3.いやっほう!ほうかちゃんだ、ほうかちゃん主演だー!いっぱい台詞もあるしアップもいっぱいあるし、いや~ンラブシーンまであるぅぅ!・・・とワタクシがテンション上がってしまうのも当然。木下ほうかといえば邦画界の名バイプレイヤーであると同時に、「ガキ帝国」でデビューして以来ほとんどの井筒作品に出演している役者さんなんですもの。さてさて作品の方ですが、基本的にVシネっぽい雰囲気で、尚且つ時間か予算が足りなかったのか、表現したかったことをやり切れなかったようにも思えるけれど(調べてみたら配給はオリジナルビデオの制作会社、予算も少なく、撮影期間は11日間だったという)、「都会の孤独と狂気」というテーマは十分伝わってくるし、ひいき目かもしんないけど所々「志の高さ」が垣間見えるんだよね。「Vシネ」というと映画より下、と思われがちだけど、そもそもその映画だってごく初期の頃は演劇界から見下されてたわけで、だからひょっとするとVシネに関わっている人たちの心意気って、現在のいわゆる一般の映画よりも初期の映画人に近いのではないかなーと思ったりもします。それにデビューまもなくの宮崎あおいも見られるしね。この人、小倉優子とかとは全然違う意味で「不思議系」が似合うよなあ。