15.とりたてて不可思議なことが起こるわけではなく事実を淡々と描写していく演出は好きです。宮沢りえの小手先ではない佇まいで表現する演技が素晴らしい。最初のオーラを消した地味な女性が、子供のようにキラキラと輝き始める。若い男に貢ぐ喜びに目覚めたからだ。池松は逆に小芝居が本当に上手い、演技派の片りんを十分に見せている。役者人は頑張ったと思うが脚本がしょぼくて、締まらない話になってしまった。ラストは「だからどうなの」と思ってしまった。残念。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 5点(2024-01-28 21:01:58) |
14.なぜ梨花と光太は会っていきなりラブホに行って付き合いだしたのか、よく分かりません。それにそんな年下の大学生と長く続くわけがないというのも前もってわかるはず。同情の余地はありませんね。なお、小林聡美が素晴らしかったです。。。 【みるちゃん】さん [DVD(邦画)] 4点(2022-03-03 15:51:34) |
13.タイトルは「Paper Moon」からパクったのかもしれませんが、中身は「Braking Bad」な感じ(ただし品質は両作品のほうが数段上)。ごく平凡な「幸せ」を手に入れた女性がそれに飽き足らず、つい出来心で若い男を作り、つい出来心で銀行のカネに手を出し、どんどん深みにハマっていくわけですが、その過程の心境がまったく伝わってきません。先々に逃げ道がありそうでもないし、横領額が膨らんで焦っている風でもないし、悪事も情事も終盤の尋問にも終始淡々。ヒロインは真正バカという解釈でよろしいのでしょうか。ダンナはもっと真正バカとして描かれていましたが。 途中、小林聡美が出てくるシーンだけ空気がピリッとしましたが、ラストは妙に「文学」に走ってしまいました。三日月を指で消す意味がわからない。これも残念。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-06-09 16:14:44) |
12.作者の言いたいことはわかる、言いたいことはわかるが..主人公の行動が、安直すぎてリアリティがない..稚拙で唐突で説得力がない..あんなことがきっかけで、数千万 横領してしまうか? ってことだ..相手の男(容姿)はパッとしないし(母性本能をくすぐるって感じでもない)..旦那はのんきで..同僚(大島優子)は何でもしゃべる(説明する)..観ていて なぜ? どうして? しか頭に浮かばない..ところどころ、ハッとする台詞やシーンもあるけど..映画として、観るに堪えない とても残念な出来.. 最後に、タイトルの「紙の月」は あかんやろ~ あの名作 「ペーパームーン」のパクリやん... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2018-05-19 10:01:44) |
11. 気持ちもストーリーもよく分からない。共感できない。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2018-02-17 21:56:30) |
10.不倫ネタって受けるんだろうな。 快楽に溺れてく人間の不徳は描き方が多様。 演技力抜群の宮沢りえでした。 |
9.顧客の孫とラブホに行く流れが唐突で物語りにすんなり入り込めない。世間が忘れたころに繰り返される銀行員の横領事件を、少女時代の善意の施しに絡めるのにも違和感あり。「八日目の蝉」のように自己中犯罪者に心を動かされることもあるけど、このヒロインは動機が不純でイマイチ響かない。宮沢りえの演技はナイスでした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-24 00:14:19) |
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8.大島優子や小林聡美が演じる同僚の言動が、いいアクセントになっている。生い立ちや夫婦間をもう少し描いてもらえれば、ラストの爽快感も共感が得られるのかな。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2016-12-20 00:05:21) |
7.ドラマでもこの作品観たな、とか思いながら観賞。 確かに宮沢りえの演技は素晴らしいし、妙な緊張感というか空気感があってそれなりには最後まで辿り着ける。感動することも驚くようなこともあるわけではない。 でも、最後のシーンの意味が分かった時にはちょっと考えさせられる。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2016-12-17 13:43:34) |
6.うーむ。これが実話だったらまだ脳内補完できるのかもしれませんが これをフィクションでやる意味って。 不倫相手の少年に引かれあうシーンがバッサリはしょってるので いまいち入り込めなかったね。 【デミトリ】さん [DVD(邦画)] 4点(2016-11-07 00:18:04) |
5.原作は未読だが、原田知世主演のドラマは見ており、ストーリー展開は知っているのであとはどういった描き方をするのかだけが気になったが、堕ちてゆく過程はダメダメだね。 先輩行員の小林聡美は良いアクセントになっていたと思う。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 5点(2015-11-03 21:11:58) |
4.映画版独自の設定として舞台が1994年にされていますが、この時代設定が絶妙でした。それはバブル崩壊後の混乱期に当たり、数年前まで約束されていたはずの将来が目の前で崩れ去った現役世代は地獄の苦しみを味わっていました。専業主婦だった梨花が銀行へのパート勤めを始めた理由について劇中では触れられていませんが、こうした時代背景において、夫の収入だけでは生活が成り立たなくなったのかもしれません。一方で、バブルを勝ち逃げした老人世代もいました。現役世代がリストラに怯えながら仕事をしている一方で、遊びのことしか考えていない老人や、ひたすら蓄財に励むドケチ老人がいる。こいつらだって、若い世代の生き血を吸って私服を肥やす盗人ではないのか?こうした世代間格差が、梨花のモラルを低下させる一因となっています。少なくとも初犯は、富める老人から恵まれない若者への所得の移転を狙ったものでした。 しかし、一度あぶく銭を手にしてしまうと、それは癖になってしまいます。さらには、40才の主婦が20代のイケメン大学生から惚れられるという、今後の人生で二度と訪れないであろうチャンスを掴んだことや、ナイスタイミングで旦那の単身赴任が決まったこともあって、「後は野となれ山となれ。ここで楽しむしかないのよ」と、梨花は刹那的な生き方にどっぷりと浸かってしまいます。恋することでどんどん綺麗になっていく宮沢りえの姿が梨花の行動を心情的に応援したくなる要因ともなり、私は梨花の気持ちに同調して映画を見ることができました。結果的にヒモとなってしまう光太についても、その心情がうまく描写されています。当初は身内でもない人からお金を受け取ることに抵抗を示しているし、その後においても梨花に対して積極的に要求したことはありません。しかし、普通の20代では味わえない贅沢をさせられることで倫理観は徐々に低下し、「このお金はどこから来ているのか」という正常な猜疑心も失われ、さらにはまともに働こうという気力まで奪われ、本来は悪人ではない彼が人間的に腐ってしまうのです。これぞお金の魔力。恐ろしいものを見させられました。 恐ろしいと言えば、梨花の着服を暴く隅より子(映画版オリジナルのキャラ)の存在も同様で、すべてを見透かされているような眼光の鋭さ、職場のお局様特有の容赦のなさが素晴らしく、彼女の存在により、本作は一流のサスペンス映画にもなっています。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(邦画)] 8点(2015-07-20 01:35:40) (良:2票) |
3.お金の返済のことで重たい空気になり、池松壮亮くんが明日からアルバイト探してなんとかするから、と言った後、神がかった演技をした宮沢りえ。さすが、最優秀主演女優賞を掴んだだけのことはある!素晴らしい!そして小林聡美の、お金で自由にはなれない。仰る通りで・・・(^_^;) |
2.多額の預金を横領するという事件については同じでも、夫の存在が薄くなって隅より子、相川恵子という映画独自のキャストが登場することによって、原作とは別の「紙の月」になったと思う。決して悪いという意味ではなく、小説は小説、映画は映画の良さがあり、物語性よりサスペンス性を重視したとも言えるし、ガラスを割るシーンにはびっくりと言うほかない。ただ表面的な動機はわかるような気はするが、監督の意図する爽やかに破滅するヒロインには着いていけなかった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-11-25 18:34:02) (良:1票) |
1.宮沢りえは体当たりの熱演をしている。だがドラマはいただけない。問題は原作なのか脚本なのか、原作未読のため判断できない。非日常性に焦がれ、優しい夫を裏切り、若い男とのセックスに耽溺するのは理解できる。だが突然、横領を働き、それをエスカレートさせていく。その堕ち方の蓋然性が弱くて戸惑う。 最後には、その謎が解けるだろうと期待するも、たとえば幼少期の歪な体験によるトラウマ等、カネに復讐しなければならない理由が明らかにされるのかと思いきや、全く描かれない。「与えたいだけ」が、横領して男に貢ぐ理由じゃダメだろ。うーむ。消化不調 【ヒロポン】さん [映画館(邦画)] 5点(2014-11-23 20:12:50) (良:1票) |