15.学生時分から観たかった念願の初鑑賞でしたが呆然状態。一見捻りがあるようで結局中身スカスカな物語。ハンフリー・ボガートは機械的で感情の機微が全く感じられなく、ボギー夫人ローレン・バコールは論外の大根芝居。考えるな、感じろ、系の作品で何の感慨も湧かなかった壊滅愚作にガッカリ。 |
14.フィルム・ノワールの傑作。ボガート&バコールの黄金コンビ。 「脱出」ほどじゃないが、二人の息の合ったコンビはやはり見もの。 私立探偵フィリップ・マーロウが複雑怪奇な事件の真相を探る話だが、正直言ってワケが解らない部分も多い。 「あの男」の死因やチャイナ・ドレスに身を包んだ女性と次々にファム・ファタールに化ける女性たち、二転三転する下手人・・・つうかどんだけ女性出てくんだよ(オマケに全員別嬪という)。 だがサクサクテンポ良く進むストーリー、マーロウと美人揃いな女性陣とのウィットに富んだトーク、ボガートの書店での見事な“演技”と飽きがまったく来ない。 ドラマだけでグイグイ魅せてくれる面白さ。 受話器のやり取りなんか「どっちがかけたんだよ」と腹を抱えて笑ってしまう。頼むからこれ以上ややこしくしないでくれ(笑)。 真相に近づくマーロウだが、マフィアとの銃撃戦も見事。 ボガートのスピーディーなアクションが炸裂する! 特に終盤の銃撃戦の二段構え。 三つどころか二十秒の緊張、ファム・ファタールとの見事な「だまし討ち」、屋敷における駆け引き・・・うーむ130分という長さをまったく感じなかった。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 9点(2014-01-20 13:21:30) |
13.成行きに任せる。これだけ面倒な話の展開、普通なら酷評してオシマイ。だが、これは監督の技量、テンポが良く見てしまう。成行きに任せる、この場合とても凄いこと。 |
12.ハードボイルド映画の傑作のひとつですが、ストーリーが複雑、というより崩壊してます。ボギーが「運転手を殺したのは誰か教えて欲しい」と聞いたところ脚本家、監督、原作者の誰もわからなかったらしい。そんなわけで、観客が解らないのは当然のことで、マーロウが最後まで解らなかったことは観客も解らないまま映画は終了。映画の雰囲気は好きなんですが、一応サスペンスなので犯人を決めてから映画制作に取り掛かってほしかったというのが正直な感想です。ボギー演じるマーロウも嫌いではないけど、ストーリーに気を取られすぎたせいか、ラストを除くとあまり印象に残りませんでした。個人的にはボギー主演の探偵ものなら「マルタの鷹」の方が上です。 【ペリエ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-05-07 17:03:05) |
11.ここのレビュアーさんたちはみんな優しいですね。私は正直、この映画には腹立ちを抑え切れません。なにせ、二度見直しても意味不明だった映画はこれが初めてですから。三度目に挑むような蛮勇は持ち合わせておりません。チャンドラーの原作を含めれば評価も変わってくるのかもしれませんが、それと映画のデキとは関係ありませんし。 【K】さん 0点(2004-04-18 17:14:13) |
10.この映画は人物の出し入れのうまさだけ見ていればいい。 【藤村】さん 7点(2004-02-13 13:46:17) |
9.ボギーは何をやってもボギーですな。まぁあえて言えば、マーロウよりもスペードの方がイメージに近い感じがしますが、どうでしょう? マーロウは、もっと男の寂しさや哀しさを体現した、タフでしょぼくれたキャラクターですからね。 |
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8.複雑でわかりづらいストーリーが最大の問題でした。ビデオで何回見直してもまだスンナリ理解できないのに、公開当時映画館で見た人たちはどう思ったか…。主演二人に大して思いいれもないので、本当に頭のこんがらがっただけの作品でした。 【プミポン】さん 3点(2003-12-27 17:01:13) |
7.とにかく「濃い」作品。自分も巻き戻したり、メモを取ったりしながら観ました。ハードボイルドの何たるかを充分に描ききった秀作だと思います。M・ヴィッカーズはこれ1作で消えてしまったのでしょうか。だとしたら非常に残念ですね。このあとに観た何本かの映画が、スカスカに感じられて仕方ありませんでした(笑) |
6.チャンドラーの作品は何冊か読んだんですけど、含みの多い台詞とか隠喩が多くていまいちよく分からないところも多かったんですよね。でもこの作品は比較的分かりやすかったです。それにしても「三つ数えろ」とはなかなか良い邦題ですね。 【ぐるぐる】さん 6点(2003-06-01 21:44:41) |
5.常に「やれやれ」とでも言いたげな表情で、キメるところはキメる、最高に渋い燻し銀男、H・ボガード。そしてローレン・バコール、最高に綺麗だ!内容より、俳優の放つ力に圧倒された。この時代は、真の意味で「俳優の時代」だったんだな、とつくづくそう思う。CGやセットに頼るのでなく、演技の力の持つ強度。 【mijukie】さん 8点(2003-03-07 00:09:19) |
4. ボギーが「脱出」(45年)に続きホークス監督と組み、夫人となるローレン・バコールと共演した代表作。原作はハードボイルドの傑作として余りにも有名なレイモンド・チャンドラーの「大いなる眠り」。何でこんなケッタイな邦題にしたのかは…不明ってか知らない。フィリップ・マーロゥは後に多くの俳優(ジェームズ・ガーナーやエリオット・グールドやロバート・ミッチャム等)が演じたが、一人としてボギーの境地に辿り着くコトはなかった。脚本に何とノーベル賞作家のウィリアム・フォークナーの名が!!ハワード・ホークス監督も今回はチャンドラー原作を神妙に映像化するのに集中したようで、いつもの豪快さは控え目。プロットが複雑なのは原作がそうだから仕方ないと言えば仕方ない。しかし、登場人物が矢鱈に出入りする慌ただしいストーリーを可成りテンポ良くまとめ上げた手腕は流石。強いて言えば、妹役のマーサ・ヴィッカーズがチト弱いかなぁ…。 【へちょちょ】さん 8点(2003-02-13 15:37:53) |
3.H・ホークスとH・ボガートのコンビによる不滅の名作。映画にハードボイルドな命を吹き込んだ最初の作品であり、一切無駄なシーンがなく、実にスマートな作品である。ヒロインのL・バコールの美しさも尋常ではなく、映画の大きな魅力となっている。活劇性にも溢れている作品なのだが、個人的にはシーン的な移動が少なくて、空間的広がりに欠けていると感じてしまうのがマイナス。しかしクライマックスの屋敷での決闘シーンの演出はお見事だった。 【チャーリー】さん 9点(2002-08-12 01:38:54) |
2.大いなる眠り。TVで見て(中学生くらい)後で原作読んだらマーローって大きな男でヒロインが「のっぽ」(映画ではチビ)と呼んでるのに驚いたことがある。でも、後、だれがやろうとマーローは、ボガード以外にない。(私の中では) 【ちょうじ】さん 7点(2002-05-04 17:25:25) |
1.ボガード確かに渋いですね。しかしそれより女優でしょう。姉の方がめちゃめちゃ綺麗でそれだけでも観る価値あり。 |