罪の天使たちのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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罪の天使たち

[ツミノテンシタチ]
Les anges du péché
1943年上映時間:96分
平均点:7.00 / 10(Review 5人) (点数分布表示)
公開開始日(2010-02-20)
ドラマモノクロ映画
新規登録(2008-08-18)【にじばぶ】さん
タイトル情報更新(2014-08-17)【ESPERANZA】さん
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監督ロベール・ブレッソン
キャストルネ・フォール(女優)アンヌ=マリー
ジャニー・オルト(女優)テレーズ
シルヴィー(女優)女子修道院長
シルヴィア・モンフォール(女優)アニエス
ミラ・パレリ(女優)
脚本ロベール・ブレッソン
撮影フィリップ・アゴスティーニ
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2.修道院内というほぼ限定された場所を舞台としているせいか、その後のブレッソン映画には見られない「劇」的なものを感じた。もちろん「罪」をテーマとしているところやその「罪」が元来人間に備わったものであるかのような描き方はいかにもブレッソンなのだが、「劇」的であることでブレッソン独特の生々しい厳しさが緩和されているような気がする。さらにブレッソン印の無感情な人たちとは相反する主人公も「劇」的であることに貢献している。長編デビュー作ゆえというところだろうか。でもそれはけして悪いことではなく、後年確立されたブレッソンの作風とは異にするというだけのことだ。むしろブレッソンのノワール(この作品自体はノワールじゃないけど)を見られる喜びがある。室内に差し込む計算づくの光があたりまえのように映されている。「罪」よりもその「救済」のほうが色濃く描かれた作品。
R&Aさん [映画館(字幕)] 7点(2009-05-18 16:36:30)
1.ゴダールの「映画史」で、修道女が床に腹ばいになるシーンが何度か登場する。この映画いつか見てみたいなーとしきりに思ってたのだが、それは「罪の天使」だった。ブレッソンの処女長編。少女マンガの主人公みたいなブルジョワ娘アンヌ・マリーと、この世の絶望を全て背負ったかのような悪女テレーズ、という極端な人物配置や通俗的なストーリーが、後年「厳格なスタイル」とか「宗教的」とかいった感じで扱われる一般的なブレッソン像に揺さぶりをかける。このブレッソンとなら友だちになれそうな気すら起こる(同列でよく扱われる(けど全然違う)カール・ドライヤーとは、絶対になれなさそうだが・・・)。とはいえ、テレーズが脱獄に失敗する際の刑務所の閉じ込め機能の円滑かつ残酷なさまや、ラストの遺作「ラルジャン」を彷彿とさせるテレーズ逮捕のシーンなど、ブレッソン印は随所に散りばめられている。一方で、テレーズをだました男をぶっ殺しに行くシーンの充実した犯罪演出などを見るにつけ、この人はどう考えても映画が好きで仕方がないのだな、と確信した。好きだった(に違いない)映画は、もちろんアメリカ映画だろう。
Qfwfqさん [映画館(字幕)] 10点(2008-11-20 22:27:14)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 5人
平均点数 7.00点
000.00%
100.00%
200.00%
3120.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7240.00%
8120.00%
900.00%
10120.00%

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