1.ノーCG・ノーワイヤーでリアルアクションの魅力を世に知らしめたタイ映画『マッハ!!!!!!!!』同様、本作でも生身の格闘アクションが存分に楽しめます。ベースとなる格闘技は空手。やはり本物の空手家の動きは役者のそれとは一味も二味も違う。実戦空手の凄みを堪能しました。ただし演出は良くなかった。これでもかと反復される格闘シーケンス。同じ組み手を何度も見せられます。意図は判りますが、くどいと逆効果。スゴイものほどサラリと流すのが粋だと思う。エフェクトを使わなくても“魅せられる”レベルにあるアクションを誇っていただきたい。格闘シーンの素晴らしさに紛れていますが、物語の薄さはかなりのもの。ペラペラです。脚本はほとんど仕事をしていません。次回以降の要改善ポイントかと。『芸者VS忍者』の佃井皆美、そして本作の武田梨奈。邦画アクション部門に期待の新星が次々と現れてきたのは嬉しい限り。これからどんどん名前と顔を売って、お客の呼べる女優になってください。『芸者VS忍者』と同じく、+1点のおひねり込みで7点献上。