10.終始ハイテンションで撮り切った演出、子役のありえない演技。これはもっと話題になってもいい 【ドレミダーン】さん 9点(2004-07-19 10:41:43) |
9.フランシー少年の本能に従った動物的衝動がこのような事態を招いたのであってそれを抑制させるにはキリスト教のような”宗教”によって道徳的観念を植え付けてこそ人は人としての理性を保ち安泰に暮らせるのだろう。人の分別とは紙一重でありそれを少年期に教え説くのが”教育”となる。だからこそ人間社会における教育こそが犯罪や非行を抑制出来得る唯一の手段だと画面の向こうから伝わってきた。個人的にこの『ブッチャー・ボーイ』という作品は観終わった後の爽快感たるやものすごく清清しい気持ちになれる。『スタンド・バイミー』、『マイフレンドフォーエバー』、『サイモンバーチ』etc・・・”友情”という名のつく作品の全てを否定してやる!!という意気込み(個人的意見なので監督にはそんな気無いと思います)に乾杯。何が素晴らしいというと作品そのもの自体も素晴らしいけどこのフランシー少年の演技力に勝るもの無し。はっきりと言うが君は最高だよ。今回は飯を食いながら観たけどいつもの倍は飯が美味かったよ。私はこの作品におけるこの監督の演出というかセンスがもろツボに入ってます。私自身のセンスが悪いかもしれませんけどこれだけは声を大にして言いたい「好きだよブッチャーボーイ!! 」 「追い越せマイフレンドフォーエバー!!!」無理と思うなかれ。 【tetsu78】さん 9点(2004-07-18 23:11:03) |
8.コレを観てて思うのは、ニール・ジョーダン監督ももしや子供の頃はイジメっ子だったのではないかと。そのくらい堂に入った描きっぷりでございます。アイルランドを舞台に、主人公の少年フランシーの狂気が描かれますが、そこには、キューバ危機を背景とした核戦争への不安が色濃く投影されてます。少年は成長せねばならない、とにかく周囲は待ってくれないのである。かつての縄張りであった「噴水」は他の少年達に譲ることになるし、友人ジョーは離れて行く、そして少年の家庭も順調に崩壊していってしまう。現状に安住できない一方で、将来もまた核の不安に閉ざされた状態。そんな中、やがて少年のアイデンティティは、日頃からこころよく思わぬニュージェント家への、理不尽な敵意へと集約されていく。というわけで、何だか殺伐とした話のようですが、幻想的な描写、ユーモラスな音楽によって、何だか戯画的な雰囲気があります。特に、少年に語りかける聖母マリアの幻影が、本作における潤いの一つとなっています・・・ちょっと安っぽい映像ですけどね、えっへっへ。不思議な味わいの一本です。特に豚の屠殺場の描写は奇妙に生々しく、印象に残ります。 【鱗歌】さん 7点(2004-05-03 23:17:50) (良:1票) |
7.たまにはホラーをと思い、パッケに惹かれて借りてきたのがこれです。しかしつまらなくはないですが、ホラーと言うには程遠いものだったような・・・。しかしどこのレンタル屋でもホラーコーナーに置いてあるのはなぜ? 【TAKI】さん 5点(2003-05-04 11:04:16) |
6.「裏切り」ということに諦めを感じつつ憧れを抱いている者にとっては、かなり救いなく心に響く映画かと思います。『スタンド・バイ・ミー』(原作でなく、映画のね。)の世界をこよなく愛する者が観ると泣き叫んでしまうかもしれません。 【jasmine】さん 8点(2003-04-20 23:44:26) |
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5.元気いっぱいのブッチャー君、大活躍の一本!人ん家でウンチをするシーンが印象的です。 【マチュー】さん 10点(2003-02-11 23:24:23) |
4.衝撃作、問題作を創ろうという糸が見え見えで、監督の苦悩を感じる。映像的には評価するところがあるが、焦点が見えない狂気は苦痛でしかない。 【ゆたKING】さん 3点(2003-02-08 11:30:02) |
3.レンタルで見ました。身につまされた。面白かった。でも、ホラーのコーナーにおいてあったのは疑問に思いました。 |
2.大人が描く子供という感じで面白い事は面白い。けど全体がばらばらで、何が言いたいのかがよく分からない。撮り方によってはもっといい作品にできた可能性はあるように感じた。 【チャベス】さん 4点(2002-12-04 21:14:35) |
1.本作を見て何か月経ったか分からないけど、その感動及び衝撃は未だまったく色あせません。あえて例えを持ち出すならキューブリックとサリンジャーの間にある少なくはない溝を見事に跳躍して見せた、とでも表現すれば良いのでしょうか?とにかく役者(特にフランシー役の少年はスゴイ)、演出(かくも陰惨な内容をどこかコミカルに仕上げる手腕はスゴイ)、音楽(ハワイアン風にアレンジされた三文オペラのテーマを挿入するセンスがスゴイ)、映像(アイルランド特有のどこか淀みながらも張り詰めた空気感と緑に彩られた風景の美しさがスゴイ)等々、映画を構成するものがかくも自分の感性にピタリと符合することも珍しく、ニール・ジョーダン監督の才能には改めて感嘆しました。本作は日本では劇場未公開なんだけど、その理由は当時少年による刺殺事件が多発していたからだそうで・・・でも、こんな時代だからこそ、なぜ少年が凶行に走るかということを考えさせてくれる本作がとても重要になってくるんじゃないのかな。なお、マリア様はシニード・オコナーが演じています。 【ダイ】さん 10点(2001-07-31 00:01:17) |