25.正直長い. 奴隷解放宣言と修正憲法13条の歴史的な意義は(なんとなく)知っているが,成立までのゴタゴタは知らなかったので,勉強になりました.綺麗ごとでは政治は進まないのですね. 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(吹替)] 6点(2023-04-11 22:13:31) |
24.面白い、盛り上がる部分が自分には見つけられなかった。 ただ淡々と政治駆け引きが続いていく感じ。 歴史の勉強で知った程度の知識だと映画を見ても細かいところは日本人には分からないのかもしれない。 【miso】さん [DVD(字幕)] 4点(2022-07-15 03:33:36) |
23.半分近くの人が当然と捉えている事柄(奴隷制度)を壊すには、権謀術数も辞さない鉄の信念が必要と教えてくれる話です。 【次郎丸三郎】さん [DVD(吹替)] 6点(2017-04-08 01:22:43) |
22.リンカーン大統領のイメージといえば大変高潔で立派な人物です、くらいの歴史認識にて観賞。その彼といえども政治を行ううえでは裏工作なり権謀術数を繰り出していたのだなあとちょっと驚いた。人気だけでは法案は通らないのね。 史実にぴたりと沿って作られたけれんみの無い脚本なうえ、当時を再現したであろう暗い室内と長めの尺にけっこうな忍耐も要する。映画観た、というよりドキュメンタリーで勉強したような感想を抱く。 ダニエル・D・ルイスは歴史上の偉人を渋く真面目に演技しているとは思うけど、いかんせん徹頭徹尾地味なため、派手で破天荒なトミー・L・ジョーンズに見せ場を持っていかれてしまった感がある。このカツラの老議員が苦虫噛み潰した顔で登場するだけで、こちらもわくわくしましたもん。 あ、あと脇ながら猛禽類みたいな眼をしたロビイスト役のジェームズ・スペイダーが久々にぴりりと良い仕事をしていて嬉しくなった。がんばれスペイダー。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-07-14 18:21:15) |
21.リンカーンに特に思い入れはないものの、スピルバーグだからそれなりにエンタテイメントな作品に仕上げているんじゃないかと期待したのですが、こんな〝政治密室劇〟だとは思いませんでした。 おそらくこの作品は、リンカーンについてある程度の知識やイメージや敬意を持っている観客(つまり主に米国人)をターゲットにして作られているのでしょう。その姿をリアルに再現することで、ある種の安心感やカタルシスのようなものを提供しているのかなと。日本人が大河ドラマで信長や秀吉を見て安心する感覚に近いかもしれません。 というわけで、あまり楽しめず。奴隷解放や南北戦争の結末は万人が知っているし。 ただし、大統領家のメイドさん役のグロリア・ルーベンがいい。「ER」以来、久しぶりに見ました。やっぱりこの方は、グッと耐え忍ぶ役がよく似合います。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-06-02 03:34:48) |
20.リンカーン大統領が登場する映画と言って思い出すのは、リンカーン/秘密の書、では勿論無くって、アイアン・ホースあたりでしょうか。とは言ってもこの作品ではあくまで物語の背景に存在する人物としての登場で、見事な多層性を持った映画だったのですが、さて一方、ズバリ、リンカーン大統領を中心に据え『リンカーン』と題された、本作。こちらも、リンカーンと家族との関係(さらには戦死した息子)を描いたり、アクの強いスティーブンス議員をトミー・リー・ジョーンズが存在感たっぷりに演じたり、といったあたりに多層性を出そうとしてはいるんでしょうけれども、伝記映画でも何でもなく特定の時期と特定の場所に物語を限定し、いかんせん、禁欲的すぎるというか。ご存知リンカーンを、リンカーンらしく描けたら、それでよし、みたいな感じがあって、あとは時代の雰囲気やら、光の描写やら、まるで要所以外の点で埋め合わせをしようとするかのような。 切断された大量の足、戦場に横たわる数々の死体、といったスピルバーグらしい「コワさ」も入れてはくるけれど、戦闘自体の描写はいたって少なく、このあたりもかなり抑制的です。 肝心のリンカーン本人の描写も、軽口叩いたり、駆け引きしたりはするけれど、そして時に厳しい口調にもなって見せるけれど、総じて人間らしいドラマに欠いていて、ここが一番物足りない。信念の人ではあるけれど、決断の人でなければ、なかなかドラマになりにくいのかもね。 「リンカーン像」というものに縛られた苦しさ。さらには晩年の一時期にのみフォーカスしたことによる制限。これらを乗り越えられなかった憾みの残る作品となってしまったかな、と。もっとも、リンカーンという人を生涯にわたって描こうとしたら、いろいろとボロも出るのでしょうが・・・。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-23 16:42:13) |
19.南北戦争期におけるリンカ-ンと周囲の人々の奮闘ぶりを描く。戦争の早期終結と奴隷解放という2つの難題を背負って、彼らが権謀術数をめぐらし、いかに解決していくかが見どころ。手堅くまとめているが、大人版「世界偉人伝」の域を出ていない。先住民に対する過酷な仕打ちはあえてスルーしたか?今の時代にあってなおリンカーンの都合良い部分しか描かない感度の鈍さよ。 D・D=ルイスは人間味豊かな表現力で大統領の苦悩を演じ熱演だが、(撮影当時同じ位の年齢とはいえ)老成したリンカーンに比べちょっと若い印象。年輪を感じさせる演技のS・フィールドと並ぶシーンでは、若さが露呈し「役作り」感見え見えで見劣りする。アカデミー賞ってどうしてこうも「有名人なりきり芝居」に弱いのかね。俳優陣では、夫や子供に対する夫人の内面を滲ませたフィールドが一番いい。T・L・ジョーンズもいい演技だが、どうしても「BOSSのおじさん」を連想する。 リンカーンの最大の功績は南北戦争を終結に導き国の統一を保ったことだと思うが、議会の議決を無視して政策を遂行したり先住民に冷淡だったことも何かで読んだことがある。彼を描くのなら、奴隷解放一点集中でなく、同時期に行われた負の部分も語られるべきだろう。 奴隷貿易廃止を題材にした「アメイジング・グレイス」と比較すれば、作品の出来は向こうの方に軍配が上がる。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-04-17 13:25:36) |
18.一見、地味な映画ですが中身はすごい人間ドラマでした。「人種差別」といういまだに解決出来ていない問題を真っ向から立ち向かった人々の軌跡を描いている。この時代「差別は間違っている」と堂々と言う事にどれだけに勇気が必要だったか。ましてや国会で取り上げるなど、本当に命がけの行為です。 観賞するにあたっては、ある程度の予備知識は必要とされる大人の映画。 まず、米国で一番傷になっている戦争は第二次世界大戦ではなく南北戦争なのです。生活している場が戦場になったのですから。 どれだけ奴隷が冷遇されていたか知るには「ルーツ」というドラマがお勧めです。 大統領という巨大な権力を持ったとして元は一人の人間。リンカーンの孤独と苦悩がひしひしと伝わってくるようでした。 しかし、なんといってもトミー・リー・ジョーンズの存在感がすごい。 「私はこの修正案を通すためならどんなにののしられようと構わん」 卑怯者と言われようがいくらでも泥をかぶってやる。これが本当の信念と覚悟ってやつですね。 自らのプライドを優先する人はただの見栄っぱりのお子ちゃまです。 派手な戦闘シーンやアクションなどをウリにしたチープな映画があふれかえる昨今、こういった良質の映画がもっと作られて欲しいな~と思います。 【果月】さん [地上波(字幕)] 8点(2016-04-16 21:54:00) |
17.当時の民主党のヘタレ具合に愚妻のファーストレディ、アメリカ国民でなくても偉人の強い信念とトップとしての苦悩が伝わってきます。「暗殺より結婚の方が悲劇」とまで言われた悪妻っぷりをもっと描いてくれると盛り上がったのでは。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-04-11 21:37:19) |
16.リンカーンの生涯を追ったものではなく、憲法の「修正法案」を通すことにほぼ特化した映画だった。 物語に入り込んでしまえば、とても素晴らしい作品だと思う。現実的な自由への意思をとても強く感じるし、何度も行われる主張や演説は心に響く。 評価が分かれるかもしれないが、かなり考えさせられる出来栄え。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-10-11 23:52:20) |
|
15.熱演だが、いかんせん前知識が乏しく、話に入り込めませんでした。 【Junker】さん [DVD(字幕)] 6点(2014-06-22 17:48:42) |
14.やっぱり、こういうアメリカの歴史ものは、事前にいろいろと知識がないと楽しめないんだなと思いました。それが、いくらスピルバーグの作品でも。 【木村一号】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2014-04-06 21:17:52) |
13.2014.02/13 鑑賞。登場人物の多さとセリフのスピードに追いつけぬ。こういう歴史ものは好きだ。偉人と呼ばれる人の生き様が感動を覚えるとともに歴史の一端が良く解る。政治の駆け引き、醜さ、一方 信念と意思による強さと苦闘と孤独。2/3の賛成とは現在問題となっている憲法改正と同じとはビックリ!! 良く修正13条が通ったものだ。 【ご自由さん】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-02-13 21:58:25) |
【K】さん [DVD(字幕)] 5点(2014-01-14 10:58:16) |
11.かなり期待して、観てしまったせいか..物語としては、普通..映画として、凡作でした..(お金はかけているので、重厚で迫力があって、映像は凄いんだけど..) リンカーンについては、某公共放送を観て、少し予備知識があったのですが..映画では、伝記的なものではなく、奴隷制度廃止(憲法修正)に焦点があてられ..そのことで、政治が渦巻き、大統領も翻弄されてしまう..その数ヶ月間の、事が成し遂げられる過程が、丁寧に描かれています..史実通りに描いているのか、定かではないのですが..リンカーンのダークな部分はまったく描かれず..偉大な大統領として、清廉潔白、聖人のような描かれ方に、少し不満を感じます..奴隷解放の真の目的について、触れられていないところが、残念... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-12-23 15:55:06) |
10.ダニエル・デイ=ルイスも、サリー・フィールドも、いつも以上に素晴らしいのに、感じるところが希薄なのは、アメリカの歴史が所詮は他人事だから、なのか。かといって、リンカーンを単なるヒーローとしてないところは、いいとは思うのだが・・。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-11-15 22:26:00) |
9.リンカーンはアメリカではワシントンやケネディみたいに神格化されている印象だが、彼は神でも救世主でもなく時代が生んだ先導者であった事がこの作品を観てよく分かる。奴隷解放は彼にとってみれば民衆から支持を得るためのひとつの政策に過ぎなかったが、あまりにも反抗する勢力が多かったので、結果的に彼のライフワークになってしまった。リンカーンを持ち上げすぎる事なく描かれていて、いい歴史の勉強になりました。 【Yoshi】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-11-15 11:58:58) |
8.結局、デイ=ルイスの個人技と、美術や衣装関係の職人芸に寄りかかった内容になってしまったんだなあ。スピルバーグの場合、自己主張があればあるほど良い出来になっていて、何かを立てようとしたり、何かに忠実になったりすると、消化不良気味になってしまう気がします。サリー・フィールドやデヴィッド・ストラザーンの見せ場が思ったほどなかったのも意外。特にサリーは、久々の話題作登場で期待したんだけど。 【Olias】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-11-06 21:33:31) |
7.英国版ブルーレイにて鑑賞。 1999年から企画がスタートし、何度も脚本をボツにしながらもようやく日の目を見たスピルバーグ渾身の時代劇! なのですが、出来上がった映画はかなり微妙。南北戦争開戦や、ゲティスバーグでの有名な演説、劇場での暗殺など、誰もが知っている有名な場面は映画から意図的に外されており、憲法改正のためにダーティーな手段に打って出るという知られざるリンカーン像に迫る脚本となっています。その試み自体は良いのですが、問題は、これをスピルバーグがやるべきだったのかということです。こういう方向性は歴史物や社会派作品の扱いに秀でたロバート・レッドフォード辺りにでもやらせとけばいいのであって、スペクタクルの巨匠・スピルバーグがやるべき仕事は、前述した誰もが知る有名な場面を、徹底したディティールの積み重ねと迫力で再現し、観客を圧倒することではなかったのでしょうか。実際、本作には要となるような優れた場面がまったくなく、150分という長尺が何の起伏もなく流れていきます。『ミュンヘン』のトニー・クシュナーによる脚本の出来が悪くなかったおかげで失敗作にはなっていないものの、スピルバーグ作品に期待される水準には達していないと思います。。。 一方で、俳優陣の熱演には目を見張るものがありました。従来、スピルバーグ作品では出演俳優が評価されないというジンクスがありましたが、スピらしい演出が成りを潜めた本作では逆転現象が起こっており、俳優達の演技が立ちまくっています。ダニエル・デイ・ルイスの度を越した成り切り具合はオスカーに相応しいものだったし、すべての観客の神経を逆撫でしたサリー・フィールドのメアリー・トッド具合も素晴らしいものでした。近年では安っぽい仕事が目立つトミー・リー・ジョーンズも、本作では「俺はオスカー受賞者なんだぜ!」と言わんばかりの抜群の安定感を披露。まさか、宇宙人・ジョーンズの演技に唸らされる日が来るとは思いませんでした。。。 なお、本作は吹替版での鑑賞をオススメします。演技が評価された作品だけに、俳優の生声で鑑賞したいという方が多いと思いますが、本作のセリフの量と、その内容の複雑さは常軌を逸したレベルに達しており(二人以上の人物が同時に喋る場面も頻繁にあります)、この膨大な情報量を字幕で追うことは、せっかくの熱演を見逃すことにつながります。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(吹替)] 6点(2013-08-25 02:19:29) (良:1票) |
6.憲法修正13条をなぜ成立させなくてはならないのか。戦争に勝つことでも、そこでどんな崇高な理念を語るかだけでなく、その理想を一つの「しくみ」として「国」に根づかせなければ社会は本当には変わらないことを彼は強調する。そして、国に根付かせるために、ありとあらゆる政治的手段が駆使される。南北戦争はアメリカ合衆国がはじめて1つの「国(Union)」という意識を共有するきっかけになった戦争であり(それ以前は州(State)こそが「国」であり、合衆国は「国」が連なった「連邦」でしかなかった)、リンカンが「しくみ」にこだわったのは、それが一つの「国」をつくる作業であったからにほかならない。そこに注目したスピルバーグの慧眼。リンカンの偉人伝を聞かされて育ったアメリカの観客に訴えるだけでなく、「民主化」やら「憲法」をめぐってバタバタしている世界じゅうの国々にも明確なメッセージを持った作品だ。ただ、冷徹な政治劇の陰でちらちら姿を見せる「甘い」シーン(ラストのスティーヴンスのシーンはとくに・・)もスピルバーグらしい(イーストウッドならこうはいかない)。ただ、その「甘さ」のミックス度合いが今作にあっていたのかどうか。今作に限って言えば、音楽のジョン・ウィリアムズをはじめ、いつものスピルバーグ組のやり方が、今作で描こうとしていたことと微妙にずれていたような。それがテンポを悪くし、印象をぼやけさせてしまったように思う。 【ころりさん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 7点(2013-07-15 23:31:49) (良:1票) |