3.最初のうちは、アートごっこが流行った70年代の自己満足映画かと思ったら、意外とそうではありませんでしたね。驚いたのは「本当にこの時代に作られたの?」と思えるほど、まったく古さを感じないところ。むしろ、表現力のレベルなどは現代の映画を圧倒しているかもしれません。内容は、この時代に生まれた思想的なメッセージを映像化していたのでしょうが、話そのものはあまりよくわかりませんでした。でも最後まで目が離せなかったし、何度も何度も出てくるエロ描写にもセンスを感じました。コメディ的要素は一切ないにも関わらず、上映当時、館内中を大笑いさせたという岸田森の死に顔、確かに笑えました(笑)