2. 今日はマリオの映画に。
――ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023)
いや、想い出すのは1993年の「スーパーマリオ/魔界帝国の女神」だ。
あの映画のクッパ大王を演じた「デニス・ホッパー」が、痛烈で切なくも悲しさを誘ったけど、今回のマリオを観てる最中も「もう、これからは…どんな造形でも出来る時代になってるだろうし、魔界帝国の女神みたいな映画は難しくなるんだろうな…」なんて考えてしまった…きっと、この予感は当たるだろうと思う。
勿論、俺は懐古主義じゃない(だろう)し、新しいモノでも、とんでもなく素晴らしい作品は沢山あるし、きっと発生してゆく。
けど、若干だが「ファンブル(失敗?)から生まれる美しい物」ってのも存在する訳で…そういうのも全く無くなってしまうのかな、と若干寂しくなってしまった。
さて、そこで本作の感想を…
納得できた”冒険浪漫”だった。
いい意味で”マリオによる、あの兄弟らしいドラマ”と思う……うん。
きっとマリオが好きならば、シーンの各所に想い出が刻まれていると思うので、観た人間ならば文句はないんじゃないかなーと。
ただ、実は……俺はマリオはあまりプレイしていない人間。
勿論、小学生の時からドンキーコングとかマリオ・ブラザーズでは遊んできた…一種「マシーンのツール的に触ってた」感じで。
そして「マサオとコージ」のパクリゲームでも駄菓子屋で遊んだ。
けど(パクリは別として)スーパーマリオで遊ぶ事はあっても「心を割くほどにハマった事は今まで一度もない」人間なんだよね、俺は。
なので、もう映画のシーンを観ながらも「懐かしいなぁ~…」と思うに留まったくらい。
けど、本当に良作とは思うよ?
そして、そこまで映画に嵌り切っていない理由は……俺はファミコンで遊んでが居たが、メインで遊戯したのはPCのゲームばかりだったからだろう。
なので、ファミコンで「ドラゴンクエスト」も、「ファイナルファンタジー」もシリーズ通して、何本かは遊んだけど…ほぼほぼハマった覚えがないってのが俺の状況。
でもでもでも、何本かはクリアはしてるし、どっちも最高レベルで面白いのは(自分なりに)知っているし把握もしてる。
例えるなら「リアル」が凄く好きだったから、「ファミコンよりもPCゲーム」に傾倒し「プラモよりもガレージキット」に嵌ってた…そんな自分だったな、なんて思い出してしまった。
そこまでファミコンで遊んでなかった俺でも「マリオ・ブラザーズ」というコンテンツは「ゲーム」は勿論、「映画」でも頑張って、成長し続けて欲しいタイトルだなぁ…マジで。
出てくるキャラの活かし方…キノピオもドンキーコング、そしてピーチ姫も魅力的だった。
何よりもマリオとルイージの描き方が素晴らしい。
ちょっとアホ兄弟っぷりを発揮しながらも「仲の好い兄弟」が最高だな、と思った。
ともあれ、マリオの未来は、きっと明るい。
そう信じたくなる”冒険浪漫”でした。
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