1.ジュリアン・ムーアが本作でついにオスカーを手にしました。
本作を見ればそのことに全く驚かない、素晴らしい演技でした。
むしろ、まだ彼女がオスカーを手にしていなかったことの方に驚かされました。
若年性アルツハイマーとその遺伝性。
日々の暮らしの中にとてつもなく大きな変化や大事件が起こるわけではなく、
少しずつ、少しずつ症状が現れ進行していく。
その淡々とした日々の描写の中、彼女の淡々とした迫真の演技に見入ってしまいます。
そして本作は病気を受け入れていく彼女のドラマであると共に家族のドラマでもある。
アレック・ボールドウィン演じる夫と3人の子供達。家族の描き方もまた良かった。