7.チベット仏教・ワールドカップ・懐中時計、の三題噺といった趣き。この無関係そうな三題がぴたりとハマっている。映画の根本にあるのは、ヨーロッパ映画によくあった「寄宿舎の悪童もの」で、プロット的にはさして珍しくないが、やっぱり映画ではあまりお目にかかれぬブータンの風俗が目を引く。黄と赤の取り合わせが美しい。仏教の儀式と、サッカーの祭典が対置される。レンタルテレビの設営までの興奮が、しだいに自責の念によって覚めていくあたりの、少年心理のうつろいが見どころか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-19 10:55:59) |
6.インドに亡命しているチベット僧達の現状を、世界中の少年達と同じサッカー狂である少年修行僧の成長を通して描いていく、実話を基にしたハートフル・コメディ(それにしても、この「夢のアンテナ」って副題は、だいぶ映画の趣旨を歪めてる様な気がする)。例え故国で迫害にあった政治難民だとしても、例え御仏に仕える修行僧であったとしても、その前に彼らは極普通の(そして文字通りの)腕白小僧。心の宇宙が広がる前に、彼らの眼前には無限の宇宙が広がっている。やがてその中から、本当に大切な何かを自らが発見していく。生きること、これ即ち修行なのです、6点献上。 【sayzin】さん 6点(2005-01-05 13:34:09) |
5.子供といえど、修行僧というとすごくストイックな感じがしますが、この映画では世俗的な一面ばかりが描かれていました。念仏?を唱えている最中にお喋りする僧や、寝ている僧。やっぱり子どもなんだな~って感じでした。ちなみに、この映画で修行僧が見ていたワールドカップは1998年のフランス大会ですね。 |
4.見ていて、どこか日本の清水宏監督の映画に似たテイストとポエジーを感じた。作り手が子供たちの自然な表情や仕種、ひとりひとりの個性を大事にしていることが、画面からもしっかり伝わってくる。製作があの『ラストエンペラー』や『リトル・ブッダ』のジェレミー・トーマスなんだけど、相変わらずいいスタンスで映画を作ってるなあ。推薦! 【やましんの巻】さん 8点(2003-09-06 18:17:00) |
3.インドの山奥の僧院で、ワールドカップ・サッカー?少年僧と僧院長たちの心の触れ合いが温かい。 【向日葵】さん 7点(2002-05-11 21:27:36) |
2.チベットの雄大な自然で繰り広げられる、ハートウォーミングな人間ドラマ。お坊さんたちはそれぞれ個性があって楽しいけど、「修行が足りないなぁ」とツッコみたくもなる(笑)やはり勤行だけでなく、実際に体験して悟りを開くんですね 【びでおや】さん 8点(2001-07-04 23:15:53) |
1.お坊さんや小僧さんたちのほのぼのしたお話。チベット問題にも言及するが、それよりも修行僧たちの人間臭さを強調している点に好感が持てる。 【山岳蘭人】さん 7点(2001-03-22 21:10:00) |