50.この作品をみて、自分ごとと考えなくてはならない。と思った。 最後は孤独。 自分で自分の世話ができるのか。 【へまち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2024-02-12 23:05:46) |
49.遠い昔、学生時代に名画座で見た記憶が「魚偏に豊」の台詞で蘇ってきました!当時は短い期間に小津作品を一気に見たので「また同じ話かぁ」という印象で見たことをスッカリ忘れていました。 今小津作品を見直すと毎回同じような話だけれども1つとして同じものは無い。本作では瓢箪先生が秋刀魚のわたのように人生のほろ苦さの象徴です。 【amicky】さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-12-25 16:30:00) |
48.娘を嫁に出した後の笠智衆さんの演技、良かったなあ。 この人うまいんだか下手なんだかよくわからないんだけど、いいんだよね。 嘘がなくて、誠実で、温かい。 自分も月を見ながら涙する時が来るのかもなあ。 そんな人生の現実を見せてくれる映画。 岩下志麻様が目当てで観たんだけど、小津監督と笠智衆さんの凄みに改めて気づかされる映画だった。 |
47.昭和30年代の家族を描いたコメディですね。サラリーマンの下世話バナシや家族について同僚と呑みながら語らうのは、今も昔も一緒ですね。でも、娘を見合いで嫁がせるのが当たり前のこの時代は、今とは違って形式的でなんか悲しいですね。中盤から笠智衆の娘の岩下志麻が主になって進行していくが、娘の旦那が登場しないことからして、見合い結婚の形式的な感じがして、同じ娘をもつ父親として悲しいです。出来れば娘は好きな奴と結婚させたいって気持ちが伝わってきました。ほのぼのとした良作。 【SUPISUTA】さん [DVD(邦画)] 7点(2017-05-07 00:20:44) |
46.昭和30年代、これをその時代に現代劇として描くよりも、平成の現代から描く方が心に感じるのは何故だろう。 ドラマに深みを感じられないし、それを行間から読み取ろうとするのも何となく違うような気がする。この映画を観て単純に楽しめるかどうか、その判断だとこういった作品に対する評価は厳しくなってしまう。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-05-03 15:53:51) |
45.小津作品によくあるパターンですが、チョイと不自然なセリフに実年齢的にチョイと無理筋な東野・杉村の父・娘。違和感が無いわけじゃないですが、人の価値観は変れど今も変らぬ人間の素顔を醸し出す登場人物に引き込まれます。繰り返される限定的な場面とアクションの無い抑性された演技、これだけで彼らの思いに共感できる映画ができることに驚嘆します。ほぼ全編セットによる撮影の中、昭和30年代の池上線の映像も印象的でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2016-02-01 23:22:16) |
44.小津映画の不思議な手法(カメラの端から見切れて登場しない、2人で向かい合って話すシーンがないなど)をたっぷりと堪能できる。 ストーリー自体は、古き良き日本を感じるなあぐらいの感想で別段どうってことないが、 自分も娘を送り出す立場になったらまた違う印象を受けるのだろうか。 【ポン酢太郎】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-12-01 00:37:56) |
43.笠智衆さんが魅力的。映画としてのよさがほのぼのとは伝わってくるが、感動、感激とは無縁。無いと寂しいが何度も見たくなるとは思えない。其れ共、笠智衆さんぐらいの年になったら見たくなるのだろうか? 【竜ヶ沢中段】さん [DVD(邦画)] 6点(2014-02-08 23:47:34) |
42.学生時代に名画座で鑑賞。これが初めての小津作品でした。てっきりお客は映画マニアばかりかな、と思っていたら、会場は近所のお爺さんお婆さんで大盛況!終始笑い声が漏れて楽しい上映でした。この時の上映のおかげで、「小津作品はシネフィルだけが見るマニアックな映画」というようなイメージを持たずに済みました。今でこそ小津調の演出には馴れましたが、はじめて見たときはセリフ回しやその撮り方、編集の仕方など、いままで見てきたどの映画とも違う異質なものだったので、えらく驚きました。そのスタイルのおかげか、これがただ単に「庶民の生活を見つめた心温まるホームドラマ」とは思えなかったのも印象に残っています。ただホノボノしているわけじゃない、監督の激烈な感情が奥に込められている、そんな映画のような気がします。 【ゆうろう】さん [映画館(邦画)] 8点(2013-07-13 04:05:03) |
41.笠智衆がそこにいるだけで、もうなんだか安心している自分がいる。剛でなく柔の迫力、「ふぅん」という相槌のまろやかさ。「良かったじゃないか。戦争に負けて」とこの人ににこにこと言われると、そ、そうですねと涙ぐみそうになる。棒読み台詞にも慣れた。笠しかり、岩下志麻しかり、美しい日本人がここにいる。ひょうたん先生をあんまり苛めないでほしかったなあ。 【tottoko】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2012-11-27 16:24:29) |
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40.人生って秋刀魚の味だと言う事なんでしょうね。生まれる前の映画だとは思えないほど映像も綺麗でした。しみじみとした人生の悲哀を描いた傑作だと思います。 【東京ロッキー】さん [CS・衛星(邦画)] 9点(2012-06-11 13:45:00) |
39.小津作品というものを初めて見ました。セリフ回しは妙にキツいのに、ストーリーとしては温かいという、独特の世界観ですね。ふだん殺伐とした映画ばかり見ているせいか、中盤あたり、そのうち佐田啓二が岡田茉莉子にゴルフクラブで殴りかかるんじゃないかとヒヤヒヤしました。 個人的には、岩下志麻の美女ぶりより、笠智衆のイケメンぶりより、東野英治郎の老けぶりが好き(実は笠より年下なのに!)。あの黄昏感・孤独感がたまりません。しかし、登場人物の多くはもう鬼籍に入ってるんだよなぁ。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-06-10 02:01:43) (良:1票) |
38.冒頭からセクハラで訴えられそうな展開にハラハラドキドキ。 でも、この時代にはセクハラという概念自体がなかったようで、その後もやりたい放題。 嫁にやるとか、貰うとか、ほとんど物扱いではあるけど、そこには愛があるように感じられた。 序盤は淡々としていて物語に起伏が感じられなかったけど、縁談が動き出した中盤以降は一気に面白くなった。 行き遅れたら負け組という前提条件はどうかと思うけど、嫁に行けるかどうかの瀬戸際にそれぞれの登場人物の優しさのようなものが感じられて感動的でした。 あと、稀にぶっ込んで来るつまんない嘘も滑稽で面白かったです。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-04-19 16:38:30) |
37.説明台詞の連続、なぜか分からない棒読み演技、わざと面白くなくしているとしか思えない単調なカメラ。見ていてイライラし通しでした。どこがよいのかほとんど理解できませんでした。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2011-10-31 22:53:25) |
36.2011.10/31鑑賞。小津監督作品はしっかり観た記憶なし。この作品は遺作らしいが本当に良き時代の日本の社会、生活、家族が描き出されている。絵画的映写技術と豪華名優の競演に万歳!! 【ご自由さん】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-10-31 21:35:53) |
35.娘を嫁にやるお父さんの心情を美味しいけれども、はらわたの苦味もある秋刀魚の味に例えたらしい小津監督の遺作。いい息子がいて、いい娘がいて、実に幸せなもんだな~と思いながら、それでもというか、だからというか、寂しくてたまらない笠智衆がなんとも言えない。その一方で随所に見られる小津監督のユーモアも光る。ゴルフクラブを買う、買わないの岡田茉莉子と吉田輝雄は二人で漫才してるみたい。飲み仲間の中村伸郎、北竜二も毒づいたり、どっきり仕掛けたりと、あんなおっさんになりたいもんだなー。大きな感動があるわけではないけど、じんわりと良さが感じられる小津らしい(のかな?)映画でした。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-25 18:03:43) |
34.現代で見るからこそ、より一層この映画の芸術性・美しさが分かる気がします。ALWAYS三丁目の夕日が物凄く偽物っぽく感じる。 それにしても、みちこちゃん(岩下志麻)のような強烈なべっぴんと見合いできた男ってラッキーすぎ。 【ケンジ】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-08-10 20:13:05) |
33.「そうかね」とか「そうなの」とかその返しの「そうなんだ」とか「そうなのよ」とか無くてもいいような短いセリフが発せられ、発せられる度にその短いセリフの主をいちいち画面に映し出す。この小津独特の切り替えしが魅力と感じるのは何故だろう。小津の映画のお話はどれも似たり寄ったりで当時の日本の家族を描いているのだが、そんな単調なお話だからこそ、このリズミカルな切り替えしが心地よさを演出してくれるのだろうか。とにかくお話を思い出してもピンとこなくても実際に観ると至福のときを体現できるのが小津の映画。晩年は小津は古臭いなどとも言われたらしいがこの遺作にしたって実に新しい。べつに小津がビッグネームだからとかじゃなく、本気でそう思う。あと、ユニーク。男たちの真面目顔でつく嘘には二度とも騙されちゃってドキドキしましたよ。こうゆうのもどこにでもありそうなお話を面白くしてる。小津はやっぱりいいねえ。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-11-29 15:10:46) (良:1票) |
32.“名匠”小津安二郎の遺作。 1962年の作品だが、小津の完成された力量が冴え渡る“見事なまでに美しいカラー作品”であった。 小津の代表作『東京物語』については、ラストの笠智衆が一人佇むシーンには圧倒されたものの、それ以外は、“まぁ、こんなもんか”といった感想だった。 そんなわけで、特別に期待して観たわけではなかった本作。 ところがところが、開始早々10分程で、完全にこの作品の持つ魅力に引き込まれてしまった。 冒頭にも書いた様に、本作は初期のカラー作品でありながら、質感を含めその美しさは圧倒的なもの。 機械的にただキレイなだけの現代映画と比べても、その質の違いからか、全くひけをとらない美しさ。 その端整な映像の数々を観ているだけでも飽きさせないものがあった。 登場人物について。 主演は小津作品でお馴染みの笠智衆。 “背中で感情を語る”彼にしか出来ない演技には脱帽。 そして、笠智衆に続いて本作で中心的な役回りを演じた当時21歳の岩下志麻がとにかく美しかった! 和服姿の似合うこと似合うこと。 また、彼女の兄役を演じた“中井貴一”の父である佐田啓二も、このたんたんとしていて渇いた感じの小津作品に完全に同化していて面白い。 そして、石井輝男作品でお馴染みの吉田輝雄。 本作でも好青年的イメージは健在。 石井作品では、ドロドロとした世界の中の唯一まともな人間というのをよく演じていたが、本作では、作品の一登場人物としてすんなり納まっているところに面白味を感じた。 『秋刀魚の味』を観たおかげで、今日は思いもがけず久しぶりに、ほのぼのとしていい日曜日を過ごすことができた。 やっぱり、“OZU”は凄かった。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 8点(2007-09-02 11:22:42) |
31.とにかくやさしいお父さんである。優しい気持ちが画面いっぱいに溢れている。見ているだけでついニヤニヤしてしまう。あの棒読み、大して内容も無い会話、ゆる~い空気、このペースに慣れてくると何とも心地よい。オーバーリアクションやハイテンション、スペクタクルを見慣れる現代、あの棒読みは不自然に感じるが、この何気ない会話、口調の方が逆に超自然なのかも、と思った。岡田茉莉子(兄嫁)のセリフとかもすごく変で笑えるが、こういう人いそ~、なキャラである。唯一、東野英治郎だけが現代劇風の演技だった事に驚いた。 【ちゃか】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-03-11 13:57:41) |