4.レディ・プレイヤー1で何が驚いたって、まさか「バカルー・バンザイ」ネタまでもが登場するってことで。日本では当然のようにビデオスルーされ(それも確かロボコップ公開よりも後だったと思うので製作の数年後)、当然のようにTV放送は木曜洋画劇場となった、この映画が。
同姓同名の赤の他人と思った、いや、思いたいところだけど、アメリカ広しと言えどもさすがにバカルー・バンザイさんがそんな何人もいるとは思えず。
日本人の父親を持つという大天才バカルー・バンザイ。大天才過ぎて、何を言っているのかよくわからない。いや別に彼自身は大したことを言ってる訳じゃなく、この映画自体が大天才過ぎて、何を言いたいのかサッパリわからない。一応はSF作品、ということで、チープな顔立ちのエイリアンたちが登場するけれど、彼らもなぜ自分たちがこの作品に登場させられているのか理解していなさそうだし、ジョン・リスゴーに至っては理解することをあきらめて、完全にブッ壊れてしまっております。
という訳で、物語は一人合点で勝手に進んでいき、でも言うほど進んでいる訳でもないので、観ている我々もついていけないながらも置いて行かれる訳でもなく、気が付けば映画は唐突にエンディングに入って(これがちょっとシャレているので、作中唯一の見どころかもしれない)、「次回をお楽しみに」的なラストへ。
まさかそれが、スピルバーグ監督作品になろうとは・・・