4.この邦題の持つ雰囲気、この作風。やはり監督は「あるいは裏切りという名の犬」のこの人でしたか。
古くはジャン・ギャバンやアラン・ドロンらが活躍していた頃からのフレンチノワールの伝統を今に受け継ぐ。
銃撃戦も効果的に使いながらも、友情、裏切り、家族…。人間ドラマに重きを置き、
幼少期から70年代、血気盛んな若かりし頃のエピソードをテンポよく挿入し、
それらが積み重なって今に至る、実在する伝説の老ギャングの見ごたえある人生ドラマに仕上がっています。
日本でもCMで使われているのでお馴染み、ディープ・パープルやジャニス・ジョプリンの70年代の名曲。挿入曲のセンスも良し。
作品の評価自体とは何の関係もありませんが、映画が始まってすぐに結末が読めてしまうこの邦題は何とかならなかったものか。