10.3時間だれることなく鑑賞できたのは軸になる何人かの登場人物が最後まで知りきれトンボにならずに描かれていたからか。 しかし観終わって何か心に残るかというと、ちょっと苦しい。 個人の立場、国の立場が違うというそのアプローチは悪くない(最前線と指導部の両面を見たらそうなるのは自然といえる)。 映画として右寄り左寄りどちらかはっきりしないような曖昧さはあっても良いと思う。 しかしどうも中途半端なのだ。 とにかく戦場の悲惨さが伝わってこないのが残念。 南方最前線の兵士がみな丸々として実に健康的。 それに情けない特撮。 悲惨なエピソードの連続なのだけどなにか白々しい感じになってしまう。 日中戦争の辺りは端折っているが昭和16年から敗戦、戦後の報復裁判までの一連を一作品で描ききったのは評価できるが、それが逆に散漫さにつながったのも確か。 それにしてもなぜ五木ひろしなのか。 なぜあの歌なのか。 あれがさらにこの映画を中途半端にしたように思う。 東条英機を演じた丹波哲郎は抑えた演技で良かった。 【称えよ鉄兜】さん [DVD(邦画)] 5点(2007-08-13 15:18:06) |
9.延々ダラダラ戦争が進み、ポイントごとにエピソードを見せられる、中にはグッとくるものもあるんですが基本的には面白くないです。がクリスチャンで戦争に批判的であった中尉が天皇陛下を叫び行く。この言葉の中に靖国思想だとか皇国史観というより、先に逝った者たちへの礼儀、残されたもの達への惜別、純粋なる愛国心を感じラストの締め方としてはピリッと締まるいいラストでした。とても重みがある映画の癖に、Hシーンの後は必ず大砲で始めるのには笑った。 【亜流派 十五郎】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-01-21 15:03:26) |
8.長編でなかなかみごたえあり。わずか60年前にこんな戦争があったということを、改めて実感しました。でも、もうちょっとコンパクトにできたかも。 【H.S】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2005-12-11 15:04:18) |
7.ラストの関根恵子とあおい輝彦の海辺再会シーンに、五木ひろしの大熱唱主題歌がかぶるんですよ、これ確か。当時中坊のガキには、戦争礼賛とか天皇戦争責任の追及とか小難しい事はさっぱり解んなかったんだけど、主題歌のタイトル「契り」という言葉に敏感に反応してしまった自分は、帰ってすぐ意味を国語辞典で調べたお利口さんでした。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-11-13 15:50:45) |
6.公開当時、戦争賛美だのなんだの批判されてたのが、いや、ほんっとに不思議なくらい、天皇の戦争責任についてこんだけ言及してるってのにたまげる。私も含めて、いったい何を観てたんだ。まさに「登場人物のほとんどが天皇につての何かの台詞を吐いている」(荒井晴彦)のだ。■しかし、それよりも何よりも、関根恵子がとにかく素晴らしい。「天皇は戦争に行くん?」の名台詞で始まり、「私はあんたのものなんよ」「アメリカでも日本でもさっさと負けたらええんや」「ちくしょう、負けへんで」と、クールに必死でハードボイルドで強い日本の母ちゃんぶり、そして、悲劇だけが連なるこの映画にあって、ラスト、あおい輝彦と関根恵子の再会を用意してくれた作者たちの、願いのような心意気に感動した。こんな骨太で、いい意味で時代錯誤で、ドラマドラマした映画はもう生まれないかもしれない、と思う。 【まぶぜたろう】さん [DVD(字幕)] 10点(2005-08-14 00:28:37) |
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5.下で複数の方が指摘されているように,戦史を淡々と追っただけの映画です。ただ,この手の映画にありがちな抽象論観念論も混じっていないので,退屈に思われる方もいるかもしれません。 【malvinas】さん [映画館(字幕)] 5点(2004-07-29 19:55:36) |
4.公開当時、戦争賛美とか言われてタイトル共々かなり批判を受けていた気がします。実際には「日本人の視点から見た大戦」という事でヘンな思想の偏りはなかったように思います。大戦での責任の所在や日本人がしてきた事についての言及は殆どなく、日本人を襲った悲劇としての側面が強い感じは否めませんでしたけれど。ただ、あまりに大きな戦争だっただけに、この、部分部分を切り取って描いているだけ、という感じの映画に、冷静に大戦の全容を描く事ができるようになるには、まだまだ時間がかかるんだろうな、って感じがしました。 【あにやん🌈】さん 5点(2003-12-10 15:33:18) |
3.お二方お書きの通り、焦点を絞れずにダラダラと戦史を追いかけた作品になってしまいましたね。声のデカい役者がたくさん揃った感じかな(笑)。 【オオカミ】さん 6点(2003-11-18 23:03:35) |
2.邦画の戦争映画ブームで出来た映画なんだけど、正直言って残念でしたね。何がやりたかったのかさっぱりわからない。大日本帝国の悲惨な末路を描くのなら、もっと重点を絞った方がよかったんじゃないかなぁ。戦争全体を捉えるって事はどうしても事象を追った年表みたいな単調になってしまうと思う、この映画を評価できない点のひとつだ。203高地の様なお涙頂戴でやっても、なぜかあまり共感できない部分が残りました。 【奥州亭三景】さん 5点(2002-01-07 18:16:18) |
1.かなりの大作、お金を掛けて、でもどうしてこんなに長いんだ~。言いたいことは分かる。あまりに長い気がして。何せ敗戦をテーマにしていますから、その辺は観る人を選ぶかもしれません。個人的には“天皇陛下バンザイ”と言って銃殺されるシーンが印象に残っています。でも良い印象が辛うじてここだけでしょうか? ドキュメンタリータッチで作り、戦争の悲惨さを訴えるのかと思いきや、なんやこりゃ!女性の裸って言うのが必要以上に登場している気が。関谷恵子(旧姓)の熟女ヌードではなく、もっと違う何かが求められてる気がしたけど。関根恵子も仕事を選んで欲しいところです。しかし三浦友和が主演ってとこでこけてたかな。流石に三時間を越える作品だけに夏目雅子なんかも出ていたそうですが、どんな役だったか忘れてしまいました・・・・・ 【イマジン】さん 6点(2001-11-06 12:27:52) |