34.監督がビッグネームなので、観てみました。 プロの盗聴屋という職業自体、とても不審ですが(一種の探偵?)、依頼主からの仕事を徹するべきであって立ち入ってしまうのはプロとしてどうかと。 ジーンハックマンの演技が活きた孤独と哀愁が強く漂う作品とはなっているがサスペンスとしてはお地味であまり面白さを感じない。 ハリソンフォードはレアな出演でした。 |
33.出だしからいい感じで中盤以降も結構引っ張られるけど、終わってみれば主人公の感性の異様さだけが際立つ。コッポラの感性を押しつけられたような気がしてならない。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2017-03-12 21:03:51) |
32.コッポラの映画なので期待したが、華やかさは無く地味。 観る姿勢が違っていたので、きちんと評価しにくいが、自分にとっては得るもの少ない。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2017-02-25 22:16:49) |
31.静かな緊張感が続く良作でした。日本の梅雨時を思わせるジメジメ感、ジョークの1つも出てこない暗さ、ハリソン・フォードの不気味さもいい。しかし最大の謎は、ロバート・デュバルがなぜノンクレジットなのかということ。たしかに出番は少ないが、「カメオ」と呼ぶにしては、終盤のおいしところをごっそり持っていったように思うのですが。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-24 01:50:39) (良:1票) |
30.地味な内容だけど、盗聴業者の葛藤や苦悩がよく描かれている。結構サスペンス色もあるし。女性との会話はちょっと冗長だったような。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-08-27 08:57:53) |
29.“盗聴”という現代社会の病巣を抉り出すとともに、製作当時のアメリカの自画像を描く。昨今のスノーデン事件等を考えれば、より深刻な将来を予言するかのような作品だ。 男女二人をめぐる公園での盗聴シーンを繰り返し、少しずつ会話を明快にする演出は秀逸。むくつけき男どもや魅力に乏しい女たちの中で、二人を演じるF・フォレストとC・ウイリアムスは隠し味的な味わい。盗聴特有の音の演出やジャズの使い方も効果的だ。 主人公の輝かしい実績とは裏腹に、内面に抱える孤独感や苦悩が描かれる。盗聴する側が逆に盗聴されて動揺し、追い詰められる皮肉。その強迫観念から苛立っていた精神が徐々に崩壊し主人公の焦燥感も頂点に達するが、やがてサックスに安らぎや救いを求める。プロなら覚悟しろよと言いたくなるが・・・。終盤のどんでん返しは平板な印象。 サスペンスや恐怖の味わいはあまり感じられず、社会派ドラマと受け止めた。アスファルト・ジャングルの中の孤独、人間性の喪失・・・ベトナム戦争で疲弊したアメリカ国民の心情やウォーターゲート事件とオーバーラップする。 映画全体を覆う暗さは如何ともしがたく、好きな映画ではない。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-07-17 16:44:06) |
【マー君】さん [DVD(字幕)] 3点(2015-11-15 12:31:08) |
27.全編を支配するコッポラ仕様の映像美。さすがさすがと私は唸りっぱなし。70年代の空気の重たさ、社会の閉塞感とこの人の映像センスはなんてぴったり合うんだろう。G・ハックマンの部屋を定点カメラで捉える、その一コマが額縁に入れたいほどの美しさ。夜の灯、影、“盗聴”という行為の密やかさ。オチは驚くほどの捻りもないし、はっきり言って雰囲気だけで持っている感もあるけど、この陰気で後ろ暗いテイストが私の心の明るくない場所に妙に響いて、こっそりお気に入りリストに入れている映画であります。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-20 23:48:08) |
26.久しぶりにつまらない映画を見たー… 地味でテンポが遅くて、予想外の展開は起きず、起承転結の時間配分が上手くいっているとも思わない… どうしてこんなに点数が高いのか、理解できませぬ。ゴッドファーザーとか苦手なジャンルなのでこの監督の作品は多分初めて、そしてこれからも見ることはないだろうなー。娘の方が自分には合う(笑) 追記、コッポラ(父)の作品は今作以外にも「地獄の黙示録」を見たことがあった。 授業で強制的に見せられたのだが、そんなに面白いとは思わなかったなぁ…スケールの大きさは感じたけども。これで、これからも見ないであろう監督の1人に(笑) |
25.非常に印象に残るラストシーン。ただそれ以外はあまり心に残らず。 【akila】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-01-16 17:12:00) |
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24.今風の映画のように何がどうしてこうなってと目まぐるしく展開を詰め込んでいるわけではない。ストーリーだけ取り上げればたぶん『世にも奇妙な物語』だったら20分でやってしまうような内容。しかしこの映画の素晴らしさはその醸し出す雰囲気。ジーン・ハックマンとともに何とも言えない不安感の中を漂う。これこそ映画的な映画だ。 【とと】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-08-18 01:57:13) |
23.どこか無気味な不条理感の漂うサスペンス。このキモチワルサはどこからくるのかと言うと、おそらく、“盗聴”という題材からくる、「“音”に対する過剰な意識」と、それに伴う「“音”と“映像”の乖離」と言えるだろうか。いやとにかくキモチワルイ。「盗聴」という、現実から音を切り取る行為。“音”が現実から切り離され、ひとつの存在であることを主張し始める。一方、音を切り取るための盗聴装置の映像描写、その装置の精巧さがもたらす現実感。“現実”と、“現実”を脅かし始める“音”。しかし映像と音の乖離は、盗聴という行為そのものだけではない。カメラが固定のまま、登場人物が画面内から立ち去っても、声だけが続くシーン、そこにも象徴されている。その不安定さによる落ち着かない雰囲気が、映画全体を支配しつつ、最後に到って一気に焦点を結ぶときの衝撃。「意外なラスト」を売りにするような映画とは明らかに異なるこの衝撃は、それまでの漠然とした不安感を根こそぎひっくり返し、観る者をさらに強烈で明確な不安感へと叩き落とす、価値観の転倒の恐怖ともいうべきもの。忘れがたい映画である。それにしても、観るたびに思うのだけど、ハリソン・フォードはこの役が一世一代のハマリ役ではなかろうか(→って、それじゃあ彼の出演作は基本的に殆どミスキャストっちゅうことになるやんか)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-02-08 17:45:55) |
22.ビッグネームが並んでいて、カンヌ映画祭グランプリ受賞作ですが、認知度がいささか低いのではないでしょうか。フランシス・コッポラ、ジーン・ハックマンらのキャリアをたどり、こんな作品もあったのかと気づいて見てみたら、ちょっとびっくりといった映画だと思います。面白いです。未見の方に、私は強くお勧めします。 【ジャッカルの目】さん [試写会(字幕)] 8点(2006-12-31 09:08:23) |
21.ジーン・ハックマンが素晴らしく、孤独に悩まされ続けている感覚、追い詰められていく感覚が良く伝わってきます。幻覚幻聴の表現が効果的で、間の取り方も良い。ラストシーンも色々な意味で象徴的且つ、印象的。とても静かな見応えあるサスペンス。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-10-08 19:24:19) |
【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-07-13 12:32:17) |
19.前半は楽しめたが、中盤からダレ始めてしまった。盗聴屋という不思議な職業にスポットを当てるのか、病的に秘密主義の中年男にスポットを当てるのか、そのさじ加減が中途半端で、とりとめのなくなった話を、後半は狂気ってことで、ぐちゃぐちゃにして逃げられた印象。 コッポラは、こういう小作品では、どうもピンと来ない監督。 【永遠】さん [CS・衛星(字幕)] 4点(2006-07-01 21:51:43) |
18.凄く地味な映画だけど、かなり作りこまれていて良。現在の映画において、音が非常に重視されているのは言うまでもないが、少々音の使われ方が雑だな~と思ってしまうような作品が多数存在するのが現実である。コッポラは、ゴッドファーザーでも見られるように、音の使い方が極めて丁寧で、計算しつくされていてうまい監督である。そんな彼が音に着目して、音の使い方に全力を注いだ本作は映画における音の使い方のお手本的な映画である。題材が題材なだけに、見る者の音に対する集中度が非常に高まるのは必然である。しかし注意深い観客をも完全に納得させうる本作の音の完成度は、モノクロ撮影の技術において映画史に名を刻む第三の男と匹敵すると言えよう。モノクロ撮影のお手本は第三の男、音の使い方のお手本ならカンバセーションとなってもおかしくはないのである。ところがこの映画、脚本まで緻密に練られていると言うのに、知名度において同監督の圧倒的な名作の前に存在感を失っているし、サスペンス物としてもかなり地味なのであまり見られていないのが現状だ。本当に残念なことです。当時のコッポラノ作家としての誇り高い姿勢に9点! 【ジャザガダ~ン】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-11-05 02:26:59) |
17.ハッキリと評価が分かれる作品かも。自分としてはあまり好きになれない作品だが内容は興味深かった。コッポラは人間の深層心理を映像にするのがとても上手な監督だという事に改めて気付かされた。 【ゆきむら】さん 6点(2004-07-22 00:50:14) |
16.盗聴を商売にしてる男、いつのまにか自分がされてるのでは、と思ってしまう。淡々と割り切って仕事してるうちはいいが、深入りすると・・・。だけど人の会話盗聴して、何がおもしろいのだろうかな。でも、されるととても気色悪い。現代ではかなり技術も進んで、盗聴する方は、よりリアルにできて喜ばしいだろうし、される側はますます恐怖が増すばかり。怖いです。後味は何だかすっきりしないが、ラストシーンのサックスは余韻を残す。 【fujico】さん 7点(2004-05-04 11:59:09) |
15.これもある意味、イヤな映画ですよね。予想外に評価が高いのでちょっと驚きました。面白い映画だとは思うけど、私自身は非常に後味が悪いというか、あんまり良い気分になれた記憶はないです。ジーン・ハックマンは非常に存在感がありました。「音」を意識する内容だけに全体に静かな作りで、それが絶妙な緊張感をかもし出していたのが印象に残っています。ある意味、鑑賞することにかなりのパワーを要する作品なので、精神的に余裕がある時に観た方がいいかも知れません。嫌いな作品じゃないですが・・・日常的に見返すにはちょっと疲れるかも。 【anemone】さん 7点(2003-12-13 00:12:33) |