9.雲の流れを追うように生き、状況が悪けりゃ昼寝、風向き変わったらドーンと・・・。こういう生き方を粋と思うかどうかで評価は違ってくるだろうと思うが、私にとっては興味深いし好き。都心の真ん中に取り残された長屋と登場人物たち、いずれもおもしろい。大きなおなかを抱えた主人公仲里依紗の熱演が光る。終盤のドタバタがややひっかかるが・・・。 【ESPERANZA】さん [DVD(邦画)] 8点(2014-08-23 02:19:43) |
8.ぼくは好きな映画。 この監督は役者さんを生かすのがうまいんだろうな、と思う。 仲里依紗が生き生きしていて、おもしろい。 実家が田舎で、都会のドライな関係に憧れていたが、いざ年を取ってアパート暮らししていると、彩りに欠けてつまらない。そんな僕には共感できる、楽しい映画。 いいか悪いかわからないけど、自分も仕事中とかよく風待ちしていたことに気付いた。 いまは合理主義な上司だもんで、なかなか風待ちさせてくれないが、自分の中の美意識が確認できてよかった。あくせく働いても結果を出せないタイプの人間であることも理解した。 上司はうまくかわして風待ちしよう。ありがとうハラコレ。 【おでんの卵】さん [DVD(邦画)] 9点(2013-08-25 16:08:10) |
7.石井裕也監督の大ファンではありますが、この映画で提示される「粋」には共感することができませんでしたし、理解できません。他人にさんざっぱら迷惑をかけ、解決しなければいけない問題のほんの一切れを握りつぶして「粋だねぇ~」だなんて、とんでもない。勘弁していただきたい。 【カニばさみ】さん [映画館(邦画)] 3点(2013-08-15 12:10:52) |
6.状況としては切羽詰ってはいるのだが、気持ちで乗り切ろうとする娘を描いて、『川の 底からこんにちは』の流れを汲んではいる。あちらが中小企業という場だったのに対し、こちらは長屋が舞台。社会に対して攻める立場の企業と、社会から守る立場の長屋の違いか、どうも切れ味が悪い。「いい風吹いたら、そのときドーンと」と風待ちの姿勢を基本態度にしている。そもそも、この長屋世界を持ってきたのがパロディなのか、本気なのか、はっきりしない。福島の災厄で「地域の結びつき」が破壊されることの傷ましさを私たちが痛感していたときだから、ここで長屋ユートピアを夢想したい気持ちになるのは分かるけど、もう私たちは長屋暮らしの鬱陶しさも十分知っており、何も地下に不発弾はなくても、最初のアパートで引越してきたばかりの隣人のように警戒感抜きの態度は取れなくなっている。ラストで何もない福島に行くのは、もうそういうものが非現実的なユートピアになってしまっているってことの確認なのか。ここらへん、マジかパロディかよく分からないんだ。タクシー料金踏み倒す女が、粋だ粋だって言ってるおかしさを笑えばいいのか。石橋凌の店で男二人が陰気にカウンターに立ってる図と、子ども時代のヒロイン(大野百花嬢)はよかった。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-08-15 09:34:34) |
5.気風の良い女の子が我が身の不自由を省みず奮闘し、吹き溜まりの人々に元気を与え小さな問題を一つ一つクリアしていく。「粋」という言葉を連発しながら・・・ と、まあ脚本段階でエピソードは結構面白そうだっただろうが映画にするには+αが無いと成り立たない、TVドラマ程度の話になってしまったのが残念。 それでも「OK!」と言うまでの間や、脇役キャラの立て方、子役の演技などには十分見所がある。 総合的な評価は上がらないだろうが、それでもまだまだ若い才能、定期的に自分のやりたいように作品を発表してほしいものだ。 【カーヴ】さん [DVD(邦画)] 6点(2012-07-06 09:49:38) |
4.なかなか良かったです。セリフが面白かった。スペースバトルシップヤマトをグダグダしながら見た後にこれを見たので、映画ってお金かければいいもんじゃないと改めて思いました。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-07-02 22:07:54) |
3.『川の底からこんにちは』が面白かったので、石井監督×仲里依紗の化学反応に期待していたのだが、思ったほどではなかった。全体的に暗くてテンションが下がるんだよね。仲さんの妙な演技は面白いのだが、キャラクター自体がうざいのであまり感情移入できず。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-05-21 07:09:48) |
2.好き勝手に生きるのと、「いき」な生き方とは違うと思うんだが、主人公の原光子(仲里依紗)は、自分の生き方が「いき」だと勘違いしているんだろうなぁ。生き方に共感できないために評価は低くなる。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-05-08 17:48:50) |
1.これってさぁ、粋でもなんでもないよね。でも、ひたすら自分の思っている「粋」を追求しているバカ映画ではあるんだよね。だから、くだらないのだけど、そこに滑稽さがあるんだと思うんだよね。海外だとこの手の映画を作る監督って多いのだけど、日本人にはこういった映画は中々居なくて残念だな、と思っていたのだけど、この映画を見たらこういう映画を作れる日本人が居るんだとちょっと嬉しくなりました。 【奥州亭三景】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-12-22 22:10:34) |