1. 離婚して障がいのあるお子様を育てる若い母親。いらだつ毎日。気晴らしのヨット。転覆。大きな船に避難して…。
こんなにネタバレしたくない映画もないですが、多少かいつまんでご紹介。
まず非常によくできた脚本の映画であること。時間軸をずらさずに違う時間をみせることができていること。さまざまな伏線がとても小気味よく回収されること。象徴的な場面の入れ方(たとえば繰り返すレコード、ラストの場面の大量のカモメ?の死骸など)がうまい。そしてなんといっても秀逸なサスペンスであると同時に、恐怖の質がとても異質であることを挙げたいです。
もちろん人が死ぬ描写の恐怖もあるんですが、製作者はそこのところの恐怖はたいして重きをおいていないのでは。それよりも無限の…、おおっと危ないネタバレしそう(笑)
絶対に面白い映画に違いない、なんて肩に力をいれて観るんじゃなくて、パッとレンタル屋さんで手に取っちゃったとか、テレビでやってたからたまたま観たなんて人は「お、けっこう良作」と思っていただけるんじゃないでしょうか(笑)。
テーマは罪と罰とみました。どうかな?