9.フランス映画をそのまま日本の片田舎で再現したような映画。愛の表現も日本離れしていてどこかフランス的。最後のシーンも素晴らしくカタルシス気分にさせてくれる。何より素晴らしいのがカメラワーク、一つ一つのカットが意図をもってきちんと撮られている。画面の色調も素晴らしいし、俳優も名優ぞろいで完璧な演技だと思う。だけど何かが足りない気がするのは何故だろう。ヒロインが15歳に見えないからなのか、日本の風景に作品内容がマッチしていないからなのか、結局この点数になってしまった。 【ブッキングパパ】さん [インターネット(邦画)] 7点(2023-10-07 20:08:46) |
8.登場人物誰一人として共感できない。何故なら狂っているから! 映画はひたすら狂人達の宴に付き合わされる事となる。 奥田英二を好きになれるかどうかが最大の鍵。自分の企画による監督作品で複数の女との絡みあり、自身も裸体を晒しまくりと、男ならちょっと羨ましく思うだろう。さらに、ヒロインの小沢まゆも見出だし、初主演作で脱がしまくり、自分との濡れ場もたっぷりというやりたい放題さ。これが映画監督というものの特権か…。 公開当時は小沢まゆの年齢やプロフィールは一切謎に包まれていたそうだが、調べると1980年生まれ?って事はこの映画出演時は20歳…。見ようによっては中学生に見えなくもない。よく見つけて来たもんだ。 【ヴレア】さん [DVD(邦画)] 4点(2014-12-13 22:19:56) |
7.ここまで常識を覆した映画はめずらしい。好き嫌いは抜きにして、だからこそ存在価値のある映画だと思う。ちょっとばかしレオンに似ているかなと思ったら、フランス映画への思いが込められていたという。それで少しばかり納得。演じる方も大変だったろうと思う。 【ESPERANZA】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-08-25 20:04:07) |
6.辛い評価です。まず、少女の本気の情熱は刺さるような激しさで伝わってきた。「どれだけ愛されたかわかっているのか?!」と泣きじゃくるのを見ていて、赤裸々な感情を受け止めるのが辛くて画面から視線を落とした。この女優さんと夏木マリの女性二人はなかなかの凄味を持っていた。でもこの退廃した雰囲気と、監督そして主役を演じた奥田瑛二の持つ視点、ストーリーがどうしても受け入れられない。主人公は変態にもロリコンにも見えない、ただの宙ぶらりんな人間に思えたが、彼の内面の描き方が全然物足らない。頻繁に出てくる日比野アートもどんなものか、と。公開当時やここでの評価が高かったことで期待しすぎたか…。ごめんなさい。 【のはら】さん 1点(2004-07-10 03:36:07) |
5.舞台が瀬戸ですか、奥田監督以外と地元志向なんですねえ。奥田監督はともかく役者さんの名古屋弁がいけてません。小路晃は学生時代名古屋なのになあ。だいたい瀬戸は瀬戸弁だから微妙に違うんですよねェ。ラストシーンは監督の故郷高蔵寺じゃないですか。 【亜流派 十五郎】さん 5点(2003-08-31 23:23:25) |
4.よかったです。主役の小沢まゆさんはもちろん脇役もみんな個性的でした。「純愛」を感じました。 【白猫】さん 8点(2003-03-20 20:22:21) |
3.原作が良いのだろうが、何故か初々しい映画だ。中年おやじにすがる少女の演技、癲癇少年に悲しみ、それらがテーマを凌駕した。ラストシーンの砲声は、イメージとして「奈落の恋」を示すだけのものなのかな?ちと分からん。 【御園】さん 8点(2003-01-31 16:22:14) |
2.やはり小沢まゆさんの熱演につきる。彼女の場合、新人なのに長回しが多いし、官能的なシーンも多い。600人のオーデションで合格した人がドロップアウトした後を受けての彼女の登場…、時間的な制約もあった筈だろうに…。今年、一番頑張った新人さんではないだろうか…。 【kinsan】さん 9点(2001-11-21 12:41:00) |
1.初監督作品とは思えないほど監督としての奥田瑛二は、老練な職人の如くその手腕を遺憾なく発揮している。それ程、この作品を映画化するには深い思い入れと執念があったと言うことだろう。ただ多くの入浴シーンや衣服ごと水に濡れたり、あるいは汗まみれの素肌といった、本来官能的なシーンが何か爽やかさの印象が強いのも、彼の生真面目さによるものだろうか。共演者では、これが映画初出演とはとても思えない少女・陽子役の小沢まゆと、その兄・助政役の小路晃が強烈な存在感をみせている。そしてその母親役の夏木マリがさらにいかにもベテランらしい凄みのある演技で画面を引き締めている。 【ドラえもん】さん 8点(2001-10-06 17:21:53) (良:1票) |