5.平均点2点ですか・・・。こりゃ、キビシイ。まあ、佳作ではないけど、もうちょっと点数もらえても良いような・・・。私、生まれも育ちも本州の真ん中辺ですが、80年代~90年代中ごろまで、筋金入りのカープファンでございました。しかも、川口命。ってことで、本作は、元カープファン&川口ファンである以上、見にゃいかんだろう、とずっと思っていて、ようやく見た次第。もちろん、『走れ!タカハシ』も既読です。村上龍は別に好きではないですが。さて、この映画は、企画に無理があります。そもそも、龍氏が『走れ!タカハシ』を書き、あの小説が面白かったのは、高橋慶彦というキョーレツな個性の選手がいたからであって、記録的成績を上げてはいるけどストイック過ぎて面白味のないイチローじゃ、ゼンゼンその魅力は展開しないのですよ。大森さんも、脚本家(ドラマの)としては素晴らしいと思うけれども、その辺りのことを解さないというのは、センスがないと思います。ま、役者・川口和久を見るのは正直怖かったのですが、いえいえどーして、彼、なかなか芝居も素人とは思えない達者ぶりではないですか。彼が91年の日本シリーズで八面六臂の活躍をしたこと、多分、もうみんな覚えてないんだろうなぁ・・・。私は、あの時の試合も、ニュース映像も全部ビデオで録画して、最近はそれをデジタル化して大事に大事に保管しているのに。・・・てまあ、これはどーでも良いことでした。浅野ゆう子のあの髪型は、公開当時でもちょっとイタいかなぁ。あと、奥手川と睦美のエピソードは、かなり浮いてましたね。というか、一つ一つのエピソードがあまり絡んでいなかったというか・・・。ま、こんなに長々レビューを書くほどの作品ではないんですが、モノを作るのは何にしてもやはり大変なので、そこへの敬意はある程度込めて、この点数です。