、最後までようやく見た。 靖国神社には多くの戦没者が祀られている。戦争を引き起こした人も戦争に駆り出された人たちも、皆等しく、好むと好まざるに関わらずに。俺はお国のために命を捧げたわけでない、天皇陛下に殺されたのだと言ったとしても。 そういういろいろな側面をこの映画は見せてくれる。そして政治的意図を持たず、ありのままのドキュメントとして。良いか悪いか、何がおかしいのかは、見る側の問題だろう。好きな映画ではないが、だからといって、得点が低くなるものではない。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-03-04 06:22:36) |
10.靖国問題は賛成反対といった単純な二分割で語ることが難しい。例えば遺族が合祀しないでほしいと訴えることと当時の首相が参拝することはなんら相反するものではない。この映画は様々な訴えが映されるが、それらは繋がりを持たず、ただ靖国神社のイビツさを浮かび上がらせてゆく。監督の主張がないという批判があるが、主張はある。反対だ賛成だとはたしかに語っていないが「靖国はイビツだ」ってことはじゅうぶん伝わってくる。合間合間に刀匠のインタビューを挟むことで「靖国は特別」な存在であることもふまえつつ、それ以上のイビツさを備える靖国が映し出されている。浄土真宗の僧侶が「靖国は戦争の頃から全く変わっていない」と言う。時代が変わろうと頑なに変わらないからイビツなのか、とも思った。映画の中で一部とんでもなく気持ち悪い連中が登場する。こういう人たちはそのイビツさの象徴的存在であり、またそういう人たちによって靖国のイビツさは増幅されているに違いない。しかしそのイビツさも含めて戦争の遺物であることを戦争フィルムをモンタージュすることで示している。 【R&A】さん [映画館(邦画)] 6点(2011-11-02 15:10:37) |
9.そうだね、やっぱり監督の意見は聞きたかったね。靖国について、先の戦争について、日本について、どう感じているのか率直な感想を。だって、これだと単に古今東西、”戦争”ってのは愚かな事だから、”人類は皆”反省しましょうね!って言っている”それだけ”ではないでしょう?しかしね、やっぱり現実の生の人間同士の戦いは”外野”としては最高にオモロイ!ただ反面、いろんな登場人物を観ていて、周りの迷惑と、事の”正否”はおいておいて、自分のとある信念のもとに、或る事象に自分の命を賭けてもあたる!ことは”動物、人間”にとっては、とても”エキサイティング!”だろうなあ、ということは痛烈に感じた。そう”マサに動物!”しかし、よう知らんが”靖国問題”とかって、何で、歴史のある一時点に、人間同士の最高度の知性によって、一発氷解!新発明!のごとく”全解決”なされないのだろうか?それができたらさぞ、気持ちイイべなああぁぁー!? 【男ザンパノ】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-05-02 01:06:35) |
8.靖国だから騒ぐだけで、内容としてはNHKスペシャル以下と思います。やはり作り手のメッセージが皆無であること。これが作品の評価を下げています。刀鍛治が終盤(ラスト15分あたり)インタビューアーに「あなたは靖国についてどう思うか?」と問いかける場面があります。ここで製作者は、はっきりと問いから「逃げ」ています。観ていてがっかりです。あと観賞する立場としては、日本の映画ですが「日本語字幕」をつけて欲しい。話の半分程度しか聞き取れないです。しかし日本人で今まで日本がしてきたことに対してメッセージを発する作り手がいないのはどうしてでしょう。 【たかちゃん】さん [DVD(邦画)] 3点(2009-04-27 07:11:33) (良:2票) |
7.そこまで騒がれる作品ではないわな。刀を作ってるところが良かった。 【すたーちゃいるど】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-02-23 21:56:28) |
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6.これはドキュメンタリー映画としては最低の映画ですね。中立に描いているかと思えば全然偏ってました。左に・・・ てか監督は日本在住なはずなのに日本語下手すぎでしょ。これは上映中止を語られてもしょうがない出来だと思います。 【のび太】さん [DVD(字幕)] 0点(2009-01-09 21:38:09) |
5.あまり低い点数はつけない方ですが、何が言いたいのかさっぱりわからない・・靖国参拝する人は変な人ですよ。って言いたいの? 【東京ロッキー】さん [DVD(邦画)] 1点(2008-12-24 23:08:37) |
4.いろいろ話題になったのでかなり期待した。ハズレだね。さらに、カメラワークで画面が動いて、気分が悪くなりました。体調が悪いときに観る映画ではありません。 【じろう】さん [DVD(邦画)] 1点(2008-11-02 00:40:47) |
3.靖国という微妙な取り扱いの映画だけに上映中止とかマスコミに とりあげられどれだけの作品に仕上がっているのだろうとかなり 期待して見始めました。 正直かなり外しました。これは映画というより解説無しのドキュ メンタリ-です。 しかも誰がだれのために作ったかまるで理解できません。 そのうえ、集中して聞かないと日本語さえ聞き取りが怪しいほど 劇中の中の会話が聞き取りにくいです。日本語字幕が必要でしょう。 おなじ系列のゆきゆきて神軍みたときの方が数倍インパクトありました 【K2N2M2】さん [DVD(吹替)] 2点(2008-10-04 17:26:24) |
2.右側の女性国会議員さんの発言によって、映画を始めとする表現者たちの表現が奪われようとしている今日。まだ解決していないこの問題。非常に重要な問題だと思う。でも、作品の評価とそれはまったく別問題。この作品はドキュメンタリーであり、それは真実を描きながらも、監督の思想が100時間に渡る画の中から厳選し、構成された約二時間に納まって、詰まっていなければならないと思う。複雑に絡み合う人々と、国とその歴史。それはわかった。しっかり説明されてあったから、まったく知らなかったぼくにとっては非常にためになった。でも、この作品の監督の思想は中途半端だと思う。南京大虐殺はなかったといいたいのか?それぞれに思いはあるといいたいのか?なんだかあやふやでどこを掴めばいいのかわからない。ぼくはこの作品はドキュメンタリーとしてあまりにもお粗末なものだと思う。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-06-05 18:03:24) |
1.これほど悪意に満ちた映画があったであろうか?マイケル・ムーアのように、表面から批判しまくるのはまだいい、胸を張って自分の意見を言っているのだから。この映画は「私は中立ですよ~」と言いながら批判しているのでタチが悪い。 利用された刀匠が可哀想である、まさか自分のシーンが100人切りと同列に扱われるなど、思いもしなかっただろうに…。本人の「私のシーンはカットしてくれ!」と言う意見はスルーですか?映画と呼びたくない。 【ふくちゃん】さん [映画館(字幕)] 0点(2008-06-03 15:14:11) (良:2票) |